2013年10月31日

いとう:黒毛七厘(恵比寿)

さとなおさん、遅くなりました。

ケンタッキーフライドチキンまでが参入し、から揚げの店は大量に増えてますが、油の温度加減や素材のクオリティが要求される素揚げの店は本当に貴重ですね。しんみりと鶏の旨味も体感できますし。師匠筋の「とよ田」「うえ山」には行ったことがあるんですが、「ひな鶏そのだ」は未訪です。今度トライします。

ぼくは、おなじ素朴な揚げ物でも、ミンチカツの店を紹介しようと思います。
「黒毛七厘」です。

ここは恵比寿の東口側。渋谷から広尾に抜ける明治通りと並行に走る裏道。
たなびくノボリなどを見ていると「新橋商店街」とか書いてあるんですが、商店街と言われるほど多種な店はなく、ほとんど飲食店。もしかすると、以前は様々な商店があったのかもしれませんが、恵比寿が飲食の地として脚光を浴びて以来、すべてが飲食店に代わってしまったのかも。

恵比寿駅東口からの流れでは、「マサズ・キッチン」「海南鶏飯食堂」「クニオミ」といった渋い名店がポツポツとあり、グルメにはよく知られた通り。その終点ぐらいでしょうか。以前は鮨屋だった店舗がすっかり変化を遂げ、スペインバル&ミンチカツ・ハンバーグの店になりました。

「黒毛七厘」は、昔から名店をいくつか運営し現在はスペインバルのオーナーと、カリフォルニア育ちでアメリカナイズされたビジネスを展開する、三ノ輪「七厘」の経営者と、カメラマンの方と三名で開き、お店は、主婦ながら一念発起して料理人をめざし、スペインバルで修業された女性が一人で切り盛りします。

基本はスペインバル(メニューはタパスとかパスタとか)なんですが、最大の特徴は、三ノ輪の焼肉店「七厘」で使用したの上質の肉の切れ端をミンチにして作ったミンチカツとハンバーク。
特にミンチカツは、素材のよさはもちろんですが、「揚げ」に対する情熱もかなりのもの。「黒毛七厘」より何倍も高い洋食の名店のミンチカツを凌駕するコクと肉汁の味わいには瞠目します。冷めてもおいしいですとシェフが訴えるので、持ち帰り用に追加し翌朝食べてみましたが、アツアツとはまた違うテイストを体験でき、それは驚きました。

そんなに豊富なメニューがあるわけでもなくダイニングスペースも手狭ですが、それにしてはキッチンが広くて圧巻。料理に対する真摯な想いが客にも伝わってくる感じ。手ごろなワインもあるので、軽くタパスでスタートして、どっしりとミンチカツて占める、気に入れは、おみやでも頼んでみる。とそんな流れが黒毛七厘」の過ごし方かと。

唯一少しだけ残念なのは、「黒毛七厘」という店名。なぜこの名前にしたのか伺わなかったんですが、もちろん肉だけがウリの店ではありません。でもこの名だけを聞くと、当然焼肉店かと勘違いしますよね。
posted by 伊藤章良 at 12:56| その他欧州料理・洋食 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月01日

いとう:PLACHUTTA(ウィーン)

ずいぶんサボってしまってすみません。
仕事でプラハとウィーンに行ってまして、6月はほとんど東京におりませんでした。

プラハに行く話をさとなおさんにしたら、「近代ビール発祥のブルワリーであるピルスナー・ウルケルで、出来立てのビールを飲むのはマストだよ」とアドバイスをもらったので、現地スタッフやホテルのコンシェルジュに行き方を尋ね、プラハから電車で片道2時間かけて訪問してきました。なにしろ遠いのでずっと躊躇していたんですが、さとなおさんのツイッターでの書き込みにも背中を押され・・・。

でも、ありがとう。さすがに貴重で希少な体験でした。ビールに対する見方も変わりました。
余談ですが、ブルワリーのレストランではピラフが名物と、さとなおさんがサイトに書いていたので、ピラフをくれとオーダーしましたが、うちにはない、の一点張りでした・・・。

さて、せっかく2都市にしばらく滞在したこともあり、その辺りの郷土料理を紹介してみたいと思います。まあ、プラハやウィーンに出かけて、おいしいレストランを見つけようというのもなかなかしんどいですが(泣。

実はウィーンには、世界のレストランベスト100にも入っている「Steirereck」という訪問必須店があるんですが、滞在中(というか滞在以前から)予約をトライするものの全く取れず。そこで、地元スタッフに聞きまくり、予約をしてもらって、ウィーン地元料理の人気店を訪ねました。「PLACHUTTA」です。

ウィーン伝統料理として一番有名なのは、日本のとんかつのルーツともいわれる「Wiener Schnitzel(仔牛肉のカツレツ)」ですが、もうひとつ、並び称せられるのが「Tafelspitz(ターフェルシュピッツ)」。簡単に言うと、牛肉のコンソメスープ煮ですが、あっさりとした味わいと、リンゴと西洋わさびをまぜたフレッシュなソースが特徴的。

そしてぼくが行った「PLACHUTTA」は、この店のウェブサイトによると「The World Famous Tafelspitz Restaurants」とのこと。行った当日は雨で土曜日。界隈はほとんど人通りがなかったにもかかわらず、この店の前には行列(といいますか、プラハ、ウィーン滞在中に、飲食店で行列ができていたのを初めて見ました)。幸いに予約ありですぐ席についたものの、店内でもカウンターで飲みながら順番を待っている人で満載の人気。そして客のほとんどが、「Tafelspitz」を食べています。

ま、この料理はウィーンではポピュラーで、比較的どこでも食べられるのですが、「PLACHUTTA」の特徴は、日本の焼肉店のように肉の部位が選べること。ちゃんと牛のイラストがメニューについていて、その絵を見ながら考えることができて楽しいです。

ただ日本の焼肉店と違うのは、ロースの部位が一番高く、日本でいうところの希少部位になればなるほど安価になっていく点。果たしてどちらが市場感覚として正しいのか、悩むところですが。
posted by 伊藤章良 at 18:24| その他欧州料理・洋食 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月06日

さとなお:民酒党(亀戸)

あの系列は覚えにくい店名で来ますねぇ。でもおいしいし使えるから必死に覚える → 一度覚えると忘れなくなる。この循環に自信があるのでしょう。いずれにしても行ってみたいと思います。特に店長が「手前味噌ですが、ここのティラミスよりうまいティラミスを食べたことがない」と言い切るってのは、ティラミス好きとしては行かざるを得ない(笑)。いつ行こうかな。

さて、流れ的にリーズナブルなワインの“男子も行くべし”なイタリアンとして「コルヴィエラ」でも書こうかと思ったけど、総理大臣が替わったばかりの週末というタイミングなので、こっちを書いてみます。

民酒党(笑)

いや、店名で笑っちゃいけないな。
実は20年前からこの店名らしいです。だから民主党を意識しているわけでも民主党支持者の店でもないんですね。

でも、この店名センス、どうかなぁ〜と思うでしょ? しかも居酒屋かと思いきや洋風ダイニング…。そして場所は亀戸…。なんだかあまり「おいしい」とは思いにくいタイプの店なんです。

でもね、これがなかなか。隠れた名店でした。意外性だらけでビックリし通し。

店内は典型的な洋風ダイニング。カウンターとテーブル席のみで、特にお洒落でもなく、かといって古い良さがあるわけでもなく、ありがちな雰囲気の店というか・・・まぁ通りがかりではボクは絶対入らないかも。

ただ、料理が始まると「あれ?」と手が止まります。
まったく期待してなかったこともあるけど、「お、うまいじゃん」と、最初は上から目線で(笑)。でも1時間も食べてるともう見方が変わってます。うわ、この店、うまい。うまくて安い。安くて味センスがいい。おおお。

食べた中では、「新じゃがフレンチフライ」、まずこれで手が止まったですね。そして「純生!馬刺し」で唸り、「まいわしのフライ」「鳥取大山鶏の黒酢煮」でタダモノではないとわかり…
普通のトマトサラダの盛りつけがまたスゴイ。美しくトルネードしていてテーブルが湧きます。「もつ煮込み」「あん肝」「お新香」みたいな居酒屋メニューはあるし、鴨はロティもコンフィもある。非常に状態のいいチーズの盛り合わせもありました(うまひ)。

で、特筆すべきは〆でもらった「絶望のスパゲッティ」(笑)
こういうメニュー名なんです。これを厨房で作り始めると、ニンニクと唐辛子の香りが店に充満するくらい強烈。夜10時とかを過ぎると次々注文が入るようで、食べ終わってからも「お、また注文入った」「あ、また作り始めた」と、テーブル席からもわかるほど。んでもってまぁ辛いのなんの。絶望的に辛い(笑)。でも妙にクセになる味。これは多めに注文した方がいいですね。みんなが手を出し、テーブル上からあっと言う間に消滅します。

ご家族でやっている店なんだけど、娘さんがソムリエールで、ワインの品揃えもちょっとビックリします。
もちろん高級店の品揃えではありません。でも4000〜6000円くらいのセレクトが素晴らしい。グラスも数種類使い分け、毎回替えてくれます(そんなタイプの店に思えないだけにうれしい)。グラスワインを注ぐマシンがあるんだけど、これも稀少品らしい。そういうのをちゃんと置いている店に(外観からは)まったく見えないんだけどなぁ…。

ちなみにこの店、あの「亀戸ホルモン」の真ん前にあります。
なので、数十人の大行列を横目に、彼らに注目されながら店に入るわけなんだけど、店名が店名だけにちょっと恥ずかしい…(笑)。でも、入るとなかなか幸せ。地元の人はそれをよく知っていて、いつも満員御礼で賑わっているようです。
posted by さとなお at 09:01| その他欧州料理・洋食 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月21日

さとなお:レストランHOKU(池尻大橋)

「コム・ダビチュード」の釜飯はたぶん移転後の新メニューだと思います。
こういうのはうれしいですよね。味もとてもよかったです。

じゃ、ボクも池尻大橋・三宿近辺つながりで「レストランHOKU」を。
池尻大橋から歩いて5分くらいだったかな。

ここは有機野菜レストランと名乗っていることからもわかるように、無農薬・有機野菜を売りにしているレストラン。契約農家(「タイユバン・ロブション」でサービス担当していた松木さんの農家も入ってます)を明示して、素材には相当真面目に取り組んでいるようです。

とはいえ別にベジタリアン・レストランではなく、肉や野菜も楽しめます。料理のベースはフレンチとイタリアンの中間くらいかな。基礎がしっかりしている印象で、有機野菜を売りにしている店にありがちの「素材はいいかもしれないけど、味がさぁ…」みたいなイライラはまったくなかったのでした。ちゃんとおいしい。おいしくて優しくてヘルシー、というのは食べていて気持ちいいですね。胃も心も気持ちいい。

コースは3900円と5000円。それと有機野菜のコースがあったかも。
3900円の方はアミューズに前菜、メイン、デザートにコーヒー。5000円の方は前菜とメインの間に一品増えるという感じ。ボクたちは3900円のコースをとって、追加としてアラカルト・メニューの中で目立っていた「季節の野菜の盛り合わせ」を頼んでシェアしました。量的にはこれでちょうどいい感じ。

前菜に、おいしくするのがなかなか難しい「エチュベ」を頼みましたが、意外なほどちゃんとしていたし、野菜のココット鍋も優しい味で好み。メインの鶏のコンフィはこぢんまりしていたけどこれまた好ましい味。全体に優しいけど優しすぎず、ヘルシーだけどストイックすぎず、バランスがいい料理だなぁと思いました。もちろんインパクトが強いタイプではないけど、ちゃんと焦点は来ているあたりがいいですね。

印象に残っているのはやはり「季節野菜の盛り合わせ」。
野菜それぞれに合わせて蒸したり焼いたりいろんな料理法で盛り合わさってきます。
どれもこれもおいしかったな。野菜好きにはたまらないメニューでしょう。

サービスは奥様(かな?)ひとりで対応。
満席になるとさすがに手が回らないけど、丁寧かつにこやかで好印象。木をたくさん使った店内は、入店時は少し無機質めに感じたけど、だんだんと温もり中心のコージーな印象に変わっていきました。敢えて言えば、ドア外のメニューディスプレイの仕方がこの店っぽくないかも。

ワインも有機系中心の品揃えでした。
ハウスワインの「リビング・アース」というのが3900円のわりにとってもおいしく、これで充分。違う白も含めてリコメンドしてもらったのだけど、「結局これが一番のオススメ」と、格安ワインを勧めてくれたところも気に入りました。

HOKUというのはハワイの言葉で「星」だそうです。
日本の空ではなく、ハワイの空の「星」をイメージしているあたり、この店の方向性が見える気がします。女性が喜ぶのと同時に男性も楽しめる、バランスのよいいい店でした。
posted by さとなお at 17:38| その他欧州料理・洋食 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月25日

さとなお:カー・ウント・カー(赤坂)

ポルトガルから韓国まで飛びましたね。
それではボクも韓国からオーストリアまで飛んでみます。

今回は「カー・ウント・カー」
オーストリア料理。オーストラリアではなくてオーストリアですね。オーストリー。

一回行って、妙に気に入ってすぐ裏を返しました。
すごくインパクトがあるわけではないんだけど、繊細で上質で、なんだかクセになる料理です。

店の隣にある老舗洋菓子店「ツッカベッカライ・カヤヌマ」の経営。
この洋菓子店のオーナーシェフ栢沼稔氏は「オーストリア国家公認コンディトール(製菓)マイスター」の称号を持っていますが、この「レストラン・カー・ウント・カー」のシェフ神田真吾氏もオーストリア国家公認料理マイスターの称号を持っている日本で唯一のシェフ。ハプスブルク家宮廷料理を受け継いだ唯一の日本人ということでしょうか。

マイスターということは、現地に限りなく近い味のはずですよね。
でも、この店を経験した人はみんな「こりゃウィーンより絶対うまいに決まってる。オーストリアにこんな繊細な料理があるわけがない」と唸ります。この繊細さは限りなく「和」に近い。ウィーンやハンガリー、チェコで食べたことがあるボクとしても、こういう繊細さが本当に現地にあるのか疑問だなぁ。

料理はどれもこれも、多少繊細すぎるかと思った部分はあるものの、驚きに満ちた味。行った当日の料理としては、ウィーン風コンソメもすごかったけど、蒸し焼きにしたひな鳥の口の中で淡雪の如く溶けていくような柔らかさは快感でした。おいしいパンや甘いデザートはお隣の「ツッカベッカライ・カヤヌマ」の提供。これもさすがなもの。

そして、そういうコース料理以外に、必食なのがふたつあります。
まず、バイシンケン。
これは山梨・白州で作られている骨付きモモ肉のハムで、テーブル横でサーブされます。絶品。ハムとしては梅山豚の生ハムも勧められるけど、バイシンケンの方が断然オススメ。

そして、デザート前のクラッハーも必食。
ブルーチーズにトロッケンベーレン・アウスレーゼ(貴腐ワイン)の「クラッハー」を混ぜ込んだもので、蜂蜜とともにいただくんだけど、その貴腐ワインの「クラッハー」とマリアージュさせるとそれはそれは夢の世界。うますぎです。

このふたつをアラカルトから追加して、8500円か12000円のコースのどちらかを取るのが、この店の頼み方のベストでしょう。個人的には8500円のコースに上記ふたつを追加するのがオススメ。

ワインはコースの流れに沿って一品ずつグラスワインを合わせてくれるワイン・コースがあるので、それが良いですね。オーストリアには意外なほど上質なワインが多く、驚きながらいろんな種類を楽しめて、なおかつお得です。

サービスも覇気と親切に満ちていて素晴らしい(特に女性の方)。
インテリアは重厚すぎず、適度にモダン。テーブルの間隔も充分とってあり、長時間ゆっくりくつろげます。

いい店です。もっと早く来れば良かった。

ちなみに店名の「カー・ウント・カー」とは、「K and K」で、皇帝と国王という意味だそうですよ。
posted by さとなお at 23:57| その他欧州料理・洋食 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月16日

さとなお:カーザ・デ・ケージョ(恵比寿)

じゃ、ボクも恵比寿2丁目で一軒紹介します。

ご存知だとは思いますが、「カーザ・デ・ケージョ」
CASA de QUEIJO。ポルトガル語で「チーズの家」という意味ですね。「日本で唯一の本格的チーズバー」を謳った店です。

そういえばなかったかな。ニューヨークには「Artisanal」というチーズを売りにしたブラッセリーがあってとても流行っているけど(店の中にチーズショップがあったりする)、日本だとチーズの品揃えがいいフレンチはあっても、ここまでチーズに焦点を絞った店は確かになかったかもしれません。

全体に黒っぽいモダンなインテリア。カウンターとテーブルふたつ。カウンター上には鮨屋の冷蔵タネケースみたいなのがあり、チーズが多数保存されています。それを見ながら選べる趣向ですね。バックバーは壁が黒板状になっていて、絵やオススメのチーズなどが書いてあります。全体にお洒落ながらもカジュアルな雰囲気。

オーナー&シュバリエの斎藤氏がカウンター内に立っていて、チーズにくわしくない初心者には優しく、中級者以上にはくわしくいろいろ教えてくれます。

彼は雪印に長くいてチーズに関わってきたらしいのですが、ポルトガルのファドが好きで、定年前の有休を使ってポルトガルに語学留学したらしいんですね。で、定年後チェスコのチーズショップに再就職。店頭でチーズの販売をしているうちに接客が天職だと気づいたといいます。んでもってその店をたたんだとき、偶然に今の店のスペースで何かやらないかという話が舞い込み、この店を始めたとか。

なので、店名はポルトガル語。
でも、ポルトガルのチーズを中心にしているわけではなく、フランス・チーズが中心。ただ、メニューを見るとポルトガルのワインを多く置いていたりします。ボクが行ったときはポルトガル・チーズも少々ですが置いてありました(仕入れが大変だそうで、そのうち置かなくなるかもですが)。

ま、そういう経歴もあってか、斎藤さん、とても楽しそうなんです。その穏やかな雰囲気が店に反映されていて、とても居心地良い感じになっています。

チーズは一品500円。チーズ3種盛り合わせで1300円。5種で2000円。
可愛い専用陶器で出てくるカマンベール・フォンデュ(1000円)やジャガイモ&ラクレット(1000円)なんかもあります。
また、チーズ以外も少しあって、ピザ(1000円)、生ハムセット(小800円)、生ウィンナーセット(800円)、野菜スティック(500円)など。ワインはグラスで800円程度だったかな。

あと、イベントがわりとあるようで、毎月11日はチーズ食べ放題だったり、テーマ別のチーズフェスタをやったり、ミモレットの熟成度合い食べ比べがあったり、いろいろ楽しいです。

ま、なんつうか、ポルトガルの話ができて、チーズの話も出来る・・・ポルトガル好き&妻がチーズのプロであるうちとしてはとても居心地がよかったです(笑)

木金は深夜25時までやっているので、またあの辺(恵比寿〜広尾の深夜レストラン地帯)に深夜の居場所ができました。
posted by さとなお at 11:25| その他欧州料理・洋食 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月20日

いとう:ビストロ・ブルゴーニュ(赤坂)

「鮨兆」のランチは、ぼくも以前行ったことがあったなあ。そうか、あれを「おまぜ」と言うんですか・・・。
外れた時間だったのに混んでいて驚いた記憶が残っています。とてもおいしかったんですが、元気なときじゃないと少し味が濃すぎて疲れるかな(笑)との感想も持ちました。

確かに、夜の様子が想像できない(ランチであれだけ流行っていたら十分やっていけるのかもしれませんが)雰囲気もありますね。

では、赤坂のランチつながりで。
「ビストロ・ブルゴーニュ」のランチに行ってきました。
この店にはあまりよい印象を持っていなかった(いい評判も聞かなかった)のですが、運営にかかわっていたallaboutフレンチガイドの嶋氏が実質上のオーナーから解雇されたとかで、変化を期待しての再訪問です。

駅からも近い絶好の場所のわりには、7分程度の入りで少し意外。ランチはオムライスのような洋食からビストロ料理まで分かりやすいメニュー構成で、スープ・サラダ・コーヒーが付いて1000円前後。ただ、12時半に入店したにもかかわらず、すでに売り切れのメニューがいくつかあり、あまり大人数の来店を想定していないのかなあと残念でした。

サービスは若い人たちばかりで、てきぱきと元気よくがんばっているんです。でも、言葉の語尾が間延びするいわゆるフアミレス的接客で、せっかくのビストロ風内装が少しもったいない感じ。

結局メニューの選択肢が少なかったので、+600円のコック・オー・ヴァンをチョイス。シェフのスペシャリテとあり夜もだしておられるようです。コック・オー・ヴァン(ざっくり言うと、鶏の赤ワイン煮込み)はわりと好きでメニューに見つけるとよく注文するんですけど(フランスでも食べたことがあります)、こんな味だったかなあ・・・。ここの料理は塩が濃いと、どなたかの文章で呼んだ記憶がありますが、このワイン煮込みはかなり薄味で、赤ワインの酸だけが際立っていました。

付け合せに、大胆にざく切りにした春野菜の炒め(にんにく味)が添えられていて、そちらの方が印象に残っておいしかったです。
posted by 伊藤章良 at 23:47| その他欧州料理・洋食 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月02日

さとなお:ヴィラ・モウラ(銀座)

そうか、トンマズィーノの語感って「マズイーの」と取るひともいるんですね。ボクは「トンマ」の方に印象が引きずられてしまいました。そうなると新しい店名は「チョッチ」みたいな「量が少ない」感じを受けるかもですね。もしくは具志堅用高的な(つか「チッチョ」だし)。
どちらにしても、ちょっと日本語語感からはネガっぽい店名からコミュニケーションが始まるのって意外といいかも(別に具志堅がネガというわけではなくて)。その店に行ってみて印象がひっくり返れば逆にインパクト強くなるわけで。 狙って店名つけてるとしたらスゴイ。

「ラ・ピッチョリー・ド・ルル」は久しく行ってません。開店して間も無くに行ってしまったので、現状を味わいに行きたいなぁと思っていました。コンフィとか食べたい…。

では、2店目つながりで、ボクは銀座の「ヴィラ・モウラ」を書こうかな。

ポルトガル料理ですね。
西麻布にある「ヴィラ・マダレナ」の系列店で2006年6月オープンした店です。

西麻布の「ヴィラ・マダレナ」はボクと同姓同名の佐藤尚之という人がやっていて、その縁もあっていまでは仲の良い友達。この「ヴィラ・モウラ」にも彼が関係しているので、そういう意味では客観的オススメにはならないけど、そういうことを抜きにしてもなかなかうまくてリーズナブルなのでご紹介しておきます。

料理はほとんど「ヴィラ・マダレナ」と同じ感じなんだけど、銀座の泰明小学校の真ん前という立地にしてはとっても安いのがこの店のいいところですね。「銀座で予算少なめのちょっとした宴会がしたい」とかいうときにわりと重宝します。

絶対食べるべきは、

・バカリャウ(タラ)とじゃがいものコロッケ
・チーズパン
・いわしのガーリックオイル焼き
・魚介のカタプラーナ(&そのリゾット)

それと食べ物ではないけど、

・ヴィーニョ・ヴェルデ(微発泡の白ワイン:通称 緑ワイン)

は、安価だしやっぱりうまい。赤でも白でもなくて緑ワイン。初めての人にはわりと喜ばれます。

特にこの店の名物であるカタプラーナ(ポルトガル南部の鍋料理)は必ずリゾットにしてもらうこと(ちなみに肉のカタプラーナもうまいけど、リゾットは魚介の方がうまいのでどちらかを取るなら魚介を。大人数ならぜひ両方味わいたい)。

全体的にわいわいした居酒屋という感じです。おいしい洋風居酒屋的に気軽に利用するのが良いですね。ちょっと賑やかすぎるところもあるので、落ち着いた雰囲気を狙っている日には向かないかもだけど。


ちなみに、渋谷の「マヌエル」系列店とこの「ヴィラ・マダレナ」系列店に行きだして、「へぇ、ポルトガルねぇ」と興味が湧き、この前長崎に行ってもっと興味が湧き、来春、ポルトガルに家族旅行することにしました。まぁそうしたくなるくらいはポルトガル料理ってうまいなぁと思います(まだマイナーなところも良いしね)。
posted by さとなお at 18:45| その他欧州料理・洋食 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月08日

さとなお:ヘルムズデール(青山)

「Cu-Cal」、楽しそうですね。
というか、さすが料理王国、という感じ。そのラインナップは相当マニアックかつおもしろいですね。特に「ヘルムズデール」「マルディ・グラ」「キッチン」あたりはノケゾリマス。

ボク、「ヘルムズデール」、大好きなんですよ。

なんつっても新婚旅行にスコットランドを選んだくらいのスコットランド好きですから(正確にいうとイギリス4カ国周遊だけど、お目当てはスコットランド)。新婚旅行以外でもわざわざ1回出かけています。

スコットランドにはエジンバラから入り、ゴルフの聖地セントアンドリュースを歩き、アバディーンに抜け、そのままロイヤル・スペイ・サイドを上がって行き、ハイランドでモルト醸造所をいくつか見学し、西海岸に抜けてグレンコーなどに感激したあとスカイ島に渡り、ネス湖畔まで戻ってからピットロッホリーを抜けてグラスゴーまで一気に下がってくる、という旅をしています。

ということで、スコットランド偏愛者としては「ヘルムズデール」はたまりません。

ハギス(なんとスカイ島のタリスカー風味!)、キッパースモークヘリング、フィッシュ・アンド・チップス、シェパーズ・パイなどがちゃんとあり、しかもおいしい。うれしいなぁ。

↑タリスカーはボクのフェバリット・モルトでもあります。

もちろんドリンクメニューもすごい。
エールやギネスはもちろん、スコットランドビールが揃い、モルトはシングルモルトを中心に500種類くらい。数百円のものからショットで万単位のものもありますね。

そしてなによりこの店がいいのは営業時間。朝6時までやってます(!)。無休で朝6時まで。徹夜明けとかに濃いモルトを飲むのが快感な時期があったっけ(若いころ)

ということで、なんだか軽井沢に行きたくなりました(今年は行けないかもしれない…)
posted by さとなお at 20:03| その他欧州料理・洋食 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月14日

いとう:リトル小岩井(大手町)

>とんかつと言えば、最近では(相当B級ですが)新橋の「まるや」が安くて気に入っています。

新橋駅前ビルの1階ですよね。あの場所ぼくも大好きで、立ち喰い蕎麦やラーメンや小川軒のカフェや本陣房系の蕎麦や「ボンヌフ」には行ったことがあるんですが、とんかつは(もしかしたら入ったことがあるかもしれないけど)記憶にありません。というか、そんなに安くてイケルなら印象に残っているはずなので、たぶん入ったことがないんだと思います。

ぜひ新橋に出ることがあったら「まるや」を目指します。

さて、今週は大手町でずっと仕事をしていたので、念願かなって「リトル小岩井」に2回連続で行ってきました。結構色々な意味で強烈でしたよー。

まず、想像していたよりは、とてもとても小さい店でなんですね。しかも小さいのは店のスペースだけではなく、テーブルや椅子も小さい。しかもしかも4名掛けの席しかない・・・。そこに一人ゴハンのオヤジばかりが立錐の余地もなく押し込まれるわけです。

ここに女性が入るのはムリですよ。表ではテイクアウトもやっていて「リトル小岩井」のスパゲティを買っていく女性もけっこういました。でも、とてもこの店の中へは入れない・・・。しかもそんな小さいスペースなのに客はなぜか大男ばかり(ぼくが行った2回とも小柄な客は一人もいませんでした)。自分のことは棚に上げてですけど、さとなおさんがそこにいるシーンを想像してしまいました(笑。

そんな、週刊プロレスなんかを片手に読みながらの巨漢同士が、頭を寄せ合って一斉にスパゲティをずるずるとすする。いやー、すごいすごい。初日入店してすぐは、「えっ」と絶句しつつ引き気味の感じだったんだけど、マーガリンの効いたこってり味のスパゲティと、その味にふさわしい光景が忘れられず、二日連続して行ってしまいました。

それと、酸味が絶妙のコールスローが実にいいですね。さとなおさんの記事を読んでいったので、即座に別盛を頼み少しずつつまみながら、ナポリタンが出来上がるのを待ちました。で、やっばりナポはウマイ。昭和30年代生まれのDNAに染み付いている感じだなあ。ただ、コレをナポリタンと呼んだら生粋のナポリ人には絶対に怒られるだろうけど・・・。「リトル小岩井」にはジャポネというメニューもありますが、ナポリタンこそがジャポネって感じもするんです。って、かなりこんがらかってきました。

ひとつ発見。コールスロー別盛器の底に残ったドレッシングを、半分ぐらい食べたころのスパゲティにかける、と、これがまた味が引き締まって旨いですよ。ぜひお試しを。

それと、ひとつ告知です。
さとなおさんもよくご存知の、Allaboutエスニックガイドの佐藤和佳子さんが、今月発売の料理王国8月号で、アフリカの料理とその料理が食べられるお店について5ページの原稿を書かれています。佐藤さんならでは視点と経験と情報力で、アフリカ料理をコンパクトに集約して解説。知らなかったことも多く読み応えがありました。それにしても、ここ数ヶ月の料理王国はとても面白いですね。
posted by 伊藤章良 at 23:49| その他欧州料理・洋食 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月19日

いとう:こだま(名古屋市)

>札幌在住の方々から「え、札幌に来てたのですか!」と数通メールをいただき、「札幌に来たのならこの店行かなくちゃ!」と数店教えていただきました。

じつはぼくもそうなんです。たいへんありがとうございました。
それを伺って、行きたい店が倍増です。早く再訪したいなあ。

「和楽惣」、ここはずっと行きたいなあと思いつつ未訪なんですよ。「たらふくまんま」ご出身の方が営んでおられるんですよね。夜中もランチをやっているとのことで、まずはぼくもそこが狙い目かな。

ところで今、出張で名古屋に来ています。
名古屋に来るとやはり味噌煮込みに食指は動くんですが、まあそれなりには数もこなしたし、こう暑くなってくるとちょっとつらいかなあとも思って、今回は同じく名古屋名物と言われる「あんかけスバ」にしてみました。

今日の行動範囲にある「あんかけスパ」として、一番近かったのが「こだま」という店。ただ、後でさらに詳しく調べみると、あんかけスパの中では主流ではないとのこと。「あんかけスパ」は本来トマトベースのソースだそうですが、「こだま」はブイヨン系。いわゆるグレービーソースにとろみをつけ、強烈に胡椒を効かせた感じで、相当辛口です。

いわゆるロメスパの雰囲気バリバリで、オジサン達の憩いのカウンター。ここではスパゲティをズズーッと大きな音をたてて食べるのも許されるのですね。
(自分はどうしてもできないのですが 笑)

多くのロメスバではスパゲティを緩めに茹でた、うどん状のところが多いんですが、「こだま」はわりと固めに仕上げてありました。ただ、個人的にはこのソースはパスタではなくご飯にかけた方が旨いんじゃないかなあとも思ったんですが。
posted by 伊藤章良 at 23:50| その他欧州料理・洋食 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月20日

さとなお:来福亭(人形町)

>すしダネの場合、コブジメ? コンブジメ?

これはコブジメでしょうねぇ。富山の昆布じめがもともとだとは思うので、京都を経由して入ったのかもと想像しますが(だから関西風読み方でこぶじめ)、この辺についてはまだ調べたことがありませんのでわかりません。

さて、せっかくですから、はずした店、ボクも続けましょう。
と言っても、店というより「はずしたメニュー」ですね。店自体は好きです。

久しぶりに人形町の「来福亭」に行ったんですね。
あの行列の「玉ひで」の並び。「喫茶去快生軒」「小春軒」とも並びですね。明治37年創業の洋食屋。古くて趣ある佇まい。ドアあけると一階は細長いテーブルふたつのみ。この雰囲気がなんか得難いのですね(二階にお座敷もある)。
で、その雰囲気が好きで昔数回行っていたのですが、人形町で洋食なら「小春軒」「キラク」を選ぶことが多く、このところご無沙汰だったのでちょっと覗いてきたのです。

相変わらずおばちゃんのサービスはいい感じ。客というより親戚という扱いに近い。下町っぽくていいなぁ。
店の雰囲気も昔のまんまで、「古くて清潔な店は押し並べてうまい」と信じてるボクにはもうそれだけで「うまい」です。

で、ビフカツとかオムライスとかメンチエッグとかカニヤキメシとかいろいろある中で、メンチとカレーを頼みました。

まぁメンチは「あぁこういう味だったな」と思いだせる懐かしい味。小春軒のメンチの方が好きだけど、これはこれでやはりおいしい。

で、カレーライスなんですけど…。
この店でカレーを頼んだのは初めてだったのだけど、まぁ大正&昭和初期のカレーはこうだったのかも、とは思うものの、でも、ちょっと、やはり、これはイマヒトツだったです。

黄色くて小麦粉で溶いた系のカレーで、いわば「ライスカレー」系。こういうカレーは嫌いじゃないんですよ。でも、それにしても味の整え方があまりにダメではないか、と。 塩も強すぎるし甘みも中途半端だし、なにより熱くない。ぬるくて味が中途半端だとこうなってしまうのか、とちょっと悲しくなりました。

店自体は好きです、来福亭。
佇まいも。おばちゃんの感じも。
でも、この店ではカレーは食べない方がいいかも、というお話でした。
posted by さとなお at 22:47| その他欧州料理・洋食 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月11日

いとう:煮こみやなりた(代々木)

>大船に「Mi-Casa(ミカサ)」というレストランがあるのはご存知でしょうか? 連休中に思い立って行ってきました。

なかなか輝いているじゃないですか(笑)。
ぼくは、いわゆる湘南と呼ばれるエリアにはクライアントの研究所がある平塚以外全く縁がないので、いつも行ってみたい気持ちでいっぱいです。ところで「Mi-Casa(ミカサ)」ってどういう意味なんでしょうね。撮影所近くで映画人が集った店なので、何かいわれもあるのでしょうか。

ぼくたちの業界もそうですけど、メシを早く食わなければならない宿命ってありますから、すばやく食べられてなおかつ旨い食事となると間違いなく興味がわきます。「カツメシ」はもちろん未体験だけど、そんな店が東京ビックサイトの近くにあったらいいなあ(笑)。

洋食つながり、というほどでもないんですが、今日は「煮こみやなりた」
ここは、ワイン愛好家やレストランライター等に絶賛されている店ですね。カウンター8席ぐらいのとても小さな空間なのにBrutusの「グルマン温故知新」にも紹介されたりしました。以前は代々木駅の西側、雑居ビル1階奥にあったんですが、ビル取り壊し(改築?)のため移転(今でも、このビルには立ち食いそば店とか残っているんですけどね)。代々木駅の東側で少しだけ広くなって再オープン。新しい「煮こみやなりた」も基本的にはカウンター中心ですが、道路に面した1階なので、テラス席があったり奥には不思議なテーブル席もあります。

昔は牛スジの煮込みが名物でこの名前になっだと聞いたことがあります。が、実際はフレンチに近い、ていねいで手のかかっている、作り手の人柄が偲ばれる料理ですね。そんな料理が、家庭用のキッチンぐらいの小さなスペースから生まれてくる感動は以前と同じ。

そんなに多くのメニューアイテムはありませんが、その日その日の仕入れで少しずつ変化していく形。一品のボリュームもあり泣きたいほどウレシイ廉価なワインとあわせつつガッつり楽しめます。

リーズナブルでしかも新しく清潔な店(以前と比べて格段の差)なので女性のお客さんが多いですが、ぜひ男性にも積極的に行ってほしいです。さとなおさんの好きなタジンも「煮こみやなりた」の得意料理。
posted by 伊藤章良 at 18:11| その他欧州料理・洋食 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月10日

さとなお:ミカサ(大船)

>回りに若い人がたくさんいて大声でつまらない話をしている店には母とは行きにくい(誰とでも行きにくいですけど)ので、オーソドックスな所を選びます。

なるほど。その感じよくわかります。熟年母息子という絵が似あう焼き肉屋としても普通の感じのところの方がいいですね。ボクがもし行くとしても敢えて駅前の普通の店とかを選ぶ気がします。

>と、同時に情報や食材の流通も早いですからねえ。旬の食材でもどんどん使われる時期が早まって、改めて「旬って何?」と思わせる部分も。

旬がなくなって行くのを嘆く一方で、季節によらずいろんな食材を楽しめる幸せも感じます。有史以来なかった事態です。それはそれで楽しんじゃえ!と開き直ってみたら意外と楽しかったので。
こう書くと「けしからん」と言う方もいらっしゃるとは思いますが、見方を変えれば現代の恩恵だとも思うのですよね。ネガに考えずにポジに考えたいと思っています。

ボクも東京の焼き肉のタレは甘すぎると思います。
でも大阪はタレにつけすぎの店が多い印象です(漬け込みの肉の場合)。

ボクは羊肉好きなのですが、ジンギスカンはすっかり流行に乗り遅れました。
というか、羊肉料理を食べるなら他の方法がいいかな。
このごろではマトンじゃなくて生ラムでやったりするようですが、ジンギスカンは肉自体よりマトンの香りがついたタマネギやモヤシやキャベツが好き(笑)。あれはボクの中では肉で香りをつけて野菜を食べる料理です。

ところで、大船に「Mi-Casa(ミカサ)」というレストランがあるのはご存知でしょうか? 連休中に思い立って行ってきました。

1937年創業のレストランで、鎌倉市では最初の洋食店だった老舗です。清潔でサービスもよく、地方の名店といった趣です。

この店「松竹前」という交差点横にあります。つまり、大船に松竹撮影所があったときは映画人でとても賑わっていた店なのですね。小津安二郎、木下恵介、鶴田浩二、淡島千景、岡田茉莉子といった監督やスターたち、そしてスタッフたちも通った店です。

そうして生まれたのが名物「カツメシ」。
たぶん「この店うまいから毎日来たいけど、連日徹夜撮影の中、ナイフフォークでちょこまか食べるのはかなわん。フォーク一本で手早く食べられるのを作ってくれや」みたいな要望に応えたものだと思います。
焼き飯の上にキャベツとカツが載り、そのうえに古い楕円型の焼き飯がグリーンピースをトッピングされてまた載る、といったもの。これなら5分でかきこめます。

でも、この店、実はオムライスがとてもいいのです。
オープンタイプというのでしょうか。チキンライスの上にオムレツが載ったもの。オムレツを崩すと半熟卵がチキンライスにとろーりとしなだれかかり、その具合が実によろしい。味のバランスがとてもいい、完成度の高いオムレツなんですね。キノコたっぷりのブラウンソースとケチャップの両方が出てくるので、つけ比べながら楽しめます。

もし大船に行かれることがあったら試してみてください。
ちなみに夜は炭焼きステーキがオススメなようですが、まだ未食。雰囲気がとてもいい店ですので夜も楽しそうです。
posted by さとなお at 08:36| その他欧州料理・洋食 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月06日

さとなお:マルディグラ(銀座)

うほい。毎日家にいるのにココの更新さぼっててスイマセン。まぁゴールデンということでひとつ。

伊藤さんのウィークは金色に輝きましたか?
ボクは結局のんべんだらりとしてしまったけど、まぁシルバーくらいかな。老人っていう意味ではなくて。

>ところで、「胃を小さくしている最中」とか、「超高カロリーなので食べないようにしている」とか・・・。そうなんですか(笑)。

ダイエットしているわけではないのですが、せっかくジム&プールを続けているので、どうせなら締まっちゃいたいと(笑) でも筋肉つきつつ79kg台をキープしているので内臓脂肪は相当溶け出しているはず。6月の誕生月健診が楽しみです。

「ダルマット」、なるほどわかりました。
ふたりの料理人が元からいるなら展開というよりは並列ですね。多店舗展開してほしくないシステムだったので、ちょっと安心しました。


ところで、豪快系としては名高い「マルディグラ」を久しぶりに再訪しました。
ボクの中では「ダルマット」と少しかぶるんです。値段は「マルディグラ」の方が全然高いけど。

で、久々に行ってみて、全体に料理がおとなしくなっているのを感じました。
いまや名物の「香菜の爆弾」にしても、たとえば「新玉葱とアンチョビのサラダ」にしても、以前のこの店だったら「素材を打ち負かすような味付けで、逆に素材の味を引き出してしまう強い意志」が感じられたのですが、いまや「素材の味を活かした普通の料理」になっちゃった気がしました。いや、それはそれでおいしいんですけど、でも「あぁ素材の味を活かすだけではダメで、素材を素材以上の味にするのが料理なんだよなー」と感心した以前の「マルディグラ」とはちょっと印象が違ったかな。大好きだったノリノリのお祭り感みたいなものが少し減ったのかも。

相変わらず肉系は美味。スパイスの使い方、うまいですよね。ボクはここのタジンが好きでよく頼むのだけど、これも期待通りの美味。相談して決めたワインもとても良かったです。もう少しバラエティに富んでいると(逃げ道があると)もっといいのだけど。

まぁ少しおとなしくなったとはいえ、やはり雰囲気は好きだし、銀座で夜遅めにガッツリ食べるという目的では候補に入れたいレストランですね。GW中なのにちゃんとやっていて、がらんとした銀座で「MG」の看板の灯を見たときは、それはそれは砂漠にオアシスを見たような気持ちでした。
posted by さとなお at 07:27| その他欧州料理・洋食 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月12日

さとなお:カナユニ(赤坂)

「勇」は「手打ち蕎麦 成富」より汐留寄りにありますよ。惜しいところまで辿り着いていたのにねぇ(笑)

さて。久しぶりに赤坂のサントリー裏手のレストラン「カナユニ」に行きました。
行ったことありますか?
1966年創業の名店。深夜の選択肢としてこういう店があるというのは幸せなことだと改めて思いました。

店名は「かなりユニーク」の略(笑)。
でも、1966年当時は本当にユニークだったのだと思います。カウンターをバーとして楽しめ、ワインを飲んで最高クオリティの食事をし、生演奏を聞き、またカウンターに戻って食後酒、それも深夜まで、というのは、あの時代、本当にオシャレで最先端だったのだろうと想像します。食前酒や食後酒という概念自体が入ってきていない時代だったと思うし、ワインもまだまだ普及なんてほど遠かったでしょうし、アフターシアターに最適な店もほとんどありえなかった時代でしょうし。

この店の歴史は最先端の歴史です。
サングリアを日本で初めて供し(1966年)、エスプレッソも日本で初めて出し(1967年)、ボージョレーヌーボーも街場のレストランとしては日本で初めて飲ませ(1973年)、キールも日本で初めて紹介し(1975年)……と、数々の伝説を残しています。

料理もとてもおいしい。三島由紀夫が愛したオニオングラタンスープをはじめ、名物の「サンビッツ 〜カナユニ風」(とろけるフィレステーキのオープンサンド)、「タルタルステーキ」(1980/7/1に特許出願)、「サラダ2001AD」、「ビーフピラフ」など、「カナユニ」に行ったらぜひ食べたい料理がいっぱいあります。たいてい深夜に流れるので、いつも選択に困りますね。お腹いっぱいなのにどれも頼みたくなる。

そして接客がまた一流。下手なホテルレストランを軽く凌ぎます。
というか、なんでも「お客様本位」、が徹底しているのが肌で感じられるんですね。どんな要望にも快く応えてくれます。料理のアレンジや味付けもこちらの要望通りに。こういう店も少ないですね。

雰囲気もいい。昭和中期の古き良き日本を彷彿とさせる洋風モダン。なんというか「モダン」という言葉がこの店ほど似合うレストランはないかも(1960年代生まれのボクがイメージする「モダン」ですが)。赤茶系の内装、そして程よくくすんだレトロな感じが時間を忘れさせます。生演奏も押しつけがましくないし、意外といいミュージシャンが来るし、店は広いのでわりとテーブル取りやすいし(昔は取れなくて有名だったらしい)。

あぁレストランっていいなぁ、と、心底思わせてくれるいい空間です。いつまでも営業を続けて欲しいと心底思います。
posted by さとなお at 15:48| その他欧州料理・洋食 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月23日

さとなお:B.○○○○○(西麻布)

たしかにしゃぶしゃぶは家での方がおいしいかも。
というか、素人にテーブル調理を任せてしまう系の料理(鍋物や焼肉もそういうのが多いですね)は、素材に凝りさえすれば家の方が断然うまいことが多いですね。お店だとどうしても原価率を考えるから、素材調達に縛りができますもん。5000円払うとして、お店だと素材に1000〜2000円くらいしかかけられないけど、家だと5000円のほとんどを素材にかけられる。肉なんかの場合これはでかい。もちろん玄人と素人では素材仕入れルートが違うから一概には言えないけど、いいルートさえ確保できれば、しゃぶしゃぶは家でするに限ります。

まぁただ、家でしゃぶしゃぶして雰囲気が出るシチュエーションも人生で意外と少なくて、新婚夫婦、子供が小学校高学年〜中学高学年くらいの3.4人家族、余裕ある老後の夫婦、ってところかなぁ、絵になるのは。
そう考えるとしゃぶしゃぶ屋の存在価値は大きいっすね。密会、密談、密謀、密約なども似合うし(笑)。六本木の「瀬里奈」なんて昔ちょっと憧れましたもん。そのうちあそこで密会してみたい、みたいな。

密会といえば、西麻布にある一軒家「B.○○○○○」は場所として最適ですね。
なにしろ西麻布の住宅街にポツリとある。そのアプローチが密会感ばりばり。一軒家でひと組貸し切り(2人から30人くらいまで)。クツ脱いで地下に降りていく感じが密会っぽい。部屋が暗く怪しい。和室も洋室もあって、寝っ転がりながらだらだらと長居することも可能。お酒の持ち込み可能(持ち込み料なし)。料理(パーティ系創作料理)もなかなかいい。マダムが個性的。と、条件揃っています。昼とか夕方に会議に使うのもありらしい。もちろん政治家が密談するような怪しさはなく、どちらかというと若者が喜ぶスペースなのだけど、ボクの年代でもゆったり落ち着ける雰囲気があります。しかも料理を含めてもとても安い。5〜10人くらいの小パーティにも喜ばれます。

伏せ字にしたのは、あまり流行ると予約が取れなくなっちゃうから。ほら、一日ひと組だからあっという間に埋まっちゃうのです。ま、そのうち有名になるでしょう。そしたら「あぁさとなおが書いてたのはココか」とわかってくださると思います(いや、もう有名なのかも)。
posted by さとなお at 07:27| その他欧州料理・洋食 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月14日

さとなお:入船(大森)

>神楽坂の「赤城亭」もかなり興味津々です。

わりとさりげない店なので期待しすぎないようにしてくださいね。
ただ、そう、創造性というか、企画とか湧きやすいシチュエーションではあります。久しぶりにメモ帳持ってゆっくりいろんなことを考えたくなるシチュエーションの店でした。ぼくたちが育ったころの、何とも懐かしい昭和の家の座敷って感じと、境内にあるという落ち着きが、ボク個人にはツボだったようです。

ボクは「企画」の仕事に従事していますが、あまり店とかを企画に利用しません。
よく外で企画するヒトとかいるんですよ。スタバとかが最適というヒトもいれば、談話室滝沢(閉店)で数時間粘るヒトもいる。ふつうの駅ビルの雑踏を見下ろせる喫茶店が企画に最高というヒトもいれば、場末のファミレスの薄いコーヒーが必需品というヒトもいる。

ボクは店にこもるより「歩く」方が企画が出るので、散歩することが多いです。
ただ、例外は「赤城亭」のような懐かしい空気を持っている店。こういう店にはいると場のチカラとして「子供時代の回想」とかに自然に入れます。こんなことして遊んだなぁ、あんなことしたよなぁとか企画と意識しないで回想してると、ふっと関係ないことと関係ないことが結びついて企画になったりします。

そういう時の企画って、デスクにかじりついて作ったものより相当マシなので、いくつかそういう店を持っていたいのですが、東京ではそんなにないんですよね…。

そんな中で、あぁここなら企画できそう!って思ったのは、大森は南大井3丁目にある「入船」

「お座敷洋食 入船」というのが正式名なんだけど、大正13年に創業した歴史ある店で、古い昭和の一軒家がそのまま店になってるんですね。

クツ脱いで上がる2階の座敷もイイんですが、1階の食堂(テーブル席)もなんか企画が次々湧いてきそうな感じ。ぶ厚いメガネの高齢なおばあちゃんが普段着の着物で給仕してくれます。

ベイシックで昔風の揚げ物やカレーを食べると、昭和な気分がフツフツと湧いてくるんです。
決して洗練されてないし、油がもたれる部分もあるけど、そういうのも子供時代を思い出させます。

そしてあの頃の公園とかミニカーとか怪獣とかプールの匂いとか切り傷の味とか腐った水槽の色とかがブワーッと襲ってきて……(笑)
posted by さとなお at 06:51| その他欧州料理・洋食 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月10日

さとなお:無限(軽井沢)

軽井沢に2泊で行ってきました。
3年ほど前にクルマを捨てたんだけど、クルマがないと軽井沢って本当に便利。新幹線で東京からたった1時間だし、向こうでもタクシーやレンタカーなんかが充実してるから困ることなし。クルマ持ってると思わずクルマで行こうとしちゃうしね。夜も安心してワインとかがぶ飲みできるのもクルマがないゆえ。

とはいえ、軽井沢での夜ディナーってハズレも多く、いつも困ってました。
ただ、「タムラ」とか「プリマベーラ」とか「川上庵」とか、話題の店も増えてきて、ここ数年よくなってきたですね。昔は玉村豊夫推薦の「南漢亭」とか「菊水」とか「赤坂飯店」とか「わかどり」とかに限られていたし。

で、今回は「無限」という店に行き、大当たりでした。
ここはソニーの出井元会長が行きつけ、ということで知っていたのだけど、予約がとれなくて今回やっと行けた店。
なんちゅうか、とってもカジュアルな洋風家庭料理という感じの店なんだけど、味がいいんですよ。広さはそうだな、個室がふたつに、ホールがテーブル3つほどとカウンター7席という感じ。サービスも素人っぽく、店の作りも普通っぽいんだけど、なんか「避暑地で弛緩した心身にフィットする程の良さ」が溢れた店なんですね。「避暑地で気を張ったディナーとかしたくないけど美味いものは腹いっぱい食べたいんじゃ! ワインもいいのを飲みたいんじゃ! しかも短パンとかジーンズとかで行きたいんじゃ!」という要望にど真ん中でキッチリ応えてくれる店なんですよ。

イタリアン系を中心としたメニュー構成なんだけど、ラストの〆は焼きめしだったりして、その辺の構成も絶妙。
食べた中では「高原キャベツの浅漬け(量が多くてうれしい)」「野菜のピクルス」「とうもろこし焼き」「アジのカリカリ焼き(付け合わせのじゃがいももうまい)」「野菜のテリーヌ(よいです)」「えびのすり身の春巻き」「自家製ハム」「ハラミ肉の山椒焼き(上手)」「焼きめし」「バナナのクレームブリュレ」「番茶のアイスクリーム」などが印象的。
って、わりと全部か(笑)
いや、都心で食べるとどうなのかは少し差っ引いてもらった方がいいけど、軽井沢で弛緩した身には完全にストライクゾーンな料理群なのでした。なんつうか、家庭で真似してみたくなる美味さというか…。

ワインの品揃えもよかったです。4〜5000円の逃げ道もちゃんとあり、高くてセレクトがいいのもそこそこ揃えてある。
で、結局5000円程度のワインを頼んで、家族3人、12500円程度。格安感あるです。満足度高し。

娘が実によく食べ「また来たい!」と叫んだのも、軽井沢に連れて行った父としては得点高いですね(笑)。毎年行くかも。オススメっす(紹介しちゃうともっと予約が取れなくなるなぁ…)。
posted by さとなお at 12:12| その他欧州料理・洋食 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月04日

さとなお:ハンニバル・ドゥ(原宿)

そうそう、話題にしていたあのチュニジア料理の「ハンニバル・デュー」(原宿)へ、伊藤さんがいない間に、行ってきましたよ。デューだから要するに「二号店」。大久保のうまくて独特な雰囲気の「ハンニバル」の支店です。

原宿駅の竹下通り出口に出て、線路沿いに代々木の方へ。道なりに歩いていくと左側の地下。
大久保の店より広くてウッディ。ミラーを効果的に使っていて広く見える造り。大久保店のいい意味での手作り感はないけど、なんというか「ちゃんとしたレストラン」でしたね。なんか古くからのお客は感慨を覚えるのではないかな。文化祭のお店みたいだったのが、本物っぽくなって。
厨房がふたりにホールがふたり。例の陽気なチュニジア人兄ちゃんは厨房には入っておらず、ホールで相変わらずの社交性を発揮しとりました。厨房には日本人が入っていたな。でも自慢のチュニジア料理は大久保とそんなに遜色なく、ちゃんとうまかったので文句ないです。あえて言えば、料理に未完成の粗々しさみたいなのがなくてこぢんまりまとまってしまっていたかもしれない。大久保店の料理はガツンとくる驚きがあったけど、原宿店のは少しおとなしい印象。

女性を中心に8割程度の入りではやってましたね。相変わらずチュニジアのロゼでブリックとか羊とかいろんなオススメを食べて、同行者たちは特に満足してました。気軽に気楽に使うにはいい店だと思います。チュニジア、行ってみたいなぁ……。
posted by さとなお at 22:31| その他欧州料理・洋食 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする