2013年09月30日

さとなお:ひな鳥 そのだ(大井町)

伊藤さん、ありがとうございます。

長い時間軸で見ると、東日本大震災のあと、何かが自分の中で途切れているんですよね。
阪神大震災を神戸で実体験したあともかなり生活習慣が変わりました。毎週あんなにスポーツしてたのに、以降、まったくしなくなったとか、そういう習慣的な何かが激変する。

今回の大震災では、「食」についてちょっとそんなところがあり、自分をうまく扱いかねています。もちろん興味も関心もある。相変わらず新規店は開拓してるし楽しんでいる。ただ、なんだか「書けない」んです。「自分」と「食」との距離感を測りかねている・・・そんな感じです。

すいません、ゆっくりリハビリしております。

そんな今日は、どうしようかな、大井町の「ひな鳥 そのだ」を。

ここ、小石原さんから教えてもらったんだけど、いわゆる鳥の素揚げ系です。
丸ごとの国産鶏を、骨付きのまま岩塩で味付けして、衣をつけずに素揚げする。こういうお店、最近じわじわ増えてますが(「とよ田」あたりがルーツでしょうか)、この手の店では特にお気に入りです。

素揚げの火の入れ具合が絶妙なのは言うまでもなく。
この店は特に他の一品が充実していて、しかもどれもこれもうまいのがすごいです。

基本は「むね・ももセット」(1400円)で、これが素揚げ(品切れの場合があるので電話予約時に人数分予約しておくことをお勧めします)。

あとは、「砂肝素揚げ」「ギョソ揚げ(魚肉ソーセージ揚げ)」「せせり山椒揚げ」「にんにく丸揚げ」「安納芋揚」などの揚げ物がたくさん。どれもこれもあっさりしてるのでもたれない。
そのうえ、野菜系の一品も充実。「巨大万願寺」「手作りポテトサラダ」「たたQ」などなど。もちろん「鳥刺し」「もつ」なんかもあるし、「豚足」やらもある(というか、店の壁がメニューで埋まってます)

お酒は鹿児島(店主の故郷らしい)の焼酎。いいの揃ってます。前割もあったりします。

そのうえ、このお店がいいのは、「人」がいいですね。店主も奥さんもお店のお客さんも。

伊藤さんも書かれてるように、「店」じゃなくて「人」なんですね。「食」じゃなくて「人」なんです。
さりげない小さな小さなお店だけど、そしてとてもシャイなご夫婦で、一回目二回目だとその「人の良さ」がわかりにくかったりするのだけど、なんだか通えば通うほど味が出て来そうな、いいご夫婦です。

あー、書いてて気づいた。2ヶ月ほど行ってないわ。そろそろ行こうっと。

posted by さとなお at 07:08| とり料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月22日

さとなお:はし本(六本木)

鴨といえば、先週、白金の「ロマンティコ」で食べた鴨、うまかったなぁ…。
火加減が上手なシェフが作る鴨は絶品ですね。「カンテサンス」もまた行きたいな。「フロリレージュ」はまだ行けてませんが、そのうち縁があるでしょうか。

ということで、鴨を続けます。
もう春なので鍋はどうかと思いつつ、鴨鍋を。

鴨鍋って、なんというか、蕎麦屋とかで(たとえば銀座「よし田」とかで)、蕎麦を喰いに行ったけど肴で飲んでるうちに小腹が空いてきたから最後にちょいともらうか、みたいな程度がちょうどいい料理だと思うんですよね。蕎麦屋で鴨鍋食べるの好きです。最初は「もり」を食べるつもりで入ったのに、いつの間にか鴨鍋なんか頼んじゃってる、みたいな展開が好き。

でも、もちろん鴨鍋専門でいい店もいくつもあります。
今日ご紹介する店もそのうちのひとつ。後輩たちとの宴会で行った鴨鍋専門店なんだけど、鴨鍋、そして雑炊になかなか唸りました。六本木の「はし本」です。

六本木ミッドタウンの南側、大きな提灯が目印の小さな店。靴を脱いで上がると掘り炬燵の小上がりとカウンターのみ。民家風の古い設え。こぢんまりした古い居酒屋という趣の店ですね。

ここの鴨鍋は「つくね」が抜群です。
丸くなくて四角いつくね。軟骨のコリコリをちょうどよく残してありうまいうまい。つくねをお代わりしたかったなぁ。ダシは醤油味で濃い目(雑炊のころにはかなーり濃くなる)。すべてお母さんがやってくれるので任せておけば絶品の合鴨肉にもありつけます。そして、青いのはたっぷりの小松菜(それと万能ネギ)。小松菜って鴨ダシに合うなぁ。うま。
そして〆の雑炊。この頃にはかなり濃いダシになっているんだけど、これがご飯に染みこんでとてもいいです。

鴨鍋の前にも前菜がちょこちょこ出ますが、茶碗蒸し風の一品がうまかったな。ご主人の腕の確かさを感じます。
ちなみにここのご主人、橋本邦彦さんは1995年2月に「料理の鉄人」で陳建一と戦ってます(テーマは里芋。なぜ?)。だからなんだ、ってことはないけど、まぁ名刺代わりとしてはいいですね。

春夏秋冬、一年中、この鴨鍋(店の名刺に「春夏秋冬 かも鍋専科」と書いてある)。
前回ご紹介した「みよし」もそうだけど、意外と暑い時季に汗かきながら鴨鍋食べるのっておいしいですよね。「鳥栄」と違って冷房もあるし(笑)、ぜひご一緒しましょう。
posted by さとなお at 08:46| とり料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月13日

さとなお:みよし(東銀座)

確かに、15年以上前にニューヨークで初めて「hot and sour soup」に出会った気がします。
ニューヨークに数年在住していたアーチストに「これ、うまいんだよー!」と紹介されたのを思い出しました。そのころ日本では酸辣湯ってなかった気がしますね。

さて、今回は、昔そのアーチストと一緒に行った店を書いてみようと思います。
彼に紹介されたのが初めての訪問でした。あれはやはり15年前くらいだったかな。もっと前か…。で、その店のオヤジさんが亡くなって、しばらく休業していたのだけど、娘さんの手で数年前に復活したのです。復活したその名店に先日ようやく行けたので書いてみます。

その店の名は「みよし」
東銀座のマガジンハウスの近くにある、カウンターのみの古い居酒屋。何も知らない人が見たら場末の大衆食堂のような佇まい。

ここ、築地・東銀座周辺では「プアマンズ・トゥールダルジャン」と呼ぶ人もいるようで(笑)、鴨料理が名物ですね。

ここの鴨焼きのすごさ。焼き加減が完璧です。
ジャイアント馬場のシューズくらいあるでかい一枚肉の塊に串を刺して、塩を振って弱火でじっくり焼き上げていくんだけど、とにかく時間がかかる。目の前で焼かれる鴨をじぃっと見つめながらひたすら待たないといけないわけ。その間、客は飲むしかない(最初に少しつまみは出てくるけど)。なので酔う。とても酔う。空きっ腹に酒が染み渡る。

しかも途中で肉を休ませるですね。火から鴨をおろしたので「すわっ!」と意気込むと、そこで10分ほど休ませて熱の浸透を待ち、それからまた二度焼きするんです。もうがんがんとワインが空いていきます。肌感覚では1時間くらい待つ感じ(実際にはもう少し短いかな)。
しかも鴨焼きの煙がもうもう。目の前で焼いている娘さんの姿すら霞む勢い。

で、煙に燻されながらひたすら飲んで飲んで飲んで、フラフラになったころようやく出て来る鴨のうまいこと!

ちゃんと火が通っているのにレア。その加減が特にすばらしいです。「鴨をこんな感じにレアっぽく食べさせるのは他には『カンテサンス』くらいかなぁ、『鷹匠寿』はもっと火を通すしなぁ」とか、名店たちと比較しながらもぐもぐ咀嚼するレベル。こんな佇まいの店でこんな鴨に出会えるとは…。まさに「大衆価格でトゥールダルジャン」だなぁ(例えでトゥールダルジャンを出すあたりが昭和な感じだけど、まぁ昭和な店なので)。

しかも、この店、お酒持ち込み可なんですね。
なので、この鴨に見合う赤ワインを持ち込んで一緒に楽しめる。そこがまたいいですね(よっぽど凝るならグラスも持ち込んだ方がいいかも)。

お次は鴨鍋。
最初は「つくねと豆腐」でお上品な味。それを食べ終わったら「胸肉とネギ、白菜、春菊」の濃い味に移っていく段取り。素敵な構成です。〆はうどんか雑炊(どっちも、も出来る)。

かなーり飲んでも(持ち込みワイン代を別にすれば)5000〜7000円くらい。この値段がすごい。
一応住所は銀座三丁目。銀座でこのコストパフォーマンスは……、ありえないなぁ。まぁサービスのサの字もない素っ気ない店だけど。
ちなみにカウンターは10〜12人くらいで一杯になるので、寒い季節は当然のごとく予約至難。ご注意を。
posted by さとなお at 11:37| とり料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月19日

さとなお:チキンマン(六本木)

伊藤さんがそこまでフライドチキン好きとは知りませんでした。
その丸いお腹の数割は鳥カラですね(笑)。

そこまで鳥好きなら、例えばこんな店はいかがでしょうか。
六本木の交差点からすぐのところにある「チキンマン」

アフロアメリカン従業員が作るいかにもアメリカなチキン料理店です。
たまにアメリカーーンなチキン、食べたくなりません? そんな欲望を完璧に満たしてくれます。

店名通りほとんどすべてのメニューがチキンです。
六本木交差点すぐという立地も手伝って、客は外国人ばかり(アフリカ系多し)。アメリカ人のソウルフードに近いタイプの料理が多いから多分集まるんでしょうね。モニターにはミュージック・ライブ映像が映り、周りに飛び交うのは英語ばかり。こういう雰囲気が好きな人にはたまらない空間です。朝早くまでの通し営業なので(18時〜朝8時)、深夜とかに盛り上がっていそうな店ですね(深夜に行ったことないけど)。

名物は「丸ごとチキン&ポテト」(2980円)。
つまり丸焼き。ハーフサイズは1580円。2人ならこれでいいかもな量です。
ハッシュドポテトとかナチョスとかフライドライスとかのいかにもアメリカンなメニューも多くあり、それぞれが期待通りのアメリカ味(いい意味で)。これはこれでおいしいし楽しいです。アフロアメリカン系のお客さんとかを連れて行くと喜ばれるかも。

ちなみに朝はブレックファストも用意しています。
写真で見た限り典型的なアメリカン・ブレックファスト。知っておくとこれも意外と使えるかもですね。
posted by さとなお at 19:08| とり料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月11日

さとなお:とよ田(自由が丘)

京成押上線方面、伊藤さんよく行ってますよね。
ボクはほとんど足が延びず・・・ある種の聖地として憧れは持っているのですが。そのうち連れて行ってください。

さて、前回、鶏つながりを思いつかず、と、書きましたが、ひとつ思い出しました。

自由が丘にある、ひな鶏唐揚げの店「とよ田」です。

この店、以前あった場所から移転して新しくなり多少広くなったとのこと。行ったことなかったのですが、相当の人気店らしいです。電話予約は受けず、直接来店して待たないと入れないシステム。知り合いのお誘いがなかったらなかなか行けないなぁ(自由が丘という立地も含めて)。

料理は3つのみ。
砂肝、もも、手羽の唐揚げのみです。

正確に言うと、お新香、焼きおにぎり、焼きおにぎり茶漬けもあるんですが、主要なおかずは3つだけです。一緒に行った知り合いが「あ〜! メニューがある〜! あ〜! ご飯系がある〜!」と驚いていました。以前はメニュー自体がなかったようだし、ご飯系も置いてなかったみたいですね。

で、肝心の3つですが、これはさすがにおいしいです。
まず砂肝。素揚げしているのですが、なんというか表面がプリプリしていて中はサクサク。この食感はたまらないですね。単にコリコリした砂肝はどこでも食べられますが、プリサクな砂肝はあんまり経験ないかも。
ひな鶏のもも肉の唐揚げは多少揚げすぎかなと思いましたが、これも充分美味しい。衣を付けずに素揚げしてあります。まぁでも3つの中ではこれが一番普通だったか…。
手羽も素揚げ。時間をかけてじっくり揚げてあり、細い骨はそのままボリボリと食べられます。これが一番うまかったかなぁ。コクがあるのにあっさりしている。何個でも行けそうです。衣がないから脂が少なく、あまりもたれないのもいいですね。

お通しはたまねぎのスライス。あと、鳥スープが最後に出ます。あとお新香をとって焼きおにぎり茶漬けをとって、(もちろんビールをがぶがぶ飲んで)、3〜5000円くらいだったかな。高くないし、おいしいし、なかなかいい店だと思いました。

問題は予約だなぁ。18時には満席になっちゃうようなので、逆に20時くらい(3回転目前後)に行くとそんなに待たずに入れるかもしれません。ボクたちは19時に行って30分くらい待ってしまいました。
posted by さとなお at 06:43| とり料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月20日

いとう:超渡邉(恵比寿)

>伊藤さん、「67餃子」行きましたよ。「アフリ」の横の2号店。

そうですか、早いなあ。ホスピタリティは広尾店同様健在でしたか。それは居心地がよかったでしょう。ぼくは何も知らず考えもせず、てっきり相撲の流れかと思ったんですが、彼らのホスピタリティは彼ら自身からにじみ出るものなんでしょうね。貴重です。

>この店、基本的に博多餃子なんですね。

そのようです。オープン当初のチラシには、確かプロデュースは武蔵丸だけど実際のオペレーションは有名なもつ鍋店「蟻月」やっていると書いてあった記憶があります。
あ、そうか。どおりで炊き餃子もあるんですね。ちゃんと調べずにすみません(汗。博多餃子は小さくて食べやすいんですが、あっという間になくなってしまうので、そこが少し悲しいです。食いしん坊の性でしょうか。

ではぼくも餃子といきたいところですが、ちょっと思い当たらないので、九州料理つながりにします。恵比寿で最近オーブンした鶏天ぷらの店「超渡邉」です。

こちらに伺うまで知らなかったんですが、鶏天ぷらとは大分の料理らしく、衣をつけて揚げた鶏の身を辛子ポン酢で食べる、というのがそのやり方。揚げる・焼く・蒸すなど鶏にはさまざまな料理法があるけど、白くふんわり膨らんだ天ぷらはいかにも日本的な上品さが漂います。

「超渡邉」は鶏天ぷらの店とうたいつつも、ダイニングバーのごとく総花的メニューが気になり一瞬引いたのです。が、実際に揚がったものを食すと相当うまい。特に、見た目から(というか過去の経験値から)もっと弾力があるだろうと想像してガシッと噛んだら、揚げ方の巧みさもあり、ハラリとバラけて身の半分をお皿の上に落としてしまいました。

肉類の天ぷらはどうしても油っぽく、魚介や野菜に比べおいしく食べた記憶があまりなかったのです。ところが「超渡邉」は、鶏の脂の少ない部分を上手に天ぷらにしてあり、衣も軽く肉のレア感も程よくて、いくらでも食べられそうです。ただ、ムネやモモの部分に限るかなあ。ハツやレバー等の内臓天ぷらもありますが、こちらは焼鳥に軍配ですね。

それと、前半にも書いたとおり、こんなウマイ看板の料理があるにもかかわらず、ダイニングバー的な展開が解せません。特に、きらびやかな名前のサラダや色つきの甘いカクテルがゾロゾロ並んでいるメニューを見ていると、なんでかなーと寂しく思います。ま、自分の世代がターゲットではないのかもしれませんが。

入口の看板は純和風で大漁旗のようなのに、店内はこじゃれたダイニング空間。サービスのホスピタリティはとても高いのに客は意に介さず大声で盛り上がっている。と、トータルでもちぐはぐなんです。

ただ、この天ぷらを食べるだけでもぼくの再訪率は高そうです。値段もとても安価だし。

posted by 伊藤章良 at 17:16| とり料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月22日

さとなお:味の蔵(秋田)

11月12月はやっぱり気分的に日本酒ですね。読んでいてすぐ行きたくなります。「ざんぐり」良さそう。名古屋コーチンもおいしいですしね。

じゃ、酒と鶏つながりで、比内地鶏の骨酒を書いてみます。

秋田の「味の蔵」
ここは秋田名物の比内地鶏を食べさせる店です。

比内地鶏は、名古屋コーチン、薩摩シャモと並んで日本三大鶏と言われてますね。
よく誤解されるけど「比内鶏」と「比内地鶏」は違います。比内鶏は天然記念物なのであまり流通していません(食べられないことはないらしい)。ただ、カラダが小さく食用には向いていないので、アメリカ産ロードアイランドレッドをかけあわせて比内地鶏が作られたらしいです。
味の特徴としては「歯ごたえがあり、加熱しても固くならない」「加熱してもグルタミン酸の遊離が少なくうま味が長く保持する」「うまみ成分であるイノシン酸がブロイラーの1.6倍」だそうです。150〜180日もの長い期間、クローバーを主体とした放牧地で放し飼いにしている上に、比内地方の黒土が第三期古層腐植土というやつで、これがまた鶏を美味に育てると言われているとか。

秋田ではたいていどの郷土料理店でも比内地鶏を置いています。
というか、きりたんぽ鍋は比内地鶏のガラでダシをとるので、必需品ですね。

この店はその比内地鶏の焼き鳥が主体のカジュアルな店。街場の居酒屋系焼き鳥という感じで、長いカウンターと奥に座敷がある典型的な焼き鳥店ですが、味はなかなかです。丁寧に炭火焼きされた地鶏刺身、皮、ボンチ、ハツ、つくね、ネックなど、どれもおいしいですね。自ら「究極の親子丼」と名付ける親子丼も、究極かどうかはわからないけど、ネットリとろとろで良い感じ。ハーフサイズもあるので〆に良いですね。秋田名物「かやき」など、鶏以外の一品もいろいろあります。

で、骨酒。
これ、骨酒というよりトサカ酒で、要するに「比内地鶏の頭の部分をちょっと炙って、そこに日本酒の熱燗を注ぎ込み、ラップで蒸したもの」なんですね。

片口の器がラップされて出てきて「少し蒸らしといてください」と言われます。ラップが蒸気で曇って最初は何かが浮いていることしかわからない。飲んだら実に香ばしくてうまいのだけど、そろそろいいかとラップを外すと、トサカが小さい比内地鶏が中で笑ってます…。
そう、要するに比内地鶏の頭が正面からタテに半分に割られてふたつ浮いているわけ。頭の中身はとって骨と皮のみになっている。目も取ってあり、まぶたが締まってはいるんだけど、それが妙に笑っているように見える…。

なかなかグロい。けどうまい。
骨酒というとイワナとかのがまず思い浮かぶと思うけど、鶏の骨酒(というかトサカ酒)、一度いかがでしょ?
posted by さとなお at 08:45| とり料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月14日

いとう:鳥芳本店(目黒)

>で、勝手に痩せてると決めつけといて

痩せているイメージなんですかねえ・・・。自分じゃないようでフシギです。でも、コックさんでも食雑誌の編集長でも、痩せているとなんとなく説得力ないですから(ビジネスで食と対峙しているみたいな感じかな)、これでイイんです。

>ちなみにオレは太ってないけど?」と聞いたら「あ〜…」と
>言葉を濁されました。

でも、さとなおさんはやっぱり痩せたよなあ。先日お目にかかったとき、スッとぼくの横に立っても最初さとなおさんだと気づきませんでした。長袖のTシャツ着てたし(自分がスリムだと自信がなければ長袖のTシャツは着れまへん)。

>尾道の名店「一口」(ひとくち)。
>瀬戸内の魚介が丁寧においしく揚げられていて、
>満足度が高い店ですね。

そうですか。魚介類の串揚げって大阪や東京の串揚げ店ではおまけみたいな存在なので、それをメインにというのはスゴクおいしそうだなあ。特に瀬戸内の魚はカツにも合いそうだし。

まだまだ食べ損なった逸品もあるようで、次の機会には現場からの「電話」だけではなく、ぜひ事前に声をかけてください(笑。

あ、そういえば先日「ケララの風」に行ってきました。南インドに別荘を持つ友人を引っ張っていったのですが、なかなか現地に近い味でがんばってると高評価(ぼくはオーダーするものすべて、やたらうまかったんですが)。ただ、朝食べるものも昼食べるものもすべて夜にあるので多少違和感を感じるそうです。それを店主にぶつけたらやはり自覚されていて、時間に余裕ができてきたら朝からちゃんと営業したい、と言っておられました。

さて、西の「揚げ(カツ)」に対して東は「焼き」かなと。そこで、目黒の「鳥芳本店」です。

ところで、目黒って比較的焼鳥が多いと思いませんか。例えば権之助坂を少し歩いても何軒かの暖簾が目に入ります。ただ、「笹や」や「鳥しき」といった新興勢力ばかりに気が取られ、つい先日まで「鳥芳本店」は未訪。大後悔でした(笑)。

もちろん「鳥しき」も「笹や」もウマイし好きなんだけど、「鳥芳本店」には、焼鳥にキターという充実感(さとなおさんが時々使うガハハな感じ)に満ち溢れているんですね。

狭いし(キレイとは言えないし)タバコの煙もすごいし、席がツメツメで騒々しくて、座った瞬間からトホホな状況。でも負けてへんでえ〜と注文すると、でかくて程よくジューシーな串がどさどさとやってくる。強めに塩を振り表面をシャキンとさせた絶妙の焼き加減に平凡な酒までもバツグンの喉ごし。タタキ、鳥わさなどの冷たいサイドオーダーも隙がない。

おまけに、先に席を立つヒトの会計を何名か聞いていると、ひとり2千円ぐらいの感じ。いやーいいねえ。と、ばくばく食べていたら、会計は2人で9千円を越えてしまいました。

これで、痩せてて小さいイメージは払拭できましたでしょうか(笑)。
posted by 伊藤章良 at 18:22| とり料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月27日

さとなお:鳥久(名古屋)

アロマフレスカかぁ。しかも植野さん(たぶんあの人だと思うけど)、名古屋にいるんですね。
それは超穴場だ。行きたいなぁ。美味しいし気持ちいいこと確実。名古屋のヒトがうらやましい。

>ここ数日の東京飲食の大騒ぎにはへきへきで、東京のお店を取り上げるのに食傷気味。

ですねぇ。どこ取り上げても面倒くさい気がします。
であるなら、ボクも名古屋にしようかな。「万亀」「千亀」「鳥久」など、紹介したい店がいろいろあります。

というか、地方の店を取り上げても別にいいと思うけどな。
東京で食べたその舌でいろんな地方を食べてご紹介するのって、そこそこ意味ありませんか?
いろんな地方行っているのも、ボクたちの特徴でもあるし。

ということで、今日は名古屋の「鳥久」(とりきゅう)を。

味噌たきの店ですね。
創業明治17年建築の二階建て一軒家の大老舗。堀川沿いにあり、川を行く屋形船なども見えます。

木造の建物の趣に驚きながら門をくぐると中居さんがちょこんと座って迎えてくれます。座敷のみ。2階は大広間。
とはいえ格式ばった店でもなく、とても気楽です。
とても古い建物なんですが、古さをそのまま活かしているというか、決してキレイではないけど、なかなか風情があるタイプ。だから必要以上に緊張しなくて済む感じですね。

鍋は三種類あり、味噌たきと水炊きとすき焼き。
コースはそれぞれ6000円〜9000円と三種類あり、他に一品もあります。

せっかく名古屋にきたのだからと味噌たきにしました。
白い鶏ガラスープに八丁味噌を溶き入れたそれは、甘いんだけど意外とあっさりめ。色もそんなに濃くないです。
たとえば「宮鍵」という近くの有名店でも味噌すきを食べたことがあるけど、もうホントに真っ黒で、素材のカタチすらわからない鍋だったんですね。闇鍋状態。ま、それはそれで面白いんだけど、この店のは素材のカタチも味もよくわかってちょっとホッとします。

鶏肉は名古屋コーチンを使用。コーチンは鍋にすると固くなると言われ、三河地鶏を使っている店も多いらしいけど、ここは若鶏を使っているので「そんなに固くないですよ」とのこと。食べてみたら逆にちょうどいい噛み応えでむしろこのくらいの方がボクは好ましいと思いました。味噌で煮てあるのに鶏の香りがブンとしておいしい。

三色焼きという焼き物もおいしいし、〆のきしめんも抜群でしたね。
最後は白いご飯にちょっとだけ味噌だしをかけて食べる。止まらない。八丁味噌好きなボクはマジ止まらない。全体に満足です。名古屋の味噌文化をちゃんと味わうにはとてもいい店だと思います。

ただ、八丁味噌や赤味噌がボクみたいに好きな人の方が向いてますね。
ボクは特に好きなので、たまりません。そんなでもないヒトにとっては、そんなでもないかも…。

夏に行ったんですが、行った日は中居さんがみんな浴衣でした。着物のバリエは多いみたいで、季節ごとに変えるらしいです。
posted by さとなお at 19:25| とり料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月25日

いとう:ばーど(大森)

>はボクは、「焼き」と「安さ」つながりで、「やき鶏や なかいち」を。

ああ、「なかいち」は、行ってみたかったんですよ。料理王国の鳥料理特集にも掲載されてましたし。でも心斎橋のどこにあったのかなあ・・・。たぶん「なかいち」という名前ではないんですよね。そうとう昔、丸い鉄板で鶏肉を焼いて食べたような記憶が、かすかにあるんですが。

鳥樹(蒲田)〜庭つ鶏(五反田)のような、一羽解体系の鶏料理店も注目されているようですし、串の焼き鳥にこだわらない鶏料理のバリエーションもおもしろいですね。

で、ぼくは改めまして、串の焼き鳥「ばーど」です。というか、ここはさとなおさんに教えていただいた店なので、先に書いてしまって申し訳ありません。

大森の山王側にある「ばーど」は、線路沿いに蒲田方向に歩いて5分ほど。地図で見るともっと近いように感じたんですが、線路沿いから一旦建物が途切れるので、不安になり遠く感じました(笑。

店に入ってすぐ、新橋の「鳥の介」という、古くからある焼鳥屋のショップカードが置いてあって驚いたんですが、聞けば、「ばーど」のご主人は「鳥の介」で長く修業をされていたとか。その日一緒にうかがった方とは、10年ほど前たびたび新橋の焼鳥で飲んだ間柄だったので二重の驚愕。

ただ大森の「ばーど」は、新橋のおじさん対応老舗店とは異なり、ウッディでモダンな内装。時折ガタガタと電車の音が響くのはご愛嬌ですが、うまくBGMなどを使って現実に引き戻されない工夫もされています。

鶏もうまかったなあ。特に火の入れ方がていねいで絶妙。焼鳥って基本的にしょっぱくてストレートな味なので、どこでもそこそこにおいしく感じるんですが、レア感・ジューシー感となると、素材以上に焼く人のこだわりや情熱は出ると思います。

残念ながら村祐はなかったですけど(笑)、それに見合う廉価でウマい日本酒も揃っていました。
posted by 伊藤章良 at 22:01| とり料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月24日

さとなお:やき鶏や なかいち(赤坂)

「土地」って店名すごいな。なんか深い意味があるのでしょうか。それともあんまり考えてないのでしょうか。気になりますね。昔、飼い犬に「犬」という名前をつけた友達がいましたが、そいつを思い出しました。

ではボクは、「焼き」と「安さ」つながりで、「やき鶏や なかいち」を。

ここはもともと大阪は心斎橋にあった店で、赤坂に移転してきたらしいです。大阪ではそんなに有名ではなかったと思うのだけど、東京ではじわじわとファンを増やして行っているようですよ。看板には「やき鶏や」としか書いてません。でも名刺もらったら「やき鶏や なかいち」と書いてあったので、ここでもそうご紹介しておきます。

基本的には焼き鳥なんですが、珍しいのは「串焼きにする焼き鳥ではなく、ガスロースターで焼肉みたいに各個人が焼く焼き鳥」であること。串に刺していない。ご主人が焼いてくれるわけでもない。鶏肉が焼肉みたいに切って出てきて、それを各個人がロースターで焼肉みたいにジュージュー焼くわけです。これってありそうでなかった焼き鳥じゃないですか?

肉質もなかなかよいです。国産の地鶏を使っていると聞きました。だからどうってわけではないけど、おいしかったのは確か。
正肉だけでなく、レバーとかの内臓系やキンカン(卵になる前の黄身の部分)も出てきて、それらをジュージュー焼いていきます。

ただ問題は「焼肉より焼き方がずっと難しい」こと。
鶏って難しいわ…。焼き具合が焼肉ほどよくわかりません。色の変化が読みにくいんですね。一切れも小さく縮むし。焦がしちゃったりレアすぎたりと失敗もいろいろしました。でも慣れてちゃんと焼けるようになったら相当楽しくおいしいと思います。やっぱ、自分で焼いたり相手のを焼いてあげたりっていう焼肉スタイルは話も弾むし、新しい焼き鳥の楽しみ方だなと思ったです。

基本の焼きセットで3500円。安い。とり刺(なかなか良い)とご飯もの(親子丼かカレー)までついたコースでも4800円と格安です。ボクが行った日はカレーが出ました。懐かしい系の味でした。

あと、ビールも安め。生が550円なので全体に安くつきます。BGMがなぜか昭和50年代の歌謡曲なのもご愛敬。なかなか面白い店ですよ。一度行ってみてください。
posted by さとなお at 22:17| とり料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月13日

いとう:ことぶき(広尾)

「金竜山」ですか・・・。ぼくも最後に行ったのが90年代の後半ぐらいだなあ。確かに当時からすでに混んでいた印象はありますけど、今や3回転ですか。それだけ、上質の肉を大量に仕入れることができるようになった、訳ですね。

>サシ系柔らか系がいまいちなのは伊藤さんもだった記憶がありますが、どうでしたっけ?

いやー、その通りです。ちょこっと一口ぐらいつまむにはおいしくていいんだけど、ナイフでガシガシ切ってそこそこの量を食べるとするなら、塩→ポン酢→ステーキソースとか、三種類ぐらいタレを替えないとしんどいですね。もともと牛肉にあまり関心がないというか、あそこまで高いお金を払う気がしないというか。「かわむら」にも「ドン・ナチュール」にも行ったことがないし(笑)。「アウトバック・ステーキハウス」で十分です。

それと、肉は焼き方によって極端に味が変わるというのが最近の持論。熟練した方に上手に焼いてもらえればすごくおいしいんだけど、七輪等で自分たちが勝手に焼く場合には、随分差が出るように思います。

さて、今年印象的だったイタリアンを紹介して行きます、といいつつ、ちょっと焼肉につられて脱線。本日は焼鳥の「ことぶき」です。
東京メトロ広尾駅からすぐ。広尾商店街なるメジャーな場所にあって、いつも店の外まで賑わっている、ざっくばらんな広尾っぽくない店なんですが、客の半分は外国人で、スタッフもみなさんバタくさい顔をしているところが、広尾らしくて痛快です(まあ、日本人が対象なら焼鳥店に「ことぶき」という名前は付けないでしょうし)。

したがって店内は、よく言えばLAかニューヨークの居酒屋のような雰囲気もあり、妙に落ち着く(理由はよくわからんですが)のですね。

でも料理といえば、ポテトサラダ、キャベツ、レバカツ、ガツポン酢・・・。そして、砂肝、皮、はつ、タンといった、鶏と四足の焼き物が半々ぐらい。十条や北千住がデフォルトな感じのラインナップで、それぞれなかなかイケます。

急に温度が下がって、隙間風ビュービューの店内でしたが、長居してしまいました。
posted by 伊藤章良 at 16:13| とり料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月13日

さとなお:鳥長(銀座)

>ところで「Mi-Casa(ミカサ)」ってどういう意味なんでしょうね。

Mi(My) Casa(家)だから、私の家、かな。たぶん「三笠」と掛けているだけで、特に映画人とのエピソードはないと思います。

「煮こみやなりた」ですか。まだ行ったことありません。
ここ数年、業態を絞った店が多くなりましたね。料理ジャンルを絞って勝負する店。しかもレベルも高い。客も絞り込まれている方を喜ぶようになってきた気がします。考えたらメニューが多く揃っている必要ってそんなにないんですよね。一晩に食べられる量なんて知れているし。その店のスペシャリテとあと数品がしっかりしていれば、意外と満足感高いんです。いろいろ食べたいときはすでにあるその手の店に行けばいいし。

パリでうさぎを専門に食べさせるレストランに行ったことがありますが、考えたら意外と食材や料理法を絞った店って欧米では少ないかもしれません。国別に分かれてはいるけど、料理法では意外と分かれていない(特にヨーロッパ)。

日本ではたとえば「焼き鳥」なんかは食材は「鳥」、料理法は「焼き」と、店名表記からして完全に絞り切ってます。ロースト・チキンとかって決め込んで看板出してるわけで、意外と海外では見かけない大胆さかも(ビーフ・ステーキ専門店とか、もちろんいろいろありますが)。

ということで、話を無理矢理「焼き鳥」に(笑)

先週、銀座八丁目の「鳥長」に行きました。

やっぱりこの店は秀逸ですね。銀座でもトップクラスだなぁ。
まず雰囲気が最高。昭和の香りそのままに佇まいのいいご夫婦がニコニコと焼いてくれる。古くて清潔だし対応もとてもいいし、アプローチの路地もいいし。
で、カウンターに並べられた鳥串のディスプレイが美しい。パセリの上にキレイに並べられて照明に美しく輝いて、それだけで「あぁ幸せ」とか溜め息でます。

肝心の焼き鳥も安定した美味で満足度が高い。贅沢な素材とか珍しい演出とかはないけど、ガハハな雰囲気を残しつつ銀座の粋が凝縮している感じ。肩の力を抜いて楽しめる最上級の洗練があります。
軟骨ごと叩いたつくね二本から始まり、モツ系、胸肉系、しいたけ、手羽、うずらと銀杏とどれも隙ない美味。塩を十分に振って、炭火で丁寧に焼き、焼き上がりに、モツはタレ、しいたけはしょうゆ、その他はポン酢をかけて「ハイッ」と手渡される。大根おろしも次々とおかわりを作ってくれるし、鳥スープも滋味溢れる。厚切り薄味のお新香も大好きです。

おまかせで順番に出してもらって、鳥スープとお新香で〆て、ひとり7000円くらいかな。飲んだら10000円弱してしまう(焼き鳥としては)お高い店だけど、その雰囲気も含めて、財布に余裕があるときは暖簾をくぐりたくなる名店ですね。

敢えて言えば、どんどん出てくるので1時間も経たないうちに最後まで行き着いてしまうことと、お客さんに同伴客が多いのが玉に瑕。あ、あとカードも効かない。まぁ値段もあと2000円くらい安ければなぁと思うのだけど、ボクにとってお金を払っても惜しく思わない店のひとつではあります。
posted by さとなお at 11:41| とり料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月14日

いとう:YASAKA(中目黒)

「八百千代(やおちよ)」という小さな八百屋で、

何度も何度もあの界隈を歩いているのに、この八百屋さんは記憶にないなあ。ちょっとショック・・・。それにしても、地元の八百屋さんの漬物をお土産にするなんてとても素敵ですね。今度ぜひ使わせてもらおう!って、ここに書いてしまえば全くサプライズ感はないよなー。

それと、先日ぼくが「うまい店対談」で「北島亭」のワイン持ち込みの話を書いたことに対し、「北島亭は、ワインの持ち込みが禁止ではないか」とのメールをいただきました。ぼくは、レストランにワインを持ち込むべきではないというのが基本スタンスなので、あのように「禁断の技」みたいな誤解を招く表現をしてしまいました。申し訳ございません。
今回の場合も、けっして特別待遇で持ち込ませてもらったわけではなく、普通に電話をして許可を求め、「コルクチャージを3,500円いただきますがよろしいですか」との確認があり、了解していただいた次第です。


さて今日は、最近もっとも興味津々のエリア、中目黒から。
といっても駅から徒歩10分と決して交通至便なところではありません。裏中目と称されるのは「昆布とり」や「よたぎんぽ」などがある祐天寺寄りの方面かと思うので、山手通りを目黒方面に下ったこの辺りは、なんと呼ばれているのかな。とにかく、先日さとなおさんと制覇したお店や「ラ・ルーナ・ロッサ」「Sabbat」など、イタリアンからバーまで、渋い客層と落ち着いた大人の雰囲気が魅力の店が集結しています。

そしてその中の1軒「YASAKA」。ここは串焼き店。
山手通りから一本奥に入った道沿いの角、大きな窓が目黒川沿いに開いています。落し気味の照明、ゆったりとして意外と広い店内、すわり心地のいい椅子・・・。駅前周辺にある焼鳥店とは一線を画する空間に、気持ちも緩みます。

「YASAKA」の特長は大きく二つ。串焼きの素材のウマさはもちろんですし、串自体の塩が控えめなところ。物足りない人には卓上にきちん塩を置く配慮もありますが、多くの串焼き店の塩がきつすぎて時折閉口するぼくにとっては、とてもいいバランスでした。

そして接客。炭焼の前に立つ店主、若いサービスの男性、そして女将さん風の透明感のある美しい女性。めいめい腰が低くて言葉遣いもとても丁寧。あまりに気持ちがいいので忙しくされていてもついつい話しかけたくなります。

中目黒駅周辺の喧騒を少し離れただけで、ここまでゆったりとした時間と空間が楽しめるのは、なかなか得がたいことです。

posted by 伊藤章良 at 15:02| とり料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月04日

さとなお:三政(新橋)

そうですね。確かにカニは意外と安くなってきたし、バカにしたもんではありません。下手な現地より東京の方がおいしい場合もある。それは認めます。
というか、前回も書きましたが、カニにそんなに熱意を感じなくなりました。20代はあんなにカニカニ言っていたのになぁ、と不思議な気持ち。

鳥料理については、ちょっとジビエっぽい感じの方がボクは好きなのでしょうね。
「鳥栄」にしても「鷹匠寿」にしてもちょっと強めの風味を愛します。もしくは安くてガハハな楽しさ。それが両立すると最高ですね。

「庭つ鶏」はその点、強めの風味もガハハな感じもないので、個人的に少し物足りなかったのだと思います。
でも、伊藤さんが好きな部分はよくわかりますよ。線の細さ的な部分。これは意外と好きなヒトも多いと思います。あっさりすっきり気持ちよく鳥を食べる目的は達せられるし、レバーにしてもパート2などにしてもインパクトも感じられるし。

いずれにせよ、ボクはいったい鳥料理の何が好きなのか、わりと考えるきっかけになりました。

って、そんな気難しく考えなくてもいいのだけど(笑)

伊藤さんもあげている新橋の「三政」
この前久しぶりに行きました。

相変わらずガハハで楽しかったな。ああいう店はいいですね。
って、読んでる方が期待していくと「あれ?」って思うようなさりげない店だけど、ああいうなんでもない焼鳥屋が実は一番落ち着きます。個人的に。

なんというか、心が安まる。

ガード下とかもそうですけど、どこかで周りとの「生活連帯感」まで出てきたりして、妙に疲れがとれます。
posted by さとなお at 22:35| とり料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月26日

さとなお:与志万(銀座)

「庭つ鶏」「鳥樹」も良さそうですね。さっそく行ってみようと画策しています。

五反田と蒲田という場所の感じも城南に住むボクにとっては身近でいいです。こっちの方っていざとなると店の選択に困りますから。

鳥料理、特に焼き鳥の店って、意外とカードを持ってません。
高級店ならいくつかあるんですが、安くてうまい焼き鳥が食べたいなぁ、という時の決定版がまだ自分の中では少ないです。

今日はその中のひとつ、「与志万」をご紹介しましょう。

ここは本当にさりげない居酒屋風の焼き鳥屋ですが、とても安いのに料理がしっかりしていていいですよ。
コースがいろいろあるので、適当に組み合わせるとリーズナブルに済みます。オヤジさんの焼き技術がうまいのでどの部位も満足がいきます。変わったところではベーコントマトとかチーズポテトとかいった創作系の串もうまいですね。こういう創作系を出す店ってヤバイところも多いのだけど、ここは焼きがしっかりしているのでちゃんとおいしい。

でも、ここの白眉はこの時期の「かき釜飯」!
これはランチでも食べられますが、夜中に食べるとまたこれがうまうま。かきのうまみが凝縮されてご飯に染みこんでいます。いやーまた食べたいな。

焼き魚やお新香などの一品物もうまいし、お酒も珍しいのをいろいろ置いています。疲れた夜にちょっと一杯っていう気楽な使い方が似合う店でもありますね。

銀座三丁目の、プランタンの裏の方の路地にあります。路地というか、道から少し引っ込んだところ。説明が難しいのですが。
posted by さとなお at 08:25| とり料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月25日

いとう:鳥樹(蒲田)

>でも1800円のランチが高いかどうか、意見が分かれるところでしょうね。

確かに。1500円が妥当として、300円JR東日本に献上しているのと同じだからなあ・・・。そう考えるとちょっと悔しいのですが。

>ただ、ボク、ステンレスとカトラリーとかが擦れる音が其手なんですよね。

それ、わかるなあ。微妙にイヤな音ですよ。インドは基本的には手で食べるから、きっとステンレスでもよかったんでしょうね。となると「廣田」はなんでかなあ。洗物が苦手なのかも(笑)。

今日はまたまた鶏料理の「鳥樹」です。
というか、数日前に五反田の「庭つ鶏」という、注文が入るごとに鶏一羽をさばく秀逸の店を紹介したんですけど、それを読んだ読者の方から、「庭つ鶏」の料理のルーツ(というか、たぶん「庭つ鶏」のご主人が修業をされたのではないかな)は、こちらのはずですよ。と、教えていただいたのです。

そのお店は「鳥樹」と言って、旗の台に2軒、蒲田に1軒お店があります。旗の台には本店と、本店ご主人の息子さんか営む東口店があり、蒲田にはもう一人の息子さんの店が。との情報を得て早速出かけました。

せっかく行くのだから、2軒目3軒目の楽しみを考えて「蒲田店」を選択。極寒の夜でしたが、男前の息子さんの前に座って、絶妙の包丁さばきを見ながらじっくり鶏料理を堪能。改めてうまいなーと嘆息。お勘定のときには「エッ、そんなに安いの」と驚嘆。

メニューはほとんど「庭つ鶏」と同じ(というか、「庭つ鶏」が「鳥樹」のメニューと同じです、と書くべきかな。もちろん新鮮な鶏肉を扱うことが信条の店なので、売り切れはやむなく、双方の店のメニューすべてをcheckしたわけではありませんが)。酒類は「庭つ鶏」の方がバリエーションも豊富で、店主の酒に対する愛情と探究心が現れていると思いました。

それにしても、本当にここの鶏はウマイ。メニューは全く鶏のみで他にサラダや漬物程度の箸休めしかないんですが、鶏自体のバリエーションの豊富さに瞠目するし、生・焼・揚・煮の四種類の調理法と酸味の利いたタレだけで、山海のさまざまな食材に接しているような気にさせてくれます。「パートツー」「コマネチ」などの常連メニューにもトライ。ぼくの記憶の中にない初めて口にする部位でした。残念ながら「セセリ」(首)は売り切れだったんですが。


posted by 伊藤章良 at 11:42| とり料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月20日

さとなお:てっ平(神楽坂)

「笹田」はボクも行ってみたい店のひとつです。「しみづ」さんに勧められました。冬の間に行ってみようかな。若くて燃えている職人さんはいいですよね。応援したくなります。

さて。
数日前、神楽坂の料亭で芸者さんの新年のお祝いを経験したのですが、その後、その料亭の近くの「かぐら坂 串焼き てっ平」という串焼き屋さんに行きました。

実は神楽坂は疎いので、いろいろ歩き回り、飛び込みで入ったのですが当たりでした。

カウンターに小上がりひとつの小さな店で、ご夫婦(?)でやっていてなかなかいい雰囲気。全体にくすんだ感じでうまいものが出てきそうな匂いがあります。

料理はいろいろよかったですが、特に良かったのは「せせりとにんにくのはさみ焼き」「背肝」「つくね」。このみっつが実に印象的な味でこれを味わいにまた行きたいなぁ、と。
特にせせりににんにくのスライスをはさんだ串焼きはグッと来ました。意外とにんにく系のこういう工夫は少なかったなぁと意外なところを突かれた感じ。まぁ他の店でもやっているのかもだけど。

近くに息子さんがやる「神楽坂 ちょい干し てっ平」という店もあり、六本木の芋洗い坂下に「がんちゃん」という支店もあるようで、意外と手広くやっているのだけど、そうは見えない小さな店でした。

神楽坂、久しぶりに夜に徘徊しましたが、やっぱりいい街ですね。もう少し意識して開拓してみよう…。
posted by さとなお at 21:33| とり料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月18日

いとう:庭つ鶏(五反田)

広島で一度の夜メシ!に「ル・トリスケル」がベストかどうかは難しいところですが、チャンスがあればぜひ。

社員食堂・・・。ぼくは社員食堂が完備されている会社に勤めたことがないのですが、ぼくもさとなおさん同様他企業に伺うことが多いので、こんなときしか行く機会がない社員食堂はとても楽しみなんです。会社の方が気を使って外に食べに行こうといってくださるのを無理やり社員食堂にしてください、とお願いしたり。広島はマツダに仕事で伺ったのですが、工場の中にはちゃんと広島のお好み焼店があり、毎回そこでランチをします。

ずいぶん前ですが、大阪のOBPにあるツイン21という建物の中に一室を設けていただいて、そこに4ヶ月ほど詰めたことがあります。その間昼は毎日社員食堂でしたが、けっこう飽きることはなかったです。その社員食堂が美味しかったのかもしれないけど、昼はずっと毎日社員食堂でもいいかも、とか思ったりしました。

さて、今日は「庭つ鶏」。11月にオープンしたばかりの新しい鶏料理専門店です。
ここは、愛読しているみかちさんのブログ「VIVAちどりあし」に紹介されていてとても気になり、さっそくトライ。

新鮮で安全な鶏を一羽ごと仕入れ、それをさばいてあらゆる部位を最高の料理法で食べさせる店。と書くと高尚な鶏料理店かと思いきや、メニューを見ればどの品も低価格で安心。また酒はハイボール、ホッピーなど甲類焼酎中心(もちろん「伊佐大泉」から「村尾」に至るまでウマイ乙類も廉価でいただけます)の、下町酒場をほうふつとさせるもの。

みかちさんがこの店紹介のタイトルを「鶏の解体ショー」とされたことでも分かるように、多くの焼鳥屋が、さばいた鶏肉を冷蔵庫に保管し注文が来ると出して焼くのに対し、「庭つ鶏」では、注文都度その場でアッという間に鶏をさばいていくのです。その手際のよさとスピードはたいしたもの。そして、そのように新鮮な肉なので美味しくないわけはありません。つまり、タネを切った状態で並べてある回転すしと注文都度包丁を立てる江戸前鮨ぐらいの違いはあるでしょう。

また、店主はそうやって始終鶏をさばいていますが、その間も客とのおしゃべりや気配りを怠ることはないのです。すごいなーとしばし感心。お勤めから一念発起して飲食店経営に乗り出されたように聞いていますが、きっと天性の料理人だったのですね。

特に印象に残ったのは、「とり皮」と「もも肉のたたき」(ただし行った時間が遅かったので、内臓系の刺身は売り切れでした)。「とり皮」は焼鳥店にあるこまぎれの串刺しとは違い、大きめに切って一枚一枚丁寧に焼いてあります。誤解を恐れず例えるなら北京ダックとまで言えるほど。「もも肉のたたき」も、鶏料理でここまで分厚くぶつ切りにしたたたきは初体験(はっきりいってカツオのたたきより分厚いです 笑)。ほんのり酸っぱいタレとの相性も絶妙で、新鮮な肉の旨さを十二分に堪能しました。

まさに「鶏」と箸休め程度のサラダや漬物類しかメニューにはありませんが、これぞ、美味しいものを食べ歩き満を辞して飲食店を立ち上げた店主の真骨頂なんでしょう。納得尽くめの一夜でした。
posted by 伊藤章良 at 19:48| とり料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月16日

さとなお:鳥栄(池之端)

伊藤さん、昨晩はどうもありがとうございました。「鳥栄」相変わらずうまかったですね。

「カナユニ」、そのうちご一緒しませんか?
この前久しぶりに行った感じでは、そろそろボクらも「カナユニ」が似合う(行って様になる)年齢になってきたと思います。ある程度の年齢にならないと行ってはいけない店ってありますよね。ボクも「50歳になったら行こう」とか思っている店がいくつかあったんだけど、我慢しきれずに行っちゃってます。

昨日の「鳥栄」なんかもそんな店のひとつでした。
こういう老舗こそ自分の中で敷居を高くしておかないといけないんだろうなとか心のどこかで思っていたりします。まぁ「鳥栄」はカジュアルな店なので若くして行ってもいいんですけど、なんというか限られた席数なので、ある程度の年齢の方にとっておいてあげたいというか…。
まぁ40も中盤なのでそろそろいいかと思いつつ、もうちょっとだけ年齢が行ってから行った方が「正しい」とちょっと思いました。行ったヤツが言うな、と思いつつ(笑)

それにしても、あの薄味のスープ。絶妙ですね。
物足りないと思いつつ、食べ終わると「あぁこの薄さでやっぱりちょうど良かったんだ」とそのバランスに感嘆する感じ。さすがです。もちろん肉もつくねも結構でした。
それ以上に、ボクの正面に着物姿の女性が座ってくれたのがご馳走でした。古い「鳥栄」の座敷に溶けこんで絵になること絵になること。すっと袖を押さえて鍋奉行してくれたところなど絵面的に完璧でしたし。

と、オヤジが入ったところで終わります。
「和味りん」はよさそうですねぇ。ブログの使い方もとてもいい。今度行ってみよう。
posted by さとなお at 10:00| とり料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする