2008年11月29日

さとなお:ICARO(中目黒)

「アッラ・バーバ」、先に行かれてしまいました。
ちょっと前から「行こう行こう」と思っていたところ。さすがに早いですね。

じゃあ、イタリアン&白金つながりで、「ICARO」にしてみます。
正式には「ICARO miyamoto」かな。イカロと読みます。ギリシャ神話のイカロスからのネーミングらしい。今年の春にオープンしたばかりの新店です。

レストランの場所は中目黒なんですが、なぜ白金つながりかと言うと、ここ、白金の「ロマンティコ」で半年ほど修業した宮本シェフの店なんですね。
この前「ロマンティコ」に行って「今年の夏、ベネト州とかトレンティーノ・アルト・アディジェ州に行ってきたんですよ」とシェフに話したら、「ボクのところで働いていた若者がトレンティーノの料理を作っているので行ってみてください」と勧められたのでした。「ロマンティコ」ってずっとシェフひとりかと思ったら、弟子がいた時期があったんですね。中山シェフの元で修業したあと、トレンティーノ・アルト・アディジェ州で7年修業して、帰ってきて店を中目黒に開いたとか。とはいえ、あっち行っている間もドロミテ(アルプスのイタリア側の山脈)でスノボーばかりやっていたという噂も(笑)。
ドロミテ、行ったことありますか? あそこに行ったら冬はスノボーしかしないのはよくわかります。ま、夏に行った興味もあって、勧められた翌週だかに行ってきました。

お兄さんがホールでサービス担当、弟さんが厨房で料理を担当している兄弟営業の店です。
弟さんが「ロマンティコ」出身。さっそく「ロマンティコの中山シェフに言われて来てみました」と告げたら、「中山シェフがしゃべりかけるなんて珍しいですね」と。確かに無口なシェフですもんね。弟さんとも話しましたが、おふたりとも外見はともかく内面はかなり男っぽい感じで好ましかったです。

メニューは聞いたとおりトレンティーノ・アルト・アディジェ州の料理が中心。ワインもその州のものが多かったかな。ベネトなんかの周辺や南の州のももちろん、フランスワインも数多く揃えてありました。4500円〜6500円あたりを多く取り揃えているので安心です。ワインリストをいま作り替えているとかで、リストにないワインもいろいろありました。相当ワインを重視している模様。ラストオーダーが深夜1時なので、ワインバー的に使うのもありかもしれません。

やんちゃっぽい硬骨漢という外見の弟シェフの料理は、その外見をいい意味で裏切る繊細でやさしい感じ。もっとガツンと来るかと思ったら、すぅっとやさしいので逆に印象深かったです。「ロマンティコ」のような追い詰めたシンプルさはないけれど、味の感じは似てるかなぁ。ちょっと謙虚で引っ込んでいる。でもちゃんと滋味がある。そんな印象でした。

いただいた中では、名物らしい「熊本産馬肉のタルタル」が美味。「パッパルデッレ 蝦夷鹿の煮込みソース」は手打ちでこれまた美味。メインで取ったローストもとても美味しかったな。量もしっかりあるので、ふたりで数品とってシェアしてちょうどいい感じ。この辺は親切な女性のサービスの人に相談して決めるといいですね。ちなみにおまかせコースは5000円で前菜、パスタ2種にメイン、デザートと多皿系のようでした。

店内は奥に喫煙席が個室っぽく設けられていますが、メインのダイニングは禁煙。落ち着いた色調の店で、カジュアルイタリアンの明るさはないけど大人っぽくていい感じです。
場所は中目黒駅の南側の「びーふてい」がある商店街を奥に入っていって、路地を右に曲がった左側のビルの4階。通りかかってふっと入店する、というタイプの店だけど、通りかかってふっと入店するような立地ではないですね。ホントは近所で普段使いするようなタイプの店です。近所にあったらうれしいだろうなぁ、と。そんな感じ。
posted by さとなお at 18:00| イタリアン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月24日

いとう:アッラ・バーバ(白金台)

>で、骨酒。
>これ、骨酒というよりトサカ酒で、要するに「比内地鶏の頭の
>部分をちょっと炙って、そこに日本酒の熱燗を注ぎ込み、ラップ
>で蒸したもの」なんですね。

比内地鶏の骨酒、初めて知りました。いやあ、片口の中で笑っているんですか・・・。ホントにグロそうですけどうまそー。東京で飲めるトコはないんですか。というか、秋田に行かねばなあ。

そこで今回ですが、鶏の頭に関するところでいろいろと考えてみたものの(ジビエのベキャスなんかは「脳ミソも味わってください」と、頭ごと料理されて出てくるので、そんなのもいいかなあと思いつつ、記憶は昨シーズンまでさかのぼってしまうことになりまして・・・)、うまい酒繋がりで、すぐれた個性的なワインを提供するイタリア料理店にします(あまり繋がってない? 汗)。

白金台はプラチナ通り。有名ストリートの目黒通りとの交差を基点とし一本自然教育園側に並行して走る200メートルほどの小道に、なんと今や4軒ものイタリア料理店がひしめきます(プラチナ通りも入れるともっとスゴイ数になるとは思いますが)。「ロマンティコ」「ボスケッタ」「アンティーカ・ヴィネリア・ジュリアーノ」(はじめの2軒はこちらて紹介したことがあります。3軒目はあまり特筆すべき印象がなかったので紹介は控えました 笑)。そして今回お伝えするところの「アッラ・バーバ」

最初の3軒ともに相当深く奥まった印象で、チープな表現を使えば隠れ家風なんだけど、それにも輪をかけて「アッラ・バーバ」は渋いロケーション。
ちょうどこの美食ロードの真ん中辺り、対談でも紹介した鮨店「岡部」のあるビルの地下。昔は画廊等で使われていた記憶があるのですが、よくここにリストランテをオープンしたなあと、まずは驚き。

もともと一目で見渡せるワンルームのような場所だったはずなので、決して広いスペースではなく席数も20に満たないダイニング。ところが、壁面や間仕切り、家具、照明等がニクイほどかっこよく、ちょっとした個室の延長線上のような感覚で大人のくつろぎに満ち溢れます。

こちらは、西麻布の「ヴィーノ・デッラ・パーチェ」におられたシェフが移られた店とのこと。「ヴィーノ・デッラ・パーチェ」は、料理ももちろんワインも悪い記憶はまったくなかったので、さらに期待は高揚。

案内され座ってみると、最近のモダンなレストランに多くなってきた、テーブルクロスがなく黒革のランチョンマットが各自の前に渋くセットされているタイプ(個人的にはやはりレストランば白いクロスじゃないとなあとは思うのですが)。

まず、お酒つながりで紹介したごとく、ワインリストは圧巻です。もちろん「ヴィーノ・デッラ・パーチェ」の姉妹店ということで、かの店の名物ソムリエ内藤氏がセレクトしたのかと思いきや、こちらに新しくサービス兼ソムリエとして入店した方が、新たに自分の個性でリストアップしたとのこと。

「アッラ・バーバ」のソムリエも、イタリアはローマでのレスランで勤務経験もあるそうで、美しく整然とした(そしておもろいワインがざくざくある)リストを用意。オススメを伺っても、お手ごろ価格で料理に合う地域のものを数々オンテープルしてくださいます。同席したワインのウルサ方も納得させつつ楽しませるトークも抜群。

料理は7500円と10000円のコースのみ。「ヴィーノ・デッラ・パーチェ」のメニューを期待していくと少し肩透かしかな。かなり高級でストレート嗜好です。気合は凄く入っているものの逆に実力を出し切っておられない、この金額のコースにしては少々華がない、というか物足りなさを感じました。

それと、まあオープンしたてということもあるけど料理の流れ、言い換えればリズムにも課題を残したかなあ。というのも、個人的にイタリア料理店へ望みたいことのひとつに、お店が客と作り出すリズムがあるんですね。それこそラテン民族の食べ物だからというわけで・・・。イタリア本国で食事をしているとリズムが悪いなあなどと感じたことは全くないですか、トウキョウでは、特に「アンティーカ・ヴィネリア・ジュリアーノ」を筆頭にこの通りの店はなぜか、(カウンター中心の「ロマンティコ」は除き)リズムが悪いと感じました。

シロガネーゼが闊歩する高級エリアなので、そんなことに拘らない、ゆったりさも魅力としなければいけない、のかもしれませんが。
posted by 伊藤章良 at 13:23| イタリアン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月27日

さとなお:ラッフィナート(芦屋)

また1週間以上経ってしまいました。
伊藤さん、すいません。そろそろ立て直します。

「オー・ギャマン・ド・トキオ」、さすがに早いですね。
ボクも開店直後に行った知人からすごくいいと聞いていて「これは伊藤さんを出し抜いてすぐ行ってやる!」と思っていたのですが、負けてしまいました。評判もよく、すでに常連も多いみたいで、ボクもなるべく早く行こうと思っています。あの辺、「ラシェリール」もあるし、少し歩けば「ラビラント」はあるし「ラシェット・ブランシュ」はあるし、なかなかフレンチが充実してきました。

さて、こないだ関西の妻の実家に行ってきたのですが、義父母が予約してくれたリストランテがなかなか良かったのでご紹介します。

芦屋のイタリアン「ラッフィナート」
「いかり芦屋店」の南側の駐車場の横にある店で、3階建ての2階。ボクが芦屋に住んでいた頃は、このビルにはカラオケが入っていました。たしか2階に。なのでカラオケを改装してイタリアンにしたようです。関西から離れているうちに最新情報にはかなり疎くなっているんですが、最近ではかなり評判の店とのこと。ランチに行って評判が高い理由がわかりました。

まず、コストパフォーマンス。
3800円のコースを頼んだのですが(もうひとつは6500円だったかな)、よくぞこれを3800円で!と驚く質と量でしたね。

冷たい前菜2品、温かい前菜1品、冷製パスタ、温かいパスタ、メイン(肉と魚が選べる)、グラニータ、ドルチェ、コーヒー。

これで3800円です。
芦屋ならもう少し高い値段設定でも客が入るかなぁとは思いますが、やはりこの値段設定は魅力。一品一品は少量ですが、最後まで食べ終わると量も充分。少食の人なら残すかも、と思われるほど。ボクでもちょうどいい量。ランチなら充分です。いいなぁこういう店。

で、味もなかなか。
冒頭にスペシャリテらしい「甘い人参のスプーマ 生うにとコンソメのゼラティーナ」が出るのですが、ここで「お、この店、タダモノではないな」と客を身構えさせます。こういうド頭でのアピール、ボクは好き。温かい前菜で出た「帆立貝柱のオーブン焼き」もなかなか。これってひとつ間違えると居酒屋料理になっちゃうんだけど、繊細さと大胆さが両立していてチカラを見せます。「冷たいカッペリーニ」も良かった。メインはもち豚にしましたが、焼き加減もよく、このころには「意外と満腹〜」と満足してました。
そこからデザートが2品でるのですが、これは芦屋マダム受けするでしょうね。アバンデセールがつくだけで妙に豪華感が増します。

シェフの小阪氏(「アルポルト」で修行したらしい)は、ちょこちょこと客席に出てきて自ら料理を説明してくれます。
最初はセカンドさんかと思ってました(笑)。熱心でいいセカンドだなぁと思っていたら、シェフだった。すごく若くてシェフと思えないんですね。でも本当に熱心で、決して少なくないテーブル数なのに、厨房で作ったものを自ら持ってきてサーブしたり、食事が終わったテーブルに名刺を配りにシェフ自ら挨拶に来たりします。これもマダム受けするだろうなぁ。

あ、ワインも安いのをちゃんと用意してくれています。食材にも凝って仕入れている様子がありあり。サービスの女性はかなりいっぱいいっぱいでしたが(満席で、テーブルが空いたらすぐ予約客が現れる大人気状態)、丁寧でした。内装もセンス良く上品にまとめていて、記念日にも向きますね。テーブル間もちゃんととってあります。

芦屋って意外といい店が少なかったのですが、こういう店が増えてくるとうれしいです。
住宅街という立地をちゃんと理解していて、家族にも奥様方にも受けるコース演出をし、味もちゃんとまとめきって満足度高くしてくれる。んでもって家族の記念日にも使える内装。住宅街のお手本のような店です。
posted by さとなお at 07:45| イタリアン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月06日

いとう:リストランテ・ラ・バリック・トウキョウ(江戸川橋)

「インカント」。ぼくはこの店にイカンとして予約するも、二度もキャンセルする事態になりまして、実は縁がないのかなあなんて少し思っていました。かなりいい感じですね。メニューで迷いまくって同席者とせーので言い合うのが大好きです(笑)。で、意外とみんな同じチョイスだったりして「やっぱり嗜好が似ているなあ」としみじみ思ったりするのであります。

「インカント」はワインにもいろいろといいものがあると聞きますし、料理で迷い・ワインであれこれ考えと、そんなに楽しいことはありません。これはぜひ三度目のトライをせねば。

ではぼくも、イタリア郷土料理つながり、といいますか、ステキなイタリア料理店つながりで、「リストランテ・ラ・バリック・トウキョウ」を紹介します。まーここは、昨年秋のオープン以来相当話題になっており、そうなるのもさもありなんと確信するに足るぐらい、近々にでかけたイタリア料理店の中でも本当に心地よい店。

オーナー坂田さんのご実家をリニューアルした、玄関や欄間のある洋空間も興味深いし、美しいソムリエール(奥様?)に心トキメキます。そして、坂田さんがサービスの修業中に出会い、いつか一緒に店をやろうと誓い合ったというシェフの料理は、素材を見極めその本質を最大限に引き出す力に溢れて、「的を射た」と形容するにふさわしいドンピシャなテイスト。見た目や口にした瞬間はやさしさも感じるんだけど、食べていくうちにさまざまな角が現れて一皿に込められた創意と工夫が五感に染み渡ります。

で、もっともっと月替わりのイタリア郷土料理メニューのことやワインのことも書きたいんだけど、それは溢れかえるマスコミ情報を参考にして下さるとして、なんといっても「ラ・バリック」はオーナー兼ソムリエ坂田さんのお人柄に尽きるんですね。坂田さんは、ぼくの知っているだけで「ア・カーチェ」「ヴィーノ・デラ・バーチェ」「クローチェ・エ・デリツィア」「フォリオリーナ・デッラ・ポルタ・フォルトゥーナ」でサービスやソムリエの修業をされ、その後渡伊。戻って開業準備中に「オフィチーナ・ディ・エンリコ」のオープニングを手伝われたはず(ご本人に確認したわけではありませんが、私の記憶では)。そして、その時々でお目にかかったぼくのことも覚えていて、帰りがけによく声をかけてくださいました。

もしイタリア料理店に興味がおありの方なら、上記4店舗の名前を聞いただけで、これらの門を叩いた坂田さんは、本当にイタリア料理やワインの本質がお分かりで、逆に流行のトウキョウイタリアンとは対極の位置におられたことが理解できるでしょう(ただ、在籍された店がすべて存続しているわけではない事実は、イタリア料理ファンの一人として悲しい限りですが)。

坂田さんは、限りなく多くのイタリア料理ファンと出会い話し薫陶を受け切磋琢磨しつつ「ラ・バリック」をオープンされたわけで、そこにはもうブレや迷いはないはず。そして坂田さんが考えた「ラ・バリック」は、決してボナセーラ系「わてら陽気なイタリアン」ではなく、オシャレでもなく、煙たくなく、華美ですらない。日本人が一番リラクックスしてイタリア料理を楽しめるにはどうすればいいのか、「ラ・バリック」は、現時点での彼なりの結論なのだと思います。

席数も少ないし、ここはいずれ「アロマフレスカ」のようなプラチナシートの店になる可能性は十分にあります。ただ上記4店のようなイタリアンを愛した人たちのために席が用意されている店であればどんなにいいかなあと、密かに願うのですが。
posted by 伊藤章良 at 10:39| イタリアン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月03日

さとなお:インカント(天現寺)

中国(および台湾)はホント、朝ご飯の宝庫ですね。
というか、朝ご飯を食べさせる店が多いということは、それだけ「朝ご飯を家では作らない」ということなのかもしれません。屋台でテイクアウトする人も多いし。日本とは元々の意識が違うのでしょう(これについてはよく調べてないので違うかもしれませんが)。

さて、どうしようかな。
じゃ、「何度も何度もメニューを目で追ってしまいます」つながりにしよう(笑)

天現寺のイタリアン「インカント」

この、去年オープンしたばかりのリストランテ、メニュー数が妙に豊富でメニュー決定までにものすごく時間がかかってしまいます。
もちろん中国料理店で数百の料理名がメニューに並ぶ店もありますが、イタリアンで、プリフィクスでこのメニュー数は立派ですね。しかもどれもおいしそう。その上「本日のオススメ」という一枚ペラもあって、そこにも30くらいの料理名が並びます。

つまり、前菜で30ほど。パスタで30ほど。メインで30ほど。本日のオススメで30ほど。おいしそうな料理名が並んでいるわけです。
これを6800円のコースで組み合わせていくわけですが、まぁ時間がかかることかかること(異様に楽しいからいいんですが)。選ぶまでに食前酒が二杯くらいいる上に、異様にお腹がすいてきます。メニュー選びで食欲増進。ある意味正しい姿です。

まぁでも、イタリアンにあまり詳しくない男性が女性をデートで連れて行った場合は多少大変かもしれません。メニュー選びの示唆を女性にしたくても、これだけあると全く想像もつかない料理もあるし、毎回サービス人に聞けないし(ふたりしかおらず忙しそう)。そこそこの経験値は必要な店ではあるかもです。

パスタは、メニュー選びの最中に、手打ち麺をディスプレイしてテーブルまで持ってきてくれます。
実際にパスタのカタチを見ながら改めてメニューを見ると、ほとんど決めていたのにまた迷いが生じます。幸せな焦燥。

散々迷って決定した料理ですが、どれもこれもなかなか良かったです。
特にパスタはよかったな。ちょっとメインが弱い気がしましたが、全体的にレベルが高く幸せ度も高い感じ。イタリア各地の郷土料理が多いですが、たまたまなのかどうなのか、スパイスをしっかり使っている印象が強かったですね。ワインもちゃんと考えて料理に合わせてくれ、満足のいくものでした(5〜8000円くらいが主要価格帯でした)。

郷土料理コースが売りらしく、8200円のコースは隔月変わりでイタリアの様々な地方料理を味わえます。数ヶ月おきに通えばイタリア各地方を制覇できる仕組み。
ワインも郷土スペシャルのコーナーがあったりして、イタリアに詳しい人はより深く楽しめるかも。

天現寺近く。明治通り沿いの「天現寺カフェ」の2階。
お洒落かつ意外と落ち着いていてなかなかいい雰囲気です。ワインセラーも客席から見えるようにディスプレイしてあっていい感じでした。
午前2時までやっているので、カウンターで一品、という使い方の人も見受けられました。今度は二軒目としてワインバー的にちょろっと食べに来てみよっと。
posted by さとなお at 18:15| イタリアン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月20日

いとう:リストランテ フィオレンツァ(京橋)

>おおっと、ごめんなさい。金沢とか行っていて、一週間以上あい
>ちゃいました。もっとお互い3日おきくらいには更新したいです
>ね。すいません。

はい! ぼくもそのつもりでガンバリます。

>ちなみに、ボクも最近、クラシカルなフレンチが食べたくて仕方
>ありません。繊細かつ懐石的なモダン・フレンチに飽きているの
>かなぁ。

その通りですね。
ぼくも、先日「レストランひらまつ」に行ってきました。
「ひらまつ」は「シェ・イノ」ほどクラシカルではないけど、良質の塩がしっかり効いたこれぞフランス料理。特に小鳩のサルミソースは、質・量とも最高でした。


>ということで、「シェ・イノ」の京橋つながりで「東京バルバリを。

以前宝町にクライアントがあったので、ランチタイムに入ったことがあります。夜のメニューを見せてもらって面白そうな店だなあ・・・と、チェックしていたんだけど忘れていました。ぜひ近々でも行ってみたいです。

では、ぼくも続いて京橋つながり。イタリアンの「リストランテ フィオレンツァ」です。ここは「東京バルバリ」とは反対側の東京駅寄り。意外と中は広いんですが、入口が少々分かりにくい。しかも、この界隈にはイタリア国旗の出ている店が何軒かあり、混同してしまいそう。

でも、少々奥まった謙虚なたたずまいが、この店の個性を象徴しているなあと、後で分かってきます。ここは本郷にあるイタリア料理店「ココ・ゴローゾ」の姉妹店(こちらが後にできましたが、現在シェフはこちら在籍してるので姉貴分かな)。「ココ・ゴローソ」はとても個性的な店として、ぼくが情報サイトに記事を書いていたころ、読者の方からよく紹介を受けました。行こう行こうと思いつつ、本郷という土地柄か(別にそんなに遠いわけではないのに)足が向かず、とても残念に思っていたところ、シェフが新たに魂をこめた店を京橋にオープンしたとうかがい、教えてくださった方と早速訪問。

「フィオレンツァ」の名前のごとく、フィレンツェを中心としたトスカーナ料理で、アラカルトのセコンドピアットはすべて肉。イタリアンは総じて海のイメージが強いんですが、「フィオレンツァ」はまさに山の料理。メニューはかなり男っぽく(といってもお客様は女性ばかりでしたが・・・)、実際いただいても、どっしりとしつつ暖かみがあり、時折繊細さも見え隠れして、こんな男になりたいなあと思ったぐらい(笑)。

そんな男の料理に呼応するごとく、ソムリエ氏が本当にすばらしかった。決して高額のワインを勧めず、説明は具体的で的確。イタリアのお酒に対する愛情が強烈に満ち溢れて、それを受け止めるぼくたちも自然と気持ちがほころんできます。

で、料理が終わっても、彼のススメるままにワインや食後酒を飲み続け、結局ラストの客。すごい飲んでしまい、お店の思うツボでありました。
posted by 伊藤章良 at 17:59| イタリアン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月25日

いとう:アロマフレスカ名古屋

「沖縄倶楽部 源さん」知りませんでした。ランチもいい、とのことなので、今度狙ってみます。それと、改めてさとなおさんの沖縄料理に対する見識と愛情の深さを感じました。何気ないチャンプルーがおいしいのは大切なことですね。そういえば、さとなおさんと安里屋ユンタを歌いながら行った「うりずん」も東京に進出したようで、沖縄料理の根強い人気に驚いています。

>最近よく「対談は地方の店ばかりですね」と言われることが多いので

と書きつつ、ここ数日の東京飲食の大騒ぎにはへきへきで、東京のお店を取り上げるのに食傷気味。ということで今回は名古屋の店。すみません(笑)。

というか、ミシュランガイド東京発売の前後ぼくは名古屋にいました。そんな日に東京にいないというのも逆説的でいいなあと思っていて、その分名古屋の食を楽しんでやろうと「アロマフレスカ名古屋」に行ってきました。

東京の方は「アロマフレスカ」か名古屋にあるのをどの程度ご存知か。また、名古屋の方はどれぐらい超人気店「アロマフレスカ」を知っているのか。おそらくどちらも皆無と思われます。まさに狙い目。

そして「アロマフレスカ名古屋」での感動は、東京の「アロマフレスカ」を上回りました。場所は、栄にある松坂屋南館の最上階。つまり百貨店の食堂街です。周りにロブションやなだ万などが並び、ブランド料理店が先行する中で、「アロマフレスカ名古屋」は、名古屋の方にはまったく知られていないそうです(お店のスタッフの談)。

まず、今の「アロマフレスカ名古屋」には、麻布十番に「カーサ・ヴィニタリア」ができた当初フロアを担当していた(さとなおさんもきっとご記憶だと思いますが)、植野・田渕両氏がサービスの要として采配をふるっています。

ぼくは、この二人が今のヴィニタリアやアロマフレスカ人気を決定付けたと確信していますが、それほどやさしくてスマートな接客。改めてお二人のサービスを受けると、レストランの印象を決めるのは、その多くがサービススタッフの力量だなと感じますね。
料理は、名古屋の民や個性を受け入れようと少しずつ手を入れているそうですが、基本的に東京と同様のコースで少量多品種の皿で構成。最後のお茶を茶葉から選べたり、クッキーが食べ放題だったりも同じ。コースのみなので、レシピを忠実に守れば東京店と味覚の上でも差がつくことはないと思います。

内装は、どちらかというと品川駅中の「アロマティカ」に近い感じで、木調を生かしたウッディなダイニング。窓外にテレビ塔を望む好位置で、ぼくを名古屋に出張させてくれたクライアントのビルを眼下にしながらの食事でした(笑。

唯一残念なのは百貨店の食堂街にあるという点。店までのアプローチは最悪で、かつ食事が終わって店を出たとたん確かに現実に引き戻されるんだけど、店内での余韻が強烈に残っているので極端に興ざめすることはないと思います。

植野さんに「ミシュランの星獲得おめでとう」と軽く振ってみたら、「その日の朝、名古屋ローカルのワイドショーでミシュランガイド東京で星を獲得した名古屋の店として紹介されたので、電話がじゃんじゃん鳴るかなあと待ち構えていたんですが、まったくいつもと同じでしたよ」とのこと。

東京の喧騒がウソのように、名古屋では静かで穏やかな食事ができました。
posted by 伊藤章良 at 23:03| イタリアン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月29日

いとう:ラ・グラディスカ(西麻布)

>今回は「カー・ウント・カー」。
>オーストリア料理。オーストラリアではなくてオーストリアですね。オーストリー。

あ、台風の日にも行かれてたお店ですね(笑。
ぼくも昨年行きました。「カーウントカー」では、さとなおさんが「必食なのがふたつ」とすすめておられたので、他の店ではなかなかお目にかかれない「必飲のものふたつ」をぼくも紹介します。

まずは、大麻入りのオーストリアビール(と、お店の方も説明をしてました)。といってももちろん合法のもの。元気が出る効果があるようですが、それはよく分からなかったなあ。それと、ドイツ圏でよく飲まれているシュナプスというスピリッツ。オーストリアに行った友人から現地産のシュナプスをいただいて以来、バー等で置いてないかいろいろと聞いてみたりしたんですが、なかなか見つからない。ところが「カーウントカー」にはワインリストに載っているんですね。ちなみにシュナプスをお土産にくれたぼくの友人は、滋賀の山奥で鍛冶屋をやっており、オーストリアでは「世界鍛冶屋大会」なるものが開催されているらしいです。

友人曰く、オーストリア各地で蒸留されていて酔うために飲む焼酎のような酒との話でしたが、「カーウントカー」では、食後酒としてぴったりの上品なものでした(チト高い)。

さて、さとなおさんも現地に近い味のレストラン紹介だったので、ぼくも同様に現地さながらの料理が魅力の「ラ・グラディスカ」を取り上げます。

ここは、イタリア・ピエモンテのレストランで、シェフとして日本人初の一つ星を獲得した方がオープン。テレ朝通りを広尾の方にくだり、フランス料理店の「ル・ブルギニオン」の角を曲がってすぐの地下にあります。

地下とはいっても天井がとても高いので閉塞感はなく、ダイニングのレイアウトもゆったりして快適(ただ、85パーセントぐらい完成した段階で予算がなくなってしまった、みたいな感じは少しするかな 笑)。しかもドレープで囲われた半個室以外は、客席が厨房の方を向いている配置。常にキッチンの動きを視野に入れての食事はなかなかドラマチックです。

料理は、ぼく個人はとても楽しめました。直球勝負だし、イタリア地方料理の無骨で素朴な個性を、細かくていねいに表現しておられます。ただ、代官山あたりに散見するトウキョウイタリアンがお好みの方には、オイリーで重く塩も強い(ドルチェも濃厚ですし)と感じるかもしれません。

特筆すべきはサービス。でしゃばるでもなく引っ込むでもなく、テーブル間で交わす一言二言に、含蓄と品と、気持ちよく飲み食いしてもらいたいとの愛情を感じました。

ワインは、本数が少ないながらもぼくの好みが多くリストに載っていて目移りがしたので、そんな話をスタッフの方にふってみたら、「ラ・グラディスカ」は、今話題のワインインポーター(個人)とシェフとの共同で開いた店だとか。

なるほど・・・。ぼくのベストキャンティも、そのインポーターが入れているものだったりするし、圧巻はシチリアのワイナリーベナンティのグラッパ。シチリアを旅した際何度も酒屋に足を運びましたが、一度もお目にかかったことがなく、お店で一本買って帰りたいぐらいでした。
posted by 伊藤章良 at 15:50| イタリアン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月16日

いとう:Cu-Cal(軽井沢)

>軽井沢の「丸山珈琲」です。
>まぁ有名店なのでご存知だとは思いますが、最近数回通ってやっぱり唸ったのでご紹介します。

軽井沢は、関西人のぼくにとってまだまだ初心者なんですが、最近魅力の深さに気づいてきました。そこで、軽井沢つながりということでぼくもひとつ。

昨年もこちらで紹介した「Cu-Cal」という、人気シェフによる夏限定のレストランが、今年もまた軽井沢にオープンしたと聞き、早速この休みを利用して行ってきました。

「Cu-Cal」とはキュイジーヌ軽井沢の省略形でしょうか。有名シェフたちやそのレシピ(「カノビアーノ」「シェ・トモ」「イレール」「マッシュルーム」「イル・ギオットーネ」等)が、夏の間だけ軽井沢に終結するというイベント的なレストランです。

昨年はオープンエアな場所にテントが建ち、デッキの上にテラス席が並んでいて、それこそ夏限定な感じだったのです。ところが今年は、昨年が好評だったのか旧軽井沢銀座のど真ん中、しかも界隈のランドマーク的な複合ビル「チャーチストリート」2階の広いスペースにて出店。夏限定ではもったいない、というか一年中営業されるのかなあといった雰囲気で、新しいピカピカの屋内ダイニングでした。

昨年は各店舗が独立したフードコートだったのですが、2007年は、各店のレシピが、前菜・パスタ・メイン・デザート・ドリンクとまとめられ、ひとつのレストラン形式になっています。つまり、「ティオ・ダンジョウ」のタパスや「シェ・トモ」の生ウニの貴婦人風を前菜に、「オフィチーナ・ディ・エンリコ」のガスパチョ、「イル・ギオットーネ」のパスタ、そして「ミラヴィル」のステーキ・・・。と、こういった具合。
(しかも、それ以外にも、「大木戸矢部」の和定食や「酉玉」の丼までありました)

また、そんなレストランとは別に、今回の目玉はシェフズテーブル。メインダイニングとは別仕立てのカウンターが6席。そこにもキッチンがしつらえられていて、シェフがそのキッチンに立ち、その日のお客様だけのメニューを作る。

そんなシェフズテーブルには、1ヶ月先の予約も取れないという「イル・ギオットーネ」の笹島氏をはじめ、東京の人気店シェフがスタンバイしているようです。昨日は、「ラ・ゴーラ」最後のシェフを経て、現在「オフィチーナ・ディ・エンリコ」を仕切っておられる小林真氏のシェフズテーブルを体験してきました。

「やっぱり人前で料理を作るのは緊張しますね・・・」と、はにかむシェフと語らいながら、目の前で手際よく盛り付けられていく料理を見つつの2時間。これは東京で絶対に体験できない貴重なディナーだと思います。昨年と違って、かっこいいウェブサイトもあるので、ぜひこちらでシェフズテーブル出演のシェフをチェックしてみてください。
posted by 伊藤章良 at 22:42| イタリアン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月12日

さとなお:SABOT(札幌)

最近すっかり地方と海外ばっかりのご紹介になっておりますが、今日もそんな感じでスイマセン。東京の店もたまっているので書きたいのですが…。

今回は札幌のイタリアン「SABOT」です。
サボ、ですね。オランダの木靴をSABOTと言うけど、店の由来になんかそういうのがあるのかどうかは知りません。サボタージュもこのSABOTから来ているらしいけど、そういう由来なのかどうか…。

実はおとといの晩に行ったばかりなのですが、札幌で深夜に気楽においしいイタリアンとワインを、と言うときにはベストな選択かもしれないと思いました。
北海道の和食や魚介に飽きて「二軒目にちょっとおいしいワインと一品でも」という時など特にベスト。午前2時までやっているし(ただし深夜まで混んでいるので予約必)。

しかも日曜もやっている!(日曜は午前1時まで)
これって旅行者にはうれしいんですよね。土日過ごして月曜に帰る、というような場合、日曜夜の店に困るのですが、そういう意味でこの店は心強い味方です(定休日は火曜)。

東京で言ったらどんな感じかなぁ。青山の「アズーラ」と四谷の「岩井食堂」を足して2で割って「アロマフレスカ」グループと同じ方向性に楽しくした食堂な感じ(笑)。
ラーメン屋を居抜きでイタリアンにしたらしいので、お洒落というより素朴で家庭的な雰囲気だけど、そこで過ごせる時間は上記のようなイメージかも。

カジュアルで素朴。基本はしっかりしていつつ創作が足されていったおいしい料理と、選ぶのがワクワクするような楽しいメニュー、家庭的なサービスなどが一体となって、幸せな気分になれる店ですね。そして全体に安価。ワインも逃げ道いっぱい。とても楽しいです。

北海道のいろんな食材を使用していて、くわしくメニューを思い出せないのですが、オリーブにエビを詰めてフライにした一皿からしてタダモノではない感じ。釣りアジのカルパッチョや白ウサギの田舎風テリーヌ、アスパラを使ったサラダも良かった。ピッツァはローマ風のパリパリ。パスタは具の使い方がすばらしく、春の野菜をふんだんに使った一品を食べましたが、ほろ苦くてとても完成度高かったです。全体に少しオリーブ油が多めな印象だったけど、とにかく頼んでいて楽しい料理が続きました。

奥さんのサービスもつかず離れず気持ちいいもの。カウンターとテーブルが4つだったかな。きちんと目が行き届いています。

こういう食堂的な店が近所にあって日常使いに出来たら天国だなぁと近所の人がうらやましくなるような店ですね。なんだか肩の力を抜かせてくれる気楽な幸せ感。勝負のデートや思い出に残るディナーというより、日常の疲れを癒してくれる空気があるいい店です。

場所は円山公園駅近く。南1の西25です(011-613-2425)
posted by さとなお at 12:52| イタリアン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月22日

いとう:ボスケッタ(白金台)

カタプラーナ。ポルトガルで鍋ですか・・・。なんか和みますなあ。また鍋の形も特徴的なようで、昨冬突然一世を風靡した「火鍋」を思い出しました。
お菓子も、カステラに代表されるように日本人の口にも合うんでしょうね。

今ユーロがとても高くてヨーロッパに出かけようとの気持ちがあまり起こらないんですが、ポルトガルだとなんとなく食や宿泊等に高額な予算を割かなくてもよさそう。狙い目な気がしてしかたがありません(笑)。

で、ぼくは最近オープンしたイタリアン「ボスケッタ」です。
ここは、イタリアンのシェフとしてすでに名声を得ている、元「リストランテ・キオラ」鵜野シェフが、お気に入りの食器屋さんとともにオープンした店だそうで、一階が食器店、二・三階がダイニングとなっています。

場所は白金台のプラチナ通りから一本目黒側の細い道で、最近とかくこの道沿いに鮨・和食・イタリアン・バーなど、どんどんとレストランができており、プチグルメストリートと化してきた感もありますね。

あ、さとなおさんに分かりやすく言うと、宮崎さん愛弟子のバーの真向かいです(そういえば、以前訪れた際ヤス君と「目の前に何ができるんだろうねえ」と話した記憶がよみがえりました)。

オープンしたばかりなので当然新しいんだろうけど、なぜか店内は薄暗く多少くすんだ感じ。サービス陣もそれに呼応してなんとなくカタい。ダイニングはカーテンで仕切れる部屋や個室が特徴のようで、料理やワインを中心に楽しむ「エノテカ・キオラ」(以前鵜野シェフが在籍した)的な雰囲気はなく、密談・おしのび系ですかねえ。

鵜野シェフの料理は、新宿のワインバーの時代から1〜2年に一度はずっと食べてきたんだけど、めちゃめちゃ期待していただけに(残念ながら)ご自分の店である今回が一番よくなかった印象。シェフご自身がお気に入りの食器店とのコラポということで、美しい妖艶な食器が出てきます。でも誤解を恐れず個人的な感想を言わせてもらえば、食器があまり料理と合っておらず、加えて食べにくいものが多かったです。また、肉料理はとても大きな真っ赤な皿にて出されますが、皿の保温が難しいのか肉がすっかり冷めていました。

ところで。
「ボスケッタ」の道路を挟んで向かい側のビルにもイタリアンがあります。ここは楽天三木谷社長夫人、晴子さんがオーナーの「ハル」から独立したシェフの「ロマンティコ」。そして、三木谷晴子さんの実弟が営むグラナダグループを離れた鵜野氏が、目の前に同じイタリアンを出店。なにか因縁を感じますね・・・。個人的には現在のところ「ロマンティコ」に軍配かな。
posted by 伊藤章良 at 18:07| イタリアン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月14日

いとう:オステリア・ディ・レンドラ(大阪)

>実は、伊藤さんがこれまた気に入っている「リストランテ・ダ・ニーノ」に行ってきたのですが、セコンドがもうひとつでちょっと残念だったのです(魚はまぁまぁだったけど、肉は…)。

ううむ。「ダ・ニーノ」はいまひとつ、というメールを時々いただきます。ぼくが伺ったのはオープンしてすぐだったのでイキオイも感じたんですが、きっと流行っているでしょうし、少々守りモードなんですかねえ。

>ただ、イメージの中では、青々しいまでに薫るトマトをはじめとした野菜類、粉っぽいまでにアルデンテなパスタ、あくまでうまい魚と肉、ガツッと土臭い直球料理、ちょっと濃いめの素朴&ストレートな味付け、でも意外と洗練…、

いやあ、さとなおさんをヨイショするわけではないですが(笑)、まさにそのとおりです。素材の違いはありますが、ぼくが行ったときは、「ダ・ニーノ」にはそんな風がたくさん吹いていました。アラカルトで注文したこともあるんですが。

で、今回は大阪のイタリアン「オステリア・ディ・レンドラ」を紹介します。
ぼくがallaboutを辞めた後、なぜか食べ歩き系のガイドさんが乱立してますが、その中では、関西担当の渡部功平氏をときどき参考にさせてもらっています。

というのも、西で日本料理を食べるにはそんなに選択枝には困らないけど、イタリアン・フレンチとかになると決め手にとぼしく(「関西のおいしい店」はリニューアル中だし 笑)、渡部さんのページがなかなか重宝します。

今回の「オステリア・ディ・レンドラ」もそんな一軒。扇町という大阪梅田界隈からタクシーでワンメーターほど。あまり飲食店の密集地帯ではなく(近くには捏造で有名になった関西テレビが)、とりわけ、日曜日はそんなに人通りは多くありません。

渡部さんの記事はもちろんディナー、ただぼくが訪れたのはランチ。でも休日の昼なので、それなりのメニューは期待しました。だけどちょっと残念な結果に。

一応それでも昼の一番充実したコースを注文。前菜、パスタ、メイン、デザート、コーヒーです。パスタは麺もソースもとてもおいしいし、パンはトーストして生ハムを挟むという面白い発想。でも、平日のランチタイムのごとく、ものすごい勢いで料理が出てくるんですね。まだ食べているのに、次の皿を持ってサービスが待っているぐらいの感じ。メインの肉料理は、まさに作り置きで、すっかり冷めている・・・。1時間かからず食べ終わってしまったのですが、その間に、ナンと他のテーブルは二回転していました。

せっかくの休日昼下がりなのに、ワインでも飲みながらゆっくり食事をする、そんな感覚は大阪にはないのかなあ。寂しかったです。
ふらっと入る場所でもないので、皆さんココを目指して来ておられると思うのですが・・・。
posted by 伊藤章良 at 23:17| イタリアン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月09日

さとなお:リストランテ・ダ・ニーノ(乃木坂)

>また時を置いてぜひ再訪してみてください。

「ヴォーロ・コズィ」、もちろんそうします。
ちょっと料理選択もニッチ系にしすぎたかなぁと思っていたので。

ところで「ラ・コッレツィオーネ」、すごく良さそうですね。

>多くのイタリア料理ファンが「トウキョウイタリアン」に対して
>不満に思っていることの一つ、セコンドピアットのショボさがなく、
>メインの肉料理は選択肢も多く量も圧巻。
>しかもコースの価格は6500円と押さえ気味な設定です

よいですねぇ。
実は、伊藤さんがこれまた気に入っている「リストランテ・ダ・ニーノ」に行ってきたのですが、セコンドがもうひとつでちょっと残念だったのです(魚はまぁまぁだったけど、肉は…)。

ボクはシチリアに行ったことがないので、本場の味がわかりません(南伊はナポリだけ)。だからシチリアに滞在した伊藤さんが「あの島で食べられたのと同じ味」と感じたポイントがどこかも想像するしかありません。

ただ、イメージの中では、青々しいまでに薫るトマトをはじめとした野菜類、粉っぽいまでにアルデンテなパスタ、あくまでうまい魚と肉、ガツッと土臭い直球料理、ちょっと濃いめの素朴&ストレートな味付け、でも意外と洗練…、みたいな感じを想像していたんですね。もちろん手に入る食材の問題もあるでしょうからそこまでは行かないかもしれませんが、なんとなくそんな方向性を期待してました。

で、この店、わりと高いじゃないですか。
コースは8000円と10000円。アラカルトは一品3〜5000円はする。
メニューを開いて「うわぁ」とかなりビビリつつ、こりゃいい食材を用意しているんだろうなぁ、と逆に期待したのですが、ボクが行った日に限っては、前菜とパスタは良かったものの、メイン、デザートと盛り下がって行ってしまったのが残念でした。

ま、あとから「高くてもアラカルトでガッツリ行けば良かったか」と後悔はしたのですが(一番安く済む8000円のコースにした)、コースの印象は「繊細でおだやかな流れ」という感じ。随所に「なるほど南伊な感じ」という楽しさはあったけど、「これが本場シチリアそのもの」であるとは思いにくかったですね。少なくともボクが行った日は。

というか、コースは(日本人に合わせて)ちょっと無難にしているのかも。
ただ、8000円とるので「ちゃんと盛り上がるメイン」は設定してほしかったです。

途中でニーノさんのお子さん(推定4歳)が入ってきて「雨がふってるの!」と叫んでたのが可愛くて、あぁイタリアっぽいなぁと思ったし、カラフルなお皿も楽しかったし、店の狭さもボクは気に入ったので、あと一歩、セコンドピアットだけちゃんとしてくれ、と思っちゃいました。

あ、ワインももう少し安くしてほしいと思ったかな。

でもアレですね、カジュアルな店に見えて、「ダ・ニーノ」は高級店なのかもしれませんね。ニーノさんの狙いとしては。黒服のメートル(?)もいるし。

高級店であるなら「繊細でおだやかな流れ」もわかります。
本場シチリアと聞いて勝手に「カジュアルで土臭くてガツンとくる楽しい店」と思ってしまい、そこにイメージの乖離が生まれたのかもしれません。ただ、日本人的にはカジュアルっぽい内装と外観なので、ちょっと値段とちぐはぐなイメージはあったです。
posted by さとなお at 08:26| イタリアン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月06日

いとう:ラ・コッレツィオーネ(恵比寿)

>個人的には、強く印象に残るというよりは、安心して楽しく食事ができる、という感じでした。盛りつけもキレイで味もいいけど、長く印象に残る料理には残念ながら出会えませんでした。

あの内装と食器。しかも少々硬めなサービスなので、保守的な印象は否めないかもしれません。
ぼくは西口シェフがまだイタリアで活躍されていたころ、時折日本で開催されたフェアーに出かけました。ただそのときは、あまりいいとは思わなかったんですね。一方「ヴォーロ・コズィ」では、特に季節のテーマを設けた特別コース料理等、とてもすばらしい印象でした。それこそ「衝撃的な美味」と思える料理もあったのです。
自分にも言えることですが、また時を置いてぜひ再訪してみてください。

で、ぼくも続いてイタリアン、「ラ・コッレツィオーネ」です。

ここは、恵比寿に何棟かある、どうも今ひとつの飲食店ばかりが入った商業ビル(失礼)の1階に昨年末開店。ところが、この「ラ・コッレツィオーネ」が入っているビルだけは、他に比べ、良質廉価で上品な焼肉店「喜福世」、いかしたダーツバーに加え、最近24時間営業の安うま中華「中国茶房8」の2号店までオープンし注目度アップ。ただ、この店は1階の道路に面し、人通りも多い最高のスペースながら、当初「ニューズデリ」があり、その後イタリア料理店になり(名前失念)、改めて内装を変えてのオープン。なかなか飲食店が定着しない場所でもありました。

で、新たに登場したここは、大手ピザチェーンの旗艦店とも聞きましたが、そんなこともあってか、オープンしてすぐも、すでに風格すら漂う完成度。ダイニングはいままでの店の雑多な雰囲気がウソのように鋭角的に洗練されていて、サービススタッフも、そんな内装と比例するごとく、カッコよくてスマート。

なにより料理がうまかった。
個人個人でとらえ方はあると思うんだけど、ここ最近行った日本のイタリア料理店のなかで、もっとも現地イタリアに近いパワーと洗練を感じました。特にパスタは、イタリアの空や海がぐんぐん迫ってくるぐらい(笑)。それと、多くのイタリア料理ファンが「トウキョウイタリアン」に対して不満に思っていることの一つ、セコンドピアットのショボさがなく、メインの肉料理は選択肢も多く量も圧巻。しかもコースの価格は6500円と押さえ気味な設定です(ただ、最近のホームページ情報を見ると、ぼくが行ったときほど選択肢はないようです)。

