2015年01月31日

さとなお:Veggiecups(麹町)

伊藤さん、新刊「幸せになれる43の料理店」、本当にすばらしく、ブログに書こう書こうと思っているのですが、どう書こうか迷って手が着けられていません。

ホント、すばらしいですね。
いままでの集大成かつ人生観を注ぎ込んで書かれているのがギンギン伝わってきます。ちゃんと向き合える時間を作って感想書きますね。でも、ここまですごいと逆に書きにくい(友人だから言っているのではなく、本当に感心しています)

さて、今日は「Veggiecups」というレストランをご紹介。
カタカナだと「ベジーカップス」でしょうか。いわゆるオーガニック食材・無農薬・減農薬の野菜を出すレストランで、そういう店ってちょっとストイックすぎて楽しめないところがあるんだけど、この店は違いました。

ここ、昼は弁当(基本、菜食系ですがノンベジもある)を売っているのですが、11時から24時まで土日祝日問わず、完全予約制で飲み放題のパーティをやってくれるんです。

で、知り合いが予約してくれて、夜に伺いました。

食事はコースで4320円。
これがねえ、至福のときでした。なにしろ野菜がうまい。野菜だけ食べていてもまったく飽きが来ない。すばらしかったですね。
旬野菜のサラダから、マリネ、グラタンと続いて、鶏モモのローストからパエリアまで。量が多くてお持ち帰りしたほどです。なんかこの手の料理店って小鳥さんに出すような量しか出ないところが多い印象なのだけど、このボクが食べ残しましたからねえ。。。

しかもオーガニックなワイン(なかなか良い品揃え)や自家製のサングリア(すばらしい!)、キリンハートランドなど飲み放題でこの値段なのです。

とても寒い日だったので、ボクはメニューになかったホットワインをお願いしたのですが、自家製サングリアに赤ワインを足して温めてくれ、実に美味でした。そういう対応もニコニコ喜んでしてくれます。

店長のクニイさんは勉強熱心で、オーガニックな視点とビジネスの視点を両方持っていて、ボクは逆に安心しました。オーガニックな視点ばかりが前にでると、なんかNPO的な理想主義に陥りがちだけど(自戒をこめて)、そういうのがない。ちゃんとビジネス考えている。そこも好みでした。

店内の雰囲気もよく、長時間くつろげました。
着席だと18名、立食で28名まで可能だそうですが、8名くらいで貸し切りして楽しむのが一番いいかもしれません。

いやー、胃腸にも肝臓にもお財布にも優しい店だったなぁ。また行こう。

posted by さとなお at 19:55| 無国籍料理・その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月06日

さとなお:SHIZEN(千駄ヶ谷)

「山ね家」、とっても良さげなので、さっそく行こうと電話したら、なかなか予約が取れませんw また行ってみます。

さてボクは、「まぁ割烹とはいえ居酒屋的な雰囲気」からつなげて、カフェなのに居酒屋的な店をご紹介します。

千駄ヶ谷の「SHIZEN」です。
一階は器を中心にした静かなギャラリーで、二階がカフェ&バーなんですね。

いわゆるダイニングであればボクも紹介しないのだけど、このカフェ&バーが実に居心地がいいし、ちゃんとおいしいんです。しかも秋田料理(笑)

ご主人夫婦が秋田出身らしく、夜のメニューに、きりたんぽ鍋とか、比内地鶏とか、いぶりがっことか、稲庭うどんとかが並びます。どれも片手間ではないちゃんとした味。秋田料理の幟を出してもいいのではないかというくらい。

でも、雰囲気が「東京の素敵なカフェ」なんですね。このギャップが実に魅力的。
全体に暗くて落ち着いた雰囲気の店なんだけど、片側に大きくとった窓の外いっぱいに大木の緑が揺れています。「SHIZEN」という店名が実にしっくりくる素晴らしい景色。その緑を見ながら、アンティークっぽい木のテーブルやソファに座っていると時を忘れます。夜でもライトアップに緑が映えて美しい。

そして高くない。というか安い。満足感あります。
接客も丁寧だし、調度品もいいし、いや、なかなかいい店。

昼のランチには、きりたんぽ定食とか、焼き魚三種盛とか、キーマカレー定食とかが、10品目のサラダと3種類のお米とともに食べられます。どれも1000円以下。安いなぁ。

千駄ヶ谷というとなんとなくイメージ湧かないと思いますが、キラー通りをベルコモンズ方面からビクタースタジオまで下がってきて左折、SAZABYの角を右折したらすぐあります。原宿からもそんなに遠くない立地ですね。
posted by さとなお at 07:36| 無国籍料理・その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月24日

いとう:タケハーナ(池ノ上)

「いままでありそうでなかった」みたいな視点で考えていたら、いろいろと悩んで時間が経ってしまいました。すみません。
というか、「アント・ミミ」ってめちゃめちゃプリテイですよね。さとなおさんが「焼き野菜の黒ごまサラダ」を食べてるシーンが想像できません(笑。
あの通りはかなり頻繁に歩くし両側の料理店にも入りますが、たいていはやきとんか海鮮居酒屋か餃子です。でもちょっと興味あるなあ。今度1人で行ってみようかな。

さて「いままでありそうでなかった」店として、東京料理と称している「タケハーナ」を紹介します。この店ずっと頭の片隅に、というかメモの切れ端に残っていて、いつか近くに行くことがあれば訪問しようと考えていました。なぜメモしていたかというと、発端はさとなおのおいしい店リスト。

さとなおさんの訪問は随分以前のようですが、そもそもさとなおさんと同業の方が始められた店とのことで、そんな繋がりなのかなと、いつか聞いてみたいと思いつつ忘れてました。

最寄り駅は池の上ですが淡島通り沿いといったほうがイメージしやすいかもしれません。電車の駅からは遠いんだけどクルマでは比較的行きやすく、焼肉の「韓てら」を筆頭にいい感じの飲食店が集まりつつあって、第二の三宿とも呼ばれているらしい。「タケハーナ」もそんなクルマ使いの業界人と地元の大人を取り込んで、堅実にファンを作り続けているようです。

トウキョウ・キュイジーヌと自ら名乗るように、西洋・アジア料理の和風アレンジが基本。と書くと、オレはだまされないぞ!的印象を持つ人も多いでしょう。でも、ハッとさせられるぐらいオイシイモノもあって一皿の量も決して少なくなく、ナカナカ満足します。

というか、こういったフレンチ・イタリアンの和風アレンジは、今こぞってヨーロッパの料理人がトライしている分野で、(もちろん料理の完成度は別としても)大げさに言えば「時代が追いついてきた」感もあったかな。ラタテゥイユの隠し味に梅干しを使ったりとか。

ワインはヨーロッパの南の方に集中してリスト化されてるんだけど、「タケハーナ」の料理の傾向に照らし合わせるとちょっと地域が違うかなあという気もしました。

そして、場所柄というか客層というか、喫煙率高いですね。さすがに郊外店だけあって店内はドカンと広くゆったりとしてるんだけど、1人がタバコをくわえると一瞬でダイニング中に煙が回ります。さらに、ぼくは灰皿はゴミ箱だと思っているので、タバコの煙云々よりも席に着く前から食卓の上にゴミ箱が置いてある店には抵抗を感じます。

なお、さとなおさんも大好きというオクラのピクルスは今も健在でしたよ。
posted by 伊藤章良 at 21:47| 無国籍料理・その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月19日

さとなお:アント・ミミ(目黒)

あ、あの辺、行動範囲内だったのですね。それは失礼いたしました。「イレブンフーズ」も懐かしいです。たしか元の店が「みよし」だから、つまり3+4+4=11でイレブンフーズなんですよね。

「インダルジ」、知りませんでした。アメリカ修業というのはいいですね。アメリカの美味しさ・新しさにはよく驚かされます。この店もそんな感じですね。まぁ予約が取れないのではなかなか行けないけど。

じゃ、「いままでありそうでなかった」つながりで、目黒の「アント・ミミ」を書いてみます。aunt MIMI。つまり、ミミおばさん、って名前の店です。

なんというか「夜の家庭料理定食ダイナー」みたいな感じ。
ミミおばさんの厨房がそのまま手作りカフェになっている雰囲気で、郊外には意外とあるタイプの店かもしれないけど、東京の真ん中ではまだ「ありそうでなかった」店だと思います。

ソファや座り心地の良さそうなチェアーがあり、女性だけの従業員が楽しそうに働いている手作りカフェなんだけど、でも実際はご飯屋さんで、魅力的な家庭料理がメニューに並んでいます。
焼きネギ、野菜のピクルス、焼き野菜の黒ごまサラダ、山芋の揚げだし、キャベツメンチ、旬野菜とアンチョビのオーヴン焼き、地鶏の南蛮、雑穀ハンバーグ、イカのわた焼き、芽ひじきと桜海老の卵焼き、チーズピザ、ペペロンチーノ、塩麺、チャーハン、おにぎりなどなど。
ボーダレスな日本の家庭料理が一工夫されて並んでいる感じ。ほとんどが数百円単位なので安心してオーダーできます。

で、ひとり暮らしをしている人にはたまらないなぁと思うのは「夕ごはんセット」。
〆のごはん・味噌汁・漬け物セットが550円なんですね。24時までやっているし、会社帰りや学校帰りで、料理を一品をとって、+550円して、さっと夜ご飯にするなんてとってもイイと思います。独身の味方。しかもちょっとオシャレ。独身のひとり晩飯ってわびしさが漂いがちだけど、ここだとそんな感じは皆無です。

コーヒーのみの利用も可能でスウィーツも揃っています。お酒も自家製サングリアからミミ風カクテル、ビール、ワイン、焼酎、ウィスキーなど幅広く揃えています。そして何より店長(ミミおばさん?)が親切丁寧でいい感じ。

まぁ逆に「ありがち」とも言えるかもしれないけど、意外とありそうでなかった形態とクオリティだと思うなぁ。
posted by さとなお at 23:21| 無国籍料理・その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月07日

さとなお:中山かき養殖場(鳥羽)

伊藤さん、前回は一回パスすいませんでした。
ちょっと難しい仕事ばかり飛び込んできて精神的に余裕がなく、甘えちゃいました。

「鮨 太一」、伊藤さんが前に言っていた店ですね。行きたいなぁ。いまあまり新規開拓の余裕がないんだけど、3月が終われば少しは楽になる予定なので行きたいと思います。

ボクはどうしようかな…。
連載下見で伊勢・鳥羽に行ってきたんですが、そこでの素晴らしい「牡蠣」について、シーズン中に書いておきましょう(もうギリギリだけど)。

店は「中山かき養殖場」
名前からわかるとおり、養殖場直営の店舗で、そこで採りたての牡蠣を生と焼きで食べさせてくれるのです。場所は的矢と並ぶ牡蠣の名産地、浦村。鳥羽駅から車で20分くらいかな。パールロードの入り口近くにあります。

生牡蠣も焼き牡蠣も1個100円。
生牡蠣は店の中で、殻剥きをしているおねえさんに「10コ」とか頼むと、剥きたてを皿に載せてくれます。で、その場で立ち食いですね。海水から上げたばかりなので塩辛い。だから牡蠣の身をボウルの水で軽く洗ってから口に入れます。いやぁ、そのうまさたるや! ぬるりんと喉まで滑り込んだところで牡蠣の香りが鼻をつきぬけて脳味噌全体に広がる感じ。うますぎる…。食感も味も完璧です。思わず飛び上がりたくなるくらい。

味つけは特になくてもおいしいのですが、レモン味が欲しい人にはポッカレモンが横に置いてあるのでそれをかけろと言われます。でもまぁね、それじゃダメなわけですよ。次に行くときは生レモンを持ち込もうと心に決めました。あ、それとシャブリね。これ、シャブリ持参で30コくらい食べたい!(レストランではないので持ち込み可能)

店の外では炭火で焼き牡蠣をしてくれます。多少時間がかかるので、紙に名前を書いて順番待ちになります(人気店らしく混んでいる)。
盛大に煙を上げて焼いてくれるんですが、生の後に食べて正解でした。生も上記のとおり異様にうまいんですが、焼きの方がもっとうまい! 牡蠣の香りが10倍増し! いやマジで。カラダ中の毛穴から牡蠣の香りがボンッと飛び出そうな勢いっすよ。いやぁ、近年では最高の牡蠣体験でした。

午前11時すぎころ行きましたが、広い駐車場は7割方埋まっていたかな。生牡蠣は朝9時半から、焼き牡蠣は朝10時からやっているみたいです。夕方は16時くらいまで。

ここ、メールで教えてもらった店ですが、大正解でしたね。
鳥羽駅からタクシーで行ったんだけど(3000円くらい。帰りは電話して呼ぶ)、運転手さんも「大正解です」と言ってました。まわりにポツリポツリと牡蠣食べ放題の店とかあるんですが、牡蠣の質が悪い店もあるようです。地元で選り分ける時に捨てられるような牡蠣を出している店もあるとか。でも「中山かき養殖場」は質も完璧。1個100円なので食べ放題の店と安さでも遜色ないですね。

牡蠣のシーズンに伊勢・鳥羽・志摩方面に旅行に行かれるときは、お忘れなく、ぜひ。
posted by さとなお at 18:53| 無国籍料理・その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月01日

さとなお:農家の台所(恵比寿)

「肴屋」は、行ったことありませんが知り合いが常連でした。そうですかもうないんですね。
しかし「小いわ」って面白いですね。直球を知っている客向けなのでしょうけど、ちょっとそのご主人の「流れ」に身を任せてみたい気になりました。コースの流れの「核」がどこにあるのか、知りたいなぁ。

じゃ、ボクも「面白い」系のレストランを。恵比寿の「農家の台所」です。

正式名称は「農家の台所 くにたちファーム 恵比寿店」。国立が本店の野菜のレストランです。
恵比寿店は11月にオープンしたばかり。でももう予約がとれない店になってます。なにしろ野菜をとりたい場合には打ってつけの店。全国の契約農家から直送の旬の野菜がふんだんに食べられます。契約農家によって、無農薬や減農薬、有機栽培などの方法は違うものの、共通しているのは「作り手の顔が見える安心安全な野菜」。しかも珍しい野菜も多くて、とても楽しいです。

店は入り口からしてユニーク。
野菜売り場なんです。しかも冷蔵庫に人間が入っていくカタチ。それを抜けて奥に行くとレストランが現れます。レストランも壁や窓際に契約農家の栽培者のポスターが選挙ポスターのように貼られ(ただしお洒落に)、独特の雰囲気です。店内に畑があるのもちょっと驚きますね。

メニューもユニーク。
まずコースが面白い。野菜の比率で選べるのです。「野菜:魚:肉」を、「4:3:3」「5:3:2」「5:2:3」「6:2:2」の中から選んで、その中で3500円、4500円、5500円のコースが選べるわけ。
で、それぞれのコースに「特選農家のサラダ」というサラダバーがつき、これがおかわり1回オッケー。で、その後、突きだし、小鉢2品、料理2品、ご飯とお味噌汁という構成です。3500円のコースでもボクはお腹一杯になりました。満足度高いです。

特にいいのは「特選農家のサラダ」というサラダバー。
これ、一品でとるとおかわり自由で780円。コップ状のガラス器にスティックサラダを取っていくんだけど、どれもこれも美味しいんです。珍しい野菜も多いので(ソルトリーフとか)、つい取りすぎてしまいます。小松菜とか白菜とかがまずうまい。えのきもサラダであったりするんです(うまい)。大根も3種類くらいあり、人参もうまい。これ、数回おかわりしたらそれだけでもう満足かも。

他に一品だと、野菜がたっぷり入った「タジン」とか蒸し鍋とかもあるし、ステーキ系もおいしそう。野菜だけでダシをとったラーメンもおいしそうです。サラダバーと鍋料理と〆のラーメンとかで十分お腹いっぱいになりそうですね。

飲み物は、有機ワインもあるけれど、オリジナルの野菜系アルコールが楽しいです。レッドアイみたいな定番ものからいろんな創作ものまで、ちょこちょこ頼んで楽しむのがいいと思います。
ただ、行った日はデザートの出来だけちょっとハテナでした。話題の白イチゴとかも出て楽しいんだけど、苦みや渋みが勝ってしまったのが多く、もうちょっと工夫が必要かも。

全体にコストパフォーマンスがよく(とても安いと思う)、野菜もたくさんとれて、満足度の高い店ですね。おすすめ。
敢えていえば、中2階が喫煙可能席になっているのが残念。いっそのこと全席禁煙にしてほしかったです。生野菜を扱っているのにタバコの煙がそこはかとなく漂っているのはちょっと…。

まぁそれはそれとして、なんというか、こういう店がついに出てきたか、と感慨深い感じですね。
食糧自給率の問題、食の安全の問題、バランスのよい摂取の問題などに対して、市民レベルで活動出来る解決策のひとつのカタチだと思いました。美味しく楽しくみんなの関心を高め、実際に消費もし、自然と啓蒙もしていける。農家のモチベーションも上がると思うし、食べている側も農家がすごく身近に感じられます。

食べ物ですから、義務訴求とか恐怖訴求ではなく、こうして美味しく楽しくポジティブに訴求するのがいいですね。
応援したい活動です。
posted by さとなお at 12:57| 無国籍料理・その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月30日

さとなお:貴家。(広島)

「グリル梵」、大阪でもたぶん同じ値段です。
一人前2000円。たしかに少し高く感じるかもですね。銀座なら違和感ないとはいえ。

では、ボクもお好み焼きを書こうかな。

この前行った広島の「貴家。」です。

ボクはまだ広島風お好み焼きをそんなに食べ込んではいないんですが、この店はいまのところ断トツにおいしく感じました。うまいです。大阪勤務が長かったので大阪のお好み焼きもいろいろ食べてますが、それらを含めたお好み焼き界全体でも一番好きな味のひとつかもしれません。

広島地元の達人シャオヘイくんに聞くと「広島風お好み焼きのバリエを知るなら、八昌(薬研掘)系、みっちゃん総本店系、三八系の三種類は食べていってもらいたい」と言うんですね。
この「貴家。」は「みっちゃん総本店系」。
ボクは八昌(薬研掘)系は「八誠」、三八系は「三八」を食べたので、これで代表的3系統を一応知ったことになります。知ったというか、経験した、程度ですが。

この店、一見とても雑然としていて「本当においしいのかな」と思わされるんだけど、よく見ると鉄板上はとてもキレイ。素材の扱いも丁寧だし、相当気を遣って調理しています。若い店主、なかなかな腕なのは見ていればすぐわかる感じ。

味において特筆すべきはキャベツのおいしさですね。
甘みがあって瑞々しく熱の通りが完璧。あぁ広島風お好み焼きはキャベツをおいしく食べさせる料理なのかも、と思ってしまうくらい。そしてそこに生地の適度なもちもち感と、麺の絶妙なパリパリ感が加わります。このみっつの食間とバランスが非常に良いんです。もともとキャベツなどの具と生地を混ぜずに焼くことが特徴な広島風お好み焼き。混ぜない分バランスが大切になります。それがとても良い。
ソースも濃すぎず、これもバランスをちゃんと考えてあります。上品だけど上品すぎないうまさ。 下品さがいい感じに残っている。これはうまい!

初めてなら肉・玉のそば入り(700円)がおすすめです。
というか、伊藤さんの意見「お好み焼って、ミックスだのデラックスだのとさまざまな食材を混ぜ合わせた高額メニューを安易に頼んでしまいがちですが、あれは客単価を上げたい店側の戦略であって、結局いろいろな食材から出たダシがまざっておいしくないと思う」に賛成です。

この店、ハーフサイズ(500円)があるので女性もうれしいかも。一品料理もいろいろ。あの店主ならステーキなんかも上手に焼くだろうな。

ちなみに広島風お好み焼きを「広島焼き」と略す人や店がありますが、これ、広島地元の人はとても嫌うそうです。「広島風お好み焼き」もしくは単に「お好み焼き」と呼ぶみたい。他県人を中心に、思わず「広島焼き」と言ってしまう人は多いと思いますが、地元では通じないし嫌がられるので要注意です。
posted by さとなお at 09:18| 無国籍料理・その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月18日

さとなお:福竹(蓮沼)

あ、「たこ坊」って閉店したんですか。そういえばなくなっていたかも。ううむ。残念ですね。

大阪の郷土料理つながりということで、今日はお好み焼きの「福竹」を書きます。
ここは伊藤さんともご一緒しましたね。わりと好きで、あれから何度か行っています。というか、お好み焼きとしては東京トップクラスだと思うし。

とはいえ、一般受けする店ではなく、相性によって相当左右される店でもあります。
この店のお母さんの言動が気に障る人には絶対合わない。気にならない人でも「気持ちが元気じゃない時だったら厳しい」。そんな店かも。初めて行く方はある意味覚悟がいります。

伊藤さんと一緒に行ったときは、男4人で3時間いて話せたのは計15分くらいでしたね。
あとの2時間45分はずっと店のお母さんがお好み焼きを焼きながら能書きをしゃべり、それをうんうん聞きながら静かに食べていただけ(ちゃんと聞いてないと怒られる雰囲気がある)。ワンマンショー。お母さんが何かを取りに行った短い時間に「CMタイムですねぇ」とようやく4人で近況を話し合う。そんな感じでしたよね。

そのうえ、何か余計なことを客がやると怒られる(笑)
お店の人が一から十まで面倒みてくれるタイプの店なんだけど、とにかくうるさいの。

目の前の鉄板で焼けるお好み焼きにヘタに触ろうものなら、お母さん店のどこにいても飛んできて「いま何やった!」「まだ触ったらダメ!」と怒る。もしくは客に「じゃ、少しやってみ」と焼かせてみて10秒で「わかった。あなたの腕はぜーーーんぶわかった。もういい。今後一切触らないで」と叫ぶ(笑)

逆に、焼いている途中で「次、どうすると思いますか?」と客に質問してくる。
「んー、裏返す?」「違う! なーんにもわかっていない。ここで裏返したら熱っした空気が漏れちゃうでしょう!」と怒る。「わかった? じゃ裏返さないでこのまま焼いて、そうだな(柱時計見て)あの針が42分を指したら呼んで。1分早くても1分遅くてもダメ。あんたの責任だからね」と客のひとりを指さす。その人は緊張して時計を睨み続ける(笑)。

一事が万事そんな感じで進行するんだけど、怒りつつもお母さんの目は笑っているし、そのトークは話芸になっているし、その焼きの蘊蓄は納得のいくものだし(鉄板の温度調節。中の空気の大切さ、焼き加減の見分け方など)、ま、ボクは楽しめました。おしゃべり目的で行くときついけど。

それに、なにより、うまいし。

特に焼きの技術がそのまま出る一品物。
はんぺん、砂肝、かぼちゃ、ハムステーキ、じゃがいもなどのうまいことうまいこと。

特にはんぺん。
ボクはここの「はんぺん」ほどうまい「はんぺん」を食べたことがない。
単なる普通のはんぺんなんだけど、これが絶品。「中の空気が膨らんで、こういう状態になるように焼くのよ」と細かい講釈を聞きながら客はじぃっと待たされる。はんぺん焼くだけで20分くらい待つ。追いバターを何度やって焼き上がると「はい、今すぐ食べて!」と命令される。アワアワと急いで食べるとそれはもうビックリ。表面はカリッとしてるのに中はフワフワなカステラ状。すばらしい。
そのまま食べた後、青海苔とマヨネーズを和えたソースを鉄板状にチャチャチャと作ってくれて「次はこれで食べてみて」と言う。これもうまい。こういうちょっとしたオススメがこのお母さんは上手。

そんな調子で砂肝やかぼちゃ、ハムステーキ、じゃがいもなどを食べて(どれもうまいけど、バターたっぷりなので数値を気をつけている人には厳しいかも)、途中からお好み焼きもそこに加わる感じ。それぞれの焼きに時間がかかるので、この時点でもう1時間半くらい経過しているでしょうね。

お好み焼きのオススメは、まずは「ふくたけ天」。
小麦粉をあまり入れないタイプ。細切りに切ったキャベツがきいていて、ふんわりシャクシャク。とてもうまい。次にジャンクな「激カレー天」。この味は捨てがたい。「ピザミックス」も妙にうまい。

ま、あれだけ講釈聞かされたあとなので、多少舌にバイアスはかかっている可能性はありますね。「なるほど確かにうまいかも」と思い込んでしまうみたいな…。でも逆に「あれだけ講釈聞かされてこれかよ」となる危険もあるわけなのに、そういう印象にはならないのだから、まぁ立派なものです。

お酒は「焼酎抹茶割り」がよいですね。焼きの前に「豆腐」もよかった。

ここの娘さんもとても明るくて良いですね。「もうホントにあんな母でスイマセン。お気を悪くされましたよね。あれで悪気はないんですよー」とフォローしながら焼いてくれる。

東急池上線蓮沼駅から歩いて3分。ごくごく普通の店構え。今度家族を連れて行って、家族全員で怒られようと思っています(笑)


※ちなみに、「客を怒る店」「こうるさく講釈たれる店」「えらそうに指示する店」はボクは基本的に大嫌いです。客が平身低頭で食べに行く店なんて言語道断。でも、この店のお母さんはなんとなく好き。好ましい。だからこれはもう「相性」だと思います。行かれる方はお気を付けて。あしからず。
posted by さとなお at 09:55| 無国籍料理・その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月18日

いとう:トシ・ヨロイヅカ(恵比寿)

>とても真摯で誠実な料理でした。
全体を通してやさしくて静かな料理。味のバリエはよく考えられていて、コースの流れが自然で良かったです。

同感ですね。笹田ご夫妻のお人柄もあるのでしょうか。すべての料理がすすっと入ってくるので、山がない、というか押しがないとも感じたことがあります。ただ、「どうだ、オレの料理は!!」な料理人が軒を連ねる中で、ずーっとホッしていられる、とても穏やかな空間なのだと思います。
「和」本来の妙味みたいなものかなあ。

>ところが最後にいきなりすっごい山が!
もしかしたら「笹田」さんに失礼になっちゃうかもしれないけど、なによりも印象に残ったのは〆の「土鍋ご飯」。

そうでしたか。
実はぼくは「笹田」で土鍋ご飯を食べたことがありません(残念)。
というか、どうしてもすっぽんを選んでしまうんですね。てもすっぽんも間違いなく大きな山だとは確信しているんですが。

では、ぼくも名前店名つながりで。絶好調のスイーツ「トシ・ヨロイヅカ」です。ここは恵比寿と広尾との中間辺り、ニンニク通りと称しても過言ではない強烈な匂いを漂わせるモツ鍋「蟻月」の斜め前にあります。

恵比寿という街には、「キムカツ」とか「俺のハンバーグ山本」とか、ラーメン店以外で毎日列をなしている店が本当に多いですが、「トシ・ヨロイヅカ」もその一軒。ある場所にお持ちする手土産に「何がいいですか」と聞いたところ、「トシ・ヨロイヅカ」のケーキ、とのリクエストだったので向かったのですが、なにか理由がなければ行かないような場所に長蛇の列。ケーキを購入するだけで40分も待たなければなりません(中に5席ほどのイートインコーナーもあるのそうですが、そこは3時間待ちとか。でも待っている人が何組もいました)。また、1人の人が大量に買うので、ショーケース内のケーキが見る見るうちになくなっていきます。

スタッフは平身低頭で謝り続け、何度もトシ氏が外に出てきては並んでいる客と写真を撮ったりとファンサービスもたっぷり。新たに客が来てはスタッフのこちらでお並びくださいの言葉に呆れ、きびすを返す人も多数。

やっと40分を過ぎて店内に。で、またまた気づいたんですが、回転も悪いんですよ。おいしそうなケーキを目の前にして、ずっとあれこれ悩んで決まらない女性が大半・・・。

スタッフの言葉遣いや購入の際の対応など、本当に申し分なく気持ちのいいものでしたが、あんなに並んでいるんだから、逆にもう少し荒っぽくても、手際よくデパチカのようにこなしていった方がいいんじゃないかなあ・・・。

ところで結局そのケーキ、ぼくは食べなかったんですが、食べた方の話によるとむちゃくちゃ美味しかったようです。さすがですね。
posted by 伊藤章良 at 18:39| 無国籍料理・その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月22日

さとなお:荒井商店(新橋)

ぶるだっくもチムタクも食べましたか!
素早いですね。
なんとなくですが、料理として、ぶるだっくの方が若者コンパ向け。チムタクは中年宴会向けみたいな印象がしました。例えて言うなら前者がフライドチキンで後者が焼鳥みたいな。どっちも大人数だと特に楽しそうな食べ物ですね。

「ラ・バスティード」、行きたい行きたいと思っていたのでした。時期をおいてちょっと行ってみたいと思います。

ええと、今日は「荒井商店」。西新橋の柳通り沿いにあるペルー料理店です。

「オテル・ド・ミクニ」で5年修業したシェフが始めたらしく、お皿の上での味のまとめはとても上手。名前は忘れましたが(現地名なので)いろんなうまそうなメニューがあり、どれもこれも食べてみたいものでした。

中でも亀の手が面白かったな。
フジツボの仲間。スペイン語圏では「ペルセベス」と呼ばれてとても珍重されているらしいです。メールで教えていただいたのですが、「アメリカでは Gooseneck Barnacle と言いますが、定住者ではなく流木に付くことが多い生物で、収穫が大変難しい、それ故スペインでは珍重されているようです」らしいですよ。
ステンドグラスみたいな色合いの頭部と長い足(?)。グロテスクではあるが潮の香りがプンプンしてうまいですね。ちょっとカニの風味がある貝味かな。イカの食感。これはいいダシが出るだろうなぁと思いつつ食べました。
この店では石垣島産の大きいのを使っていました。

他にもセビチェ(生魚のレモンマリネ)とかペルー風ブイヤベースとか鴨のローストとか、名前はわからない(ペルー語)がうまい料理が続きました。美人のマダムの説明も丁寧でなかなかイイ店。ペルービールにペルーワイン、そしてコーラの原形であるインカコーラなど、飲み物も珍しいものが揃っています。

店名がトリッキーで、店内も相当カジュアルですが、なにより安いし、おもしろいですよ。

ちなみに、ペルーって南米一グルメな国と言われているらしく、食べ物は相当うまいんですって。
調べたら都内にいくつかありますね。いろいろ行ってみたくなりました。ボクは京都の「森繁」(インカ料理の老舗)に行ったことありますが、あそこよりマニアックさがなくて好ましかったです。
posted by さとなお at 08:29| 無国籍料理・その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月23日

さとなお:チャテオあくさん(広島)

「びーふてい」、並ばないといけないのでボクも行ってませんでした。
そういえばあの近くの「鳥よし」も予約とらなかった気が…。中目黒のあのあたりってなんかそういうイメージがあるなぁ。仕事が忙しいとどうしても予約可の店が多くなるので厳しいです。

さて、岡山広島行脚のラストは「チャテオあくさん」
伊藤さんもシャオヘイさんに連れられて行ったようですね。芥川さんがやってるから「あくさん」。自分の名前をつけるだけあって、この店の名物は店主本人です。とはいえ「こだわり&不機嫌」とかではなく「おだやか&にこやか」なのがいい。料理の蘊蓄をいろいろ語るので好き嫌いが分かれる部分もあるかもだけど、ボクは楽しかったです。

この店の白眉は薫製料理ですね。
瀬戸内の魚や広島牛などを自家製でしっかり薫製しています。温薫、冷薫、いろいろありましたが、ボクが舌を巻いたのは「ベーコンの冷薫」。これは実にすばらしかった。いまでも鮮明に舌が覚えています。いままで食べたベーコンの中で一番うまいかも。

コースを食べるのが一番いいと思うけど、そこで出てくる薫製盛り合わせはとっても贅沢。いろんな食材の旨みが凝縮していてシアワセな気分に浸れます。瀬戸内でとれる珍しい魚なんかも素材の味を殺さない程度に薫製してあって良かったな。薫製しているところを見せてももらったけど、目の毒でした。全部喰いたくなります。
他にもいろいろ工夫した料理あり。もやしのユッケの「モヤッケ」もありそうでない味。あー、あと何食べたっけな…。醍醐を食べたりフォアグラを食べたり。うまかったです。それらに比べるとメインの広島牛ステーキは普通かなと思うけど、でも仕入れはとてもいいのがわかります。

店内すすけてていい雰囲気。店主のあくさんは前の店、前の前の店と含めると40年以上広島でやっているそうで、広島ではすごく長い履歴になりますね(原爆で一度すべて焼けているので、広島に60年以上の老舗はほとんどないと聞きました)。カウンターで彼と話しながら食べるのが楽しいと思います。

薫製・発酵系が好きな方にはたまらない店かも。
posted by さとなお at 17:31| 無国籍料理・その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月21日

さとなお:八誠(広島)

えっと、全面的に、ということではないです。卵とじカツ丼もあります。ただ、局地的にデミグラスソース・カツ丼の店がとっても多いという特徴があるのです。たぶん仙台のタンとか盛岡の冷麺とかと同じように、発祥の店があって、そこから広まったのだと思います。たぶん。

和光って行ったことないなぁ。でも乗換案内で見ると東京駅から30分弱で着くんですね。ちょっと行ってみたくなりました。

さて。今日は広島の広島風お好み焼きです。
一部では広島焼と言われてますが、地元ではそんな呼び方しないようです。地元では「お好み焼き」と言えば広島風お好み焼きなので、わざわざご当地の名前なんかつけないのでしょう。

広島風お好み焼きとはどういうものか、ついでなので簡単にまとめてみると…。

普通、お好み焼きと呼ばれる「関西風」お好み焼きは、ダシで溶いた粉と具をぐじゃぐじゃに混ぜ、ふっくらサクサクに焼きあげるのが特徴。粉と具が馴染んでうまいが、小麦粉感が強い。

それに対して「広島風」お好み焼きは、生地と具を混ぜないで焼く。鉄板上で生地を薄く伸ばし、刻みキャベツやモヤシをどっさりかけ、豚肉を載せ、炒めたそばを載せてからひっくり返し、蒸らし焼きにする(生地の上に麺を載せ、その上にキャベツを載せる店も広島ではあるらしい。特に古い店)。いろんな食感が楽しめるけど、一体感に欠けるといえば欠ける。

まぁ混ぜるのが関西風、混ぜないでそばを載っけるのが広島風と覚えとけばいいかもしれませんね(ちなみに関西風にそばを加えると「モダン焼き」というメニューになる)。

ボクは現地では「胡桃屋」「三八」という店しか食べてなかったのですが、今回は「八誠」という店に行きました。シャオヘイさんのオススメのうちのひとつです(本当は「貴家。」という店を勧めたかったらしいのですが、定休日でした)。広島では有名な「八昌」「八紘」の系列みたいですね。

いやー。この店、うまかったな。

そばがちゃんとカリカリパリパリ。
キャベツともやしも食感がさくさく。もっとしっとりしてると思ったのだけど、上手に水分を飛ばしている模様。
ソースをかけすぎていないので、生地もべちゃべちゃになっておらず、適度にもっちり。生地に味があり(昆布系)甘みもあるので、ソースをそんなにかけなくてもうんまい。

広島にはお好み焼きソースとして、オタフクソース、カープソース、ミツワソースとあるらしいのだけど、ここはオタフクソース(三つの中では一番甘い)でした。

なるほどこういう食感なら関西風より好きかも、と思ったので、舌が覚えているうちに東京でもしばし食べ歩いてみたいですね。
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2005年10月09日

さとなお:Kitchen(大阪・中崎)

伊藤さんはまだ帰国されてませんが「パリから書き込むかも」とおっしゃっていたのを忘れてました。ボクが書かないと書き込みにくいっすね。すいません。対談をゆっくり再開します(というか、再来週からボクが10日間ニューヨークに行くのでまたすぐ止まってしまいますが)。

ええと、何を書こうかな。阪神優勝の時に大阪に行っていたのですが、そのとき昼にユニークな店に行ったので、そこを書いてみたいと思います。

大阪の中崎にあるその店は、店というより「家」でした。
小さな10畳間ほどの店内は、入った瞬間ヒトのダイニングに間違って紛れ込んだ気がして「あ、すいませんっ」と出てきてしまいそうになる。そんな生活感が溢れてます。でも、いわゆる「生活臭さ」ではなく、よく見ると逆に演出だとわかるのだけど、とっても雑然と生活用品や小物が置いてあるんですね。そこに家にあるようなテーブルがふたつほど置いてあり、奥に小さなキッチンがあるだけ。冷蔵庫とかもドンッと隠さず置いてあるし、ホント、誰かの家に遊びに来た、って感じなんです。

それだけならまぁ「ありえる演出のひとつ」だと思うのだけど、この店をひとりでやっている奥さん(?)が作る手料理がこれまたまさに「家」なんです。豚肉マヨネーズ焼とかぷりぷり白ネギ焼きそばとかキムチチャーハンとかコロッケの卵とじとか懐かしの赤ウインナーとか…。いや、メニュー構成がではなくて、味が「家」なのです。なんというか、その完成度と裏腹な「ほどよい手抜きな感じ」がまさに「家」なわけ。そのうえ安いし、割烹着系の家庭料理ではないのもまたいい。わりと現代風なんです。ほら、昭和のおふくろ系の家庭料理店って意外と多いけど、今のリアリティって違うじゃないですか。みんなもっと和洋折衷で暮らし、和洋折衷に食べている。その感じがしっかり出ている店なんですよ。

夜の一品物も充実してるけど、昼のセット(750円)もヘルシーかつツボを押さえた家庭料理で美味。家庭料理を標榜する店は多々あるし、家っぽい演出の店も多々あるけど、ここまで空間にも味的にも「平成のリアリティがある店」も珍しいなと思ったのでご紹介します。

店の名前は「Kitchen」。わかりにくい場所なので住所も書いておくと、大阪市北区中崎3-2-10(06-6373-0557)です。
※2006年よりすぐ裏に移転して(上記住所)、広くなり、12時〜20時のカフェとなった。雰囲気はとても良い。ランチは相変わらず健康食。
posted by さとなお at 19:08| 無国籍料理・その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月20日

さとなお:豚玉(大阪)

あぁ神戸の「作作」ね。あのちょっとうるさめの店主のいる店ね…とか一瞬思ったけど、勘違いでした。それは船場の「作」。全然ちがうやん。「作作」は行ったことがありません。

東京のお好み焼き屋さん、ホントにおいしいとこないですね。
ただ、ボク自身、大阪でもお好み焼きを「すげーうめー」と思ったことがあまりないです。江戸っ子なので幼児体験もないし、大阪に14年いながら「このお好み焼きはすごい!」と感心したことがない。だから東京人に「大阪のお好み焼きはどこに行けばいい?」と聞かれると(かなり頻繁に聞かれる)、いつも答えに詰まります。天満の「菊水」かミナミの「三平」か……うーん、という感じ。迷ったあげく、無難においしい「千房」なんかを薦めたりして。「きじ」はそんなに印象ないなぁ。

あ、高津の「豚玉」があったか。
イタリアン系の前菜、パスタなどを食べた後、〆に店名である豚玉を食べるというちょっと変わったお好み焼屋なんだけど、ここの豚玉は好きでした。ワインとジャズでたべるお好み焼き。変化球だけどなかなか楽しく、味はまとまっていた気がします。松屋町筋と谷町筋の間、千日前通りの北側。いまもやっているかしら。

たこ焼きは天神橋の「うまい屋」を知ってからはそこを薦めてます。
posted by さとなお at 11:53| 無国籍料理・その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする