荒木町界隈、いいですよね。
最近では「よねやま」「酒音」、そして移転して初めての「八平」に行きました。
「八平」は相変わらずとても美味しかったけど、ご主人あんなに怖い人だったっけ、というのが感想。弟子やサービス人を怒るわ怒鳴るわ睨みつけるわで、カウンター席で落ち着かなかったです。
ええと、ニューヨークに一週間ほど行っていて、間がひどく空いてしまいました。すいません。
実質6日でミュージカルを9本観る旅を敢行したのですが、おかげでレストランはアフターシアター(つまり22時や23時から食べられる店)しか開拓できませんでした。でも、探すと意外とあるのですね。今回もアタリがいくつかありました。
今日はその中から「Momofuku Ssam Bar」を。
モモフク・ッサム・バー。
Momofuku、というのは日本語ですね。どうやら日清食品の故・安藤百福会長の名前からネーミングした店のようです。インスタントラーメンの祖である彼をリスペクトした店名。当然日本人がやっているのかと思いきや、シェフは韓国系2世のデビッド・チャン氏。彼はニューヨークの料理学校で基礎を学んだ後、東京のパークハイアットで修行をして麺作りを習い、まず「Momofuku Noodle」という店をイースト・ヴィレッジの近くに始めたんですね。
その後この店「Momofuku Ssam Bar」を開き、レストラン評論では一番権威あるNew York Timesの「2007年ベスト・ニュー・レストラン」に選ばれたそうです。もうひとつ開いている「Momofuku ko」も、数日前(5/7付け)のニューヨークタイムスで三つ星を獲りました。
ちなみにその「Momofuku ko」の店名の「ko」とは「son of」という意味だそうで、つまり日本語の「子」です。「百福の子」。ううむ、ここまでリスペクトしてくれるのはうれしいけど、ちょっと悔しい気もする(笑)
ちなみのちなみに、エルヴィス・コステロの最新CD(これも数日前の5/6にUSで発売)の題名が「Momofuku」です。
アマゾンの商品の説明を読むと「Well, obviously the title is a tribute to Momofuku Ando, the inventor of the Cup Noodle. Like so many things in this world of wonders, all we had to do to make this record was add water.」だって(笑)
続けてこの店にも言及されてます。
「Now, I understand that there is also a fancy eatery in New York City that has made the same connection with Ando-San. So, just in case anybody is inclined to mistake our record for something edible, we've added a disclaimer to the record jacket. I like saying, "record jacket" again.」ですと。
で、ジャケットを見るとこう書いてあるらしい。「レストラン・モモフクとは関係ありませんが、そこの料理はお勧め」
話が猛烈にズレました。
「Momofuku Ssam Bar」ですね。店名の「Ssam」とは「ッサム」、韓国語の「包む」という意味です。
最近、韓国料理でポッサム(bo ssam:ボッサムと書くけどポッサムと発音するのが近いよう。茹で豚肉やキムチや野菜を巻いて食べる料理)が人気になってきていて、専門店まで出来ている勢いですが、そのポッサムの「ッサム」ですね。サムというとサムギョッサルを思い浮かべるけど、あれは「sam gyop sal」でスペルが違うし料理としても違います。
料理はフュージョン。Korean-Americanかな。
韓国料理をアメリカ風にアレンジしたもの。日本料理の影響も少しあると思う。○○風茶碗蒸しとかもメニューにあったから。
んでもって、ここの名物が「bo Ssam」(この料理は予約制なので注意!)。
そう、ポッサムです。でもここのポッサムは少し特別。説明を読むと「whole butt, dozen oysters, kimchi, rice, bibb lettuce」と書いてあって、つまり豚のお尻肉と生牡蠣とキムチとご飯をレタスで包んで食べる料理なんだけど、これ、うまかった!
何が特別かというと、まず、豚のお尻がですね、超巨大。
お尻半分くらいの量が来ます。大きさで言ったらアメフトのボールくらい。いやラグビーボールくらいあるかな。
これを1時間以上かけて丁寧にローストしてあり、まぁ量のインパクトもすごいけど、味もとても良いっすね。意外と脂っぽくなくて、肉の旨みが凝縮された美味。
で、レタス(あっちでポピュラーなBibb Lettuce。チシャとはまた違うみたい)で包むんだけど、この豚の尻肉にですよ、生牡蠣を一緒に包むんです(!)。ヤンニョムやキムチやご飯と一緒に。
これがねー、ボク的にはいままで味わったことがない美味。茹で豚と生牡蠣、合います。まぁヤンニョムなんかと一緒にするから、というのもあるけど、これは新しい発見でした。
ただ、量がハンパじゃないので、日本人なら10人くらいで行った方がいいですね。値段もこの一品で200ドル(!)します(他の一品は普通の値付け)。
あと、しばらく食べてるとどうしても飽きます(笑)。これは味ではなく量の問題。半分くらい食べてあとはお持ち帰りさせてもらうのがいいかも。そういう意味では、現地在住の人を大勢誘って行くのが正解な料理かもしれません。少人数の旅人だけではこの料理は無理かもなぁ…。
他の料理は野菜を多用したヘルシーな韓国系フュージョン。
ワインもそこそこ揃っています。オシャレな外観で、韓国や日本の店っぽい雰囲気はないです。薄暗くてガンガンにロックがかかっている感じの店。会話するには少々うるさいかな。
この店、予約を取らないらしく、人気なので行列ができるらしいのですが、この予約制である「Bo Ssam」を予約するとテーブル予約ができるという裏技があるそうです。ただし前述したように大人数(最低でも6人以上)じゃないと食べきれないので注意が必要ですね。でも、機会があったら絶対のオススメです。
夜は23時までオーダー可能。2nd Ave.と13th St.の角にあります。
2008年05月10日
さとなお:Momofuku Ssam Bar(ニューヨーク)
posted by さとなお at 11:38| 海外のうまい店
2008年03月25日
さとなお:阜杭豆漿(台北)
じゃ、ボクも読みにくい名前の店で。
台湾は台北の「阜杭豆漿」。フーハン・ドゥジャンと読みます。って、読めるか!(笑)
先週、台湾に家族旅行で行って、おいしい店にいくつか当たりました。その中の一軒、朝ご飯の店です。
台湾人って朝に豆漿(豆乳スープ)を飲む人がとても多いらしいのです。豆乳と焼餅(釜で焼いたナンみたいなパン)か油條(揚げパン)で朝ご飯を済ます。ふーんって感じで「そんなのおいしいのかな」と思っていたけど、一度食べると病みつきになります。こりゃうまいわ。この店も朝しかやっていない店で、イートインの人とその倍くらいテイクアウトの人がいます。ここで買ってオフィスで食べるんですね。
ボクは豆乳がそんなに好きではないのだけど、まず、ただの豆乳、つまり豆漿がうまい。へー、って驚きがあります。しかも砂糖を混ぜた豆漿があるんだけど、これがいいんです。豆乳の新たな魅力を発見した気分(何も言わないと砂糖入りが出てきます)。
で、「鹹豆漿(シェンドゥジャン)」という、豆乳に黒酢を入れておぼろ豆腐状になった食べ物が名物なんだけど、これがまたべらぼうにうまい。特に二日酔いの朝なんか身に染み渡るだろうなぁ。これを二日酔いの朝に食べたいがためにわざわざ二日酔いを目指してみたいほど。
そしてそして、サイドディッシュ的なメニュー、厚焼餅(夾蛋:卵焼入)、焦糖舐酥餅(キャラメル焼餅)、蘿蔔絲酥餅(大根切り焼餅)なんかがまたうまい。アンが入った甘いヤツやネギが入った餅もあるんだけど、そっちもうまい。思わず翌日も行って食べたくらいです。ボクって二日連続で行くことあまりないんだけど、ここはどうしても食べたくて。
特に厚焼餅(夾蛋)のうまさ。
窯の内側に生地を貼って厚焼餅を焼くんだけど、そこに薄焼きの卵焼きを挟むんです。生地はうまいし、卵焼きはよく合うし。シンプルだけどうまいはぁ。
MRT板南線善導寺駅5番出口真ん前のおんぼろビルの2階にあるんだけど、店もまさにおんぼろ。
カウンター前は大行列。内用(イートイン)と外帯(テイクアウト)の列に分かれているので、旅行者は内用に並びます。で、カウンターの左端に日本語メニューが置いてあるので、それを指さしながら注文すると良いです。
鹹豆漿が20元(70円ほど)、厚焼餅(夾蛋)も20元。だから150円くらいで大満足できます。
ボクの中のベスト・オブ・アサメシのひとつとなりました。
台湾は台北の「阜杭豆漿」。フーハン・ドゥジャンと読みます。って、読めるか!(笑)
先週、台湾に家族旅行で行って、おいしい店にいくつか当たりました。その中の一軒、朝ご飯の店です。
台湾人って朝に豆漿(豆乳スープ)を飲む人がとても多いらしいのです。豆乳と焼餅(釜で焼いたナンみたいなパン)か油條(揚げパン)で朝ご飯を済ます。ふーんって感じで「そんなのおいしいのかな」と思っていたけど、一度食べると病みつきになります。こりゃうまいわ。この店も朝しかやっていない店で、イートインの人とその倍くらいテイクアウトの人がいます。ここで買ってオフィスで食べるんですね。
ボクは豆乳がそんなに好きではないのだけど、まず、ただの豆乳、つまり豆漿がうまい。へー、って驚きがあります。しかも砂糖を混ぜた豆漿があるんだけど、これがいいんです。豆乳の新たな魅力を発見した気分(何も言わないと砂糖入りが出てきます)。
で、「鹹豆漿(シェンドゥジャン)」という、豆乳に黒酢を入れておぼろ豆腐状になった食べ物が名物なんだけど、これがまたべらぼうにうまい。特に二日酔いの朝なんか身に染み渡るだろうなぁ。これを二日酔いの朝に食べたいがためにわざわざ二日酔いを目指してみたいほど。
そしてそして、サイドディッシュ的なメニュー、厚焼餅(夾蛋:卵焼入)、焦糖舐酥餅(キャラメル焼餅)、蘿蔔絲酥餅(大根切り焼餅)なんかがまたうまい。アンが入った甘いヤツやネギが入った餅もあるんだけど、そっちもうまい。思わず翌日も行って食べたくらいです。ボクって二日連続で行くことあまりないんだけど、ここはどうしても食べたくて。
特に厚焼餅(夾蛋)のうまさ。
窯の内側に生地を貼って厚焼餅を焼くんだけど、そこに薄焼きの卵焼きを挟むんです。生地はうまいし、卵焼きはよく合うし。シンプルだけどうまいはぁ。
MRT板南線善導寺駅5番出口真ん前のおんぼろビルの2階にあるんだけど、店もまさにおんぼろ。
カウンター前は大行列。内用(イートイン)と外帯(テイクアウト)の列に分かれているので、旅行者は内用に並びます。で、カウンターの左端に日本語メニューが置いてあるので、それを指さしながら注文すると良いです。
鹹豆漿が20元(70円ほど)、厚焼餅(夾蛋)も20元。だから150円くらいで大満足できます。
ボクの中のベスト・オブ・アサメシのひとつとなりました。
posted by さとなお at 18:59| 海外のうまい店
2007年06月24日
さとなお:La Esquina(ニューヨーク)
伊藤さん、お帰り。
ハワイ、当初バカにしていたタタリか、全然行く機会がありません。食的には相当おもしろいと聞いているし、なんだかんだ言って気持ちいい島なので(ずいぶん昔に一回だけ行ったことがある)、また行きたいと思っています。その時はレストラン情報、頼りにしてます。
日本の「NOBU」の引き抜きの話は面白い話を知ってますが、ここで書くのは憚られる(笑) さらっと流します。
ということで、「NOBU」つながりで、NYのレストランをひとつ書きます。
メキシコ料理の「La Esquina」。ラ・エスキーナ。
ここ、「くまのあな」のメンバーに教えてもらった店なんですが(笑)、NYで去年から今年にかけて旬になっている隠れ家レストランで、セレブも毎晩のように来ているらしいですね。いや、セレブ的には旬を少し過ぎ、かわりに一般人の旬になってきている感じかも。
何よりも驚かされるのはそのエントランス。というかアプローチ。
ソーホーのLafayetteとCleveland Placeの交差点にあるしょぼくて小さなメキシカン・デリがそれなんです。
で、そのデリに臆せず入っていくと、秘密のドアから地下に降りれて、地下に意外にも広大なレストランスペースが広がっている、という演出。本当に隠れ家です。
入るのはデリの中の従業員専用ドアみたいなところ。
そこに、ドア番なのか客なのかわかりにくいごつい店員が座っており、そいつに予約の名前を言ってドアを開けてもらい、暗い階段をドキドキしながら降りるんです。そうするといきなり厨房なんですね。で、料理人が殺気だって働いている中を躊躇せず通りすぎると、今度は突然暗くて騒がしい異空間が現れる。そこがレストラン・ホールです。そんなアプローチ。
なんつうか古城の地下室みたいな空間で、馴れない旅行者だとちょっとビビルかも。真っ暗だし。こんなところで犯罪にあったら闇に葬られそうです。まぁ今のNYは安全きわまりないので大丈夫ですが。
地上部のシャビーな店からは想像できない広い空間。大音量のロック(懐かし系)がかかっている。オシャレで怪しげな人々が100人くらい、立ち飲みを含めてトグロを巻いている。奥の方ではテーブルでは業界人がいっぱい集まっている。濃厚に絡み合ったカップルもいる。そんな感じ。バケツがいっぱい用意してあるのは、雨漏りのためらしいです。そういうのも秘密の穴蔵っぽくて良いでしょ?
この意外なアプローチを含めた隠れ家感がNYでは人気みたいです。
こんな隠れ家&シチュエーションのくせに(くせに?)料理がわりと良いのがまた魅力です。セビチェもタコス系もグリル系もよいです。サボテンのサラダやグワバ味の豚グリルとかうまかったな。メキシカン・ビアとワインでちょい辛系の料理をワイワイつつく感じ。ただし大音量なので声を張り上げて話さなければいけないのが難かも。大人数で行っても話ができない(声が届かない)ので、2〜3人で親密に行く店ですね。
深夜26時すぎまでやっているし、アフターシアター、もしくは2軒目にはいいかもしれません。
話のネタにどうぞ。いかにもNYな感じだし。
ハワイ、当初バカにしていたタタリか、全然行く機会がありません。食的には相当おもしろいと聞いているし、なんだかんだ言って気持ちいい島なので(ずいぶん昔に一回だけ行ったことがある)、また行きたいと思っています。その時はレストラン情報、頼りにしてます。
日本の「NOBU」の引き抜きの話は面白い話を知ってますが、ここで書くのは憚られる(笑) さらっと流します。
ということで、「NOBU」つながりで、NYのレストランをひとつ書きます。
メキシコ料理の「La Esquina」。ラ・エスキーナ。
ここ、「くまのあな」のメンバーに教えてもらった店なんですが(笑)、NYで去年から今年にかけて旬になっている隠れ家レストランで、セレブも毎晩のように来ているらしいですね。いや、セレブ的には旬を少し過ぎ、かわりに一般人の旬になってきている感じかも。
何よりも驚かされるのはそのエントランス。というかアプローチ。
ソーホーのLafayetteとCleveland Placeの交差点にあるしょぼくて小さなメキシカン・デリがそれなんです。
で、そのデリに臆せず入っていくと、秘密のドアから地下に降りれて、地下に意外にも広大なレストランスペースが広がっている、という演出。本当に隠れ家です。
入るのはデリの中の従業員専用ドアみたいなところ。
そこに、ドア番なのか客なのかわかりにくいごつい店員が座っており、そいつに予約の名前を言ってドアを開けてもらい、暗い階段をドキドキしながら降りるんです。そうするといきなり厨房なんですね。で、料理人が殺気だって働いている中を躊躇せず通りすぎると、今度は突然暗くて騒がしい異空間が現れる。そこがレストラン・ホールです。そんなアプローチ。
なんつうか古城の地下室みたいな空間で、馴れない旅行者だとちょっとビビルかも。真っ暗だし。こんなところで犯罪にあったら闇に葬られそうです。まぁ今のNYは安全きわまりないので大丈夫ですが。
地上部のシャビーな店からは想像できない広い空間。大音量のロック(懐かし系)がかかっている。オシャレで怪しげな人々が100人くらい、立ち飲みを含めてトグロを巻いている。奥の方ではテーブルでは業界人がいっぱい集まっている。濃厚に絡み合ったカップルもいる。そんな感じ。バケツがいっぱい用意してあるのは、雨漏りのためらしいです。そういうのも秘密の穴蔵っぽくて良いでしょ?
この意外なアプローチを含めた隠れ家感がNYでは人気みたいです。
こんな隠れ家&シチュエーションのくせに(くせに?)料理がわりと良いのがまた魅力です。セビチェもタコス系もグリル系もよいです。サボテンのサラダやグワバ味の豚グリルとかうまかったな。メキシカン・ビアとワインでちょい辛系の料理をワイワイつつく感じ。ただし大音量なので声を張り上げて話さなければいけないのが難かも。大人数で行っても話ができない(声が届かない)ので、2〜3人で親密に行く店ですね。
深夜26時すぎまでやっているし、アフターシアター、もしくは2軒目にはいいかもしれません。
話のネタにどうぞ。いかにもNYな感じだし。
posted by さとなお at 17:50| 海外のうまい店
2007年05月20日
さとなお:タベルナ・ダデリア(ポルトガル)
天健、行きたい!
とても惹かれます。暑くなりすぎる前に行こっと。
さて、ポルトガルはこの辺にしようかな、と思いつつ、最後の一発。
ナザレにある「Restaurante Tipico Taberna D'Adelia」(Rua das Traineiras,12,2450.196 NAZARE/262-552-134)をご紹介しときます。この"Restaurante Tipico"というのは郷土料理を出す店、という意味みたい。ティピカルから来ているのかな。なので店名は「Taberna D'Adelia」だと思われ。
ナザレはリスボンから北に行ったところにある大西洋沿いの港町。
もうね、アジの干物が網に干してあったりして「ここは沼津かい!」って匂い満載の小さな町です。あの魚臭い匂いが充満している。レストランも店の前で魚を炭火焼きしていて、煙がモクモク上がっています。魚好きの日本人にはたまらない町でもありますね(だから人気があって、ポルトガル行った人の多くはナザレも訪れています)。
観光地だけに観光客用のレストランも多いのですが、町を一周二周するころにはいくつか選択肢が狭まってきます。海沿いの景色がいい店はパス(観光客用)、細い路地にあって地元客で混んでいそうな店、店の前で炭火焼きしている様子がいい店、できるだけ古っぽい店……って感じで選んでいって、辿り着いたのがこの店。ガイドブックには載ってないけど、味はとても良かった。
特に印象的なのはタコめし。アローシュ・ド・ポルヴォって言うんだけど、タコの雑炊というかリゾットというか。この店のそれは実にうまくて、娘がこのごろ珍しいほどの食欲を見せました(でも大量に来るので注意)。周りの席を見てもカタプラーナやカルディラーダなどの鍋もおいしそうだし、炭火焼きの魚類も実においしいし、まぁなんてことない店なんだけど、おいしかったという事実からオススメしておきます。当日イワシはなかったんだけど、旅行者ならまずはイワシ(サルディーニャス)でしょう。
つうことで、ポルトガルは、これで4店ご紹介したのかな。
最後になるけど、ポルトガルにこれから行かれる方へのオススメとして、絶対ポウサーダ(ポサーダ)に泊まってください。スペインで言ったらパラドール。つまり古城とか古い修道院を改築して使っている国営ホテルです。
ボクたちが行った中では、オビドス、ベルモンテ、アライオロスのポウサーダが実に良かったです。大オススメ。それらのホテルではそのポウサーダでディナーもとったんだけど、ベルモンテのが素朴でいい味でした。オビドスはクラシックすぎ、アライオロスはモダンすぎ。まぁおいしかったけど。
そんなこんなで、ポルトガル・シリーズはおしまい。
でも来週ニューヨークに行くので、次はニューヨーク・シリーズが始まってしまうかも。興味ない方にはつまらないと思うので、途中に東京のレストランも混ぜますね。
とても惹かれます。暑くなりすぎる前に行こっと。
さて、ポルトガルはこの辺にしようかな、と思いつつ、最後の一発。
ナザレにある「Restaurante Tipico Taberna D'Adelia」(Rua das Traineiras,12,2450.196 NAZARE/262-552-134)をご紹介しときます。この"Restaurante Tipico"というのは郷土料理を出す店、という意味みたい。ティピカルから来ているのかな。なので店名は「Taberna D'Adelia」だと思われ。
ナザレはリスボンから北に行ったところにある大西洋沿いの港町。
もうね、アジの干物が網に干してあったりして「ここは沼津かい!」って匂い満載の小さな町です。あの魚臭い匂いが充満している。レストランも店の前で魚を炭火焼きしていて、煙がモクモク上がっています。魚好きの日本人にはたまらない町でもありますね(だから人気があって、ポルトガル行った人の多くはナザレも訪れています)。
観光地だけに観光客用のレストランも多いのですが、町を一周二周するころにはいくつか選択肢が狭まってきます。海沿いの景色がいい店はパス(観光客用)、細い路地にあって地元客で混んでいそうな店、店の前で炭火焼きしている様子がいい店、できるだけ古っぽい店……って感じで選んでいって、辿り着いたのがこの店。ガイドブックには載ってないけど、味はとても良かった。
特に印象的なのはタコめし。アローシュ・ド・ポルヴォって言うんだけど、タコの雑炊というかリゾットというか。この店のそれは実にうまくて、娘がこのごろ珍しいほどの食欲を見せました(でも大量に来るので注意)。周りの席を見てもカタプラーナやカルディラーダなどの鍋もおいしそうだし、炭火焼きの魚類も実においしいし、まぁなんてことない店なんだけど、おいしかったという事実からオススメしておきます。当日イワシはなかったんだけど、旅行者ならまずはイワシ(サルディーニャス)でしょう。
つうことで、ポルトガルは、これで4店ご紹介したのかな。
最後になるけど、ポルトガルにこれから行かれる方へのオススメとして、絶対ポウサーダ(ポサーダ)に泊まってください。スペインで言ったらパラドール。つまり古城とか古い修道院を改築して使っている国営ホテルです。
ボクたちが行った中では、オビドス、ベルモンテ、アライオロスのポウサーダが実に良かったです。大オススメ。それらのホテルではそのポウサーダでディナーもとったんだけど、ベルモンテのが素朴でいい味でした。オビドスはクラシックすぎ、アライオロスはモダンすぎ。まぁおいしかったけど。
そんなこんなで、ポルトガル・シリーズはおしまい。
でも来週ニューヨークに行くので、次はニューヨーク・シリーズが始まってしまうかも。興味ない方にはつまらないと思うので、途中に東京のレストランも混ぜますね。
posted by さとなお at 18:29| 海外のうまい店
2007年05月07日
さとなお:タスカ・ド・マネル(ポルトガル)
連休を挟んでえらく間があきました。すいません。
> 個人的には現在のところ「ロマンティコ」に軍配かな。
「ロマンティコ」、行きました。
いいですねぇ、あの店。気に入っちゃいました。また行こうと思います。二軒目が近いのもイイ(笑)。
最近伊藤さんが紹介してくれた中では他に「コッレツォーネ」「リストランテ・バルカ」に行きました。「コッレツォーネ」は少し合わなかったかな。「リストランテ・バルカ」は実に良かったです。深夜にああいう店が選択肢としてあるのは素晴らしいですね。
さてと、今日も細々とポルトガルの店を紹介しようかと思います。
今日でオシマイか、もう一軒だけ紹介するか、です。「もういいよ」かもしれませんが、備忘録的に書かせてください。
ポルトガルで感心した料理のひとつに「アローシュ・ド・パト」というのがあります。アローシュは米。パトは鴨。まぁ日本人は「鴨ごはん」とか「鴨炒飯」とか呼んでいます。
で、これ、ポルトガルの中西部バイラーダ地方あたりの料理なのですが、どうやら週末に食べる料理らしいんですよ。日本人の口に異様に合うし、実においしいので普通に食べたいんだけど、意外とメニューに載らないらしいのです(観光客相手の店は別)。
で、リスボン在住の方がいろいろ調べてくれて、平日でも食べられる地元の店を紹介してくれました。それが「Tasca do Manel」という店です(Rua da Barroca,24 Bairro Alto/21-346-38-13)。リスボンのバイロ・アルト地区。ファドのメッカとして観光客にも有名な地区でもあります。
入店した瞬間、お、いい店かも、と思わせる雰囲気。
地元の大家族がランチをとっていて、観光客は皆無。こういう店がいいんですね。
とにかくポルトガルでは「地元客相手」の店がいいんです。
さなメモにも書きましたが、ポルトガル人って「ポルトガルは田舎じゃないもん、都会だもん」みたいなコンプレックスがある料理人が多いらしく、フランス料理とかイタリア料理とかの薄っぺらいマネをしたがるらしいんですね。つまり「田舎料理だけど、充分うまいくせに、妙にモダンに見せたがる」わけ。しかも見た目だけ。だからリスボンみたいな都会のレストランはたいていまずい、という式が成り立つらしいです。
そういう意味で「田舎料理でいいのだ、地元客相手なんだし」っていうレストランならまずくない、と。
この店はリスボンでは貴重なそういう店ですので、前に紹介した「Tico Tico」と合わせてご紹介しておきます。この店では前出「アローシュ・ド・パト」を是非。うまかったなぁ。もう一度食べたい料理のひとつです。それとジビエ系も売りみたいですね。野ウサギや豚などの料理もお勧めみたい。
> 個人的には現在のところ「ロマンティコ」に軍配かな。
「ロマンティコ」、行きました。
いいですねぇ、あの店。気に入っちゃいました。また行こうと思います。二軒目が近いのもイイ(笑)。
最近伊藤さんが紹介してくれた中では他に「コッレツォーネ」「リストランテ・バルカ」に行きました。「コッレツォーネ」は少し合わなかったかな。「リストランテ・バルカ」は実に良かったです。深夜にああいう店が選択肢としてあるのは素晴らしいですね。
さてと、今日も細々とポルトガルの店を紹介しようかと思います。
今日でオシマイか、もう一軒だけ紹介するか、です。「もういいよ」かもしれませんが、備忘録的に書かせてください。
ポルトガルで感心した料理のひとつに「アローシュ・ド・パト」というのがあります。アローシュは米。パトは鴨。まぁ日本人は「鴨ごはん」とか「鴨炒飯」とか呼んでいます。
で、これ、ポルトガルの中西部バイラーダ地方あたりの料理なのですが、どうやら週末に食べる料理らしいんですよ。日本人の口に異様に合うし、実においしいので普通に食べたいんだけど、意外とメニューに載らないらしいのです(観光客相手の店は別)。
で、リスボン在住の方がいろいろ調べてくれて、平日でも食べられる地元の店を紹介してくれました。それが「Tasca do Manel」という店です(Rua da Barroca,24 Bairro Alto/21-346-38-13)。リスボンのバイロ・アルト地区。ファドのメッカとして観光客にも有名な地区でもあります。
入店した瞬間、お、いい店かも、と思わせる雰囲気。
地元の大家族がランチをとっていて、観光客は皆無。こういう店がいいんですね。
とにかくポルトガルでは「地元客相手」の店がいいんです。
さなメモにも書きましたが、ポルトガル人って「ポルトガルは田舎じゃないもん、都会だもん」みたいなコンプレックスがある料理人が多いらしく、フランス料理とかイタリア料理とかの薄っぺらいマネをしたがるらしいんですね。つまり「田舎料理だけど、充分うまいくせに、妙にモダンに見せたがる」わけ。しかも見た目だけ。だからリスボンみたいな都会のレストランはたいていまずい、という式が成り立つらしいです。
そういう意味で「田舎料理でいいのだ、地元客相手なんだし」っていうレストランならまずくない、と。
この店はリスボンでは貴重なそういう店ですので、前に紹介した「Tico Tico」と合わせてご紹介しておきます。この店では前出「アローシュ・ド・パト」を是非。うまかったなぁ。もう一度食べたい料理のひとつです。それとジビエ系も売りみたいですね。野ウサギや豚などの料理もお勧めみたい。
posted by さとなお at 06:33| 海外のうまい店
2007年04月16日
さとなお:ティコ・ティコ(リスボン)
「えん」、良さそうですね。あるブログで読んで「行きたいなぁ」と思っていました。しかも〆はわさびめし! ぜひ行ってみたいと思います。
>ポルトガル料理は、マニュエルかマダレナでしか食べたことがない
>(東京の人はだいたいがそう思いますが)のですが、
そうですね。ボクもそうでした。
もっと増えても良いなぁと思います。日本人の舌にとても合うし。
ちなみに前回紹介した「タスキーニャ・ド・オリヴェイラ」は、ボクが行った一週間後にあの栗原はるみさんも行ったらしいです。あるルートから聞きました。別にボクのを読んで行ったのではなく(笑)、やっぱり誰かのオススメみたいです。「行った」だけで「おいしいと思ったかどうか」は知りません。
さてと。ええと今回はリスボン在住の人から教えてもらった「観光客は絶対来ない」レストランを。
「restaurante Cataplana & companhia o novo Tico Tico」(rua Ferreira Borges,193-A/21-386-52-69)です。よくわかんないけど、訳すなら「カタプラーナ専門店 ティコ・ティコ」でしょうか。「新ティコティコ」かな。リスボンにあります。
東京のポルトガル料理店「ヴィラ・マダレナ」や「ヴィラ・モウラ」には「カタプラーナ・コース」というのがあって、カタプラーナが名物になっています。ここはそのカタプラーナの専門店。リスボン在住の人に言わせると「地元では有名な店だけど不便なこともあって観光客は絶対来ない。ガイドブックにも載っていない。でも味は保証付き!」らしいです。
カタプラーナというのは、鍋のこと。
銅製の特製鍋を指すんですが、二枚貝のように対になっていて、閉じて煮込むんですね。短時間で煮込む圧力鍋風。でもキッチリ閉まっておらず、隙間もあり、蒸気がほどよく逃げていきます。それが逆にイイとも聞きます(魚介とかが柔らかくなるとか)。その辺のアバウトさもこの鍋の魅力。「簡易圧力鍋風煮込み鍋」って感じですかね。
魚介鍋が一般的ですが、実はいろいろ種類があり、豚やら羊やらのもあります。基本的にトマト味。
ちなみに、煮込むときにワインも塩も水も加えないという素朴な料理。でもなぜか実にうまいんです。味的にはブイヤベースとトマトシチューの中間を想像してください。
この鍋の白眉は「雑炊」。激うまいです。
前記の「ヴィラ・マダレナ」などでは、具を食べた残りの汁にご飯をぶちこんで雑炊にするけど、リスボンのこの店では最初から米が入ってました。だから最初からアローシュと同じような「雑炊料理」って趣きでした。料理的には、炊いておくかおかないか、の違いですね。
地元客に人気の店というだけあって、一階も地下も満席。みんながみんなカタプラーナを食べています。素朴な佇まいのレストランだけど、地元のマスコミ系業界人やタレントもよく訪れるようで、その日もそれ風の人がいろいろ来てました。場所は市場の近く。リスボンの西北西のあたり。
まぁなんつうか、鍋と雑炊なんで、日本人にはとにかくうれしい。胃も心も満腹になります。とりあえず、リスボンに行くならオススメの一店ですね。あ、そうそう、デザートのポルトガル伝統菓子もおいしいです。
>ポルトガル料理は、マニュエルかマダレナでしか食べたことがない
>(東京の人はだいたいがそう思いますが)のですが、
そうですね。ボクもそうでした。
もっと増えても良いなぁと思います。日本人の舌にとても合うし。
ちなみに前回紹介した「タスキーニャ・ド・オリヴェイラ」は、ボクが行った一週間後にあの栗原はるみさんも行ったらしいです。あるルートから聞きました。別にボクのを読んで行ったのではなく(笑)、やっぱり誰かのオススメみたいです。「行った」だけで「おいしいと思ったかどうか」は知りません。
さてと。ええと今回はリスボン在住の人から教えてもらった「観光客は絶対来ない」レストランを。
「restaurante Cataplana & companhia o novo Tico Tico」(rua Ferreira Borges,193-A/21-386-52-69)です。よくわかんないけど、訳すなら「カタプラーナ専門店 ティコ・ティコ」でしょうか。「新ティコティコ」かな。リスボンにあります。
東京のポルトガル料理店「ヴィラ・マダレナ」や「ヴィラ・モウラ」には「カタプラーナ・コース」というのがあって、カタプラーナが名物になっています。ここはそのカタプラーナの専門店。リスボン在住の人に言わせると「地元では有名な店だけど不便なこともあって観光客は絶対来ない。ガイドブックにも載っていない。でも味は保証付き!」らしいです。
カタプラーナというのは、鍋のこと。
銅製の特製鍋を指すんですが、二枚貝のように対になっていて、閉じて煮込むんですね。短時間で煮込む圧力鍋風。でもキッチリ閉まっておらず、隙間もあり、蒸気がほどよく逃げていきます。それが逆にイイとも聞きます(魚介とかが柔らかくなるとか)。その辺のアバウトさもこの鍋の魅力。「簡易圧力鍋風煮込み鍋」って感じですかね。
魚介鍋が一般的ですが、実はいろいろ種類があり、豚やら羊やらのもあります。基本的にトマト味。
ちなみに、煮込むときにワインも塩も水も加えないという素朴な料理。でもなぜか実にうまいんです。味的にはブイヤベースとトマトシチューの中間を想像してください。
この鍋の白眉は「雑炊」。激うまいです。
前記の「ヴィラ・マダレナ」などでは、具を食べた残りの汁にご飯をぶちこんで雑炊にするけど、リスボンのこの店では最初から米が入ってました。だから最初からアローシュと同じような「雑炊料理」って趣きでした。料理的には、炊いておくかおかないか、の違いですね。
地元客に人気の店というだけあって、一階も地下も満席。みんながみんなカタプラーナを食べています。素朴な佇まいのレストランだけど、地元のマスコミ系業界人やタレントもよく訪れるようで、その日もそれ風の人がいろいろ来てました。場所は市場の近く。リスボンの西北西のあたり。
まぁなんつうか、鍋と雑炊なんで、日本人にはとにかくうれしい。胃も心も満腹になります。とりあえず、リスボンに行くならオススメの一店ですね。あ、そうそう、デザートのポルトガル伝統菓子もおいしいです。
posted by さとなお at 07:09| 海外のうまい店
2007年04月08日
さとなお:タスキーニャ・ド・オリヴェイラ(ポルトガル)
伊藤さん、すいません。
ポルトガル旅行、帰ってきてからの仕事、葬式、と、身辺に余裕がありませんでした。そろそろ落ち着けそうです。
せっかくポルトガルくんだりまで行ってきたので、ここ数回はポルトガル報告をします。
少しだけ「ポルトガル行ったら行けよ!」系のレストランを書いておきますね。
まずはリスボンの東、車で1時間ちょいのところにあるエヴォラという都市の「Tasquinha do OLIVEIRA:タスキーニャ・ド・オリヴェイラ」(rua Candido dos Reis,45-A/266744841)というレストラン。
ここは今回トップに近いかも。
日本のガイドブックにはまず載ってないんだけど、現地在住のグルメライターや日本からポルトガル料理を習いに行っている人から「絶対行け!」と言われていた店なのです。
料理だけを取ると、「あそこのタコめし!」「あの店の鴨ごはん!」「カタプラーナがやっぱり!」とか他にもいろいろあるんだけど、いろんな意味でバランス良く、インターナショナルな視点で見ても上位にくるレストランとなるとやっぱココかなぁ。
この店、名物は前菜(お通し?)の小皿なんですね(コベルトです)。
テーブル上にずらりとこれでもかと並ぶ。手を付けなければお金をとられない仕組みなんだけど、どれも実においしそうだから全部手を付けてしまいます。エヴォラがあるアレンテージョ地方(最高!)の料理を中心に、ポルトガル伝統料理が並んでいて、味付けが実にいい。ポルトガル料理って味付けが少し塩からいんですが、ここのは塩が抑えめで、味の落とし所がすばらしいんですね。
マリネ系だけで、タコ、パプリカ、マッシュルーム、チキンと4皿。他に、ラムのカツ、バカリャウ(干し鱈)のかき揚げ、デイツのベーコン巻き揚げ、チキンパイ、地の生ハム(イベリコ豚と同じ黒豚)、蟹の身をほぐして和えた物、それにリコッタや羊のチーズ……。
どれもこれもおいしいんだな。それに「ここ一軒くればほとんどの名物料理は食べられちゃうかも」という効率性も旅人にはうれしいですね。
この小皿たちで充分お腹一杯だけど、メインに頼んだ「Arroz de pombo)ハトの雑炊」がこれまた絶品でした。ハトが半身丸ごと入っていて、脂もふんだんなのにすっきりさわやかな後味。滋味溢れる名品。
Arroz(アローシュ)とは米の意で、雑炊とかリゾットとか炒飯系とかいろんなバリエがあるんだけど、ポルトガル料理は特にこのアローシュがうまいと思ったな。日本にアローシュ専門店を作りたいとちょっと思ったくらい。
タコのアローシュ(リゾット系)、鴨のアローシュ(炒飯系)など、忘れられないアローシュがいっぱいあります。で、このハトのアローシュ(雑炊系)もうまくてうまくて。水から煮出してあって、ミント味もきいていて、付け合わせのクレソンも合うし、言うことなしでした。
厨房は奥さん。ホールが旦那さん。14席、7テーブルのみの小さな店です。
この旦那さんのサービスが行き届いていて絶品。極上のサービスでしたね。行き当たりばったりの個人旅行で張りつめていた気持ちを優しくほぐしてくれました。素朴な笑顔でいろいろ話しかけてくれるし、食後酒もサービスしてくれたし、最後までとても優しくしてくれましたね。
ただ、小皿のほとんどに手を付けてしまうと意外と高く付くので、その点は注意です。
3人で15000円程度。これは物価安めのポルトガルとしてはちょっと高めです(子供もいたし)。でもまぁ日本で考えたらド安いかも。アレンテージョの地ワインもうまいし、チーズはちゃんと店で熟成させているし、次にポルトガルに行ったらまた行きたい店のひとつです。
ちなみに食べ方を工夫すればひとり3000円くらいで済みそうではあります。
ポルトガル旅行、帰ってきてからの仕事、葬式、と、身辺に余裕がありませんでした。そろそろ落ち着けそうです。
せっかくポルトガルくんだりまで行ってきたので、ここ数回はポルトガル報告をします。
少しだけ「ポルトガル行ったら行けよ!」系のレストランを書いておきますね。
まずはリスボンの東、車で1時間ちょいのところにあるエヴォラという都市の「Tasquinha do OLIVEIRA:タスキーニャ・ド・オリヴェイラ」(rua Candido dos Reis,45-A/266744841)というレストラン。
ここは今回トップに近いかも。
日本のガイドブックにはまず載ってないんだけど、現地在住のグルメライターや日本からポルトガル料理を習いに行っている人から「絶対行け!」と言われていた店なのです。
料理だけを取ると、「あそこのタコめし!」「あの店の鴨ごはん!」「カタプラーナがやっぱり!」とか他にもいろいろあるんだけど、いろんな意味でバランス良く、インターナショナルな視点で見ても上位にくるレストランとなるとやっぱココかなぁ。
この店、名物は前菜(お通し?)の小皿なんですね(コベルトです)。
テーブル上にずらりとこれでもかと並ぶ。手を付けなければお金をとられない仕組みなんだけど、どれも実においしそうだから全部手を付けてしまいます。エヴォラがあるアレンテージョ地方(最高!)の料理を中心に、ポルトガル伝統料理が並んでいて、味付けが実にいい。ポルトガル料理って味付けが少し塩からいんですが、ここのは塩が抑えめで、味の落とし所がすばらしいんですね。
マリネ系だけで、タコ、パプリカ、マッシュルーム、チキンと4皿。他に、ラムのカツ、バカリャウ(干し鱈)のかき揚げ、デイツのベーコン巻き揚げ、チキンパイ、地の生ハム(イベリコ豚と同じ黒豚)、蟹の身をほぐして和えた物、それにリコッタや羊のチーズ……。
どれもこれもおいしいんだな。それに「ここ一軒くればほとんどの名物料理は食べられちゃうかも」という効率性も旅人にはうれしいですね。
この小皿たちで充分お腹一杯だけど、メインに頼んだ「Arroz de pombo)ハトの雑炊」がこれまた絶品でした。ハトが半身丸ごと入っていて、脂もふんだんなのにすっきりさわやかな後味。滋味溢れる名品。
Arroz(アローシュ)とは米の意で、雑炊とかリゾットとか炒飯系とかいろんなバリエがあるんだけど、ポルトガル料理は特にこのアローシュがうまいと思ったな。日本にアローシュ専門店を作りたいとちょっと思ったくらい。
タコのアローシュ(リゾット系)、鴨のアローシュ(炒飯系)など、忘れられないアローシュがいっぱいあります。で、このハトのアローシュ(雑炊系)もうまくてうまくて。水から煮出してあって、ミント味もきいていて、付け合わせのクレソンも合うし、言うことなしでした。
厨房は奥さん。ホールが旦那さん。14席、7テーブルのみの小さな店です。
この旦那さんのサービスが行き届いていて絶品。極上のサービスでしたね。行き当たりばったりの個人旅行で張りつめていた気持ちを優しくほぐしてくれました。素朴な笑顔でいろいろ話しかけてくれるし、食後酒もサービスしてくれたし、最後までとても優しくしてくれましたね。
ただ、小皿のほとんどに手を付けてしまうと意外と高く付くので、その点は注意です。
3人で15000円程度。これは物価安めのポルトガルとしてはちょっと高めです(子供もいたし)。でもまぁ日本で考えたらド安いかも。アレンテージョの地ワインもうまいし、チーズはちゃんと店で熟成させているし、次にポルトガルに行ったらまた行きたい店のひとつです。
ちなみに食べ方を工夫すればひとり3000円くらいで済みそうではあります。
posted by さとなお at 19:20| 海外のうまい店
2005年11月28日
いとう:12thAve Grill(ハワイ、ホノルル)
>「カナユニ」、ぜひいっしょに行きましょう。来年の2月くらいになれば仕事が一段落しそうです(笑:それまでは激忙ということが判明)。
来年の2月ぐらいには、また新たな仕事が発生していそうな気がしますが(笑
三鷹天命反転住宅では、不思議というかすばらしい体験をされたようで、おまけに「好好」にも行かれて、さすがのフットワークですね。ぼくも武蔵境という土地にあまりなじみがありませんが、行くとしたら「好好」は第一候補のような気がします。うらやましい。特に麻婆豆腐は奥が深いですし。
ずいぶん以前ですが、武蔵境にある居酒屋で「がらしゃ亭」という店に行ったことがあります。ここは、ぼくの友人のお母さんが営んでおられる店で、そのお母さんは子供が成人した時点で自分は居酒屋をやりたいと言い出したそう。大学生だった自分の子供が当時行きつけの店で数年間修業をし、晴れて今の場所に店を開きました。素敵なお話です。
ホノルルに行ってきたので、少しハワイのお店などを。
ハワイは小さい社会ながらも、民衆の力によるきっちりした仕組みが出来上がっているコミューンで、さまざまな分野に信頼できるアワードが存在します。音楽の分野でのナホク・ハノハノアワードなんかも有名ですが、レストラン関係では、ハワイの新聞社「ホノルル・アドバタイザー」のイリマ・アワードと 「ホノルルマガジン誌」主催のハレアイナ(ハワイ語でレストランという意味です)・アワードがあります。ま、グランプリの常連は「アラン・ウォンズ」だったり「ロイズ」だったりするわけですが、ハレアイナでは、新人賞みたいなアワードもあり、2005年、その新人賞の銀賞だった店が、今回取り上げる「12thAve Grill」(前置きが長くてスミマセン)。
場所は、サウスキングストリートと並ぶ地元のグルメエリア「ワイアラエ」。ここには女優葉月里緒菜が数週間だけ結婚した寿司職人の店などもあるけど(笑)、ワイキキから車で20分ぐらいはかかるので、ほとんど日本の観光客の姿は見かけません。
「12thAve Grill」は、ワイアラエから一本裏に入った道沿いにあり、ここは以前モンゴリアンバーベキューの店だったような・・・。ところが雰囲気は一変してモダンアメリカン。シンプルだけどムダがなくてカッコいい、今を感じさせるレストランになっていました。
料理はスモールプレートと称する前菜と、ビッグプレートなるグリルもの。どちらの皿も素朴なつくりながら、フリットにドライトマトのソースをかけたり、ポークチョップを焼肉のタレのような甘辛い味付けでグリルにしたりと、現代的な工夫を凝らしたソースや調理法で楽しませてくれます。
価格も手ごろだし、なによりここは日本の代表的観光地ハワイではなく、アメリカ合衆国50番目の州であるハワイを感じる、地域性と活気とホスピタリティに溢れていました。オススメワインに2004年のボージョレーヴィラージュがあり、ヌーボーヌーボーと大騒ぎの日本と違うよなーと頬が緩むもボトルで25ドルと聞いて大納得。一年落ちとはいえ、ボージョレーの値段なんて本来そんなもんですよね。
来年の2月ぐらいには、また新たな仕事が発生していそうな気がしますが(笑
三鷹天命反転住宅では、不思議というかすばらしい体験をされたようで、おまけに「好好」にも行かれて、さすがのフットワークですね。ぼくも武蔵境という土地にあまりなじみがありませんが、行くとしたら「好好」は第一候補のような気がします。うらやましい。特に麻婆豆腐は奥が深いですし。
ずいぶん以前ですが、武蔵境にある居酒屋で「がらしゃ亭」という店に行ったことがあります。ここは、ぼくの友人のお母さんが営んでおられる店で、そのお母さんは子供が成人した時点で自分は居酒屋をやりたいと言い出したそう。大学生だった自分の子供が当時行きつけの店で数年間修業をし、晴れて今の場所に店を開きました。素敵なお話です。
ホノルルに行ってきたので、少しハワイのお店などを。
ハワイは小さい社会ながらも、民衆の力によるきっちりした仕組みが出来上がっているコミューンで、さまざまな分野に信頼できるアワードが存在します。音楽の分野でのナホク・ハノハノアワードなんかも有名ですが、レストラン関係では、ハワイの新聞社「ホノルル・アドバタイザー」のイリマ・アワードと 「ホノルルマガジン誌」主催のハレアイナ(ハワイ語でレストランという意味です)・アワードがあります。ま、グランプリの常連は「アラン・ウォンズ」だったり「ロイズ」だったりするわけですが、ハレアイナでは、新人賞みたいなアワードもあり、2005年、その新人賞の銀賞だった店が、今回取り上げる「12thAve Grill」(前置きが長くてスミマセン)。
場所は、サウスキングストリートと並ぶ地元のグルメエリア「ワイアラエ」。ここには女優葉月里緒菜が数週間だけ結婚した寿司職人の店などもあるけど(笑)、ワイキキから車で20分ぐらいはかかるので、ほとんど日本の観光客の姿は見かけません。
「12thAve Grill」は、ワイアラエから一本裏に入った道沿いにあり、ここは以前モンゴリアンバーベキューの店だったような・・・。ところが雰囲気は一変してモダンアメリカン。シンプルだけどムダがなくてカッコいい、今を感じさせるレストランになっていました。
料理はスモールプレートと称する前菜と、ビッグプレートなるグリルもの。どちらの皿も素朴なつくりながら、フリットにドライトマトのソースをかけたり、ポークチョップを焼肉のタレのような甘辛い味付けでグリルにしたりと、現代的な工夫を凝らしたソースや調理法で楽しませてくれます。
価格も手ごろだし、なによりここは日本の代表的観光地ハワイではなく、アメリカ合衆国50番目の州であるハワイを感じる、地域性と活気とホスピタリティに溢れていました。オススメワインに2004年のボージョレーヴィラージュがあり、ヌーボーヌーボーと大騒ぎの日本と違うよなーと頬が緩むもボトルで25ドルと聞いて大納得。一年落ちとはいえ、ボージョレーの値段なんて本来そんなもんですよね。
posted by 伊藤章良 at 18:43| 海外のうまい店
2005年11月05日
さとなお:Scalini Fedeli(ニューヨーク)
ごめんなさい。更新とまってしまいました。異様に忙しい時はたまに予告なしでこうなっちゃいます。すいません。
ところで「黒尊」ってどう読むの? コクソン?
最初、フォントがつぶれてて黒幕(クロマク)かと思った。黒幕の老中なんて怖いなぁ、とか(笑)。
さて、今日はどうしようかな。日本に帰ってきてから未だ東京の店に一軒も行っておらず(多忙すぎて会議室でおにぎりとか囓ってます)、なんかネタがないので、NYの店でごまかします(笑)
「Bouley」があったところで営業しているイタリアン「Scalini Fedeli」。トライベッカです。
NYのイタリアンの雰囲気って、「Il Mulino」に代表されるような雰囲気の店(暗い、狭い、喧噪、活力)か、カジュアル全開な店か、に大きく分けられると思うのだけど、この店は珍しく本格的なグランドメゾン(この言葉のイタリア語版を知らないので一応)。まぁ「Bouley」の跡地であの雰囲気そのままに営業しているのでどうしてもそうなるのだけど、Zagatの点数(2006年版で26点)だけを見てなにげに出かけると、その雰囲気に気圧されると思います。ドレスコードはないけれど、オシャレしてないと相当浮きますね。靴とかにも気を遣って出かけた方がいい店でしょう(いい靴はいていればジーンズ&ジャケットでもオシャレと見なされがち)。
料理はどっしり系。塩もきっちり効いていて、焦点がぼけていない素晴らしい料理群でした。パスタには不満が残りましたが、メインのポークも羊もヴィールもそれぞれ押し出しが見事。印象に残るメインでした。地方としてはどちらかというと北かな。限定はしてないみたいでしたね。
サービスも親切丁寧。ワインリストは超充実。インテリアは最上級。NYっぽくないけど、とてもいい店だと思いました。そのうえ、わりと大箱なので予約も取りやすい(早い時間なら特に取りやすい)。
NYのイタリアンは「Il Mulino」にしても「Il Giglio」にしても「Babbo」にしても「Lupa」にしても、とにかく高得点店は予約が取れません。電話すらつながらない店があるくらい。そういう中で急にイタリアンに行きたくなったら、この店を覚えておくとよいです。ただしそれなりにオシャレを。ジャケットは着た方がいいかも。
ところで「黒尊」ってどう読むの? コクソン?
最初、フォントがつぶれてて黒幕(クロマク)かと思った。黒幕の老中なんて怖いなぁ、とか(笑)。
さて、今日はどうしようかな。日本に帰ってきてから未だ東京の店に一軒も行っておらず(多忙すぎて会議室でおにぎりとか囓ってます)、なんかネタがないので、NYの店でごまかします(笑)
「Bouley」があったところで営業しているイタリアン「Scalini Fedeli」。トライベッカです。
NYのイタリアンの雰囲気って、「Il Mulino」に代表されるような雰囲気の店(暗い、狭い、喧噪、活力)か、カジュアル全開な店か、に大きく分けられると思うのだけど、この店は珍しく本格的なグランドメゾン(この言葉のイタリア語版を知らないので一応)。まぁ「Bouley」の跡地であの雰囲気そのままに営業しているのでどうしてもそうなるのだけど、Zagatの点数(2006年版で26点)だけを見てなにげに出かけると、その雰囲気に気圧されると思います。ドレスコードはないけれど、オシャレしてないと相当浮きますね。靴とかにも気を遣って出かけた方がいい店でしょう(いい靴はいていればジーンズ&ジャケットでもオシャレと見なされがち)。
料理はどっしり系。塩もきっちり効いていて、焦点がぼけていない素晴らしい料理群でした。パスタには不満が残りましたが、メインのポークも羊もヴィールもそれぞれ押し出しが見事。印象に残るメインでした。地方としてはどちらかというと北かな。限定はしてないみたいでしたね。
サービスも親切丁寧。ワインリストは超充実。インテリアは最上級。NYっぽくないけど、とてもいい店だと思いました。そのうえ、わりと大箱なので予約も取りやすい(早い時間なら特に取りやすい)。
NYのイタリアンは「Il Mulino」にしても「Il Giglio」にしても「Babbo」にしても「Lupa」にしても、とにかく高得点店は予約が取れません。電話すらつながらない店があるくらい。そういう中で急にイタリアンに行きたくなったら、この店を覚えておくとよいです。ただしそれなりにオシャレを。ジャケットは着た方がいいかも。
posted by さとなお at 11:05| 海外のうまい店
2005年10月31日
さとなお:CRAFT(ニューヨーク)
さすが伊藤さん、全員食べてるんですね。
ちょうどボクが行った週の「TimeOut」の特集が「The SuperStar Chefs」で、4大シェフが表紙。んでもって、修行したヒトの系譜とかが詳しく載っていて、そのほかにいま活躍中のシェフたちの経営する店がすべてチャート図で載っているんです。これ一冊見るといまのNYのレストランの流れが掴める感じ。今度会うとき持って行きますね。ちなみに日本人シェフはNobu MtsuhisaとMasa Tkayamaが載っていました。Nobuからの系譜としてはMasaharu MorimotoとChie Shirahataがチャートになっています。後者は知りませんでした。
「Lupa」、ボクも今回トライしましたが、取れませんでしたね。
代わりにと言っては何ですが、「CRAFT」が取れました。ここのシェフも載ってます。Tom Colicchio。「Gramercy Tavern」のシェフだったようです。ガイドなんかにはNYで一番セレブに会える店とか書いてますね。まぁ数年前にオープンした店なので今はそんなことないとは思いつつ行きましたが、予想以上に良かったです。
まずインテリアがいい。天井が高く、奥行きもあり、全体にゆったり作ってあります。壁は皮や煉瓦などの素材が効果的に使われていて、照明によって陰影が美しく出るよう計算されている。M字のフィラメントの裸電球がたくさん使われているのだけど、その配置から長さから明るさから絶妙。この手のモダンさはNYにしかないなぁと感嘆するインテリアでした。
料理はニューアメリカンキュイジーヌ、かな。フュージョンなのだけど、アメリカ料理寄りな印象。
で、特徴的なのはサイドディッシュの充実です。メインにあわせて別皿でサイドディッシュをいろいろ取ってシェアして楽しむ形式。ステーキハウスのそれとは違って、サイドディッシュとはいえそれぞれが独立した料理になっていて実に美味なんですよ。日本人にとっては野菜もたくさん取れるしいい感じ。季節のきのこ盛り合わせと黒トリュフとかをとって、ジビエ(うずらや鳩)と牛(30日間熟成)に合わせました。うまかったなぁ。前菜はいろいろあるのだけど、オイスターやらフォアグラやら注文。どちらも絶妙でしたね。
サービスもとってもいい。カジュアルで親密。ソムリエも誠心誠意対応してくれたと思います。
個人的に面白かったのはワインリスト。アメリカとかオーストラリアとかチリとかのワインを「new world」とか表現するじゃないですか。で、ここもそう表記してあるのだけど、ふるってるのは、フランス産やイタリア産のページに「old world」と表記してあること。ボクはこのパターンは初めて見ました。でもニューアメリカンキュイジーヌの誇りが感じられて、なんだか可笑しかったっす。
「CRAFT」みたいな店は東京はもちろん、パリでもロスでも存在しにくいでしょうね。マンハッタンならでは。隣に「Craft private dining」というスペースがあり、ここがまたオシャレなんだけど、たぶんここは特別なセレブかパーティ使用なのでしょう。
なお、同じ経営(シェフ)で「'wichcraft」というサンドウィッチの店がNYにいくつか出来ていました。なかなか評判なようです。
ちょうどボクが行った週の「TimeOut」の特集が「The SuperStar Chefs」で、4大シェフが表紙。んでもって、修行したヒトの系譜とかが詳しく載っていて、そのほかにいま活躍中のシェフたちの経営する店がすべてチャート図で載っているんです。これ一冊見るといまのNYのレストランの流れが掴める感じ。今度会うとき持って行きますね。ちなみに日本人シェフはNobu MtsuhisaとMasa Tkayamaが載っていました。Nobuからの系譜としてはMasaharu MorimotoとChie Shirahataがチャートになっています。後者は知りませんでした。
「Lupa」、ボクも今回トライしましたが、取れませんでしたね。
代わりにと言っては何ですが、「CRAFT」が取れました。ここのシェフも載ってます。Tom Colicchio。「Gramercy Tavern」のシェフだったようです。ガイドなんかにはNYで一番セレブに会える店とか書いてますね。まぁ数年前にオープンした店なので今はそんなことないとは思いつつ行きましたが、予想以上に良かったです。
まずインテリアがいい。天井が高く、奥行きもあり、全体にゆったり作ってあります。壁は皮や煉瓦などの素材が効果的に使われていて、照明によって陰影が美しく出るよう計算されている。M字のフィラメントの裸電球がたくさん使われているのだけど、その配置から長さから明るさから絶妙。この手のモダンさはNYにしかないなぁと感嘆するインテリアでした。
料理はニューアメリカンキュイジーヌ、かな。フュージョンなのだけど、アメリカ料理寄りな印象。
で、特徴的なのはサイドディッシュの充実です。メインにあわせて別皿でサイドディッシュをいろいろ取ってシェアして楽しむ形式。ステーキハウスのそれとは違って、サイドディッシュとはいえそれぞれが独立した料理になっていて実に美味なんですよ。日本人にとっては野菜もたくさん取れるしいい感じ。季節のきのこ盛り合わせと黒トリュフとかをとって、ジビエ(うずらや鳩)と牛(30日間熟成)に合わせました。うまかったなぁ。前菜はいろいろあるのだけど、オイスターやらフォアグラやら注文。どちらも絶妙でしたね。
サービスもとってもいい。カジュアルで親密。ソムリエも誠心誠意対応してくれたと思います。
個人的に面白かったのはワインリスト。アメリカとかオーストラリアとかチリとかのワインを「new world」とか表現するじゃないですか。で、ここもそう表記してあるのだけど、ふるってるのは、フランス産やイタリア産のページに「old world」と表記してあること。ボクはこのパターンは初めて見ました。でもニューアメリカンキュイジーヌの誇りが感じられて、なんだか可笑しかったっす。
「CRAFT」みたいな店は東京はもちろん、パリでもロスでも存在しにくいでしょうね。マンハッタンならでは。隣に「Craft private dining」というスペースがあり、ここがまたオシャレなんだけど、たぶんここは特別なセレブかパーティ使用なのでしょう。
なお、同じ経営(シェフ)で「'wichcraft」というサンドウィッチの店がNYにいくつか出来ていました。なかなか評判なようです。
posted by さとなお at 01:55| 海外のうまい店
2005年10月26日
さとなお:Casa Mono(ニューヨーク)
こんにちは。NYはわりと寒いです。寒くて暗い。なにやらNY史上一番雨が多い10月になったようですよ。
和が全世界的に流行っている(というかオシャレ)なのはいたるところで感じます。いまわりとスノッブなデザインホテルに泊まっているのですが、メインダイニングが「Koi(鯉)」という和食ですもん。「和食がメインダイニング」というだけでオシャレ感があるわけです。でも、和の本質というより、和の演出で止まっているレストランばかりなのは残念ですが、まぁそんなもんなのでしょうね。逆に日本の外国料理レストランもそういう感じなのでしょう。
さて、今日はアーヴィング・プレイス(17st.)にある「Casa Mono」です。
NYの4大カリスマシェフといえば、Jean-Georges、Alain Ducasse、Daniel Bouloud、Mario Bataliの4人なのですが、その中のMario Bataliがやっている店です。
Mario Bataliは日本では無名ですよね。参考までに彼が手がけた店を書き出してみると、「Po」「Babbo」「Lupa」「Esca」「Otto」「Casa Mono」「Bar Jamon」「Bistro du Vent」「Del Posto」(今年11月開店)で、日本ではどれも無名ですもんね。
数日前、その中の「Casa Mono」にいってきました。
スパニッシュのタパスのレストランです。隣にウェイティング・バー代わりに「Bar Jamon」があり、これがまた小さくて親密で楽しいワインバーなんです。ここで軽く飲みながら(立ち飲みオッケー)待って、「Casa Mono」に移ります。
狭い店に客をギューギューに詰め込んでありながら、少しも不快感がないのはNYのレストランでよくあるパターン。入るなり素敵な夜が期待できます。小さくてカジュアルでウッディで暗くて賑わっていて楽しくて…と、雰囲気からしてすでに美味。サービスも親密でよく訓練されており、ワインのセレクトを褒めたら、帰りに頼みもしないのに頼んだワインをすべて書き出して持ってきてくれたり、服にソースが飛んでしまっても即対応してくれたり、細やかかつカジュアルないいサービス。こんなサービス、10年前のNYでは夢のまた夢でしたからね。NYってここ数年、本当にサービスの質が上がりました。腰掛け的ワナビー族(「私がやりたいのは本当はこんなことじゃないの。ウェイトレスをしてる私は本当の私じゃないの。私には違う夢があるのよ」的態度で給仕する奴ら)が減ったのでしょう。
料理は典型的タパスなのですが、どれもバランスが良く、安心して食べられる美味。スパイスの使い方とかとっても上手でした。グループで行っていろいろ取ってわいわい楽しむには最適なレストランだなぁ。とはいえ日本にあるタパス系レストランも味的には負けてないとは思いました。
それにしても・・・こういう感じの店があったら日本なら20代の若者に席巻されちゃうでしょうね。こういう店で40代や50代がしっかり楽しんでいる姿がNYだなぁと思います。客の質が上がるから店も鍛えられてどんどんしっかりしてくる。日本の40代50代ももっとレストランとかで遊ぶ習慣があると、日本のレストランもずいぶん景色がちがってくると思うのですが(まぁ日本の40代50代は忙しすぎて時間がないし、子育てでお金がかかる時期だし、難しいのもわかりますが)。
和が全世界的に流行っている(というかオシャレ)なのはいたるところで感じます。いまわりとスノッブなデザインホテルに泊まっているのですが、メインダイニングが「Koi(鯉)」という和食ですもん。「和食がメインダイニング」というだけでオシャレ感があるわけです。でも、和の本質というより、和の演出で止まっているレストランばかりなのは残念ですが、まぁそんなもんなのでしょうね。逆に日本の外国料理レストランもそういう感じなのでしょう。
さて、今日はアーヴィング・プレイス(17st.)にある「Casa Mono」です。
NYの4大カリスマシェフといえば、Jean-Georges、Alain Ducasse、Daniel Bouloud、Mario Bataliの4人なのですが、その中のMario Bataliがやっている店です。
Mario Bataliは日本では無名ですよね。参考までに彼が手がけた店を書き出してみると、「Po」「Babbo」「Lupa」「Esca」「Otto」「Casa Mono」「Bar Jamon」「Bistro du Vent」「Del Posto」(今年11月開店)で、日本ではどれも無名ですもんね。
数日前、その中の「Casa Mono」にいってきました。
スパニッシュのタパスのレストランです。隣にウェイティング・バー代わりに「Bar Jamon」があり、これがまた小さくて親密で楽しいワインバーなんです。ここで軽く飲みながら(立ち飲みオッケー)待って、「Casa Mono」に移ります。
狭い店に客をギューギューに詰め込んでありながら、少しも不快感がないのはNYのレストランでよくあるパターン。入るなり素敵な夜が期待できます。小さくてカジュアルでウッディで暗くて賑わっていて楽しくて…と、雰囲気からしてすでに美味。サービスも親密でよく訓練されており、ワインのセレクトを褒めたら、帰りに頼みもしないのに頼んだワインをすべて書き出して持ってきてくれたり、服にソースが飛んでしまっても即対応してくれたり、細やかかつカジュアルないいサービス。こんなサービス、10年前のNYでは夢のまた夢でしたからね。NYってここ数年、本当にサービスの質が上がりました。腰掛け的ワナビー族(「私がやりたいのは本当はこんなことじゃないの。ウェイトレスをしてる私は本当の私じゃないの。私には違う夢があるのよ」的態度で給仕する奴ら)が減ったのでしょう。
料理は典型的タパスなのですが、どれもバランスが良く、安心して食べられる美味。スパイスの使い方とかとっても上手でした。グループで行っていろいろ取ってわいわい楽しむには最適なレストランだなぁ。とはいえ日本にあるタパス系レストランも味的には負けてないとは思いました。
それにしても・・・こういう感じの店があったら日本なら20代の若者に席巻されちゃうでしょうね。こういう店で40代や50代がしっかり楽しんでいる姿がNYだなぁと思います。客の質が上がるから店も鍛えられてどんどんしっかりしてくる。日本の40代50代ももっとレストランとかで遊ぶ習慣があると、日本のレストランもずいぶん景色がちがってくると思うのですが(まぁ日本の40代50代は忙しすぎて時間がないし、子育てでお金がかかる時期だし、難しいのもわかりますが)。
posted by さとなお at 18:59| 海外のうまい店
2005年10月22日
さとなお:Asiate(ニューヨーク)
ニューヨークでもっと頻繁に更新しようと思ったのだけど、今回はジェットラグがすごくてなかなか落ち着いて書けませんでした。やっと脱出模様なので書いてみます。
初日の夜にマンダリンオリエンタルのメインダイニング「Asiate」に行きました。
このフレンチ・レストランはコロンバスサークル(59丁目)に数年前に出来たふたつの高いビルの35階にあり、すぐ横のセントラルパークを見下ろすことが出来(ただし夜は真っ黒なだけ)、ロケーションは抜群。開店した当初から話題の店で、1年半前に2ヶ月近くNY出張していたときも、NY在住の数人の食べ好きから「あの店はとても美味しいからぜひ行くように」と勧められていたのでした。あっという間に各種ガイド誌でもトップランクに入ったり。でも当然予約なんか取れるはずもなく、前回涙をのんだレストランのひとつです。
店にはいると1000本を軽く越える数のワインが壁を飾っているのがまず目に入り、壮観(一応棚がガラス張りのセラーになっていて温度管理はされている)。高級レストランの趣だし、実際に高級ではあるのだけど、ホテルのメインダイニングでもあるので、子連れファミリーなども受け入れてくれるし、サービスはホテルのそれ。ドレスコードもありません。
この店のシェフは日本人。スギエノリユキさんという方。
前回(1年半前)にわかったのだけど、NYは食分野の細分化が進んでいて、たとえばイタリアンでも「イタリアン・イタリアン」「アメリカン・イタリアン」「ジャパニーズ・イタリアン」と、それぞれはっきり個性が分かれてきていました。和食もジャマイカの影響を受けた「ジャマイカン・ジャパニーズ」とかあって面白いんです。
で、この「Asiate」は明らかに「ジャパニーズ・フレンチ」でした。こういう繊細かつ複雑な工夫とジャパニーズなプレゼンテーションがニューヨーカーにすごく受けたのだと思いますね。アートセンスもあり、最先端なモダンさもあり、こういうのが大好きな人々にはたまらない店でしょう。
でもまぁもうおわかりだと思うのですが、普段日本で日本人が作る日本のエッセンスが入った「ジャパニーズ・フレンチ」を食べ慣れているボクたちの舌からすると、この店の料理は逆に普通っぽかったです。和のテイストや工夫・創作の方向性、盛りつけの演出などもその意図が透けて見えてきてしまう感じ。もちろん、これらがニューヨーカーに受けるのはわかるし、マンダリンオリエンタルのコンセプトにも合っているし、そういう演出を続けないとNYの期待に応えられないという事情もわかります。NYで生き残っていくためには強い個性を出さないといけないし。だからまったく否定はしません。きちんとしたコンセプトと工夫溢れる料理を出すいいレストランだと思います。ただ日本人がNY滞在中にわざわざ行かなくてもいい店かなとは思いました。
というか、開店当初はこちら在住の日本人をも驚かす料理の数々だったようです。食べていて少し感じたのは、変化球を意識するあまり直球の強さがなくなってきているのではないかということ。地元の優れた素材を使っているのに、さまざまな工夫と味付けでその良さを逆に消してしまっている印象でした。競争の激しいマンハッタンだからこその苦悩も想像できるので難しいところなのですが…。
でも、小さな工夫をしすぎているフレンチは日本でも多いですよね。楽しくてうれしい反面、メインなんかはド直球が欲しくなったりします。その辺もバランスの取り方次第なのでしょう。
初日の夜にマンダリンオリエンタルのメインダイニング「Asiate」に行きました。
このフレンチ・レストランはコロンバスサークル(59丁目)に数年前に出来たふたつの高いビルの35階にあり、すぐ横のセントラルパークを見下ろすことが出来(ただし夜は真っ黒なだけ)、ロケーションは抜群。開店した当初から話題の店で、1年半前に2ヶ月近くNY出張していたときも、NY在住の数人の食べ好きから「あの店はとても美味しいからぜひ行くように」と勧められていたのでした。あっという間に各種ガイド誌でもトップランクに入ったり。でも当然予約なんか取れるはずもなく、前回涙をのんだレストランのひとつです。
店にはいると1000本を軽く越える数のワインが壁を飾っているのがまず目に入り、壮観(一応棚がガラス張りのセラーになっていて温度管理はされている)。高級レストランの趣だし、実際に高級ではあるのだけど、ホテルのメインダイニングでもあるので、子連れファミリーなども受け入れてくれるし、サービスはホテルのそれ。ドレスコードもありません。
この店のシェフは日本人。スギエノリユキさんという方。
前回(1年半前)にわかったのだけど、NYは食分野の細分化が進んでいて、たとえばイタリアンでも「イタリアン・イタリアン」「アメリカン・イタリアン」「ジャパニーズ・イタリアン」と、それぞれはっきり個性が分かれてきていました。和食もジャマイカの影響を受けた「ジャマイカン・ジャパニーズ」とかあって面白いんです。
で、この「Asiate」は明らかに「ジャパニーズ・フレンチ」でした。こういう繊細かつ複雑な工夫とジャパニーズなプレゼンテーションがニューヨーカーにすごく受けたのだと思いますね。アートセンスもあり、最先端なモダンさもあり、こういうのが大好きな人々にはたまらない店でしょう。
でもまぁもうおわかりだと思うのですが、普段日本で日本人が作る日本のエッセンスが入った「ジャパニーズ・フレンチ」を食べ慣れているボクたちの舌からすると、この店の料理は逆に普通っぽかったです。和のテイストや工夫・創作の方向性、盛りつけの演出などもその意図が透けて見えてきてしまう感じ。もちろん、これらがニューヨーカーに受けるのはわかるし、マンダリンオリエンタルのコンセプトにも合っているし、そういう演出を続けないとNYの期待に応えられないという事情もわかります。NYで生き残っていくためには強い個性を出さないといけないし。だからまったく否定はしません。きちんとしたコンセプトと工夫溢れる料理を出すいいレストランだと思います。ただ日本人がNY滞在中にわざわざ行かなくてもいい店かなとは思いました。
というか、開店当初はこちら在住の日本人をも驚かす料理の数々だったようです。食べていて少し感じたのは、変化球を意識するあまり直球の強さがなくなってきているのではないかということ。地元の優れた素材を使っているのに、さまざまな工夫と味付けでその良さを逆に消してしまっている印象でした。競争の激しいマンハッタンだからこその苦悩も想像できるので難しいところなのですが…。
でも、小さな工夫をしすぎているフレンチは日本でも多いですよね。楽しくてうれしい反面、メインなんかはド直球が欲しくなったりします。その辺もバランスの取り方次第なのでしょう。
posted by さとなお at 22:19| 海外のうまい店
2005年04月27日
いとう:PINOT Provence
下井さんは、さとなおさんが出張でLAに来られた時お目にかかれなくて残念だったと何度も言っておられました。下井さんは6月後半には日本に戻られるそうなので、また改めて食事をしましょう。
東京に推薦できる沖縄料理店がない、というのは、おすすめのハワイ料理店がないことに、かなり近いニュアンスです。「赤坂潭亭」ではないでしょうし。ただ、読者の方から赤坂に本格的なハワイ料理を食べられる店があると紹介していただきました。近々に訪問したいと思っています。それにしても室井滋さんとのお食事が実現してよかったですね。うらやましいです。
実はもう日本に帰っているのですが、もう一回だけアメリカネタを。
LAにて一日だけの休み。Santa Monicaから車で一時間ほど、いわゆるオレンジカウンティにある巨大なワインショッフ「Hi-time Wine Cellars」へ行くことにしました。ここは文字通りLargest retail wine cellar in the West.地下のフロア全体がセラーになっており、ヨーロッパものはもちろんですが、アメリカワインの品揃えはとてつもなく多いのです。
LA在住の友人でモデルのKeikoさんが、ご主人がゴルフに出かけて暇しているというので「Hi-time Wine Cellars」まで付き合ってくれて、こちらでランチをすることに。彼女が決めてくれた店は、LAでもっともロマンチックなレストランといわれるHollywoodの「PATINA」を総本山とする、上質のレストラングループの中の1店「PINOT Provence」。ザガットには、「ロサンゼルスには言うな、オレンジカウンティにはグループ最高のPINOTがある」などとも書いてあります。
以前Hollywoodの「PATINA」に行った時も感じたのですが、フレンチとは称するものの、とてもフレンチらしからぬ、ナイフフォークで洋皿に盛られた和食を食べている感覚。特に前菜は、半生の海老とプチトマト・アボガド等を長い竹串に刺して上からポン酢をかけてある料理で、そのまま懐石の先付けとしても可能な感じ。昨日の「MICHELE'S」の方がずっとフランス料理らしかったです。特にLAのような場所では、料理のボーダレス化への加速は激しく、日本人として誇らしくもあり、またせっかくアメリカに来ているのにと残念でもありました。
東京に推薦できる沖縄料理店がない、というのは、おすすめのハワイ料理店がないことに、かなり近いニュアンスです。「赤坂潭亭」ではないでしょうし。ただ、読者の方から赤坂に本格的なハワイ料理を食べられる店があると紹介していただきました。近々に訪問したいと思っています。それにしても室井滋さんとのお食事が実現してよかったですね。うらやましいです。
実はもう日本に帰っているのですが、もう一回だけアメリカネタを。
LAにて一日だけの休み。Santa Monicaから車で一時間ほど、いわゆるオレンジカウンティにある巨大なワインショッフ「Hi-time Wine Cellars」へ行くことにしました。ここは文字通りLargest retail wine cellar in the West.地下のフロア全体がセラーになっており、ヨーロッパものはもちろんですが、アメリカワインの品揃えはとてつもなく多いのです。
LA在住の友人でモデルのKeikoさんが、ご主人がゴルフに出かけて暇しているというので「Hi-time Wine Cellars」まで付き合ってくれて、こちらでランチをすることに。彼女が決めてくれた店は、LAでもっともロマンチックなレストランといわれるHollywoodの「PATINA」を総本山とする、上質のレストラングループの中の1店「PINOT Provence」。ザガットには、「ロサンゼルスには言うな、オレンジカウンティにはグループ最高のPINOTがある」などとも書いてあります。
以前Hollywoodの「PATINA」に行った時も感じたのですが、フレンチとは称するものの、とてもフレンチらしからぬ、ナイフフォークで洋皿に盛られた和食を食べている感覚。特に前菜は、半生の海老とプチトマト・アボガド等を長い竹串に刺して上からポン酢をかけてある料理で、そのまま懐石の先付けとしても可能な感じ。昨日の「MICHELE'S」の方がずっとフランス料理らしかったです。特にLAのような場所では、料理のボーダレス化への加速は激しく、日本人として誇らしくもあり、またせっかくアメリカに来ているのにと残念でもありました。
posted by 伊藤章良 at 11:44| 海外のうまい店
2005年04月25日
いとう:MICHELE'S
「おか田」というビフカツ屋さんは、以前「七蔵」の近くにカウンターだけの店としてありませんでしたっけ。料理王国で連載していたときに書いたような記憶があるんですが・・・。違う店かなあ。ホテル出身の若い男性が一人でやっている店でしたけど。短時間で一瞬のうちに揚げてしまい中はレア状態のカツが特徴でした。
それと「OUTBACK STEAKHOUSE」をほめていた、というのは誤解を招きそうなので一言追加しておきますと、面白いなあと思ったのは、アメリカで初めて行った10年以上前のことなんです。たまねぎにたくさんの切り身を入れて衣を着けて素上げすると、まるで花が開いたようになる「オニオンブロッサム(今はこう呼ばないらしいですが)とか。
一方「LAWRY'S THE PRIME RIB」は、ラスベガスでもロサンゼルスでも、セレブがきちんとドレスアップして出かける歴史ある高級店として今も君臨してますね。
さて、ラスベガスからLAに移動しました。LAでいつも宿泊に選んでいるのはサンタモニカ。以前さとなおさんがサンタモニカに来ると桜田淳子の「♪来て〜来て〜来て〜サンタモニカ・・・」、というフレーズがリフレインすると書いておられましたが、それが耳について離れません(笑)。
LAに昼前後に到着しサンタモニカに移動すると、吸い込まれるように「SushiRoku」へ入ってしまうのが習慣になってます。ここは明るくて楽しくてまさにロサンゼルスって感じなんだけど、ホールスタッフはほとんどすべてアメリカ人で、しかもきちんと礼儀正しい日本語の挨拶をするのがとても気持ちいいんです。
「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」「どうぞ」「お決まりですか」「お願いします」など。もちろん挨拶だけですけど。そして、標準的なレベルですが、寿司もうまいんですよ。日本で寿司を食べるよりもトータルでCPもいいように感じます。
さてさて本題ですが、せっかくLAに来たんだから、オールアバウト洋菓子ガイドでもおなじみの下井美奈子さんとはぜひお目にかからなければと、コンタクトをとっており、実はこれまた現在LA在住のOL美食特捜隊メンバー、リコさんともご一緒できるということで、とても楽しみにしていたのです。
下井さんがディナーに選んでくださったのは、サンタモニカにある「MICHELE'S」。サンタモニカらしいカリフォルニアフレンチの店で、ニューヨークにも出店しています。下井さんは白のパンツスーツで登場。ぼくの知っているもっとも白が似合う女性ですね。もう少しカジュアルなダイニングを想像していたのですが、ピカソなどの絵がさりげなく飾られ優雅なサービススタッフにも囲まれ、落ち着いた大人の店(客層も含め)でした。
カリフォルニアフレンチを食べるのは久しぶりだったのですが、すでにこれはもう今の日本のフレンチと変わりないですね。ソースの充実度より、素材のよさや組み合わせ、ハーブや香辛料等の使い方の面白さが特徴です。洋菓子の専門家である下井さんが一緒だったこともありますけど、久しぶりにデザートまで楽しみました。
それと「OUTBACK STEAKHOUSE」をほめていた、というのは誤解を招きそうなので一言追加しておきますと、面白いなあと思ったのは、アメリカで初めて行った10年以上前のことなんです。たまねぎにたくさんの切り身を入れて衣を着けて素上げすると、まるで花が開いたようになる「オニオンブロッサム(今はこう呼ばないらしいですが)とか。
一方「LAWRY'S THE PRIME RIB」は、ラスベガスでもロサンゼルスでも、セレブがきちんとドレスアップして出かける歴史ある高級店として今も君臨してますね。
さて、ラスベガスからLAに移動しました。LAでいつも宿泊に選んでいるのはサンタモニカ。以前さとなおさんがサンタモニカに来ると桜田淳子の「♪来て〜来て〜来て〜サンタモニカ・・・」、というフレーズがリフレインすると書いておられましたが、それが耳について離れません(笑)。
LAに昼前後に到着しサンタモニカに移動すると、吸い込まれるように「SushiRoku」へ入ってしまうのが習慣になってます。ここは明るくて楽しくてまさにロサンゼルスって感じなんだけど、ホールスタッフはほとんどすべてアメリカ人で、しかもきちんと礼儀正しい日本語の挨拶をするのがとても気持ちいいんです。
「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」「どうぞ」「お決まりですか」「お願いします」など。もちろん挨拶だけですけど。そして、標準的なレベルですが、寿司もうまいんですよ。日本で寿司を食べるよりもトータルでCPもいいように感じます。
さてさて本題ですが、せっかくLAに来たんだから、オールアバウト洋菓子ガイドでもおなじみの下井美奈子さんとはぜひお目にかからなければと、コンタクトをとっており、実はこれまた現在LA在住のOL美食特捜隊メンバー、リコさんともご一緒できるということで、とても楽しみにしていたのです。
下井さんがディナーに選んでくださったのは、サンタモニカにある「MICHELE'S」。サンタモニカらしいカリフォルニアフレンチの店で、ニューヨークにも出店しています。下井さんは白のパンツスーツで登場。ぼくの知っているもっとも白が似合う女性ですね。もう少しカジュアルなダイニングを想像していたのですが、ピカソなどの絵がさりげなく飾られ優雅なサービススタッフにも囲まれ、落ち着いた大人の店(客層も含め)でした。
カリフォルニアフレンチを食べるのは久しぶりだったのですが、すでにこれはもう今の日本のフレンチと変わりないですね。ソースの充実度より、素材のよさや組み合わせ、ハーブや香辛料等の使い方の面白さが特徴です。洋菓子の専門家である下井さんが一緒だったこともありますけど、久しぶりにデザートまで楽しみました。
posted by 伊藤章良 at 19:25| 海外のうまい店