2005年09月26日

いとう:バー・テルス(麻布十番)

ニューヨークのイタリアンですか。ご紹介の「I Trulli」には行ったことがありません。来年もしかするとニューヨーク出張があるかもしれないので、その際にはぜひ行ってきます。アメリカ東海岸にはイタリアの移民が多いし、ニューヨークやボストンのイタリアンは、北の料理か南の料理かローマの料理かと、きちんと表明しているところがいいですよね。同じ国ながら嗜好も民族性も違うわけだし。最近東京のイタリアンもそれをうたうところが多くなってきて、いい感じだなあと思っています。

で、またまたバーの紹介なんですが、最近(というか、ここしばらく)かなりお気に入りの「バー・テルス」に足を運びました。ここは麻布十番のわりと最近できたビルの地下にあります。全体がウッディに統一されていて、カウンターの幅が広く椅子が低めでゆったり(きっとバーテンダーは仕事がしにくいと思いますが)。半ラウンジ的な寛ぎも得られます。

いわゆるラウンジは、ソファーがふかふかで一度座ってしまうと相手との距離が遠く話しにくいのが難点。かといって男同士並んで座るのも変だし。ところがここはカウンター、並んで座るのは当然だし、止まり木的にハイチェアーへちょこんと腰掛けるとは異なり、隣の人ともバーテンダーとも絶妙で心地よい距離が保てるのです。

先日、さとなおさんが「テンダリー」で飲んだと、さなメモに書いてあり気になっていたアブサンについて聞いてみると、「テルス」にもあるというので早速トライ(ペルノーの68度のものです)。さすがに今までのアニゼットがパスティス(南仏の方言でニセモノという意味。つまり一度発売が禁止されたアブサンのニセモノとして流通した)といわれるだけあって、色も白濁する様子も香りも同じ。ところが飲んでみると後味の全く違うことが分かります。口に含んだ瞬間はあまり違いを感じないけど、後半はじんわりと苦味が口全体に広がっていきました。

なるほどー、ニガヨモギのテイスト、というか悪魔の酒といわれるゆえんはこの辺かなあと、少々こじつけつつ楽しみました。

こんなステキなバーなのに、いつもぼくが行くときはお客さんがいたことがありません。で、先日もぼくたちだけ・・・。ふと、某シングルモルトメーカーが主催するキャンペーンをたまたまレストルームで見つけ、ぼくもそれに参加してそちらをいただいてみることにしました。マスターと話していたら、そのキャンペーンでは「テルス」は現在ベスト5に入っているそうな。お客様がいないのは、自分が行ったときだけなんだなと、改めて分かった次第です。


posted by 伊藤章良 at 13:12| バーなど | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月10日

いとう:霞町嵐(西?*布)

大井町の小路、いいですね。
ぼくは昔毎日のように青物横丁のクライアントのところに行っていた時期があり(景気のいい時代でもあったので)仕事の後、頻繁に青物横丁界隈で飲んでいました。ただ、心底飲み食いの好きなメンバーとは青物横丁では飽き足らず、「じゃ、今日は坂を上がりますか」と大井町まで足を伸ばして、あの辺の小路に迷い込んでは徘徊していました。

ああいった小路のいいところは、早目に軽く切り上げることも、それなりにじっくりと腰を降ろすこともできる柔軟性かなあとも思います。それにしてもうなぎの「むら上」いい感じですね。ぼくは東京に来て、江存前のすごさを鮨でも蕎麦でも天ぷらでも感じましたが、うなぎだけは蒸さずに焼く関西風のスタイルが好みです。魚はやはり自分自身の持つ油で燻されていく過程がいいのではないか、と思っています。

「霞町嵐」というバーに行ってきました。
さとなおさんを含めほくを知る方で、もし「霞町嵐」に行ったことがあるなら、あのバーは伊藤さんの好みでないでしょ、と言われそうです。「霞町嵐」って、ひとことで言うとジメッとしたバーなんですね。店の空気や匂いがまずジメっとしている。接客やバーテンダーの技量もジメッとしている。おまけに客層にまで湿気を感じてしまう。つまり、非日常の乾いたカウンターで、光り輝くグラスで、研ぎ澄まされたバーマンの技術と話術で飲みたいのに、さっきまでカレーライスを食べていた器を横によけてそのスペースで家飲みを始める・・・、極端に例えるとそんな感じだったのです。

ところが、オーナーが変わったとの連絡をいただき、あのバーの湿気をもしや新しいオーナーが乾かしたのではないかと、とても楽しみにでかけました。そして、見事なまでにあのジメジメ感は払拭されていて感激。

入店し、まず物一つない磨き抜かれたカウンターに、過去の「霞町嵐」とまったく違うこれぞバーといった「気」が漂います。白い酒棚に昔の面影が少し残るぐらいで同じ店だったとは全く思えません。また、以前の店には果物を入れた鮨屋のネタケースのような冷蔵庫がカウンターの大部分を占めていて、それも個人的には意味不明だったのです。ところが、それをカウンターの片隅に追いやりバーの生命線であるカウンターをきっちり守っています。

一方、「霞町嵐」の特徴だった果物のカクテルは、今度のオーナーも踏襲して出していきたいとのこと。一杯いただいてみると、果物のカクテルといっても決して甘くなく、かつアルコールもしっかり感じる硬派なテイストで、リニューアル「霞町嵐」の新たな個性を体感しました。

さて、後でいただいたカードを見ると、住所は内田邸地下となっています。そういえばこの場所は以前内田裕也宅だったところですが、今はこちらではお住まいではないはず。すでに建物として一人歩きを始めたのでしょうか(笑)。
posted by 伊藤章良 at 23:41| バーなど | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月17日

いとう:White Label(赤坂)

さとなおさん、そして読者の皆さん、ご心配をいただき本当にありがとうございます。悩んだ末掲載したフリーアドレスにも本当にたくさんのメールをいただきました。重ねて御礼申し上げます。少し時間はかかりますが、必ず返信させていただく所存です。

さて、昨日は本当に困りました。夏休みということで、都心でのホテルライフを楽しもうと赤坂に泊まっていた友人と食事の計画を立てたのですが・・・。全くめぼしい店が開いておらず久々に苦戦(でも「シェイノ」はやってたんですね 笑)。
前々から少し行きたかった居酒屋を押さえる事ができて、まずはそこで一杯。接客も気持ちいいし、きっと本来はいい店だと思うんですが、さすがにその日のお刺身についてはウームといったところ。またリベンジしてご紹介をすることにします。

で、滞在中のホテルのバーでも行きましょうかと話しつつ歩いていると、個人的には今赤坂で一番好きなバー「White Label」が開いていました。
このバーは、狭い地下への階段からは想像がつかないぐらい天井が高く、店内もウッディでゆったりとしていて居心地が最高。また高い天井に届くぐらいの棚に、シングルモルトを始めさまざまな洋酒のボトルがびっしり並び、酒飲みには垂涎の店なのです。

バーテンダーの皆さんの着かず離れずの接客も大変気持ちよく、お酒についても本当によく勉強をされていて酒談義にも花か咲きます。昨日もさまざまな洋酒のボトルを目の前に並べ話を聞きました。改めてシングルモルトウイスキーの奥深さや魅力を知り、大量生産によってウイスキー本来の味が落ち、結果ウイスキー離れを起こしている、みたいな現状も語り合いました。

posted by 伊藤章良 at 12:30| バーなど | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月26日

さとなお:Y&M Bar KISLING

たしかに吟醸だと少し冷やしめの方がおいしいですね。冷やしすぎの店も多いんですけど。
というか、初夏に常温、というのもちょっとアレかと思います。その点ちょっと惜しいところ。鮨が良かっただけに。

卵かけご飯にウスターソースかぁ……試したことないけど、んー、やっぱしょうゆの方が好きな気がする(笑)
ボクの卵かけご飯体験的には、ロスのサマーなんちゃらスィートというホテルでの卵かけご飯が忘れられません。長い出張でアメリカにいて、いい加減つらかったのですが、そのホテルに移ったら朝ご飯に「日本人用メニュー」というのがあったんです。日本の撮影隊とかによく利用される長期滞在型のホテルだったせいもあるかもしれません。で、生卵がいっぱい置いてあるのだけど、焼きの設備はない。つまり生卵を食え、ということなんですよ。キッコーマンかけて卵かけご飯。これがなぜか抜群にうまかった。もちろんそういう食事に飢えていたということが大きいです。卵もご飯も普通でしたから。でもそのときは「死ぬ前に食べたい食事は卵かけご飯かも!」とすら思った。毎朝、何杯も何杯も卵かけご飯食べてましたね。

銀座でバーに行くとなると迷いますねー。たくさんありすぎて。

「Y&M Bar KISLING」は御大おふたりの店なのにカジュアルで行きやすいいいバーですよね。キスリングの絵が中央にどんとあり、それが店名になっているのもいい。それにそんなに高くない。

この店はある男性のために作られたそうですよ。「MORI BAR」の常連さんが毛利さんに「自分のためにカウンターの1席を常に空けておくこと」を条件に新店を提供した、というのです。粋な世界だなぁ。で、御大毛利さんが大御大吉田さんを誘って店を作った、ということを聞きました。
毛利さんが火木土の夜、吉田さんが月水金の夜、キスリングの少女と並んでカウンターに立つ……
この店に行ったあと大森の「テンダリー」に流れて、行ったことを伝えたら「ええと、今日は水曜だから……吉田さんの夜ですね。うらやましい」と宮崎バーテンダー(バーテンドレス?)に言われたことがあります。あぁとても贅沢なことなんだなぁと感じたのを覚えています。

海外出張、どうぞご無事で。
またお帰りになってから、対談を続けましょう。
posted by さとなお at 09:49| バーなど | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月25日

いとう:Y&M Bar

そうか、あの酒は常温だったのですね。それにしては中途半端に冷えていたような・・・。損したなあ、常温と思って飲めばもっと旨かったのに(笑)。でも吟醸酒を常温で出すところは、自分にとってはわりとめずらしいかったです。

「おひつ膳 田んぼ」、代々木店に行ったことがあります。それよりも、ぼくも卵かけご飯好きですよ。子供のころは毎日食べてましたし。ただ、ご飯が炊きたてのアツアツで、よほど良質なものではないと美味しくない、外で食べるにはかなり貴重な料理なのかもしれません。東京の方には信じられないかもしれませんが、子供のころの大阪の我が家では、卵かけご飯にウスターソースをかけていました。そう、カレーの感覚ですね。父がよく言っていた話で、「ソーライス」と呼んで、食堂でライスだけを頼みそれに卓上のソースをかけて食べる(お金がないころの話だと思いますが)ことをよくやったそう。卵かけにもソースをかけるのはその名残かもしれません。

昨夜、銀座で食事をしたあと「バーでも行こうよ」となり、食事場所が一丁目だったので、晴海通りの北側では王道の「オーパー」「スターバー」を訪ねるもどちらも満席で振られ、結局密集している7丁目に向かいました。そこで選んだのが「Y&M Bar」。ここは前から行きたかった店で初訪問。今や「テンダー」の上田さんと並ぶ日本のバーテンダーの重鎮毛利さんが、さらに毛利さんの師匠吉田さんと日替わりで店主を務める(店の名前がそれぞれの頭文字になっています)すばらしい、かつお得なバー。いやー、実に居心地のいいバーでした。佇まいとか雰囲気は「MORI BAR」よりもこちらの方が好きですね。

カクテルの杯を重ねて、そろそろかなと思っているところに御大毛利さんが登場。私たちの目の前に立たれ、私のオリジナルカクテル「ジャマイカマティーニ」を飲まれませんか、とすすめてくださいました。ジャマイカ産ラムベースのマティーニで、氷を入れても味が悪くならないのでオンザロックで飲みます。これがまた旨くて、しかも量が多い・・・。あーまた飲みすぎました。お酒はほどほどに。でも吉田さんの日も行ってみたいです。

※今日から1週間ほど海外出張をします。アメリカではないのでネット環境が少々不安。うまく繋がれば現地から書いてみます。
posted by 伊藤章良 at 01:03| バーなど | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月02日

いとう:TRACK

中華料理、ぼくも不得意です。奥が深すぎます。広すぎます。もう一つ言うと、日本に魅力的な店がなさすぎます。まあ大半は客が悪いんだと思いますが。

ぼくの中華の師匠が、先日「老四川 飄香」に行ってきまして、感想を送ってくれました。
最後の一文を抜粋しますと「普通の中華料理を食べてる人が「ピリ辛もたべてみよう」と言うを層にターゲットしていて「四川料理食べるぞー^^)/」って客は想定外かもしれません。」だそうです。ぐぶっ。そういえば先日同席したもう一人の中華通も、「辛くしてくれー、北京でももっと辛いぞ」を連発してました。

そして今日は、少し思い出のバーを。
2005年5月初めに恵比寿にできたバー「TRACK」。ぼくが東京に来て間もないころ(もう15年以上も前ですね)、当時居候をしていた事務所の友人に連れられた新宿三丁目のビルの地下にあるバーで、現在の「TRACK」オーナーF君と出会いました。その地下の店が気に入って何度が訪れたのですが、そこにいた若いバーテンダーF君が、「このすぐ近くに新しく自分のバーを開くことになりました。よろしくお願いします」と言います。当時まだ彼は20代。すごいガッツのある男だなあ・・・と、F君の新しい店に通いはじめました。当時のぼくは、結構新宿を拠点としていて、しかも明け方まで仕事や飲み食い三昧だったので、いつも朝まで開いているF君のバーにはとても重宝したのです。

その小さなバーの好きなところは、F君がアナログレコードの収集家で、いつも忙しくバタバタしながらも丁寧にターンテーブルを回してクラシックロックをかけていたこと。そして、F君はタバコを吸わないので、(もちろん店内禁煙ではありませんが)店内の換気に気を配っていたことなんです。

そんな彼なので、次第に事業を拡大し新宿三丁目界隈に3店舗を持つに至りました。ただ、ぼくの嗜好や行動範囲が変わって全く新宿では酒を飲まなくなり、結局F君の店にも足が遠のいてしまいました。そこに来た一通のオープン告知封筒。F君4店目が恵比寿に・・・。と書かれています。顔を出さなくなって5年近く経つにもかかわらず案内をいただき、しかもその案内状の宛名が手書きでとても美しい印象的な文字。

その美しさに惹かれ、5年の歳月を重く感じながらも、ひとりでふらっと訪れてみました。
かなり広い立派な店。しかもオーディオに力を入れたとのことらしく、Tannoyのスピーカーがドンと鎮座しています。スタッフを見渡すとF君らしき人はいません。ああオーナーだし重役出勤かなと思い、素敵な女性スタッフにハイボールを注文(「TRACK」の名物がハイボールと案内状に書いてあったので)、彼女は「よくご存知ですね」、「いや、いただいた案内に書いてあったので」「スモーク(F君の3軒目の店)にいらしてたんですか?」「アッ(一度も行ったことがない・・・)い、いえ」と口篭もっていると・・・。

「ああ、久しぶりですねえ、ありがとうございます」と、F君らしき人が近づいてくる。入店時は気づかなかった、というかぼくの方が忘れていたみたいです。「笑った横顔を見て、あれー伊藤さんじゃないかなあ、て近づいてみたらやっぱりそうだ」と、憎いことを言ってくれます。すぐに、のスタッフの方にも、昔からのお客さんでねえ・・・と紹介してくれました。

そして、三丁目に小さな店をオープンしたときと同じように、ずっとレコードをかけていました。
「すごい、いい音だね。帰りたくなくなるよ」というと、彼曰く「いい音でしょう。ぼくが一番楽しんでますよ」
posted by 伊藤章良 at 17:43| バーなど | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月27日

いとう:フォーシーズンズホテル

「ラビラント」すごくよくなっているお話、朗報ですね。別に深い意味はないんだけど「ラビラント」にしろ「モナリザ」にしろ、丸ビルに出店してから足が遠のきました。四の橋のいぶし銀の雰囲気はとても心地よくいい印象があったので、それが壊れるのも怖かったし。

それと「面白いサービス」の話ですが、同感です。ぼくにもさとなおさんの言いたいニュアンスがすごく伝わりました。以前AllAboutで六本木ヒルズの「サドレル」を紹介したとき、そこにとても「面白い」サービスの方がいて、その人のことばかりを書いたところ、客単価20000円以上もするレストランの記事なんだから「面白い」サービスの話だけでは困る、みたいなメールをいただきました(笑)。確かに今までの慇懃なだけのサービスを越える、その人らしさが楽しい時代になってきました。

さて、神楽坂で食事を、となって友人が予約を入れてくれたのですが、当日集合してから「早い時間帯は予約でいっぱいで入れるのが8時半以降になるんだよ」と言うのです。
困ったな、その時間までどうしよう・・・と、悩んでいると、友人からフォーシーズンズホテルで面白いフェアーをやってるよ、とのインフォメーションがあり飛びつきました。

『トワイライト ガーデン シャンパン』と題し、ロビーラウンジの外にあるガーデンテラスにて、ヴーヴ・クリコ(他、ビール・赤ワインなど)2時間飲み放題・オードブル付き、5000円(税込み、サ別)。
ホテルの下に広がる新緑が美しく日暮れに外で飲むには最高の季節。次第に明かりが灯る新宿の高層ビル街を眺めながら、2時間ずーと同じピッチでシャンパンを飲み続けました。一人確実に一本以上は飲んでいるはずで、大変お得、しかもテラスは空いています。
このフェアー5月一杯なんですが、6月からはシャンパンの銘柄を変えて(MUMMとのこと。少し安くなるかな 笑)また新たに企画するそうです。
posted by 伊藤章良 at 10:26| バーなど | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月22日

さとなお:黒い月(渋谷)

あぁ「グランドファーザーズ」、何回か行きました。それも相当前。15年くらい前かな…。あそこにかかっていたモノクロの写真額が好きで、その写真を探して歩いたことがあります。結局見つけて、当時独身だったボクの部屋に飾りました。手をつないだ男女がこっちに向かって走ってくる写真。50年代のアメリカの写真。その思い出だけ鮮明に残っています。料理王国に連載とか、まるで知らなかった…。

ボクは中学高校と渋谷近辺の私学に通っていたので、渋谷は6年間、わりとよく歩きました。たしか中学に入ったころにパルコが出来たんですよ(笑)。パルコが出来る前の公園通りの感じもなんとなく覚えています。
んでもって「壁の穴」(当時の大人気店)に並んだり、大盛堂にたまったり、全線座に通ったりと、渋谷は相当親しんでいました。そういうこともあって、いまでも渋谷駅に降りるとどこか「ボクの街」感はあるんです。
以前いとうさんが「楽しく美味しく食事をして、気分よく店を出てきた瞬間、渋谷の雑踏が眼前に広がるというのは、想像しただけでも足がすくみますよ」と書かれてましたが、そういう意味では渋谷に対して感じるものは少し違うかもしれません。いまはガキの街ですが、さがすとボクがたむろしていたころの面影はちゃんと残っているし。

だから、渋谷の飲み屋で「グランドファーザーズ」みたいな懐古趣味っぽいところがあると思わずうれしくなってしまいますね。場所の力と音楽の力とが合体してボクをあのころに連れて行ってくれる気がします。

このごろは渋谷駅周辺ではほとんど飲まないなぁ。大人のバーが少ないこともあるけど。なんとなく東急本店向かいの「黒い月」に行ってしまい、あまり開拓してないですね。「Y Bar」とかももうないみたいだし。「黒い月」はこの前久しぶりに行きました。ミニチュア・ダックスフンドのコシュ(古酒)ちゅんが相変わらずかわいくて、あそこは長居してしまいます。犬好きには堪らないバーだけど、まぁ看板もなにもないので、知らないと辿り着けない。隠れ家バーの走りでしたね。
posted by さとなお at 07:10| バーなど | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月21日

いとう:グランドファーザーズ(渋谷)

さとなおさんは、さすがに関西ネタがどんどん出てきますね。ぼくの場合は、いろんなところで関西人関西人と言ってますが、20代までいただけなので記憶もはるか彼方。京都の名店などは、東京に来てからのほうがよく通うようになったかなあ。

「グランドファーザーズ」という渋谷の明治通り沿いにあるバーには、少しだけ縁があるんです。
この店のオーナーが料理王国にコラムを連載されていて、その後の同じページを引き継ぐようにしてぼくの「おじさんをもてなす法」という連載が始まりました。だから、ということでもないのですが、もうかれこれ10年近く通っています。

流行のワインもモルトウイスキーもフルーツのカクテルもない、スタンダードなハードリカーとちよっと美味しい料理(アタリメが名物だったりします)のみ。昔の人の感覚からするとパプに近いのかなあ。でも「グランドファーザーズ」の最大の特徴は、クラシックロックの名曲をLPレコードで1曲ずつかけていくこと。つまり、ターンテーブルにLPを載せては1曲分だけ回していきます。もちろんリクエストにも応えてもらえます。考えてみるととてもメンドウで、他の仕事をしていると忘れがちな作業なんですが、今も昔もかたくなにそのスタイルを守っておられるところが好きです。

先日は、武道館に「ジューダス・プリースト」のコンサートに行っての帰り。渋谷ののんべい横丁に寄ろうかなと考えつつ渋谷に出るも、当然のことながら耳鳴りはしている(笑)し、なにかもう少し音楽に浸りたいなあと「グランドファーザーズ」に立ち寄りました。お腹もすいていたので、アタリメだけではなく、ロールキャベツやチョリソーなんかもつまみつつ、コンサートの余韻を楽しみました。

ただ、お客さんを見ていると、カップルやグループで自分達の世界に入っている人が多く、「もう少し音楽の音量が小さければいいのに」みたいな顔をしている人もいて、クラシックロックをいい音で愉しみに来ているタイプは少なかったな。少々残念。
posted by 伊藤章良 at 08:54| バーなど | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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