料理の内容や価格に対してワインが少々高いので、あまりガッツリ飲む気分になれないのがちょっと残念。ただ、相対的に塩は控え目で、ワインをがぶ飲みという感じではなく助かりました。
posted by 伊藤章良 at 23:51| イタリアン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月05日

さとなお:ヴォーロ・コズィ(白山)

>それにしても、原田シェフを筆頭とした「アロマフレスカ」系の店は、
>なせ皆さん押しなべて金太郎飴のように(いい意味ですよ)、同じなのか。

はは。わかりますわかります。教育されるのか、それとも自然に薫陶されたのか。ある意味「強み」でもありますが、系列が増えちゃうと「弱み」になるかもですね。

さて。イタリアンつながりで、ボクは「ヴォーロ・コズィ」を書こうかな。

伊藤さんも褒めてるし、行った人はみな褒めてるリストランテですね。
代々木上原で「ブォナ・ヴィータ」という店をやっていた西口シェフの店。イタリアに修行に出て、向こうで店を任されて、その後帰ってきてオープンした店、ってことらしい(受け売り)。

行ってみてビックリ。そうか「ベルドジュール」のあとにできたんですねー。しかも居抜きなので、あのアールヌーボー系の雰囲気が色濃く残っていて懐かしかったです。思ったよりずっとクラシックで背筋が伸びました。もう少しクラシックな格好していけば良かったなと後悔する感じ。とてもいい雰囲気。

で、料理はというと、んー、西口シェフの評判があまりに高いので、期待が高くなりすぎたかもしれません。

個人的には、強く印象に残るというよりは、安心して楽しく食事ができる、という感じでした。盛りつけもキレイで味もいいけど、長く印象に残る料理には残念ながら出会えませんでした。

いや、ちゃんとおいしいし文句はないんだけど、もうちょい衝撃的な美味かも、と期待が大きくなりすぎたのが原因です。最初から評判が上がりすぎてしまうのも考えものっすね。
食べた中で味を覚えているのは「自家製のグリッシーニ」「ポレンタとタレッジョのラヴィオリ」「自家製コテッキーノ」かな。6500円の「プリフィックス・コース」はコストパフォーマンスもよく、楽しかったです。スペシャリテである「ラヴィオリ」とかの印象がもう少し強ければもっと良かった。

あと、なんとなく、内装と料理が合っていない印象も受けました。もう少しモダンな内装の方が似合う料理かもしれない。

同行者と楽しく食事できたので満足感は高いけど、ちょっとだけ残念、って感じです。
posted by さとなお at 17:32| イタリアン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月27日

いとう:リストランティーノバルカ(広尾)

あ、「パッチョーネ」ですね。そう、ぼくも、ビルの2階にあった小さな店のころはあまり印象が強くなかったんですが、目黒川沿いの素敵な場所に移って以降、何度も感動しました。

東京でも、もっとも日本らしくない、というかヨーロッパぽい(と個人的には思っている)目黒川沿いロケーションには、やはりイタリア料理店を飛躍させる「気」があるのかもしれません。

と、その手があったかとひざを打ちつつ、ぼくも「ば」つながりでいきます。広尾は「アロマフレスカ」発祥の場所にできた「リストランティーノ バルカ」です。

今や、東京でもっとも予約の取れないイタリア料理店として知られる「アロマフレスカ」のスタートは、明治通りから少しわきに入った、フランス料理店「アラジン」もあるビルの地下に位置し、とてもとても狭いスペースでした。

過去何度も書いているんですが、ちょうど桜の季節に母を連れて行った際、壁面いっぱいに満開の桜が活けてあって、むせるごとく艶っぽい・・・。母曰く「こんな店に私と来ているようじゃあかんで」と言わしめるほど、素敵な店。その後の隆盛は周知のところですが、その発祥の地に、オーナーシェフ原田さんの弟子が戻ってきました。

この場所は、「アロマフレスカ」が移転した後和食系の店になり、結果カウンター中心の店に改装。ところが、再度生まれ変わった「リストランティーノ バルカ」は、そんな和食店っぽいレイアウトを生かしつつ、カウンター中心のイタリア料理店として、効率的に変身を遂げています。

ただ、若干のテーブル席もあり、そのエリアは当時の「アロマフレスカ」を思い出すに至る雰囲気も持っています。

それにしても、原田シェフを筆頭とした「アロマフレスカ」系の店は、なせ皆さん押しなべて金太郎飴のように(いい意味ですよ)、同じなのか。
若い力が中心となっていて、とてもとてもサービススタッフの応対が素敵で、パスタのねっとり感と火入れの面白さを重視したメイン料理があって、極めて良質で廉価なイタリアワインがそろっている(しかも、廉価のワインを中心に薦めてくれる)。

加えて「リストランティーノ バルカ」は、カウンターの利点を生かしてか、前菜のバリエーションが相当面白い。20種類ぐらいはあるかと思われる、ほぼ一皿900円に均一されたおつまみ系のアイテムが、野菜・魚介類・モツ〜肉まで勢揃い。見ていると全皿制覇したくなるぐらいの、ワイン好きにはたまらない料理が並んでいます。
昼の営業はやらないが、逆に深夜まで客を迎える体制にふさわしい、メニュー構成といえるでしょう。

「ピッチョリードルル」といい、明治通りを隔てた向こう側にある「ギャルソンドゥラヴィーニュ」といい、深夜の大人を楽しませる店がこのあたりに集中しつつあり、楽しみな限りです。
posted by 伊藤章良 at 23:38| イタリアン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月26日

さとなお:バッチョーネ(中目黒)

あ、「ばーど」行かれましたか。早いなぁ。

> 残念ながら村祐はなかったですけど(笑)

去年の12月末に行って「村祐 純米大吟醸」があってひっくり返った店です。「村祐」置くか、と。まぁすぐ売り切れたみたいですけど。でもわりと穴場な店ですね。

そんじゃ「ば」つながりで(笑)、「バッチョーネ」を。

以前、目黒駅から坂下がった左側の2階にあったイタリアンで、その頃一回行ったんだけど、そんなに印象に残ってなかったんですね。
でも、今回、中目黒の北側に移転して初めて行ったのですが、とっても良かったです。立地や内装がよくなったのもあるけど、味が格段によくなっていた印象を受けました。

前菜の「ういきょうとマアジのサラダ」にまず唸り、リゾットに引き込まれ、メインの豚のTボーンステーキや子羊のローストで「あぁいい店かも…」と嘆息しました。うまいですね。安いし、程もよい。

もともと焼きには定評のあるリストランテだったので、Tボーンとかはある意味「想像の範囲の美味」だったのだけど、「ういきょうとマアジのサラダ」でその思い込みを変えました。とってもいいバランスでまとめてあります。うまかったな…。この組み合わせでパスタを作って!って頼み込みそうになりました。

メインは安定してうまい感じ。量もたっぷりだし付け合わせもちゃんとうまい。いいですね、こういうイタリアン。

ワインはそんなに種類がないけど、安いものから高いものまでキチンと揃えてあっていい感じ。パルミジャーノの照明カバーもいい雰囲気。デートでも男同士でも使えるカジュアルかつガッツリ系。ちょっと気に入ったかも。
posted by さとなお at 12:52| イタリアン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月24日

いとう:ドン・チッチョ(表参道)

>普通だと揚げてパリパリになっている細麺の皿うどんを想像すると思うけど、本場長崎には「太麺皿うどん」というのがあるんですね。

やはりそうですか。ぼくも揚げた麺もうまいけど、もちもち麺の方がさらにおいしいんじゃないかと思っていました。あんかけ焼うどん、といった感じなのでしょうか(そんな簡単なもんじゃない、そーですよね)。食べたいなあ。東京近郊でもその味を再現している店をぜひ見つけてください。

では、ぼくも地方色豊かな麺つながりで、シチリア料理店「ドン・チッチョ」を取り上げます。ここは、10月末にオープンしたばかりで、今年を飾るイタリアン総括のトリともいえるかな。

食ライターや多くの食べ手から高い評価を受けていた外苑前の「トンマズィーノ」がいったん閉店。ほぼ同じスタッフにて新たに青山学院横でスタートした、ファンには待望久しかった新規オープンといえるでしょう。オープン一ヶ月に満たないのに、すでに二週間先まで予約で一杯との噂です。

店内はウッディでほの暗く、クラシックなイタリアンレストランとしてすでに馴染んだ感じ(一緒に行った友人は「ちょっとサバティーニのようだ」と言ってました)。そして、所狭しと動き回るスタッフは「トンマズィーノ」と変わらず。ラテン系の店にふさわしい、楽しく賑やかでノリノリです。

メニューは、相変わらずオイシそうな単語が散りばめられていて、読んでいるだけでしびれ、食べずにそのまま持って帰っても満足なほど(って、そんなわけはないんですが)。しばらく眺めつつ、スタッフの方にポーションのサイズを聞きつつ、勧められた量の二倍近くをオーダー。各皿そこそこボリュームはあるんだけど、どれもおいしいしサーブのタイミングも抜群。意外とアッサリ仕上がったモノも多く、ほっとくと際限なく食べられそう(やばいです)。

ワインは、シチリア滞在中も好んでよく飲んだベナンティが合田さんのラシーヌから数種類入っていて思わず飛びつきました。急に冷えだした寒い夜でしたが、シチリアの暑い日ざしを彷彿とさせる、キレよくかつ含みのある白で、ポカポカ気分まで味わえた感じです。

料理・ワイン・スタッフとも、さすがに「すばらしい」の一言なんですが、なにゆえトウキョウの廉価イタリアンは、あのような客層と雰囲気になってしまうんでしょうかねえ。深くは書きませんが、もっと大人っぽく艶やかに、かつラティーノのエスプリを楽しめるような空間が作れないものかなあ。じゃないと、レストラン側はきっちりとシチリアを表現してきているのに、客側がいつまでたっても日本式のノリでは、つりあいが取れないような気がします。

posted by 伊藤章良 at 20:49| イタリアン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月22日

いとう:オフィチーナ・ディ・エンリコ(神宮前)

「樋口」ですか。いいなあ。
ここは行きたい店リストの筆頭にずっとあったんですか、ぼくの回りでは意見が二分されていて、少々二の足を踏んでいました。神宮前の日本料理店というのも地理的に微妙だし。

ただ、さとなおさんの説明では「若さ」もキーワードのようで、

>落ち着き払った割烹が多い中、ボクはこの若さがとても気持ちよかったです。

に、とても共感しました。来月後半は極端にフレンチ・イタリアンには行きたくなくなるので、いい候補ができました。

さて、今年のイタリアン総括の続きです。同じ神宮前つながり、ということで「オフィチーナ・ディ・エンリコ」を紹介します。ここは、久々の高級イタリアンというか、アラン、ピーエルに続きミシェルまでも登場したフランス直輸入レストランに押され気味のイタリアンで、星持ちではないんですが、実績のあるイタリア人料理人エンリコ・デルフリンガーがグランシェフに起用された店。過去に英国王室、ホワイトハウス総料理長を務めたものの、自分の店を持たずに活動していたエンリコ氏ですが、日本で出資する人がおり、表参道キャットストリートのラルフ・ローレンの前にドカンとデビューしました。

厨房・サービスともオペレーションの機軸には、六本木の「ラ・ゴーラ」出身者が固めているようで、見知った顔もちらほら。帰りがけに「伊藤さん!」と声をかけていただいたんですが、その方も「フォリオリーナ・デッラ・ポルタ・フォルトゥーナ」の立ち上げ時にサービスを務めておられたという、豪華なスタッフ陣です。

店内は二つに分かれていて(正確には、ひとつ階上のラウンジを含め三種類)オープンキッチンの前はカジュアルなカフェ風、奥は、日本人では決してこういった色使いやデザインはしないだろう赤い壁が印象的なラウンジ風ダイニング。こちらの部屋もランチョンマットを使いテーブルクロスがかかっていないので「おやっ」と思うんですが、ガラステーブルの下に施された焼き物の模様が全てオリジナルかつテーブルごとに違うとのことで、それを見せる趣向のようです。

厨房を見てしまうと「なるほど」と納得。イギリス、アメリカと仕事をして来たエンリコ氏の原点は米英にあるようですね。料理人は全て野球帽をかぶっており、内装も含めどちらかというとロンドンやニューヨークにあるイタリア料理店という形容がピッタリきます。

料理は、さすがにナカナカ旨いです。当然モダンで軽いスタートなんですが、そのまま続くかと思いきや、皿が進むにしたがって塩も強く味も濃く量も多くなっていく、後半になればなるほどシンプルで骨格がハッキリしてくるので「ああ、イタリア料理を食ってるなー」感が、フツフツと充満してきます。ぼくはコースにアラカルトからパスタを追加して組み立て直してみましたけど、そういった要望にも柔軟に応えていただけるようです。

それと、もうひとつ面白かったのが化粧室。騙し絵の中に迷い込んだようなちょっとしたエンタメ性にあふれ、茶目っ気タップリです。
posted by 伊藤章良 at 17:49| イタリアン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月09日

いとう:カ・ノーリ(恵比寿)

>その名も「HOKKAIDOミルク村」。

それこそ、市販のアイスクリームのような名前ですね。
カロリー高そう・・・。

>実はこの店、銀座にもあります。たしか「煙事」があるビルの地下(中央区銀座7-5-19)。銀座に進出するだけあってなかなかの人気店だし、実にユニークなんです(札幌では人気店だけど銀座ではまだそれほどではないかも)。

「煙事」は知ってます。あの地下ですか。それにしても「煙事」とのコントラストもすごいなあ(笑)。ぜひぼくも、銀座店には「女性」と足を運んでみます。

なんだか最近遅れ気味ですみません。

イタリアン第二弾というか、今回は、今年オープンの中でもエポック的な意味合いはあまりありませんが、肩肘張らないカジュアルな良店「カ・ノーリ」です。
「カ・ノーリ」は、アスクユーの東京レスドランガイドでサクラレビューに満ち満ちていたので、ちょっとなーと敬遠気味だったんです。でも少し前に訪れ、料理は本格的だし雰囲気もとても気に入ったので紹介します。

この場所は確か、隣りのスペイン料理店のスペースだったのですが、いつの間にかスペイン料理店が半分になっていて、もう半分に小さなイタリアンが登場。
店の前に掲げられた黒板のメニューは「バッカラとほうれん草の煮込み」みたいなホッとする前菜や、肉肉肉の炭火焼が数々。食指が動く料理がたくさん並んでいて、入店前から気持ちも高まります。

「カ・ノーリ」も最近のハヤリ、といいますか(別に流行ではないと思うんですが)、男性二人で回しておられる様子。でも、料理のタイミングは的確で焼物の火の通り具合も抜群。小さなダイニングスペースですが、効率的に使っていて狭さは感じませんでした。

ワインもコップで提供するようなカジュアルさですが、それがまた「カ・ノーリ」には似合っていて(値段も安いし)、お酒もけっこう進みます。

ところで、ぼくが行った日が特別だけだったかもしれないんだけど、客層がとても不思議でした。カウンターに陣取った常連風のカップル、「さとなおのおいしい店リスト」は全てチェックしてます、みたいな、話題のほとんどがレストランという女性二人組、ジュースとパスタのみの高校生ぐらいの男の子二人、やたらタバコを吸いつづけるバンクっぽい男女。まあ、母と二人で行ったぼくたちも、他からは相当不思議に見えていたかもしれませんが。
posted by 伊藤章良 at 23:47| イタリアン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする