2006年10月06日

いとう:リストランテ・シチリアーノ(銀座)

>言っても、札幌市中央卸売市場の場外とかではなく、すぐ隣にあるマルカ(丸果)センターの「鮨の魚政」。まぁ場外市場の一形態みたいな感じの場所です。

あ、行かれたんですね。「鮨の魚政」は、札幌在住の友人からも以前教えてもらって、行こう行こうと狙っていたのでした。ただ、宿泊するホテルのエリアからすると少し距離がある(東京のことを考えればまったく近いですけど)ので、行きそびれていました。朝が狙い目なんですね。ぜひ次回はトライしてきます。

また、スープカレーについても、いつか体系的なご報告を楽しみにしています。

さて、札幌のお話が続くさとなおさん同様、ぼくももう1回南イタリアは、シチリア話を続けたいと思います。前回、神泉にある「アルキメーデ」について書きましたが、その際引き合いに出した雑誌の特集にはもう一軒都心の店が掲載されていました。

そこが「リストランテ・シチリアーノ」。まさに読んで字のごとくシチリア料理のレストランです。ちゃんとした看板も見つからない銀座の雑居ビルの2階。引き戸を開けるとすぐダイニングで上着や手荷物を受け取っていただくスペースもない・・・。

と、そこに登場するお一人の男性サービス。その方の存在感・懐の深さが一気に狭い空間を大きく広げていきます。「アルキメーデ」も同様だったのですが、「リストランテ・シチリアーノ」もサービススタッフお1人、そしてシェフお1人(ちらっとアシスタントの姿も見えたような・・・)。ただ大きく違うのは、「アルキメーデ」が、サービスとしては半人前の若い男性とレストランの全てに対して孤軍奮闘するシェフ、なのに比べ、「リストランテ・シチリアーノ」は、サービスとして相当高い力量をお持ちの年配の男性と、料理のみに集中できる若いシェフ。

その差は歴然で、「リストランテ・シチリアーノ」では、昨年夏のシチリア旅行以来1年ぶりにシチリアの本質を堪能することができました。個人的な肌感覚ですが、いい意味でも悪い意味でも、今東京にあるレストランでもっともシチリアに近い店といえるでしょう。乃木坂に、シチリアはトラパーニ出身のシェフが営む「リストランテ・ダ・ニーノ」がありますが、シチリア人の店よりなおシチリアらしい強烈な存在感が迫りました。

席数は15、6席ほど、メニューアイテムも少ないので、多くの人が5000円のおまかせコースを選ぶようですが(ぼくも、サービスの方の説明が心地よかったので久しぶりにコースにしてみました)、ウニ・タコ等を使ったシチリアらしい前菜の構成は巧みだし、強いハーブや磯の香りと抜群の素材感で押しまくるパスタ・リゾット、メインの後に、トマトソースのスパゲティをグラムで注文できる流れ(ドルチェ・お茶は別)。

このシメのポモドーロは、シンプルなトマトソースのスパゲティながら、まず東京ではここしか食べられないぐらいに現地のまま。どれだけオリーブオイルを使っただろうかと気を揉むコクと粘りをつけたトマトソースにバリカタのスパゲティが完璧に絡みます。

現地でパスタを食べたとき、日本と一番違うなーと感じたのは、ソースがタップリ使われていても、食べ終わった後、皿にソースが残らない(それぐらいにパスタと絡む)んですね。まさにここのラストはトマトなのに食べた後の皿が白くなるぐらいでした。

最後に少しシェフと話したんですが、シチリアにあるエトナ山の山間の町(都心に出るにもバスが一日数本しかないところ)で2年間修業して、かなりきつく、何度もキレそうだったとのこと。弱冠30歳と若いシェフながら、そんな修業時代のストイックさが、今のブレない集中力を生んでいるのかなあと感じた次第です。
posted by 伊藤章良 at 23:52| イタリアン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月04日

いとう:アルキメーデ(神泉)

東京でスープカレーを予習して、そのまま札幌に突入。
札幌で、朝・昼・夜と、すごい食べまくっておられるようで・・・。
呆れている方も多いかと拝察しますが、ぼくは個人的にはとても「うらやましい」です(笑。

強烈に熱くて濃い味噌ラーメンも札幌から生まれてきたように、スープカレーも当初は暖を取る発想もあったのでしょうか。不勉強なぼくはあまり口を挟まず、ご報告を楽しみにしています。

タテに長い日本は、北や南に移動することで料理にも特徴がでるように、同じタイプの細長い国イタリアも同様です。南イタリアに熱くなりっぱなしで1年経っても冷めやらないぼくは、南イタリア料理を提供する店がオープンと聞くや、今でも頻繁に足を運んでいますが、最近とある雑誌で、シチリア料理店ブームみたいな特集記事も見かけました。

その筆頭が、さとなおさんともご一緒したことのある笹塚の「ムニロ」から独立したシェフが、神泉にて新しく店を構えた「アルキメーデ」。ここは、シチリア第二の都市カターニャにある超人気店「アンティカ・マリーナ」のような店を作りたいとのコンセプトでオープンされたと聞き、実際に「アンティカ・マリーナ」を訪問し強烈にしびれたぼくとしては、多大な期待を持って出かけました。

ただ、残念ながら、少々肩透かし。
抽象的ですみませんが、シチリアらしい暑さも、ラテン民族的な熱さも、料理の本質としての温かさも、あまり感じられなかったです。ただただ大量そして大盛の皿が出てくるだけ。ぼくたち以外に一組しかお客さんがいなかった(しかももう一組は後半にさしかかっていた)のですが、客が150%ぐらい入って、料理もサービスもどーにもこーにも回らない、てんてこ舞い状態ですぅ、みたいな感じでしょうか。

オープンから突っ走ってこられて疲れがたまり、たまたまぼくが行った日は客が少なくホッとされたのかもしれません。食材(特に野菜)はいい物を使っておられるし、ポーションもでかい(ものすごい量が出てくると聞いてましたが、個人的にはそこまでとは思いませんでした。初めて「ダルマット」に行ったときの方が、量の多さには感動したかな)のですが、そこにハートがこもらないと客には伝わるものです。

でも、シチリア料理店としての外せないセオリーや強い想いを感じれとれなかったわけではないので、また時期をあけて再訪してみたいです。
posted by 伊藤章良 at 20:27| イタリアン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月23日

いとう:タツヤ・カワゴエ(代官山)

>さて、それでは「かどわき」。

移転する前は行ったことがあるんですが、移転後は未訪です。
随分前であまり覚えておらず。でも、そのころはあまりTOO MUCHでもなかったような・・・。ただ、「誰にこの店の事を聞いたのか」しつこく問われたことを鮮明に記憶していて、ご主人は神経質な方なのかなあと感じたぐらい。

>ここを最高に美味しいという方が多くいらっしゃることはよくわかっています。東京一という方もいらっしゃいます。それもわかってます。

そうなんですか。ぼくのまわりではここを東京一といった方はいないなあ。でもさとなおさんのお話を聞いていると、東京「らしい」店としてはカナリの線です。

シェフの名前店名でどこかないかなあ、と逡巡していてあっという間に数日経ってしまいました(汗)。さとなおさんが和食の店を続けたので、ぼくは洋で攻めようと思いつつ、洋食系のほうが数が少ないことに気がついた次第(笑)。

で、訪問は少し前なんですが「タツヤ・カワゴエ」。こちらの店は学芸大学の方から恵比寿に進出してきて話題を呼んだ後、なぜか突然恵比寿の店を閉めて2ヶ月後に裏代官山に移転。その事情は存じ上げないですが、当初恵比寿の店を予約していて突然伺えなくなってしまった経験者の一人としては、お気の毒、かつとてもていねいな連絡対応でした。

そして改めて、代官山の「タツヤ・カワゴエ」。間仕切りの多い入り組んだ空間でシークレットな趣きもあるけど、たまたま(その日がそうでした)となりにうるさい客が来ると騒音の抜けが全くなく、当方のテープルにもろかぶり(まあ、不運でした)。

選んだコース料理は、凝った(食べにくい)器に軽い線の細い健康的な前菜が少量ずつ何皿か登場。その後パスタ、デザート。終わった後、「じゃもう一周」みたいな声が女性からも出ました(笑)。中にはウマイ皿もあるんですが、「あ、いいな」と気づいたあたりでなくなってしまい堪能するまでいたりません。

また、誤解を恐れず個人的な意見を言わせていただくと、こういったイタリアンって「新しそうで、実はもう古いよなー」と、残念ながら思ってしまうんですね。伝統的なものはいつまでも古くならないけど、新しいものはいつか古くなるわけで。

ラテン民族の料理らしい熱さとか艶っぼさとか、イタリアンにはやはりそういった息吹が見え隠れするテイストが欲しいなと、最近は特に思います。
posted by 伊藤章良 at 22:06| イタリアン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月20日

さとなお:リトル小岩井(大手町)

たまたまボクも昨日ロメスパに行ってきたところです。

とはいえ前にこのブログでも紹介した、大手町の「リトル小岩井」なのですが。

醤油バジルにするか、今日のオススメにするか、ジャポネにするか、など散々迷いつつ、結局いつものとおり「ナポリタン」にしてしまったのですが、わりと興味深いことが。

ひとりで入ったのですが、相変わらずこの店はオヤジの殿堂(オマエモナ)。
となりのオヤジは今日のオススメ「フランクソーセージとトマトとレタスのピリ辛スパ」をオーダー。トマトソースではなく、トマトを具につかうタイプですね。
で、来たのをよく見ると(って見るなよ)トマトが入っていない(しかもオヤジはその事実に気がついていない!)。この人はボクの後にオーダーしているので、「トマト抜き!」とか特別なことをしてないのは知っています。そのうえ、この人の前に座っているオヤジも今日のオススメを頼んだのだけど、それにはトマトが入っている! となりのオヤジはいつ「前の人にはトマトが入っている」という事実に気がつくのか、気がついたらクレームつけるのか、はたまた気がつかないまま行ってしまうのか、つか、味としてトマトが入らないのはどうなのだ? など、なんだかすごくドキドキしました(笑)

で、自分のテーブルに目を戻して見ると、ボクの目の前のオヤジもナポリタンを頼んでました。
んでもって、来たのを見たらナポリタンの色がボクのと全然違うんですね(笑) ボクのより数倍茶色い。ボクのは明るいオレンジ。んーー? ケチャップの量? それともそっちは炒めすぎ? この違いは相当極端。そんでもってまたドキドキです。いつ目の前のオヤジがこの違いに気がつくか、はたまた…。

面白かったなぁ。まぁ極端に行列ができる店ですし、次から次へとオーダーをこなして大変だとは思いますが、相当ムラがあるというかアバウトというか…。やけに可笑しかったです。いい意味で。この店のそんなアバウトさも昭和っぽくて好きなんです。まったく憎めません(笑)

なんか肩の力が抜け、午後の仕事に精出せました。そうだアバウトで行こう!

ということで、これからも「リトル小岩井」には通い続けると思います(笑)
posted by さとなお at 06:41| イタリアン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月15日

いとう:カシーナ・カナミッラ(白金台)

さとなおさん、岡山・広島出張お疲れ様でした。一昨日の夜の広島からの電話は、ちょっとクグッときました。ありがとうございました。がんばります。

「季楽(きら)」、店名がなんとなく赤面系ではありますが、かなり美味しそうです。各県のJAが出している東京の飲食店は、どれもアンテナショップのコンセプトをしょっていて、低価格でいいものを出していますよね。その中でも銀座のど真ん中で勝負するJA佐賀はなかなかです。まずはランチに、ぜひ行ってみます。

今日は白金台、プラチナ通り沿いのイタリアン「カシーナ・カナミッラ」
ここは、「ict」という、料理人やソムリエなどのイタリア研修(ま、修業ですね)をコーディネートしている組織が運営しています。「ict」からイタリア研修を経て日本で活躍するシェフは「アカーチェ」から「ビノサリーチェ」まで数知れず。昨年夏、イタリアの世界遺産アマルフィ半島を旅したとき、その先端にあるおよそ誰も来そうにないレストラン「タベルナ・デル・カピターノ」(ナポリからはクルマで3時間以上はかかる場所)で、「ict」から来ている日本人ソムリエ研修生がいてびっくりしました。

彼にたっぷり地元のうまいワインを教えてもらってラッキー。ところが、続いて厨房で働いている三人の日本人青年を紹介され、延々クルマを走らせてきたのに、ここはいったいドコ?と、驚愕するやらあきれるやら・・・。

そんな堅実な団体が営むだけではなく、「カシーナ・カナミッラ」のシェフも「ict」の元研修生。しかも日本に戻ってからは、食不毛の地横浜で唯一美味しいと評判を取っていた「オ・プレチェネッラ」で、シェフとして活躍してきた人。期待はますます高まります。

ただぼくは、このシェフが横浜で在籍しておられた店がトラットリア・ピッツェリアだったので、「カシーナ・カナミッラ」もカジュアルなお店なんだと勝手に思い込んでいて、直前に店のサイトでメニューを確認して、完璧なリストランテなことにびっくり。訪問前に家に戻っていったん着替えるというバタバタをしてしまいました(冷汗)。

プラチナ通りに向かって全面ガラス張りなので、店内にいると少し気恥ずかしい感じがしますが、白壁と木目を基調にし清潔で落ち着いたダイニング。六花亭の包み紙のようなメニューをいただくと、どれもこれも食べてみたい美味しそうな単語が飛び交っています。

テーブルを囲んだメンバーと話し合いながら何とかその日の料理を捻出。そんな合間にもたらされたアミューズの美味しさに、最初からやられっぱなしでした。シェフが本来やりたかったであろう北イタリアの料理をベースとして、そこに、ふた工夫以上シェフの創造力が加わった、みたいな感じでしょうか。

ソムリエも、同じく「ict」で研修を積んだというイケメン。ただ、同席者にもソムリエがいると紹介すると、少し緊張して押しが弱くなったのが残念でした(笑)。
posted by 伊藤章良 at 14:20| イタリアン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月11日

いとう:バル・アラディ(立川)

確かに「イル・ルポーネ」は当たりでした。
中目黒の東横線高架下や東山方面に広がる一帯は、いい店もたくさん存在するけど玉石混交の感もあります。一方、山手通りを五反田方面に向かえば、「ラ・ルーナロッサ」や「フォリオリーナ・デッラ・ポルタ・フォルトゥーナ」などの名店をはじめ、一軒目に行った居酒屋や「イル・ルポーネ」と、真反対の個性を出しているように思えますね。

「イル・ルポーネ」は、若いエネルギッシュなシェフも印象的でしたが、女性サービススタッフの皆さんがとてもフレンドリーですばらしかった。また南イタリアに徹してこだわっている姿勢も高評価です。

さて今日は突然立川。立川に素敵なイタリアンバルがあるよ、と聞いて、早速行ってきました。

JR立川駅から線路沿いに新宿方面に戻る感じで歩いて少しひっそりとした辺り。回りは予備校とデザイン専門学校とラプホテルという極めて日本的なエリアにボーッと建つ古いマンション。ビルの入口には小さな看板が出ているだけの本当に分かりにい場所。そこの、今の時代なら無防備としか言いようのないエントランスを抜けた奥。中庭のようなスペースに面して「バル・アラディ」はあります。

でも、立川まで遠征して「バル・アラディ」を探し当てたなら、都心では絶対にありえない、ゆったり感と時間を忘れる居心地のよさを間違いなく体験できます。店内は薄暗く、木と布を上手に使ったなごみの演出。カウンター・テーブル席・一段上がったボックス席・半個室とが複雑に絡まる飽きないレイアウト。新宿から40分で行ける場所で、西麻布や恵比寿といったコアなエリアとここまで異なるゆとりが作れるのは、土地柄に加えマスターのセンスと個性なのかもしれません。

そして、料理人でありワインの専門家でもあるマスターが孤軍奮闘するキッチン。イタリアンベースの料理がとてもうまいんです。まずは生ハム。そしてトリッパの煮込みや豚足の煮こごり、シュークルート。そして日替わりの各種パスタ、デザートまでしっかりと。

また真骨頂はワイン。ほとんどおまかせで次々にグラスをいただきましたが(最後のデザートワインに至るまで)、セレクション、温度、料理との相性など、全てに遜色なく、さらに、お払いの際あまりの安価に驚きました。
posted by 伊藤章良 at 11:43| イタリアン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月10日

さとなお:イル・ルポーネ(中目黒)

伊藤さん、昨晩はありがとうございました。楽しかったですね。
さなメモにも書きましたが、昨晩の「イル・ルポーネ」は当たりだと思います。うまいし感じ良いし。ふらっと入った店が当たりだとなんであんなに楽しいのだろう。

ピッツァもパスタも、食感はもちろん、焦点がきっちり来ている味でしたね。石釜で食感はいいけど意外と味が二の次になっている店とかあるので、まずその点がうれしかったです。次回はメインも食べてみよう。
デザートもちゃんとしてたし、リモンチェッロもあったし、それになにより意外と食べて飲んでひとり5000円っつうのがうれしかったっす。

ボクはナポリは行ったことがありますが、学生時代で、意識してナポリピッツァを食べてはいません。
1983年だったかなぁ、行ったの。
あのころはローマ風カリカリ系ピッツァが主流で、シェーキーズくらいしかピッツァ専門店もなく(ピッツァじゃなくてピザか)、ましてやナポリ風なんて存在すら知らなかったからなぁ…。

南伊帰りとしてどうでしたか?
あっちで食べました?

「パルテノペ」「サボイ」はよく食べるし、ナポリ風ピッツァの本も読んだことあるし、昨晩の「イル・ルポーネ」も含めてナポリ風ピッツァの味はなんとなくわかるのだけど、本場で食べたらもっとどうなのか、とか、もしよろしければ。
というか、ここ数年のうちにイタリアはちゃんと行かないとなと思っていますが。

※「イル・ルポーネ」サイト
http://www.il-lupone.jp/
posted by さとなお at 18:27| イタリアン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月23日

いとう:カッフェ・クラシカ(品川)

「八つ目や にしむら」@巣鴨ですか・・・。元気がつきそうです。今日みたいな極寒の日のスタミナ補給にも格別かもしれません。巣鴨はターミナルとして使われる大きな駅ではないのに、いつも人でにぎわっていて飲食店も多い印象があります。特に「八目や にしむら」みたいな、伝統的かつ個性的な店が。30年後も生きていたらぜひ住んでみたいな(笑)。

今日は「カッフェ・クラシカ」。品川駅構内「ecute品川」にあるイタリアンです。品川の港南口にはクライアントもあるし、新幹線の乗降他、駅としての利用頻度は高いのですが、まさか駅構内にこんな気の利いた店があるとは知らず(実はドクターのRさんに教えていただいたのですが)、行ってみて驚きました。

名前を聞いてピンときた方も多いことでしょう。ここは「アロマフレスカ」の系列。麻布十番の2軒を始め、新宿、丸の内、そして品川にも2軒。計6軒にまで広がってきました。6軒とも同じイタリアンレストランながら、全ての店が少しずつ違う個性を持つことも魅力的。特に、いわゆるエキナカの「カッフェ・クラシカ」は、昼から夜のラストオーダーまで同じメニューの終日営業ということで、昼飯を食べそこねた中途半端な時間に(しかも山手線で有楽町から渋谷に移動なんてことならサイコー)、途中下車しての訪問がいいかもしれません。

品川の駅の構内を港南口方面に移動すると、おやっと思うぐらい開放的な空間に行き当たります。一瞬誤って駅の外に出ちゃったんじゃないかなあとも錯覚。みやげ物店の美しいショーウインドウを見ながら2階へ。

2階は少々雑然としていて、外からは同じように見える飲食店が並びます。案内板に頼らないと間違えそうですが、入口まで行き着くと、さすがアロマフレスカから受け継ぐさわやかなホスピタリティに「ホッ」。エキナカとのことで多少騒々しいのは否めませんが、落ち着いた色調の、これまたフレスカを感じさせるダイニング。

メニューは2皿で2500円均一。普通に前菜とパスタでも、パスタ2皿でも、肉と魚2皿でもかまいません(ただし、デザートと飲み物は別)。お腹の具合と持ち時間に合わせて自由に選択できる。エキナカを意識しつつフレスカ系らしいフレキシブルな構成でしょうか。

一皿の量は丸の内に比べると少ないですが、丁寧できちんとおいしい料理は健在。満腹が目的でなければ、かなり使える(しかも自分で工夫して利用方法を考えてみるのもいいかな)レストランだと思います。
posted by 伊藤章良 at 18:00| イタリアン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月14日

いとう:ロマンティコ(白金台)

>安くてうまいワインをがぶがぶ飲む、というのは人生の至福のひとつですよね。ついでにメシもうまくて(ジビエだったら尚更)、美女がいて、

さとなおさんの美女のハードルは高いからなあ(笑)。
「アンリ・シャルパンティエ」、本当に東京のどこでも見られるようになりましたね。「シーキューブ」という新しいブランドもできたし。25年前、関西の大学生なら、まずは彼女を芦屋の「アンリ・シャルパンティエ」に連れて行かなければなりませんでした。それと、なぜか芦屋近くにできた「モスバーカー」関西一号店もデートコースの定番だったなあ。

親父の誕生日にアンリのアップルパイ買ってあげたら、一口食べた親父が「砂糖を入れ忘れたんじゃないか」と憤慨したことを覚えています。でもコレが今の味なんだよ、と教えると、それからはいつも、好んで食べ贈り物にしたりしていました。

今日は、白金台にできたイタリアン「リストランテ・ロマンティコ」
最近は裏通りまでポツポツとお店ができだして、白金台は個人的に一番注目しているエリア。暇があると界隈を歩きまわっています。「ロマンティコ」は、有名なプラチナ通りの一本目黒駅側、ここのところ続けて紹介した鮨店「双輪」「岡部」と同じ通り沿い。一見建築中に見えるビル(もう完成してるかな)の2階にあります。赤地に白抜き文字で描かれた小さなサインが住宅街には珍しく、とてもいい目印になっています。

2階に上がってドアを開けると幅広の大きなカウンターが誇らしげにドーンと。リストランテといいつつ、ピカピカのオープキッチンにシェフお一人のみのアットホームな空間。前回紹介した「ポン・ピナール」もそうでしたが、カウンターの利点をうまく生かした最小編成かつ最大の心地よさが魅力です。

シェフは広尾の「hAru」より独立。「hAru」といえば、かの楽天社長三木谷氏の奥様で、今凄い勢いでレストランを拡大し業界に新風を巻き起こしている株式会社グラナダ(「リストランテキオラ」「IZAYOI」「夜上海」等)社長下山雄司氏の実姉、三木谷晴子さんの店。女性オーナーのやさしい雰囲気に満ちた良店でぼくの母もお気に入りでした。シェフ曰く、「hAru」在籍中は記者からインタビューなどを受けても、店のことや料理のことは聞かれず、質問は三木谷夫人のことばかりでしたと苦笑い。

「ロマンティコ」の料理もその延長線上にありますが、修業先のアントニオ爺さんから学んだ味をじっくりと出していきたいとのこと。確かに、ていねいでやさしい中にイタリア料理自体の持つオーソドックスな力強さも感じられて頼もしい皿々。トウキョウイタリアンがもてはやされる中、茹で加減も完璧なトマトソースのスパゲティや仔牛のオーソブッコなどシンプルでしっかりした料理をいただくと、またまたイタリアに行きたくなってしまいました。

posted by 伊藤章良 at 16:44| イタリアン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月08日

さとなお:ドナステラ・クチーナ・オオサコ(銀座)

>広島のI夫妻に男児誕生です。おめでとうございます。

それはそれは!
知りませんでした。めでたいですねー。関西から東京に移って、広島がやけに遠くなってしまったけど、また行きたいなぁと思っています。

ところで、「エノテーカピンキオーリ」のワイン・ラインナップはすごいですね。
呆れ果てます。特にラストのアンリ・ジャイエはいいなぁ…。そういえばジャイエ・ジルだったら買い置きがあったかもしれない(レベルは違うけど、まぁジャイエつながり)。急に飲みたくなりました。

そういえば、つい先日、伊藤さんもオススメの銀座「ドナステラ・クチーナ・オオサコ」に行ったんですが、そのとき靴の「トッズ」のオーナーであるアントニオ・モレッティ氏がやっているワイナリーのワインを飲みました。

トスカーナ州はキャンティ地区の「テヌータ・セッティ・ポンティ(Tenuta Setti Ponti)」というワイナリー。飲んだのは、そこの「クロニョーロ(CROGNOLO)」と「オレーノ(ORENO」というワイン。
前者はサンジョベーゼ90%にメルロー10%で、ワインスペクテイター誌で87点(1998年)。後者はサンジョベーゼ50%にカベソ25%、メルロー25%。新樽100%で20ヶ月熟成。ワインスペクテーター誌で90点台で、2003年にはTOP10に選ばれたとか。

まぁワインスペクテイター誌の評価がすべてではないですが、トッズのオーナーもやりますな。
個人的には「クロニョーロ」の方が印象に残っています。「オレーノ」はもう少し熟成させた方がうまかったかも。

それにしても「ドナステラ・クチーナ・オオサコ」というリストランテはいい店ですね。
とても気に入りました。大迫シェフの料理は濃厚なのに後味さわやかで、食べた後とてもいい気持ちになります。饒舌なサービスも一回波長が合っちゃえば後は逆に快感だし、内装のカジュアルさも終わってみれば妙にくつろげるし、ワインのセレクトも楽しませてくれました。また行きたいと思わせる店でしたね。普段使いに最適な店かもしれません。
posted by さとなお at 19:24| イタリアン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月07日

いとう:エノテーカピンキオーリ(銀座)

そういえば、昨日大切なことを言い忘れていたんですよ(もうすでにご存知かもしれませんが)。広島のI夫妻に男児誕生です。おめでとうございます。

さて今日は「エノテーカピンキオーリ」。最近ずっとB食で対談していたので、ちょっと高級店も登場させてみます。先週末終了してしまったので申し訳ないのですが、「エノテーカピンキオーリ」が主催する「秋のスペシャル〜デグスタッツィオーネ」に参加してきました。

この会は過去何度か開催されているようですが、ぼくは初めての参加。「エノテーカ・ピンキオーリ」秋の新作メニューと、ジョルジョ ピンキオーリ氏が料理に合わせ自ら選び出した銘醸ワイン(ほぼ飲み放題・・・書き方が下品ですみません)が楽しめる特別フェアーです。

確かに会費もそれなりですけど、当日供される料理やワインは信じられないぐらい贅沢なもので、特にワイン好きなら一年積み立てしてでも行きたくなる豪華ラインナップ。その日ぼくたち4人のために抜かれたワインは合計6本(プラス、スプマンテもグラスでいただきました)。

BATARD MONTRACHET 2001 Domaine Leflaive
CHATEAU HAUT BRION BLANC 1999
ECHEZEAUX 1998 Emmanuel Rouget
CHATEAU MOUTON ROTHSCHILD 1994
VOSNE ROMANE CROS PARATOUX 1991 Henri Jayer

こういったワイン中心のフェアーはラインナップが凄くても、グラスに少々ずつというケースも多々あります(ぼくはそれを皮肉って、ヤクルト一本分しか飲めなかったとか言いますが 笑)。でもこの「秋のスペシャル」では、上記のワインすべて、4名のために口開けからスタートし、ぼくたちが帰るまで他に移ることはなく、そのボトルを全部飲みきってもかまわないのです。

2001なのにすでにいぶし銀なルフレーヴのバタール。オーブリオンの白は注がれた瞬間からどんどん香りが変化し最後まで気が抜けません。ルジェとジャイエの飲み比べとか(というか勝負になってませんでしたけど)。そして94とはいえムートンを飲んだ後ですら、アンリ・ジャイエは強烈すぎて、今日体験した全てのワインを忘れてしまうぐらいでした(もったいない)。

また、参加された方のお一人は、東京・フィレンツェ両ピンキオーリの常連でもあるので、LUCE 1993 Frescobaldi - Mondavi(初リリース) も少しサービスしていただきました。イタリアンに来ているのにすべてフランスワインだったので、とてもいいアクセントになりました。

きっと、来年も開催されると思いますので、ご興味のある方は「エノテーカピンキオーリ」のサイトを時々チェックしてみてください。
posted by 伊藤章良 at 12:18| イタリアン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月01日

さとなお:リトル小岩井(大手町)

では「オッサン同士のハワイ」の先駆けをしますか。
意外と退職仕立ての団塊の世代に受けるかも。オヤジで楽しむハワイ。オヤジ・ハワイ。オヤハ。オジハ? いいかもね。王将もできることだし(笑)

さて。ではオヤジつながりで、今日は「リトル小岩井」を。
大手町ビルヂングの地下2階にある小さな店です。

ここは以前ご紹介した「ポンヌフ」と同様、喫茶店ナポリタンの名店ですね。
というか、ナポに限らず、喫茶店系のスパゲッティの名店かな。

たとえば「バジリコ」。
バジルなんか入ってません。大葉(同じシソ科なので代用する店が昔多かった)を使っている。これぞ正しい昭和のバジリコ。
他にもガーリック味のジャポネとか塩味のイタリアン(イタリアンというメニューがあるということは、ここのスパゲッティはもともとイタリアンではないという主張とも取れる)。ミートソースもなかなか良いし、辛味噌も独特の美味。日替わりのオススメメニューもよいです。まずはナポリタンを食べて感激し、そのあとぜひとも全メニュー制覇したくなる。そんな感じの店なのです。

で、なんでここがオヤジかというと、とにかくオヤジの溜まり場なのですよ。
いつ行ってもすごい行列なのですが(11時に行っても14時に行っても大行列!)、それがまたオヤジばかりなのですよ。で、入店してみるとオヤジが並ぶ理由がわかる。こりゃオヤジ専門だわ。略してオジ専。だってこれこそ懐かしくも正しい「日本の喫茶店のスパゲッティ」なんだもん。

ちなみにこの店に初めて行くなら「別盛りとナポ大盛り」が正解。
座るとまず出てくるコールスローが、大盛りを食べている間にもう少し欲しくなるので、あらかじめ別盛り(+50円)をもらっておくわけ。

いい店っすよ。こんどオヤジふたりで行きますか。
posted by さとなお at 23:18| イタリアン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月09日

いとう:スフィッツィオ・ダ・ササー〈代官山〉

「手打ち蕎麦 成富」、偶然入ったことがあります。
というのも、ラーメンデータバング社長の大崎さんが、銀座の「勇」というラーメン店のことを紹介していて、銀座を訪れた際を探してみたんですが見つからず、ふと気になった「手打ち蕎麦 成富」にしてみました。追加を頼むと蕎麦の産地を変えてくれるのは知りませんでした〈というか気づきませんでした〉。今度試してみたいです。といっても、「手打ち蕎麦 成富」の場所の記憶があいまいなのですが〈笑〉。

同じ麺でも今日はイタリアンの「トラットリア・スフィッツィオ・ダ・ササー」。長い店名ですが、ナポリ出身のササーという方がシェフとのこと。そう、その名の通り南イタリアのピッツァやパスタ等をウリにした店です。

場所は裏代官山といいますか、渋谷から並木橋を右折して線路を越えた右下辺り。古くは「ラ・プティット・シェーズ」や最近注目の「シェ・アズマ」など、渋いレストランがひっそりと佇むエリア。ここは以前もイタリアンでしたが、今年春ごろ新たに「スフィッツィオ・ダ・ササー」としてオープンした模様〈かなり立派なホームページもあるので、どこか大手のオペレーション会社がついているのかな、とは思います〉。

夏ごろ行った西麻布の「レ・サリーネ」もそうなんだけど、リアルイタリア指向の店ってどうしてみんなそうなのかなあと、少し考えてしまう内装〈実際に南イタリアでは、あんな感じの店に出会ったことがないんですが〉。ただ、代官山の裏というロケーションに加え通りから奥まったところに位置していて、すっかり消えてしまった「大人の代官山」をほうふつとさせる独特の雰囲気を持っているなと思いました。

ところがなんと。訪問した当日はビッツァ釜の熱を逃がす換気扇が故障で、ピッツァがメニューから消えているという超不測の事態。ビッツァを楽しみに南伊モードで訪れたぼくたちには、最初から想像を絶する試練が与えられてしまいました〈笑〉。そのことを知ってか知らずか、わりと客席数の多いダイニングに客はぼくたち含め三組だけ。客のさんざめきがない分、店内に流れるBGMも大きな音に聞こえます。また厨房をのぞいてもイタリア人らしき料理人は見当たらず、ハテどうしたものかとメニュー選びのモチベーションも下がりまくり。

おまけに、接客に来たサービスはメモも取らずに注文を聞くので「すごい記憶力だなあ」と感心しつつ待っていても、頼んだ前菜は半分くらいしかテーブル上にのぼらず・・・。スタッフも、釜に火が灯らないのか意気もあがらない様子で悲惨な状況。

ただ、パスタの中ではオオッと唸るうまい皿があったり、店全体に流れる、おおらかでいい加減なイタリアらしい雰囲気は決して悪くない。ワインや食後酒もたらふく飲んで食事自体は楽しい夜だったので、当日のメンバーにて再訪を期した次第です。



posted by 伊藤章良 at 18:06| イタリアン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月18日

いとう:イル・ニード(下北沢)

さとなおさんは今頃機中でしょうか。ニューヨークはすでにかなり冷えるかもしれません。体調には十分にお気をつけて。というか、今日は東京も底冷えしますが。

「フレーゴリ」のアグレッシブな雰囲気とは対照的ですが、「リストランテ・ダ・ディーノ」もそういえば男性二人ですね。ぼくもマダムがおられるときに行ったことはありません。男性二人でさばききれる人数にはやはり限界があるんでしょうけど、ご夫婦で営む店よりもある意味非日常感もあり、うまく回れば最強のユニットなのかもしれません。ただ会社経営と同じで、うまくいってもいかなくても、男二人の場合次のステップに相当苦慮されると思うんですけど(笑)。

一方こちらは男女で営むイタリアン「イル・ニード」に久しぶりに行ってきました。下北沢の駅からは遠いし、ダイニングにはテーブルが4卓しかないリストランテですが、ここはまさに、確かな輝きを放つ小さな宝石と言えますね。キャパの狭さゆえに、Allaboutでの紹介は控えてきましたが、東京でも大好きなイタリアンのひとつ。丁寧で堅実な技術の中に独創性を感じるという、相反するプラスとマイナスが一枚の皿に込められています。

先々週訪れたミラノでもサルディニア料理を選ぶほど、未だ「南伊度」上がりっぱなしのぼくにとっては、少々量的な満足が得られませんでしたが、手打ちパスタに絡まったソースの濃厚さは忘れがたく、「フリカッセ」と称せられたメインの煮込み料理でも、同じフレンチのフリカッセとは一味・一香違う、太陽と土の息吹きが感じられるもの。

また「イル・ニード」はワインも魅力的。しっかりとしたコンセプトを持って絞り込まれたというか、どれを選んでも決して外れのない個性ある味わいが並ぶリスト。また価格的にも手ごろで酒飲みには大助かり。ただ、接客をされるマダムがもう少し玄人っぽくてもいいかなと思うのですが、それは男の感覚かな。

さとなおさんは、ニューヨークでもお忙しいと思いますが、ぜひそちらからの新鮮なお話をお待ちしています。
posted by 伊藤章良 at 18:08| イタリアン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月17日

さとなお:リストランテ・ダ・ディーノ(恵比寿)

明日からニューヨークに10日ほど行きますが、たぶんあっちから数回は更新できると思うので、対談はゆっくり続けましょう。

男ふたりでやってるイタリアンというと、伊藤さんから教えていただいた「リストランテ・ダ・ディーノ」が印象的ですね。
いや、あそこはマダムもいるぞ、とのことですが、ボクが行った数回はすべてマダムがおられず、ホールは背の高くて感じのいいソムリエ君が仕切ってました。彼がなかなかいいんです。いろいろ相談してメニューを決めて、料理もワインも失敗したことがない。そういうこともあって、男ふたりの店、という印象です。

JR恵比寿の駅前なのに「隠れ家」と言っていいロケーションがまずいいですよね。あんなところにリストランテがあると思う人は少ないと思う。
西口のエビスグランドボール(ボーリング場)を越えてすぐの角にある急な階段を上った一角。マンションの2階の落ち着いた店内は誰かの家のリビングのようですし、ベージュとダークブラウンで統一されたインテリアはとてもくつろげます。

テーブルは4つほどあるけど、シェフがひとりで料理をするので人数がさばけず、一度に二組程度しか入れないらしい。そういうこともあって静かな隠れ家的雰囲気が保たれているんですね。
コースは6500円のみ。きちんと焦点がきているインパクトの強い料理で、キレイだけど味がひ弱な、ありがちなイタリアンとは別物。なかなか気に入っています。

で、ここでゆっくり食べたら、階段を下りて「モーブ」で軽く飲む。そんな流れを愛しています。でも「モーブ」もこのごろ混んでしまってなかなか入れないのですけどね(紹介するオマエが悪いって言われそうだけど)。
posted by さとなお at 06:14| イタリアン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月25日

さとなお:I Trulli(NYC)

ボクは東京生まれなので、「しゃぶしゃぶ=高級」というイメージは強かったです。

逆に関西に転勤して「豚しゃぶ」の存在を知って「なんだそりゃ」と思いましたね。
東京では「肉=豚」なので豚は安い食材だったのだけど、その安い食材を高級料理であるしゃぶしゃぶにするという発想が当時あまりなかった気がします(当時若かったので単に知らないだけだったかもしれないけど)。豚しゃぶをランチに一人鍋で食べる店が大阪には数店あって、とても新鮮だったのをよく覚えています。東京でも普通にあったのかなぁ、豚しゃぶ。いまは数店ありますね。イベリコ豚とかの豚しゃぶを食べさせてくれるような高級系。でもランチに1000円くらいで一人鍋できるような豚しゃぶの店ないかなぁ。行きたいなぁ。

南伊の話、いてもたってもいられません(別のところで書いてるコラムも読んだので)。早く行かねば!
ボクは南伊度が低く(笑)、南伊度アップはこれからなのですが、数少ない経験としてボクの中で南伊スタンダードになっているのは、ニューヨークのレストラン「I Trulli」だったりします。27丁目(bet. Park & Lex.)にあるプーリア地方の郷土イタリアン。プーリアっちゅうとイタリア半島のかかとの部分ですね。え、プーリアは厳密には南伊ではない? ま、それはそれとして。

あそこは手打ちパスタが絶品。いまでも味を思い出せます。忘れられません。
メイン料理もすばらしい。乳製品を使わないのがこの地方の料理の特徴だそうで、そのせいか料理のピントが酸味中心ではかられているんです。それってゴマカシがきかないんですよ。焦点がきっちりこないと美味しくならない。そのハードルを軽々越えてた料理群。素晴らしかった記憶があります。サービスもカジュアルで、客層もスノッブすぎず、店もニューヨークとしてはとても清潔(トイレは惜しい)。夏は滝の流れるガーデンテラスでも食べられます。

ニューヨークのイタリアンというと、10年ほど前のイメージでまだ「まずい」という人が多いですが、もう相当変わってます。それを知る端緒となったのがボクにとっては「I Trulli」でした。あの店に行ったのはもう5年も前ですが、2週間ほど前だったか現地在住の人からメールでこの店の健在さを教えられたので(彼は折に触れ通っているらしい)、ご紹介しておきます。ニューヨークに言ったら伊藤さんの「南伊」舌で食べて、あの店が本場に比べてどの程度なのか教えてください。
posted by さとなお at 10:13| イタリアン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月24日

いとう:リストランテ・レ・サリーネ(西麻布)

「しゃぶしゃぶは家で」と書いたところ、我が家でしゃぶしゃぶをしましょうとのお誘いを多数いただきました(笑)。
でも、外でしゃぶしゃぶというと密会のイメージが伴いますよね。ヌードの説得にもしゃぶしゃぶ屋を使うと言っていたプロデューサーもいました。よく言われることだけど、東京は牛肉に対して確実に「高級」というレッテルを貼りますが、肉うどんも焼肉定食も牛肉だった関西人のぼくからすると、しゃぶしゃぶなるメニューにまったく高級イメージがないんです。で、しゃぶしゃぶは家でよくやってたよ、なんて言うと、東京の人には白い目で見られることが多いですが(笑)。

さて、シチリア、アマルフィ、ナポリ旅してきて、めちゃめちゃ南伊度(なんいど・・・っていいですねと、自画自賛)上がっているぼくに、いいレストランがあるよ、と教えていただいたのが「リストランテ・レ・サリーネ」。「レ・サリーネ」とは塩田の意味で、シチリアのトラパーニという街が塩田に囲まれていることから付けたらしく、その辺り出身のイタリア人シェフがシチリア料理を作っているとのこと。かのジローラモ氏プロデュースとも聞いています。

行ってみると、そこは過去に蕎麦屋だったり中華だったりと、店舗内の構造が変わっていて長続きしない、いわく付きの場所。店の奥行きに比べ入口付近が狭いのと、段差の多いダイニングにまだ慣れていないのか、店のスタッフの動きも今ひとつです。

料理はさすがにシチリアカラーに染められていて、どれもこれも食指が動きます。ただ、一種類ずつ小皿に盛られ多種多様に出てくるシチリアの前菜を期待すると、種類も量も少ない。しかも真っ先に目に止まったカジキは品切れと言われガッカリ。アランチーニ(ライスコロッケみたいの)があって、こちらはなかなか美味ですが、イタリアでは1ユーロ強のものが460円(それはあまり言ってはいけないことですね)。

パスタは特に期待したのですが(南伊で経験した味が忘れられなくて)、残念ながらシチリアの味には程遠いものでした。まずパスタのゆで方がゆるいしソースも水っぽい(それなりに濃厚なんですけど、シチリア各地、特にトラパーニで食べたソースの濃厚さには及ばない)。またトラパーニを意識し塩田という名前にしたぐらいなのに、シチリアでもっともアフリカに近い街トラパーニの名物クスクスも見当たりません。

セコンドピアットにまでは気持ちが到達せず、早々に退散しました。シチリアに行った直後でなければいい店だなーと感じたかもしれないのですが・・・。もう少し間を置いて、また行ってみたいと思います。
posted by 伊藤章良 at 23:50| イタリアン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月20日

いとう:ル ヴァン ヴィヴィアン(田町)

「食通ゆたか」は、以前さなメモにも書かれていましたね。詳しく聞こうと思っていたのでよく覚えています。東京ではコアな街しか馴染みのないぼくにとって、羽田周辺はコワイ印象がありまして、なんとなく近寄りがたいイメージも伴っていました。
一方鮨タネに接していると羽田沖で捕れる上質のものに出会うことも多いので、もしかするといい鮨屋なんかもあるのではないかと想像したり。さとなおさんが紹介された「食通ゆたか」もまさに江戸前の天ぷら。だからこそ「食通」とも名乗っておられるのかもしれません。

ただあの辺の海水は、魚が暮らすにはどうなんでしょうかねえ。そういえば突然思い出しましたが、今月初めに行ったナポリの海は、ナポリ港のすぐ横で海水浴をしている人がいるぐらいきれいで、ゴミ一つ浮いていない海岸線に感動しました。ナポリ中央駅周辺はボロボロなんですが。

ところで、田町駅からすぐの第一京浜沿いに「ル ヴァン ヴィヴィアン」というワインショップがあるのをご存知ですか。あの辺はタクシーではよく通るのですが、ぼくは全く気づかず、先日友人に教えてもらいました。そして、なんとそこで「AKIRA」なるオーストリアのワインを見つけ思わず購入。

と、目的はワイン購入ではなく、そのショップ地下にある同名のイタリアンレストラン「ル ヴァン ヴィヴィアン」が目的。パーティ(合コンかな 笑)需要を見込んだ大箱の店ですが、ここでパーティを開く友人から幹事を頼まれてしまい、その下見を兼ねての訪問です。

南イタリアから帰国後あまり時間をおかずに行ったので、どうしても料理の評価は厳しくなりますが、前菜はダイニングバー的ゆるい料理だったものの、ピザやパスタはなかなかしっかりした皿が出てきました。ただ何より特筆すべきは、さすがにワインショップがやっているレストランだけあって、良質のワインがとても安価。ワインショップが営むレストランも数あれど、ここまで価格を良心的に設定している店も貴重だなあと感心(まあ、「カーサ・ヴィニタリア」というそれを凌駕する安価で良質のワインを出す店もありますが)。しかもショップで販売しているワインも下のレストランに持ち込める(持ち込み料は必要)とのこと。

浜松町〜品川辺りで、大人数+安価な美味しいワインとくれば、候補の一つになりそうです。
posted by 伊藤章良 at 23:47| イタリアン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月05日

いとう:リストランテ・アゼクラ(京都)

パリ〜ジュネーブの出張から帰りました。

パリではそれなりに(というか朝・昼・晩3食全て 笑)フランス料理を食べましたが、日本のフレンチの方がクラシックかなあと感じるぐらい、気をてらった料理に多く接しました。凱旋門近くのあるレストランでは、リードボーと小たまねぎを交互に串刺しにし、タレをつけてこんがり焼いた(まさにモツ焼)料理をスペシャリテと称してました。サンジェルマン・デプレのおしゃれな店では、マリネしてある生のまぐろとアボガドとの間に鮨のガリを挟んでミルフィーユ仕立てにしたものも出ました。

ただ、フランス産の子羊が現在日本への輸入禁止となっていることもあって、メインにアニョーの文字があれば貪欲に食べてみました。特にアニョードレと呼ばれる離乳前の子羊もわりと多くのカルトに見かけたので、堪能してきました。

まあ、おいおいそんな話もしていきたいのですが、実は、出張の帰りにギックリ腰の母を見舞いがてら関西を経由してきまして、その際、京都のイタリアン「リストランテ・アゼクラ」を訪問してきました。京都といっても上賀茂神社近くのかなり遠方にあり、しかも、昔の倉を改装して作った荘厳な建物で、庭には沙羅の花が咲くいかにも京都っぽいところ、との情報。

最寄りの地下鉄駅からぶらぶらと15分ぐらい歩いていくと、それらしき立派な門がやっと見つかり黒服の女性も立っているのですが、その女性が入口をふさぐようにして友達らしき男性としゃべっています。まさかココではないだろうと通り過ぎるもどうやらここの様子。

せっかく楽しみに来たのに、一瞬入る気をなくすほど出鼻をくじかれてしまい、庭の美しさをめでることなくそそくさと建物の方へ。中に入ると見上げるほどの玄関が広がり、正面にはスリッパが揃えられて、まさに日本旅館のイメージ。てっきり靴を脱いで上がるのかと思うと、すぐ左横のいわゆる土間のようなスペースから「いらっしゃいませ」と声がかかりました。

ああ、こちらがリストランテか。となると靴を脱いで上がるとどこに行くのだろう・・・、と、未練を残しながらも席に案内されます。料理は一皿一皿がやさしい味付け。フランスで食べ続けてきたぼくの舌と胃には、この料理が西洋料理であるとはとても理解できない、京都ならではの喜びです。

店の回りの農家とタッグを組み、そこで育てた野菜を使って料理する、いわゆるイタリア料理本来のコンセプトを京都でも実践していきたいとシェフは話されていました。
posted by 伊藤章良 at 16:32| イタリアン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月28日

さとなお:「DAL-MATTO」

伊藤さん、「DAL-MATTO」ありがとうございました。
ラーメンの大崎さんとも妙に盛り上がり、楽しい晩でしたね。大崎「社長」は、会社立ち上げたばかりでお疲れかなぁと思ったけど、なんかノッている感じでした。この3人が話すと異様に濃い話題になるので、なんだかあっという間に時間が経ちました。また定期的にやりましょう。

「DAL-MATTO」は噂通り、コストパフォーマンス的には強烈なモノがありますね。なんかお皿に料理が残っている感じが海外っぽくて良かったです。残すくらいな量を出す店、日本ではほとんど記憶にありませんもん。あれでコース4500円というのは驚異です。
ただ、ベストコストパフォーマンスを目指すに当たり、コース内容がテーブルごとに違っている、というのはなかなか危険なカケかもしれないです。そろえられる食材が限られているのでそうなるのだというのはわかるけど、隣のテーブルと比べたりなんだりが始まると面倒ですね(パーテイションはしてあるけど)。サービス陣に高度な技術が求められます。

料理は、コース構成が上手だと思いました。限られた予算でよーく考えてメリハリをつけている。二皿目のパスタとか料理としてはなかなか厳しかったのだけど、肉料理のお皿で挟んであって上手に流れを作っているなとは思いました。山手線形式(コースはぐるぐる回っていて、客はメインから始まるか前菜から始まるかパスタから始まるかわからない。店とタイミングに任せてそのぐるぐるに乗り込む形式)の「BINGO」にしろココにしろ、こういう「全体の流れで工夫する」という店が出てきたのは素晴らしい展開だと思います。
posted by さとなお at 21:21| イタリアン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする