「HONGCHO(ホンチョ)ぶるだっく」そして「鳳雛チムタク」。
実は、さとなおさんの話を聞いてぼくも早速行ってきました(笑)。いずれもコ
チジャン中心の日本の韓国料理店ではまだなかなかないテイスト、お目にかかれ
ないメニューで楽しめました。特にさとなおさんが言うように「鳳雛チムタク」
は、店の雰囲気やサービスも素敵で、渋谷に行きたい店がひとつ増えた感じです。
ぼくが「鳳雛チムタク」に行ったとき、回りのほとんどのテーブルから韓国語が
聞こえてきたので、日本で暮らしている韓国の方にも待望の店だったようですね。
今日は韓国料理から一転してフレンチ。少し前になりますが、超都心ながら港区
三田という少し隠れ家的なエリアにある「ラ・バスティード」に行ってきました。オープン一年弱。シェフは輝かしいフランスでの修業歴との口コミで、今一番血気さかんな時期かなあと期待大です。
「ラ・バスティード」は、 1階にテーブル席のダイニング、 2階には厨房を囲むようにしたオープンキッチンのL字型カウンター席。今回はこちらのカウンター席に陣取ります。店の壁には有名シェフと一緒に写した写真が飾られ、どんな料理が展開されるんだろうかとワクワク。ただ、その日は天気も悪く店は閑散としていて、厨房自体にあまり活気がないのが少し残念。しかも、外の底冷えに比してなぜか室内は凄く暑いのです。
さて、今更ですが日本で日本の食材を使って日本人にフレンチを作るなら、あまり現地での修業歴は関係ない、というかそんなことに頼らない、かつこだわらずに勝負する時代じゃないのか、とまず感じました。フランス現地での経験は「ラ・バスティード」の評価を幾分押し上げるかもしれないけど、ぼくの個人的な料理に対する感想は、一皿一皿から立ち上がってくるフレンチらしい力強さがなく小さくまとまりすぎかと思いました。迫力もないけど繊細さにも欠けるかなあといった感じ。それと、店全体にフランス料理を味わう楽しみ、みたいな空気も薄かったかなあ。
加えて、オープンキッチンにするならスタッフやキッチンを清潔にして欲しいと思います。鍋つかみに使っている布がボロボロで汚かったり、シェフは何度も何度も素手で顔の汗を拭くんですね。その手で食材を触るのかと思うと少しイヤでした。
2006年03月21日
2006年03月07日
いとう:北島亭(四ツ谷)
「ラ・シャッセ」・・・。
日本料理の「篁」がある急な坂に上がって右に折れたところの店ですね。
入口に獣の頭蓋骨が飾ってあり(ラーメンがんこではないですが 笑)、かなり食材にこだわっているレストランなんだなと気になっていました。そうか、さなメモに書かれていた隠れ家はここなんですか。「アルモニ」の新店かと予想したりしてました。かなり行ってみたいなあ(今シーズンのうちにぜひ行くぞ)。
で、そんな新しいフランス料理店から一転して大御所「北島亭」。
この店にワインを持ち込む禁断の技を教えてもらって、というか、持ち込んでまで飲みたいすばらしいワインに負けない料理を出すワイン持込可の店(ややこしいですが)は「北島亭」ぐらいじゃないかと思うので(決して持込料は安くない(3500円)のですが)、あつかましくお願いしてしまいます。
で、その日も「北島亭」のメニューの中から自分なりにワインに合いそうな料理を選んでスタッフに相談するも無反応。オーダーを通しに厨房に行くやすぐに戻ってきて、この料理は香りが強すぎるからダメ、こちらは、お選びのメニューと同じ素材を使って持込ワインに合う違う調理をしましょう・・・と、次々「目からうろこ」のすばらしい提案。きっと数日前に持ち込んだワインを見て北島シェフがちゃんとマリアージュを考えてくださっていたようです。
そして今更言うまでもなく料理は圧巻。白子のムニエルでも羊でも巨大すぎ。にもかかわらず、真ん中まで完璧に火が通っていてアツアツ。しかも隙間に几帳面に野菜を詰めたり、網脂で巻いたりと細かい仕事が盛りだくさん。この技は何?と、改めて感心しているうちに、この巨大ポーションもあっという間に平らげてしまいます。
先日少し不思議に思ったのは、女性ばかりのグループ(しかも6人とか)が目立ったこと。しかも皆さんコース料理をチョイス。なんとなく、ここは「ロオジエ」か・・・、みたいな錯覚にもおちいりそう(笑)だけど、やはり「北島亭」には、男性も交え全てをアラカルトでガッツリ楽しんで欲しいと思う次第です。シェフはコースの方が楽かもしれないんですけどね。
日本料理の「篁」がある急な坂に上がって右に折れたところの店ですね。
入口に獣の頭蓋骨が飾ってあり(ラーメンがんこではないですが 笑)、かなり食材にこだわっているレストランなんだなと気になっていました。そうか、さなメモに書かれていた隠れ家はここなんですか。「アルモニ」の新店かと予想したりしてました。かなり行ってみたいなあ(今シーズンのうちにぜひ行くぞ)。
で、そんな新しいフランス料理店から一転して大御所「北島亭」。
この店にワインを持ち込む禁断の技を教えてもらって、というか、持ち込んでまで飲みたいすばらしいワインに負けない料理を出すワイン持込可の店(ややこしいですが)は「北島亭」ぐらいじゃないかと思うので(決して持込料は安くない(3500円)のですが)、あつかましくお願いしてしまいます。
で、その日も「北島亭」のメニューの中から自分なりにワインに合いそうな料理を選んでスタッフに相談するも無反応。オーダーを通しに厨房に行くやすぐに戻ってきて、この料理は香りが強すぎるからダメ、こちらは、お選びのメニューと同じ素材を使って持込ワインに合う違う調理をしましょう・・・と、次々「目からうろこ」のすばらしい提案。きっと数日前に持ち込んだワインを見て北島シェフがちゃんとマリアージュを考えてくださっていたようです。
そして今更言うまでもなく料理は圧巻。白子のムニエルでも羊でも巨大すぎ。にもかかわらず、真ん中まで完璧に火が通っていてアツアツ。しかも隙間に几帳面に野菜を詰めたり、網脂で巻いたりと細かい仕事が盛りだくさん。この技は何?と、改めて感心しているうちに、この巨大ポーションもあっという間に平らげてしまいます。
先日少し不思議に思ったのは、女性ばかりのグループ(しかも6人とか)が目立ったこと。しかも皆さんコース料理をチョイス。なんとなく、ここは「ロオジエ」か・・・、みたいな錯覚にもおちいりそう(笑)だけど、やはり「北島亭」には、男性も交え全てをアラカルトでガッツリ楽しんで欲しいと思う次第です。シェフはコースの方が楽かもしれないんですけどね。
2006年03月06日
さとなお:ラ・シャッセ(六本木)
すいません。土日あいちゃいました。
土日はなんとなく「休み」な感じで、さなメモ更新がやっとなんですよ。すいません。
「いずみ田」、よさげですね。
豚鍋・もつ鍋系って、実は特には惹かれないのですが、慶州鍋と言われると急に食指が(笑)。
寒いうちに行きたいと思います。行けるかな。
さて。
寒いうちに行って欲しい店のひとつに「ラ・シャッセ」があります。
暖炉があるフレンチで、シェフ自ら撃ってくるジビエが売り。
暖炉もジビエも真冬じゃないと楽しくないのでちょっともう遅いのですが、ぜひ次の冬には候補に入れて欲しい店だと思います。
いや、暖炉自体は3月でもちゃんと気持ちいいかも(ジビエはボクが行った2月下旬でほぼお終い)。
昔、綱島にあった店で、その頃の常連さんに連れていってもらいました。
シェフはその後、さる実力者に見込まれて品川の「DEAN & DELUCA」を手伝っていたそうです。その後、いまの立地でレストランをするに至るのですが、そこがまさに「隠れ家」なんですね。
六本木プリンスホテルのひとつ六本木寄りの小道をずっと上がっていった右側にあって、たまたまこの道を通って入る客は絶対いません。そんな通りで小さな看板を掲げています。隠れ家好きな方にはたまらない立地でしょう。
店に入るとカウンター。カウンターの左端に暖炉。右奥に水槽(新鮮な魚介類が泳いでいる)とテーブル席。そして厨房奥には秘密のカウンター席(昔の常連さん用)もあって、なんだか不思議な造りです。全体にとても暗く、雰囲気は抜群。なんだかとても落ち着けますね。
前菜もメインもしっかり強い味付けでなかなかいいです。
個人的には焼きがもう少しと思ったけど、この立地と雰囲気の驚きを含めて思わずヒトに紹介したくなります。たとえば二軒目くらいで誰かを黙って連れていくと、きっと驚いて喜んでくれると思います。
瑣末なことですが、メニューを書いている女性の字が実にうまくて、ボクはずっと「うまいなぁ。惚れるなぁ」とつぶやいていました。黒板の字もいいんですよねー。上手な字フェチにはたまらない店です(笑)
土日はなんとなく「休み」な感じで、さなメモ更新がやっとなんですよ。すいません。
「いずみ田」、よさげですね。
豚鍋・もつ鍋系って、実は特には惹かれないのですが、慶州鍋と言われると急に食指が(笑)。
寒いうちに行きたいと思います。行けるかな。
さて。
寒いうちに行って欲しい店のひとつに「ラ・シャッセ」があります。
暖炉があるフレンチで、シェフ自ら撃ってくるジビエが売り。
暖炉もジビエも真冬じゃないと楽しくないのでちょっともう遅いのですが、ぜひ次の冬には候補に入れて欲しい店だと思います。
いや、暖炉自体は3月でもちゃんと気持ちいいかも(ジビエはボクが行った2月下旬でほぼお終い)。
昔、綱島にあった店で、その頃の常連さんに連れていってもらいました。
シェフはその後、さる実力者に見込まれて品川の「DEAN & DELUCA」を手伝っていたそうです。その後、いまの立地でレストランをするに至るのですが、そこがまさに「隠れ家」なんですね。
六本木プリンスホテルのひとつ六本木寄りの小道をずっと上がっていった右側にあって、たまたまこの道を通って入る客は絶対いません。そんな通りで小さな看板を掲げています。隠れ家好きな方にはたまらない立地でしょう。
店に入るとカウンター。カウンターの左端に暖炉。右奥に水槽(新鮮な魚介類が泳いでいる)とテーブル席。そして厨房奥には秘密のカウンター席(昔の常連さん用)もあって、なんだか不思議な造りです。全体にとても暗く、雰囲気は抜群。なんだかとても落ち着けますね。
前菜もメインもしっかり強い味付けでなかなかいいです。
個人的には焼きがもう少しと思ったけど、この立地と雰囲気の驚きを含めて思わずヒトに紹介したくなります。たとえば二軒目くらいで誰かを黙って連れていくと、きっと驚いて喜んでくれると思います。
瑣末なことですが、メニューを書いている女性の字が実にうまくて、ボクはずっと「うまいなぁ。惚れるなぁ」とつぶやいていました。黒板の字もいいんですよねー。上手な字フェチにはたまらない店です(笑)
2006年02月24日
いとう:レ・ビノム(西麻布)
広島の「チャテオあくさん」、ありそうでないレア店ですよね。銀座の「煙事」や赤坂の「燻」など、東京にも燻製を売り物にしている店がありますが、高いし「チャテオあくさん」とは気合が違うような気がします。ぼくはここで、燻製と赤ワインのマリアージュを開眼させてもらいました。
で、今日はワインつながり。西麻布の炭焼き+ワインの店「レ・ビノム」。
ここはずーと昔和食店でしたが、いつの間にか気軽で美味しい料理と安価なワインを飲ませる理想的な店に入れ替わって2年弱。オーナーはワインバーの先駆け「シノワ」出身ながら、よりカジュアルで実利を追求した肩のこらない空間に日々進化しているようです。
レイアウトは和食のときと基本的な変わっておらず(その当時も「ひとりごはん」を売り物にしていたので)、キッチン前の大きなカウンターにて一人でフラッとな訪問も可能。
料理は定番の他に、前菜やその日の炭火焼など黒板を飾る多彩なメニューがあり、今の時期ですとジビエの炭火焼も。また、締めにはカレーや素麺なんかも食べることができます。
特筆すべきは、ワインをよくご存知のオーナーならではといいますか、泡、白、赤、デザートワインすべてに渡って税込み4400円均一のワインリスト(これ以外にも高級ワインの揃えもあります)。ありがたいことです。
もちろん深夜までの営業に加え日曜祝日も開いているので、休日にこの界隈で迷ったらぜひ思い出してください。
で、今日はワインつながり。西麻布の炭焼き+ワインの店「レ・ビノム」。
ここはずーと昔和食店でしたが、いつの間にか気軽で美味しい料理と安価なワインを飲ませる理想的な店に入れ替わって2年弱。オーナーはワインバーの先駆け「シノワ」出身ながら、よりカジュアルで実利を追求した肩のこらない空間に日々進化しているようです。
レイアウトは和食のときと基本的な変わっておらず(その当時も「ひとりごはん」を売り物にしていたので)、キッチン前の大きなカウンターにて一人でフラッとな訪問も可能。
料理は定番の他に、前菜やその日の炭火焼など黒板を飾る多彩なメニューがあり、今の時期ですとジビエの炭火焼も。また、締めにはカレーや素麺なんかも食べることができます。
特筆すべきは、ワインをよくご存知のオーナーならではといいますか、泡、白、赤、デザートワインすべてに渡って税込み4400円均一のワインリスト(これ以外にも高級ワインの揃えもあります)。ありがたいことです。
もちろん深夜までの営業に加え日曜祝日も開いているので、休日にこの界隈で迷ったらぜひ思い出してください。
2006年02月02日
いとう:鶏について
>カニって素材が命な部分が大きいので、やはり山陰とか道東とかで食べた味と比べてしまいますね。
もっともだと思います。ぼくも東京でカニを食べた総回数より、福井の「川喜」に行った回数の方が多ぐらいなので。ただ、東京でのカニもあえてスポイルするほどのことじゃないかなあ、というのが「諒」での素直な感想でした。同じぐらいの金額で、もっとマズイ寄せ鍋やしゃぶしゃぶを食べさせられることもありますし(笑)。
>そうそう「庭つ鶏」も行きましたよ。
この店もボクには微妙でした。
そうですか。これについてはぼくもちょっと考えました。
>ボクが鳥料理に求めているものと違う感じでした。
ふと思って、新装「さとなおの好きな店リスト」を見てみたんですが、とり料理は未完でした。以前、恵比寿の「軍鶏丸」でさとなおさんのボトルを見つけたことがあり、あの店はいいな、と話した記憶がよみがえりました。
一方、ぼくが好きな鳥の店としてまず思い浮かぶのは、渋谷のんべい横丁の「鳥福」。続いて、雰囲気も合わせて好きなのが、箸の代わりに竹串を使う系「鳥茂@新宿」「鳥由@渋谷」「三政@新橋」あたり(新宿が本家だと思うんですが、その辺の関係は詳しく調べきれていません)。
>ちょっと線が細く、ベジタリアンっぽいあっさり感が「やっぱ鶏ってうめぇ!」という感動につながりきらなかった
確かに、地鶏を使っているわけではないので獣的な鶏の強さや香りはないと思います。そういえば、元プリムール@駒沢の高橋シェフが出した焼鳥「たかはし」の親子丼にも軍鶏が使われていて、硬質な歯ごたえにハッとされられました。
ぼくは、この「線の細さ」が地鶏で売っているような他の鶏店にはない特長で気に入ったのです。ベジタリアンというより海の幸的あっさり感、もう歳なんですかねえ(笑)。ただ、もちろん生鶏をさばくための免許のこともありますが、「鳥樹」「庭つ鶏」の調理形態が広く一般的にならないのは、意外と万人には受け入れられないテイストなのかもしれないなーと、考えた次第です。
鶏の感想長くなっちゃったので、レストランのことは次回にします。そろそろ「レスプリミタニ」のことを書こうかなと。
もっともだと思います。ぼくも東京でカニを食べた総回数より、福井の「川喜」に行った回数の方が多ぐらいなので。ただ、東京でのカニもあえてスポイルするほどのことじゃないかなあ、というのが「諒」での素直な感想でした。同じぐらいの金額で、もっとマズイ寄せ鍋やしゃぶしゃぶを食べさせられることもありますし(笑)。
>そうそう「庭つ鶏」も行きましたよ。
この店もボクには微妙でした。
そうですか。これについてはぼくもちょっと考えました。
>ボクが鳥料理に求めているものと違う感じでした。
ふと思って、新装「さとなおの好きな店リスト」を見てみたんですが、とり料理は未完でした。以前、恵比寿の「軍鶏丸」でさとなおさんのボトルを見つけたことがあり、あの店はいいな、と話した記憶がよみがえりました。
一方、ぼくが好きな鳥の店としてまず思い浮かぶのは、渋谷のんべい横丁の「鳥福」。続いて、雰囲気も合わせて好きなのが、箸の代わりに竹串を使う系「鳥茂@新宿」「鳥由@渋谷」「三政@新橋」あたり(新宿が本家だと思うんですが、その辺の関係は詳しく調べきれていません)。
>ちょっと線が細く、ベジタリアンっぽいあっさり感が「やっぱ鶏ってうめぇ!」という感動につながりきらなかった
確かに、地鶏を使っているわけではないので獣的な鶏の強さや香りはないと思います。そういえば、元プリムール@駒沢の高橋シェフが出した焼鳥「たかはし」の親子丼にも軍鶏が使われていて、硬質な歯ごたえにハッとされられました。
ぼくは、この「線の細さ」が地鶏で売っているような他の鶏店にはない特長で気に入ったのです。ベジタリアンというより海の幸的あっさり感、もう歳なんですかねえ(笑)。ただ、もちろん生鶏をさばくための免許のこともありますが、「鳥樹」「庭つ鶏」の調理形態が広く一般的にならないのは、意外と万人には受け入れられないテイストなのかもしれないなーと、考えた次第です。
鶏の感想長くなっちゃったので、レストランのことは次回にします。そろそろ「レスプリミタニ」のことを書こうかなと。
2006年01月12日
いとう:ボン・ピナール(広尾)
「Yamato Ya」。さとなおさんは、そんなにヘビーユーザーでしたか。
だったらぜひ、恵比寿のほうにも出かけてみてください。
上海、昨年末行きましたが、驚いたことの一つは金持ちが多いこと(中国は、税制等の不整備により先進国と違って稼げば稼ぐほど際限なくお金持ちになれるそうですね)。でもそのわりに都市として成熟していないのでお金を使うところがない。投機対象としても面白いワインは、スノップ感もあり(日本でもそうですが)お金持ちが飛びつくのもわかります。上海の「名軒」で中国産のワインを飲みましたがイマイチでしたけど(笑)。
日本でも、数十年前にお札を燃やして足元を照らした、みたいな時期もあったわけで、今の中国をあまり責められませんが、ワインは飲んでしまえば終わり・・・、有限な文化資産なので、やっぱり悲しいなあ。
で、本日は、そんな貴重なワインを安価で美味しく楽しませてくれる「ボン・ピナール」です。ここは、ヒルズの「ラトリエ ドゥ ジョエル ロブション」でチーフソムリエをされていた進藤さんが昨年暮にオープンした、ワインとフランス料理のレストラン。Pinard(ピナール とは、フランスの俗語で「安ワイン」をさし、よいという意味のBonがついて、「安くて美味しいワイン」となるとのこと。
ぼくは、ワインの値段が逐一頭に入っているほど詳しくはありません。でも、分厚いワインリストは、お店の名前どおり手の届く手ごろな価格帯のワインがぎっしりと並んでいることを十分に納得させるラインナップ。また、手が出にくい高額のボトルも酒屋で買うより安いんじゃないの、みたいなのもたくさん。
前後しますが、ここ「ボン・ピナール」は、都心ながら電車で行くには少し不便な立地です。最寄り駅は広尾。ただ、広尾から有栖川公園〜愛育病院を越えて、テレ朝通りをかなり上がったところにあります。地下に降りるビルの入口も殺風景で、大丈夫かな〜と不安になるも、ドアを開けると別世界。落ち着いた大人のカラーで統一されたダイニング、ススーと伸びたカウンター(奥には半個室のテーブル席もあるようです)。座り心地最高の椅子。ディッシュアップ用の窓からのぞける厨房、笑顔の素敵な女性シェフ。
そして、少し緊張気味の進藤さんが料理とワインのメニューを携えます。
料理も、前菜・メインで十分なたっぷりの皿。うれしいです。ワインを飲ませたいがために、やたらと塩を利かせている店もありますが、「ボン・ピナール」は、あくまでマリアージュを大切に考えた、素材とソースのバランスが中心の展開。とてもゆったりとした美味しい時間を提供してくれます。
日本人男性客はぼくひとり、と、ワイン勉強中の進藤ファンを中心とした客構成こそ少々こそばかゆいけど、カウンターメイン(それと、女性シェフ&女性ソムリエ(奥様かな?)も素敵)なので、男性同士でも遜色ありません。今度ぜひ行きましょう。
だったらぜひ、恵比寿のほうにも出かけてみてください。
上海、昨年末行きましたが、驚いたことの一つは金持ちが多いこと(中国は、税制等の不整備により先進国と違って稼げば稼ぐほど際限なくお金持ちになれるそうですね)。でもそのわりに都市として成熟していないのでお金を使うところがない。投機対象としても面白いワインは、スノップ感もあり(日本でもそうですが)お金持ちが飛びつくのもわかります。上海の「名軒」で中国産のワインを飲みましたがイマイチでしたけど(笑)。
日本でも、数十年前にお札を燃やして足元を照らした、みたいな時期もあったわけで、今の中国をあまり責められませんが、ワインは飲んでしまえば終わり・・・、有限な文化資産なので、やっぱり悲しいなあ。
で、本日は、そんな貴重なワインを安価で美味しく楽しませてくれる「ボン・ピナール」です。ここは、ヒルズの「ラトリエ ドゥ ジョエル ロブション」でチーフソムリエをされていた進藤さんが昨年暮にオープンした、ワインとフランス料理のレストラン。Pinard(ピナール とは、フランスの俗語で「安ワイン」をさし、よいという意味のBonがついて、「安くて美味しいワイン」となるとのこと。
ぼくは、ワインの値段が逐一頭に入っているほど詳しくはありません。でも、分厚いワインリストは、お店の名前どおり手の届く手ごろな価格帯のワインがぎっしりと並んでいることを十分に納得させるラインナップ。また、手が出にくい高額のボトルも酒屋で買うより安いんじゃないの、みたいなのもたくさん。
前後しますが、ここ「ボン・ピナール」は、都心ながら電車で行くには少し不便な立地です。最寄り駅は広尾。ただ、広尾から有栖川公園〜愛育病院を越えて、テレ朝通りをかなり上がったところにあります。地下に降りるビルの入口も殺風景で、大丈夫かな〜と不安になるも、ドアを開けると別世界。落ち着いた大人のカラーで統一されたダイニング、ススーと伸びたカウンター(奥には半個室のテーブル席もあるようです)。座り心地最高の椅子。ディッシュアップ用の窓からのぞける厨房、笑顔の素敵な女性シェフ。
そして、少し緊張気味の進藤さんが料理とワインのメニューを携えます。
料理も、前菜・メインで十分なたっぷりの皿。うれしいです。ワインを飲ませたいがために、やたらと塩を利かせている店もありますが、「ボン・ピナール」は、あくまでマリアージュを大切に考えた、素材とソースのバランスが中心の展開。とてもゆったりとした美味しい時間を提供してくれます。
日本人男性客はぼくひとり、と、ワイン勉強中の進藤ファンを中心とした客構成こそ少々こそばかゆいけど、カウンターメイン(それと、女性シェフ&女性ソムリエ(奥様かな?)も素敵)なので、男性同士でも遜色ありません。今度ぜひ行きましょう。
2005年12月16日
いとう:ル・トリスケル(広島)
上海から帰って、すぐにその後広島へ出張。ぼくもばたばたしておりました。
ニューヨークの「ジャン・ジョルジュ」より上海店のほうがうまい、というのは上海の西洋料理事情を考えると信じがたいのですが(パリの店よりはきっとおいしいとは思うけど 笑)、それだけ上海の民度があがっているということなんでしょうね。
今回の旅ではパーは何軒も行きましたが、本格的な西洋料理へは未だ到達せず。中国四大料理を堪能するだけで精一杯でした。
で、上海のことを書こうと何度もトライしているんだけど、どうもうまい具合に文章がまとまらず苦しんでます。というのも、日本で食べるイタリアンやフレンチと比較した場合、まったく比べ物にならないぐらい、本国と日本との違いを中国料理に感じ打ちひしがれてしまったのです。それほど日本の中国料理は、ごく一部を除いて低迷していますねえ。日本の中国料理は世界中で一番美味しくないと言われるのもわかるような気がします。その元凶は客側にあるとは思うんですけど。
なので今日は、広島のフレンチ「ル・トリスケル」。ここはとてもいい店です。なによりも、広島とフランスを愛するシェフの熱い情熱が忘れがたい記憶。
ぼくたち首都圏に暮らす人間にとって、一番フランスに近いフランス料理は東京でしか体験できないと誤解しがち。でも「ル・トリスケル」は、フランスと直結したエスプリがギンギンに感じられ、東京でもなかなかこんな店はないよなあ、とつぶやくほど。
以前も少し書いたけど、フランスで食べるフランス料理は、「大地の恵み」みたいな圧倒的食材本来の持つ力と、その食材を仕入れ調理する料理人の技量とのコラボレーションがすごいと思うんですね。それはシェフが、生まれ育った故郷や自分の今を表現する土地に誇りを持っているからであり、そこで収穫されたり捕獲されたりする食材に強い愛情を注いでいるからだと考えます。
もちろん東京のフランス料理店もすばらしい店がいっぱいあって大好きなのですが、残念なのは、東京にはフランス料理を食べる人間が多くマーケットが大きいという理由で存在するフランス料理店が大半だということ。でも本来は、日本料理以上に地域に根付き地域と密着しているのがフランス料理の特徴(フランスに行けは行くほど強く知ることになります)。
「ル・トリスケル」のシェフは、肥沃な海と山を持つ瀬戸内の地のものを使って(特に、今回遠方から来る人と食事をする旨を予約時に友人が伝えたこともあり)、単純に料理だけではなくフランスの「食文化」すべてをシェフのフィルターを通して広島で再現しようする姿勢が伝わってきました。
フランス料理の代表的食材フォアグラに地元の里いもを合わせる試みや、瀬戸内の小魚からとったフュメドポワソン。エゾ鹿とフランス産キノコと広島のジャガイモを一つのココット鍋の中に凝縮させた香り高い逸品など、驚きと喜びの連続。
コース価格5500円〜、アラカルトは一切なしという強気の姿勢でやっておられるとのこと。もっともフランスらしい、日本にあるフランス料理店の1軒として、これからも、広島市民だけではなく全国のフランス料理好きに愛されるといいなあと願います。
ニューヨークの「ジャン・ジョルジュ」より上海店のほうがうまい、というのは上海の西洋料理事情を考えると信じがたいのですが(パリの店よりはきっとおいしいとは思うけど 笑)、それだけ上海の民度があがっているということなんでしょうね。
今回の旅ではパーは何軒も行きましたが、本格的な西洋料理へは未だ到達せず。中国四大料理を堪能するだけで精一杯でした。
で、上海のことを書こうと何度もトライしているんだけど、どうもうまい具合に文章がまとまらず苦しんでます。というのも、日本で食べるイタリアンやフレンチと比較した場合、まったく比べ物にならないぐらい、本国と日本との違いを中国料理に感じ打ちひしがれてしまったのです。それほど日本の中国料理は、ごく一部を除いて低迷していますねえ。日本の中国料理は世界中で一番美味しくないと言われるのもわかるような気がします。その元凶は客側にあるとは思うんですけど。
なので今日は、広島のフレンチ「ル・トリスケル」。ここはとてもいい店です。なによりも、広島とフランスを愛するシェフの熱い情熱が忘れがたい記憶。
ぼくたち首都圏に暮らす人間にとって、一番フランスに近いフランス料理は東京でしか体験できないと誤解しがち。でも「ル・トリスケル」は、フランスと直結したエスプリがギンギンに感じられ、東京でもなかなかこんな店はないよなあ、とつぶやくほど。
以前も少し書いたけど、フランスで食べるフランス料理は、「大地の恵み」みたいな圧倒的食材本来の持つ力と、その食材を仕入れ調理する料理人の技量とのコラボレーションがすごいと思うんですね。それはシェフが、生まれ育った故郷や自分の今を表現する土地に誇りを持っているからであり、そこで収穫されたり捕獲されたりする食材に強い愛情を注いでいるからだと考えます。
もちろん東京のフランス料理店もすばらしい店がいっぱいあって大好きなのですが、残念なのは、東京にはフランス料理を食べる人間が多くマーケットが大きいという理由で存在するフランス料理店が大半だということ。でも本来は、日本料理以上に地域に根付き地域と密着しているのがフランス料理の特徴(フランスに行けは行くほど強く知ることになります)。
「ル・トリスケル」のシェフは、肥沃な海と山を持つ瀬戸内の地のものを使って(特に、今回遠方から来る人と食事をする旨を予約時に友人が伝えたこともあり)、単純に料理だけではなくフランスの「食文化」すべてをシェフのフィルターを通して広島で再現しようする姿勢が伝わってきました。
フランス料理の代表的食材フォアグラに地元の里いもを合わせる試みや、瀬戸内の小魚からとったフュメドポワソン。エゾ鹿とフランス産キノコと広島のジャガイモを一つのココット鍋の中に凝縮させた香り高い逸品など、驚きと喜びの連続。
コース価格5500円〜、アラカルトは一切なしという強気の姿勢でやっておられるとのこと。もっともフランスらしい、日本にあるフランス料理店の1軒として、これからも、広島市民だけではなく全国のフランス料理好きに愛されるといいなあと願います。
2005年11月07日
いとう:ア・タ・ゴール〈恵比寿〉
「黒尊」はクロソンです。高知に同名の川があるようです。
この店のロゴは墨文字で黒と尊をくっつけて書かれていて、パット見は魚へんに尊、つまり「鱒」みたいに読めたりします。しかし「黒幕」とはコワいなあ。そんな店名はすごい個性的ですけど。
それと、さとなおさんがニューヨーク滞在中ぐらいに、ミシュランのニューヨーク版が出たみたいですね。三ツ星、二ツ星は「なるほどー」という感じですが、一ツ星には知らない店がたくさんありました。そして、昨日書いておられた「Scalini Fedeli」やもう一つ前の「Craft」も一ツ星獲得。いい店に行ってこられたよなーとうらやましい限りです。というか、次回にトライしても、もう簡単に予約はムリかもね。
日本も緑本は出るような話を聞きましたが、赤本はまだまだ先でしょうか。
さて、今日は「ア・タ・ゴール」。
この名前を聞いてピンと来た人は、相当年季の入ったフレンチファンかもしれません。現「ヌキテパ」の田辺シェフが起こした店で、確か10年前ぐらいまで恵比寿のバス通り沿いにあったんですが、その後「猫舌や」という名前に変わりついこの間まで営業をしていました。
そしてその同じ場所に再び「ア・タ・ゴール」か復活。ベルギーの日本大使館やラッフルズホテルなどで修業して、グローバルダイニングの「ステラート」にて料理長をしていた方が、その小さな店を引き継いで、ご自分の店としてオープン。
旧「ア・タ・ゴール」には何度か行きましたが、その後の「猫舌や」へは一度ランチに行ったっきり。以前の店の記憶もほとんど残っていないものの、懐かしさも相まって新「ア・タ・ゴール」を早速訪問してきました。
半オープンキッチンの20席に満たない小さなダイニング。シェフとサービスを担当する男性〈ご自分ではヘルプで来てます、と言っておられましたが〉の二人体制。メニューは前菜・メイン・デザートのプリフィクス〈5400円〉となっています。メニューはなかなか意欲的で、どれも試してみたいものばかり。コレは楽しみだ!
時おり厨房から聞こえてくるジューっという音をスパイスに、小ぢんまりとした空間の良さを随所に感じつつ前菜が来るのを待ちます。前菜はムール貝のベルギービール蒸しとトリュフ入りオムレツをシェア。どちらもすごく美味しい。ビストロっぽいけど「ひとひねり」してあり、加えて上品さとセンスの良さも加味される、みたいな完成度です。メインの子羊には三種類の部位が登場。チーズやきのこの付け合せを絡めて食べるなど、さまざまな口福を味わいました。
「ア・タ・ゴール」という名前の復活は、この店が入っているビルのオーナーが望んだそうで、現シェフは以前の店の記憶はないけど、そんな歴史ある店名ならそれでやってみたいと思ったそう。シェフの人柄とも呼応して、できたばかりなのにすでに10年前からあるような、そんな落ち着きと誇りのようなものも感じられました。
この店のロゴは墨文字で黒と尊をくっつけて書かれていて、パット見は魚へんに尊、つまり「鱒」みたいに読めたりします。しかし「黒幕」とはコワいなあ。そんな店名はすごい個性的ですけど。
それと、さとなおさんがニューヨーク滞在中ぐらいに、ミシュランのニューヨーク版が出たみたいですね。三ツ星、二ツ星は「なるほどー」という感じですが、一ツ星には知らない店がたくさんありました。そして、昨日書いておられた「Scalini Fedeli」やもう一つ前の「Craft」も一ツ星獲得。いい店に行ってこられたよなーとうらやましい限りです。というか、次回にトライしても、もう簡単に予約はムリかもね。
日本も緑本は出るような話を聞きましたが、赤本はまだまだ先でしょうか。
さて、今日は「ア・タ・ゴール」。
この名前を聞いてピンと来た人は、相当年季の入ったフレンチファンかもしれません。現「ヌキテパ」の田辺シェフが起こした店で、確か10年前ぐらいまで恵比寿のバス通り沿いにあったんですが、その後「猫舌や」という名前に変わりついこの間まで営業をしていました。
そしてその同じ場所に再び「ア・タ・ゴール」か復活。ベルギーの日本大使館やラッフルズホテルなどで修業して、グローバルダイニングの「ステラート」にて料理長をしていた方が、その小さな店を引き継いで、ご自分の店としてオープン。
旧「ア・タ・ゴール」には何度か行きましたが、その後の「猫舌や」へは一度ランチに行ったっきり。以前の店の記憶もほとんど残っていないものの、懐かしさも相まって新「ア・タ・ゴール」を早速訪問してきました。
半オープンキッチンの20席に満たない小さなダイニング。シェフとサービスを担当する男性〈ご自分ではヘルプで来てます、と言っておられましたが〉の二人体制。メニューは前菜・メイン・デザートのプリフィクス〈5400円〉となっています。メニューはなかなか意欲的で、どれも試してみたいものばかり。コレは楽しみだ!
時おり厨房から聞こえてくるジューっという音をスパイスに、小ぢんまりとした空間の良さを随所に感じつつ前菜が来るのを待ちます。前菜はムール貝のベルギービール蒸しとトリュフ入りオムレツをシェア。どちらもすごく美味しい。ビストロっぽいけど「ひとひねり」してあり、加えて上品さとセンスの良さも加味される、みたいな完成度です。メインの子羊には三種類の部位が登場。チーズやきのこの付け合せを絡めて食べるなど、さまざまな口福を味わいました。
「ア・タ・ゴール」という名前の復活は、この店が入っているビルのオーナーが望んだそうで、現シェフは以前の店の記憶はないけど、そんな歴史ある店名ならそれでやってみたいと思ったそう。シェフの人柄とも呼応して、できたばかりなのにすでに10年前からあるような、そんな落ち着きと誇りのようなものも感じられました。
2005年10月16日
いとう:Ebitei(恵比寿)
エズ村、とてもいいところらしいですね。行った友人も皆絶賛していました。そんな中での食事は、ロケーション自体が強烈な非日常でしょうから、想像を絶します。シチリアの次は南仏かなと思っていますので、プランが整ったらぜひ相談します。
恵比寿の裏通りに「Ebitei」という炭火焼フレンチができたとのことで、出かけてきました。場所が恵比寿、シェフが海老沢さんとのことで「Ebitei」(たぶん)。間口は狭いのですが、その間口分広さのままのダイニング、奥にキッチンと炭火のコーナーを囲むカウンター席がある、細長い店。ぼくが行った時は、いかついお顔のサービススタッフとやさしい雰囲気のシェフと男性二人で切り盛りしておられました。
男性二人で営む小ぶりな店でまず想起するのが、同じく恵比寿のイタリアン「フレーゴリ」。ここもタイプの対照的なペアがとてもいいコンビネーションとコミュニケーションをかもし出していて、楽しく快適、かつ美味しいレストラン。ふと、それを思い出して「Ebitei」への期待感も高まります。
メニューをいただいて開くと、ちょっとエッと思ってしまう。前菜が少し、炭火焼の種類が肉、野菜と並ぶ、後はビストロ的なメインとなる料理が数皿・・・。うーん、今夜のメシの組み立てに悩んでしまいます。もう少し逃げのあるというか、シェフの個性が出るような前菜・おつまみ系を揃えておいていただくと、それをつまみながら炭火を待つ、みたいな頼み方もできるのですが(まだまだオープンしたてで、食材が揃わないことも想像しますけど)。またこわもての男性からは、なにかオーダーの提案やおすすめなどの声がかかるかと期待したのですが、それもなく正直困りました。
ワインリストを見るとまたさらに困る。炭火焼きとワインを組合せ、しっかり飲み食いしたいとの思い入れで眺めると、値段が高いし種類も少ない。こちらもまた逃げ場がないのですね。しょうがないので結局一番手頃だと思ったスパークラングワインを注文し、そのまま最後までそれで通しました。
野菜や豚肉の炭火焼をそれぞれ種類や部位を変えて注文。野菜は新鮮・上質で甘味も充分、また豚肉もいい感じに脂が落ちて香り高く噛んでも肉汁が染み渡る。どちらもとても美味しかったのでもっとシェフの技を楽しみたいなあと鴨のコンフィを。これまた丁寧で品よく味付けされ、焼き加減も絶妙。料理はトータルに満足できました。
もう少しメニューとワインに幅を持たせ、頼みやすい分かりやすいものにして、サービスの方からの説明や突っ込みがあれば、さらにくつろげる店となるかなあ・・・。小ぢんまりした隠れ家的な環境なので、今後に期待です。
恵比寿の裏通りに「Ebitei」という炭火焼フレンチができたとのことで、出かけてきました。場所が恵比寿、シェフが海老沢さんとのことで「Ebitei」(たぶん)。間口は狭いのですが、その間口分広さのままのダイニング、奥にキッチンと炭火のコーナーを囲むカウンター席がある、細長い店。ぼくが行った時は、いかついお顔のサービススタッフとやさしい雰囲気のシェフと男性二人で切り盛りしておられました。
男性二人で営む小ぶりな店でまず想起するのが、同じく恵比寿のイタリアン「フレーゴリ」。ここもタイプの対照的なペアがとてもいいコンビネーションとコミュニケーションをかもし出していて、楽しく快適、かつ美味しいレストラン。ふと、それを思い出して「Ebitei」への期待感も高まります。
メニューをいただいて開くと、ちょっとエッと思ってしまう。前菜が少し、炭火焼の種類が肉、野菜と並ぶ、後はビストロ的なメインとなる料理が数皿・・・。うーん、今夜のメシの組み立てに悩んでしまいます。もう少し逃げのあるというか、シェフの個性が出るような前菜・おつまみ系を揃えておいていただくと、それをつまみながら炭火を待つ、みたいな頼み方もできるのですが(まだまだオープンしたてで、食材が揃わないことも想像しますけど)。またこわもての男性からは、なにかオーダーの提案やおすすめなどの声がかかるかと期待したのですが、それもなく正直困りました。
ワインリストを見るとまたさらに困る。炭火焼きとワインを組合せ、しっかり飲み食いしたいとの思い入れで眺めると、値段が高いし種類も少ない。こちらもまた逃げ場がないのですね。しょうがないので結局一番手頃だと思ったスパークラングワインを注文し、そのまま最後までそれで通しました。
野菜や豚肉の炭火焼をそれぞれ種類や部位を変えて注文。野菜は新鮮・上質で甘味も充分、また豚肉もいい感じに脂が落ちて香り高く噛んでも肉汁が染み渡る。どちらもとても美味しかったのでもっとシェフの技を楽しみたいなあと鴨のコンフィを。これまた丁寧で品よく味付けされ、焼き加減も絶妙。料理はトータルに満足できました。
もう少しメニューとワインに幅を持たせ、頼みやすい分かりやすいものにして、サービスの方からの説明や突っ込みがあれば、さらにくつろげる店となるかなあ・・・。小ぢんまりした隠れ家的な環境なので、今後に期待です。
2005年10月15日
さとなお:シェーブル・ドール(コートダジュール、エズ村)
伊藤さん、お帰りなさい。
「パリで生活する友人に連れて行ってもらうコアなビストロやブラッセリー」、うらやましい。本当においしいのはそういう店だよなぁと思います。高い店もフランスの地方のレストランの方が質が高い気がしますし。
フランスでは、そんなに数多くのレストランに行ってませんが、もう一度行きたい店を敢えて上げろと言われたら、ニースとモナコの間の山の上の小さな村エズにある「シェーブル・ドール」(Chateau de la Chebre d'Or)かもしれません。
10年前ならランスの「レ・クレイエール」とかを上げただろうし、宿泊を含めると他の選択肢もあるのですが、「シェーブル・ドール」はマジうまかったなぁ。2001年に二つ星に上がった1年後に行ったせいもあるかもしれません。店にイキオイがありました。
とにかく絶景のレストランで、エズ村(鷲の巣村として有名)の城壁内にある店なんです。
店につくとまずはテラスに通され食前酒。絶景を眺めながらのシャンパーニュは最高の味です。ただし絶景に気を取られて気が大きくなりがちなので注意が必要(笑)。ボクたち一行はソムリエの顔も見ず絶景を眺めたまま「あ、オススメの美味しいのを」と言ってしまい、持ってきてもらったシャンパーニュはそれはそれはおいしいものだったのだけど、会計時に確かめたらなんと1本4万円! あれには参りましたね。
ま、絶景が入った値段ならそれもいいかと思うような絶景をあとに(なんかぼられたという意識になれないような絶景なので)、室内に通されてコースが始まるんですが、料理もモダンとクラシカルが同居したすばらしいもの。
洗練されているのに力がある。強いのに繊細。子羊のグリルみたいなベイシックな料理ですらクリエイティビティを感じました。
食後はまた別の部屋に移ったんですが、お城の中のふるーい部屋で、中世の屋敷にいるような錯覚を覚えます。結局、テラス、ダイニング、カフェの部屋と、3部屋楽しめて、観光気分的にも大満足。なかなかツボを心得てるレストランですね。コートダジュール方面にお出かけの際は是非。他にもいいレストランをいくつか知っていますので、行くときはご相談くださいね。
ところで「Kitchen」ですが、びっくりするくらい「家」ですので、逆に家庭人であるお母さんとかには新鮮さもなく「なによ、日常といっしょなものにお金払うのイヤだわ」って感じになるかもしれません。家庭から遠いところにある方にオススメな店なんですよ。
それと、パトリックさんのいとこの店、今度教えてくださいね。
「パリで生活する友人に連れて行ってもらうコアなビストロやブラッセリー」、うらやましい。本当においしいのはそういう店だよなぁと思います。高い店もフランスの地方のレストランの方が質が高い気がしますし。
フランスでは、そんなに数多くのレストランに行ってませんが、もう一度行きたい店を敢えて上げろと言われたら、ニースとモナコの間の山の上の小さな村エズにある「シェーブル・ドール」(Chateau de la Chebre d'Or)かもしれません。
10年前ならランスの「レ・クレイエール」とかを上げただろうし、宿泊を含めると他の選択肢もあるのですが、「シェーブル・ドール」はマジうまかったなぁ。2001年に二つ星に上がった1年後に行ったせいもあるかもしれません。店にイキオイがありました。
とにかく絶景のレストランで、エズ村(鷲の巣村として有名)の城壁内にある店なんです。
店につくとまずはテラスに通され食前酒。絶景を眺めながらのシャンパーニュは最高の味です。ただし絶景に気を取られて気が大きくなりがちなので注意が必要(笑)。ボクたち一行はソムリエの顔も見ず絶景を眺めたまま「あ、オススメの美味しいのを」と言ってしまい、持ってきてもらったシャンパーニュはそれはそれはおいしいものだったのだけど、会計時に確かめたらなんと1本4万円! あれには参りましたね。
ま、絶景が入った値段ならそれもいいかと思うような絶景をあとに(なんかぼられたという意識になれないような絶景なので)、室内に通されてコースが始まるんですが、料理もモダンとクラシカルが同居したすばらしいもの。
洗練されているのに力がある。強いのに繊細。子羊のグリルみたいなベイシックな料理ですらクリエイティビティを感じました。
食後はまた別の部屋に移ったんですが、お城の中のふるーい部屋で、中世の屋敷にいるような錯覚を覚えます。結局、テラス、ダイニング、カフェの部屋と、3部屋楽しめて、観光気分的にも大満足。なかなかツボを心得てるレストランですね。コートダジュール方面にお出かけの際は是非。他にもいいレストランをいくつか知っていますので、行くときはご相談くださいね。
ところで「Kitchen」ですが、びっくりするくらい「家」ですので、逆に家庭人であるお母さんとかには新鮮さもなく「なによ、日常といっしょなものにお金払うのイヤだわ」って感じになるかもしれません。家庭から遠いところにある方にオススメな店なんですよ。
それと、パトリックさんのいとこの店、今度教えてくださいね。
2005年10月14日
いとう:帰国しました〜ル・サンクなど
ヨーロッパ出張より帰国しました。
ミラノやパリでもずっと地下鉄を利用していると、トウキョウに帰ってきてエスカレーターの右側を空けて立つことにとても違和感を感じますね。人の利き腕は大半が右なのだから、右手で手すりを持つことがごく自然のように思えるのですが・・・。トウキョウは、都市としてまだまだ成熟していないのかなあ。
今日の東京は、ちょうど発つ直前のパリと同じ気候で、風がサラサラして穏やかな日差しを満喫。ただ、今回ずっとぼくのフランス語通訳をしてくれた、パリ生まれパリ育ちのパトリック君に言わせれば、「トウキョウは空が見えない」から嫌いだそう。彼の言葉を意識すると、道幅が狭く建物が高い東京は、パリに比べ本当に頭上の空のスペースが少なく、今日のような青空の恩恵もパリほどには受けられないよと、感じました。
そんな同じパリの空の下にさとなおさんの奥様も来られていたということで、連絡先も教えていただいたのですが、劣悪な通信環境の古いホテルゆえホテルの部屋から一度もネットに繋ぐことができず。また不運にもパリで盗難にあったりと気持ちにも余裕がなく、ご連絡をすることができませんでした。よろしくお伝えください。
ただ、今回はミラノもパリも、たいていの夜を現地で暮らす友人と食事。ミシュラン片手に英語で予約や交渉をすることもなく、土地に根付いた肩の凝らないレストランを垣間見れて、収穫は多かったです。特にパリでは、パトリック君の運転する車で中心部から離れた20区のビストロに行くなど、短期滞在では味わえない体験もしてきました。パトリック君は、運転手なのに酒をパカパカ飲むので「フランスは飲酒運転だいじょうぶなの?」と聞くと、フランスも飲酒運転はもちろんダメなんだけど、日本のように一滴も飲んではいけないということではなくて、ボーダーラインが甘いらしい(真偽のほどは分かりません)。
そんな中で、一軒だけ「ル・サンク」に行ってみたのですが(パトリック君にフランス語で予約を頼んで 笑)、正直パリで生活する友人に連れて行ってもらうコアなビストロやブラッセリーに比べると、三ツ星レストランもかすみました。もちろん気持ち悪いほどの丁寧なサービスやドキッとするような料理には出会うんだけど、今回のアミューズに出されたスープなどはどう味わっても醤油が使われていて、高級になればなるほど自分がフランスで期待するフランス料理からは乖離していく様子。しかも、ワインを除く前菜とメインだけで一人2万円を越える高額・・・。
そう感じられるようになったのも、自分の中の「巴里度」が少し上がったからかな、とも思っています(笑)。
そうそう、さとなおさんが書いておられた大阪の「kitchen」というお店、実はぼくの大阪の実家から目と鼻の先です。今度母を連れてぜひ行ってみます。それと、今回頻繁に登場する通訳のパトリック君は、実はフランス人と関西人のハーフ。お母さんの実家は阪急淡路にある「千成寿司」という鮨屋だそう。特にパトリック君のいとこ(南森町の「寿し芳」で修業)が最近オープンした店は大阪にて江戸前とのこと。こちらもぜひ行かねば。
ミラノやパリでもずっと地下鉄を利用していると、トウキョウに帰ってきてエスカレーターの右側を空けて立つことにとても違和感を感じますね。人の利き腕は大半が右なのだから、右手で手すりを持つことがごく自然のように思えるのですが・・・。トウキョウは、都市としてまだまだ成熟していないのかなあ。
今日の東京は、ちょうど発つ直前のパリと同じ気候で、風がサラサラして穏やかな日差しを満喫。ただ、今回ずっとぼくのフランス語通訳をしてくれた、パリ生まれパリ育ちのパトリック君に言わせれば、「トウキョウは空が見えない」から嫌いだそう。彼の言葉を意識すると、道幅が狭く建物が高い東京は、パリに比べ本当に頭上の空のスペースが少なく、今日のような青空の恩恵もパリほどには受けられないよと、感じました。
そんな同じパリの空の下にさとなおさんの奥様も来られていたということで、連絡先も教えていただいたのですが、劣悪な通信環境の古いホテルゆえホテルの部屋から一度もネットに繋ぐことができず。また不運にもパリで盗難にあったりと気持ちにも余裕がなく、ご連絡をすることができませんでした。よろしくお伝えください。
ただ、今回はミラノもパリも、たいていの夜を現地で暮らす友人と食事。ミシュラン片手に英語で予約や交渉をすることもなく、土地に根付いた肩の凝らないレストランを垣間見れて、収穫は多かったです。特にパリでは、パトリック君の運転する車で中心部から離れた20区のビストロに行くなど、短期滞在では味わえない体験もしてきました。パトリック君は、運転手なのに酒をパカパカ飲むので「フランスは飲酒運転だいじょうぶなの?」と聞くと、フランスも飲酒運転はもちろんダメなんだけど、日本のように一滴も飲んではいけないということではなくて、ボーダーラインが甘いらしい(真偽のほどは分かりません)。
そんな中で、一軒だけ「ル・サンク」に行ってみたのですが(パトリック君にフランス語で予約を頼んで 笑)、正直パリで生活する友人に連れて行ってもらうコアなビストロやブラッセリーに比べると、三ツ星レストランもかすみました。もちろん気持ち悪いほどの丁寧なサービスやドキッとするような料理には出会うんだけど、今回のアミューズに出されたスープなどはどう味わっても醤油が使われていて、高級になればなるほど自分がフランスで期待するフランス料理からは乖離していく様子。しかも、ワインを除く前菜とメインだけで一人2万円を越える高額・・・。
そう感じられるようになったのも、自分の中の「巴里度」が少し上がったからかな、とも思っています(笑)。
そうそう、さとなおさんが書いておられた大阪の「kitchen」というお店、実はぼくの大阪の実家から目と鼻の先です。今度母を連れてぜひ行ってみます。それと、今回頻繁に登場する通訳のパトリック君は、実はフランス人と関西人のハーフ。お母さんの実家は阪急淡路にある「千成寿司」という鮨屋だそう。特にパトリック君のいとこ(南森町の「寿し芳」で修業)が最近オープンした店は大阪にて江戸前とのこと。こちらもぜひ行かねば。
2005年08月11日
いとう:レ・アール(五反田)
とってもカジュアルな洋風家庭料理なのに「無限」という店名はすごいですね。ちょっと東京のイメージではありえない、「軽井沢ならでは」な感じがします。ただ、東京を抜け出してゆっくりと食事をする感覚って、より非日常的ですばらしいと思います。
で、「レ・アール」という最近できたフレンチに行ってきました。場所は五反田、というか、不動前あたりでして、行きも帰りもまったく非日常感はありません(笑)。こんなところにフレンチが! みたいな驚きはありますが・・・。
店内は小ぢんまりと落ち着いた雰囲気なんですが、カウンターがあったり個室にするためのパテーションがついていたりして、狭い中にもさまざまな客に対応しようと工夫のあとが見えます。でもぼく的には「わざわざ」くっついている感じがして、結局将来邪魔(もしくは物置)になるんじゃないか、そんな風にも思いました。
シェフは恵比寿の「カーエム」出身だそうで、「カーエム」ゆずりの男性的で凝りまくった料理を期待しましたが、そういう意味では少しの物足りませんでした。でも五反田とはいえ、前菜、スープ、メイン、デザート、コーヒーのコースが4000円。料理も「エスカルゴと夏野菜のパートフィロ包み」みたいに、ビストロ価格ながらていねいで完成度の高いフレンチを志向しておられます。ご近所でフレンチ好きの方はぜひお試しください。
ワインは勉強中、といった感じ(笑)。リスト的にはさびしいです。あれだけの料理を出されるなら、酒屋に頼らずもう少し料理に見合ったワインを集められることを希望します。
で、「レ・アール」という最近できたフレンチに行ってきました。場所は五反田、というか、不動前あたりでして、行きも帰りもまったく非日常感はありません(笑)。こんなところにフレンチが! みたいな驚きはありますが・・・。
店内は小ぢんまりと落ち着いた雰囲気なんですが、カウンターがあったり個室にするためのパテーションがついていたりして、狭い中にもさまざまな客に対応しようと工夫のあとが見えます。でもぼく的には「わざわざ」くっついている感じがして、結局将来邪魔(もしくは物置)になるんじゃないか、そんな風にも思いました。
シェフは恵比寿の「カーエム」出身だそうで、「カーエム」ゆずりの男性的で凝りまくった料理を期待しましたが、そういう意味では少しの物足りませんでした。でも五反田とはいえ、前菜、スープ、メイン、デザート、コーヒーのコースが4000円。料理も「エスカルゴと夏野菜のパートフィロ包み」みたいに、ビストロ価格ながらていねいで完成度の高いフレンチを志向しておられます。ご近所でフレンチ好きの方はぜひお試しください。
ワインは勉強中、といった感じ(笑)。リスト的にはさびしいです。あれだけの料理を出されるなら、酒屋に頼らずもう少し料理に見合ったワインを集められることを希望します。
2005年08月02日
さとなお:またフレンチに行き始めよっと
お帰りなさい。
ボクもわりと恒常的に忙しくなってしまったので、日本にいてもたまに更新を怠っちゃう可能性があります。そのときはごめんなさい(と、先に謝っときます)。
パリでの三連発、うらやましいです。パリに滞在中三つ星に行こうといつも思うのだけど、どーも面倒くさくなってしまって、一つ星以下狙いになってしまいます。パリの三つ星はイマイチという人が多いこともあるけど、なんか「普段日本ではフレンチなんか行かないのにパリではここぞとばかりに三つ星に行く日本人」っていうパターンに同乗するのがどうもイヤで…。じゃあうらやましがるなって? まあね。自分が行くのはあまり気が進まないけど、うらやましくはあるんです。なんだか説明しにくいけど。
そういえば、ボク自身、フレンチ・レストランにあまり行かなくなりましたね。ジバラン(フレンチレストラン・ガイド)をやっていたころがウソのように。
なぜなんだろうと思い返してみると、要は「フレンチをつきあってくれる友達が激減した」ということかもしれません。特に男性。ボクの同年代でただ単純に食の楽しみのみの目的でフレンチを食べようと思う人は本当に少ない。20代30代はデート用途があったのでそれなりにフレンチ行っていた人も、40代になるとダメですね。誘える人がいないなぁ…。せっかく男同士でも絵になるフレンチが出来てきたというのに。
でも、40代って意外とお小遣いが少ない時期でもあるんですよね。子供の学費とかかかって。そういうこともあるかもなぁ…。
とはいえ、いま日本のフレンチなかなか面白いから、ボクもまた少しずつ開拓しよっと。
と、短いですが、リハビリもかねて。
ボクもわりと恒常的に忙しくなってしまったので、日本にいてもたまに更新を怠っちゃう可能性があります。そのときはごめんなさい(と、先に謝っときます)。
パリでの三連発、うらやましいです。パリに滞在中三つ星に行こうといつも思うのだけど、どーも面倒くさくなってしまって、一つ星以下狙いになってしまいます。パリの三つ星はイマイチという人が多いこともあるけど、なんか「普段日本ではフレンチなんか行かないのにパリではここぞとばかりに三つ星に行く日本人」っていうパターンに同乗するのがどうもイヤで…。じゃあうらやましがるなって? まあね。自分が行くのはあまり気が進まないけど、うらやましくはあるんです。なんだか説明しにくいけど。
そういえば、ボク自身、フレンチ・レストランにあまり行かなくなりましたね。ジバラン(フレンチレストラン・ガイド)をやっていたころがウソのように。
なぜなんだろうと思い返してみると、要は「フレンチをつきあってくれる友達が激減した」ということかもしれません。特に男性。ボクの同年代でただ単純に食の楽しみのみの目的でフレンチを食べようと思う人は本当に少ない。20代30代はデート用途があったのでそれなりにフレンチ行っていた人も、40代になるとダメですね。誘える人がいないなぁ…。せっかく男同士でも絵になるフレンチが出来てきたというのに。
でも、40代って意外とお小遣いが少ない時期でもあるんですよね。子供の学費とかかかって。そういうこともあるかもなぁ…。
とはいえ、いま日本のフレンチなかなか面白いから、ボクもまた少しずつ開拓しよっと。
と、短いですが、リハビリもかねて。
2005年08月01日
いとう:パリの三ツ星レストラン
ヨーロッパ出張ゆえ、しばらく休んでしまいました。すみませんでした。
「アオテア・ランギ」、店名も個性的ながらそのオペレーションも独創的。雑多で総花な店が増えるなかで、ムール貝とNZワインをウリにしたコンセプトも明確で気持ちいい。ただかなりウケてしまったようで、店主が全体を見ていないとの批判メールも寄せられています。
さて、ジュネーブでのレストラン情報下さった皆様、本当にありがとうこざいました。
ただジュネーブでは、食事時間・場所等が決められていて、ぼくに選択権がありません(泣)。いろいろ行きたかったのですが、結局朝はホテルで、昼は食えず、夜は仕事が終わってから夜中まで開けている、Asian系に・・・。の毎日でした。
唯一、最終日の昼に「La Broche」という、それなりにきちんとしているレストランへ連れて行ってもらいました。テラス席が広く大きな木が植わっていて、気候のいいジュネーブで最高のランチでした。
その後、打合せを兼ねてパリへ移動。こちらでは自分に主導権があったのでミシュラン三ツ星レストランを3軒行ってきました。「アルページュ」「ルドワイヤン」「ギーサボワ」です。
「アルページュ」と「ギーサボワ」は最初から決めていたんですが、2軒ともどちらかと言うと前衛的な料理を出す店なので、お城系も1軒入れておこうと思い「ルドワイヤン」を追加しました。詳しくはAllAboutの記事にするつもりですし、3軒かためて2005年の三ツ星店に行くと、なんとなく今の三ツ星の条件みたいなものが見えてきますね。
まずは料理です。というか、料理・サービス・雰囲気などがバランスよく評価されているのかと思われがちですけど、やっぱり、料理、特にその創造性が占める比重が相当高いと感じました。「ルドワイヤン」のような歴史あるクラシックな店で、前菜やメインはある程度クラシックなメニューであっても、アミューズやサプライズと称して、途切れることなく不思議かつ美味しい料理が供されるのです。
それと、強烈にすばらしい食材を仕入れ提供することができる、のもポイントでしょうか。
魚介類は日本でも充分に対抗できると思う反面、肉、そして野菜は、三ツ星レストランともなると、日本の食材、もしくは日本が輸入する食材では全く太刀打ちできない新鮮ですばらしいもので、農業国フランスの底力をまざまざと見せつけられました。
ただ、料理人の技量(残念ながら創造力は別ですが)はほとんど差異がなく、というかむしろ上かなとの前提で一番ひしひしと感じたのは、値段が高いこと。ものすごく高い。
超一流であってもそれは母国の料理。とはいえ、日本の最高級フレンチレストランに比べても1.5倍から2倍の値ごろ感です。逆の発想をすれば、そこまで世界的に高く売れる料理なわけですね。
日本のフレンチ料理人がいかに低賃金で、安い食材を工夫して調理しているのか、改めてそんな問題意識も持った三ツ星巡りでした。
「アオテア・ランギ」、店名も個性的ながらそのオペレーションも独創的。雑多で総花な店が増えるなかで、ムール貝とNZワインをウリにしたコンセプトも明確で気持ちいい。ただかなりウケてしまったようで、店主が全体を見ていないとの批判メールも寄せられています。
さて、ジュネーブでのレストラン情報下さった皆様、本当にありがとうこざいました。
ただジュネーブでは、食事時間・場所等が決められていて、ぼくに選択権がありません(泣)。いろいろ行きたかったのですが、結局朝はホテルで、昼は食えず、夜は仕事が終わってから夜中まで開けている、Asian系に・・・。の毎日でした。
唯一、最終日の昼に「La Broche」という、それなりにきちんとしているレストランへ連れて行ってもらいました。テラス席が広く大きな木が植わっていて、気候のいいジュネーブで最高のランチでした。
その後、打合せを兼ねてパリへ移動。こちらでは自分に主導権があったのでミシュラン三ツ星レストランを3軒行ってきました。「アルページュ」「ルドワイヤン」「ギーサボワ」です。
「アルページュ」と「ギーサボワ」は最初から決めていたんですが、2軒ともどちらかと言うと前衛的な料理を出す店なので、お城系も1軒入れておこうと思い「ルドワイヤン」を追加しました。詳しくはAllAboutの記事にするつもりですし、3軒かためて2005年の三ツ星店に行くと、なんとなく今の三ツ星の条件みたいなものが見えてきますね。
まずは料理です。というか、料理・サービス・雰囲気などがバランスよく評価されているのかと思われがちですけど、やっぱり、料理、特にその創造性が占める比重が相当高いと感じました。「ルドワイヤン」のような歴史あるクラシックな店で、前菜やメインはある程度クラシックなメニューであっても、アミューズやサプライズと称して、途切れることなく不思議かつ美味しい料理が供されるのです。
それと、強烈にすばらしい食材を仕入れ提供することができる、のもポイントでしょうか。
魚介類は日本でも充分に対抗できると思う反面、肉、そして野菜は、三ツ星レストランともなると、日本の食材、もしくは日本が輸入する食材では全く太刀打ちできない新鮮ですばらしいもので、農業国フランスの底力をまざまざと見せつけられました。
ただ、料理人の技量(残念ながら創造力は別ですが)はほとんど差異がなく、というかむしろ上かなとの前提で一番ひしひしと感じたのは、値段が高いこと。ものすごく高い。
超一流であってもそれは母国の料理。とはいえ、日本の最高級フレンチレストランに比べても1.5倍から2倍の値ごろ感です。逆の発想をすれば、そこまで世界的に高く売れる料理なわけですね。
日本のフレンチ料理人がいかに低賃金で、安い食材を工夫して調理しているのか、改めてそんな問題意識も持った三ツ星巡りでした。
2005年06月09日
さとなお:ラ・ピッチョリー・ドゥ・ルル
新梅田食堂街、ボクも何度も行きました。
当時は立ち飲み屋に女性の姿はほとんどなく、というか、30代以下の男すらほとんどおらず、コアでディープなおっちゃんたちが溜まっていましたね。ブームになって若者たちがいろんな立ち飲みに行きだして、ああいうおっちゃんたちは行き場を失ってしまっていないのかなぁ。世の中から「おっちゃんの領分」がどんどん減ってってますね。「いい歳になったらああいう飲み方・遊び方をしよう」と思っていたことが、いい歳になってなくてもどんどん出来る感じになっていってます。良くも悪くも。
ただ、立ち飲みが「楽しいもの」として広まったのはうれしいですね。
夜の遊び方のパターンが圧倒的に増えた。最初に軽く一杯とか、最後に軽く一杯って時に、座る店に行くとどうしても1時間とかすぐ経っちゃうけど、立ち飲みだと20分で店を出られたりするし。
話はガラリと変わって。
昨晩、伊藤さんが記事に書いていた「ラ・ピッチョリー・ドゥ・ルル」に行ってきました。
広尾の「アラジン」の数軒横にあるビストロ。やけに空いてるなぁ、と思ったら、ちょうどディナータイムにWカップ予選の北朝鮮戦をやっていたんですね(笑)。ラグビー派のボクはわざとWカップテレビ中継時にいいレストランを予約する手をたまに使うのだけど、昨晩ははからずもそうなっちゃいました(そうとわかっていたら、もっと予約の取りにくい店に行くんだった!)。
ちょっとだけファンシーな匂いのするビストロでしたが(インテリアなど)、料理はしっかりしていて満足しました。ブーダンノワールとカスレが印象に残っています。全体にわりとガッツリした味のわりに、ガッツリ感が前面に出てこないのが少し残念だったかな。ビストロの「わーい!」感が薄いというか…。まだ新しい店なので、だんだん余分な要素を削ぎ落として、シンプルに昇華されていくことを期待します。
沖縄かぁ。いいなぁ。じゃ、とりあえず伊藤さんが次に書くまでこのブログもお休みということで。
ボクが連続で書こうかと一瞬思ったけど、まぁどっちかがいない時は休む、というのがシンプルでよいっすね。
当時は立ち飲み屋に女性の姿はほとんどなく、というか、30代以下の男すらほとんどおらず、コアでディープなおっちゃんたちが溜まっていましたね。ブームになって若者たちがいろんな立ち飲みに行きだして、ああいうおっちゃんたちは行き場を失ってしまっていないのかなぁ。世の中から「おっちゃんの領分」がどんどん減ってってますね。「いい歳になったらああいう飲み方・遊び方をしよう」と思っていたことが、いい歳になってなくてもどんどん出来る感じになっていってます。良くも悪くも。
ただ、立ち飲みが「楽しいもの」として広まったのはうれしいですね。
夜の遊び方のパターンが圧倒的に増えた。最初に軽く一杯とか、最後に軽く一杯って時に、座る店に行くとどうしても1時間とかすぐ経っちゃうけど、立ち飲みだと20分で店を出られたりするし。
話はガラリと変わって。
昨晩、伊藤さんが記事に書いていた「ラ・ピッチョリー・ドゥ・ルル」に行ってきました。
広尾の「アラジン」の数軒横にあるビストロ。やけに空いてるなぁ、と思ったら、ちょうどディナータイムにWカップ予選の北朝鮮戦をやっていたんですね(笑)。ラグビー派のボクはわざとWカップテレビ中継時にいいレストランを予約する手をたまに使うのだけど、昨晩ははからずもそうなっちゃいました(そうとわかっていたら、もっと予約の取りにくい店に行くんだった!)。
ちょっとだけファンシーな匂いのするビストロでしたが(インテリアなど)、料理はしっかりしていて満足しました。ブーダンノワールとカスレが印象に残っています。全体にわりとガッツリした味のわりに、ガッツリ感が前面に出てこないのが少し残念だったかな。ビストロの「わーい!」感が薄いというか…。まだ新しい店なので、だんだん余分な要素を削ぎ落として、シンプルに昇華されていくことを期待します。
沖縄かぁ。いいなぁ。じゃ、とりあえず伊藤さんが次に書くまでこのブログもお休みということで。
ボクが連続で書こうかと一瞬思ったけど、まぁどっちかがいない時は休む、というのがシンプルでよいっすね。
2005年06月03日
さとなお:レ・クレアシヨン・ド・ナリサワ
> さとなおさん、誕生日おめでとうございます。
ありがとうございます。
ムートン67は確かに賭けです。でも半年ワクワクできるので、もしダメでも元は取れるかな(笑)。ワインもレストランも予約時点からすでに楽しい時間が始まっていますからね。来年1月まで心の隅っこがずっと楽しい♪
さて、誕生日の流れで「レ・クレアシヨン・ド・ナリサワ」にランチで行ってきました。
やっと、の訪問です。というか、ボクは「ラナプール」にすら行ってませんからねぇ(なぜか南仏のラナプールには行きました。とても小さな湾にある港町。ここがあの早川の店の店名の街か、と訳わからない感慨を持ちました)。
頼んだのは7000円のコース(税込。これ以外にサービス料10%がついて7350円)。ランチだと真ん中のコースになります(一番安いのは4500円。高いのは12000円)。
メニュー表をもれなくいただけるので、珍しくメニューでも書き写してみます。
九州・玄海産クエ、豆類・花類・新芽のサラダ仕立て
フォアグラとイチゴのコンビネーション
or
鴨のコンソメと春野菜・フォアグラのロワイヤル
阿寒湖の姫マスのムニエル・タイムの花の香り
or
相模湾のマトダイのオレンジ風味〜ルージュ&ブラン〜
プラチナポークと春野菜
or
仔牛の腎臓&レバー、ソース・ボルドレーズ
or
山形牛のランプ、タリアータ風
よもぎ・いちご
ラズベリー&ハイビスカス"スティル・イルフロッタント"
or
モンブラン
or
イチゴミルク、タイ風スープ仕立て
エスプレッソ
ミニャルディーズ "レ・クレアシヨン・ド・ナリサワ"
妻と娘(娘は4500円のコース)のが食べきれずに少し回ってきたので、ほとんど全部の料理を食べられました。うはーっと幸せになったお皿は「阿寒湖の姫マスのムニエル」「イチゴミルク、タイ風スープ仕立て」そしてラストのプチフール大会(ミニャルディーズ)。姫マスってこんなにうまかったんだ、とびっくりし、さすが魚料理はお得意なのだと納得しました。香りの立て方が尋常ではない。マスのいいところだけが抽出されたうまさでした。イチゴミルクは相当うっとり。抜群のデザートです。繊細で新しい味なのだけど、どこか遠いところに懐かしさが漂っている。名作ですね。肉や前菜も水準以上。フロマージュも20種類くらいあり、熟成はまぁまぁでした(もうひと努力欲しい感じでしたが)。
実は、地方で大人気で東京出店したレストランって、いままであまりいい思いをしておらず、ナリサワも少し怖かったんです。地方でいい感じで活躍していた店って、たぶん東京に出てきて何か大事なバランスが失われるのだと思うのですよ。この店があの評判店?と驚くほど普通になっていたりします。もしくは地方だったから名店だったけど、東京で数々の名店と並んでしまうと実は普通だったとか…。
でも、ナリサワは「楽しい時間のツボ」をきっちり心得ていて、東京でも上の方に入るなと客観的に思いました。
もちろん料理もサービスも水準以上なんだけど、それだけではなくて、なんだか食べていて楽しい感じが続くんです。ま、デザートとミニャルディーズで上手に〆られたこともあるのだろうけど、店を出てからも相当長い間楽しい余韻が残りました。なんというか、ある時期の「ターブル・ド・コンマ」に感じたのと同じような楽しさ…かな。←わかりにくいがな
インテリア的にはランチよりも夜の方が美しくなりそうですね。
今度は夜に訪問してみたいと思います。
ありがとうございます。
ムートン67は確かに賭けです。でも半年ワクワクできるので、もしダメでも元は取れるかな(笑)。ワインもレストランも予約時点からすでに楽しい時間が始まっていますからね。来年1月まで心の隅っこがずっと楽しい♪
さて、誕生日の流れで「レ・クレアシヨン・ド・ナリサワ」にランチで行ってきました。
やっと、の訪問です。というか、ボクは「ラナプール」にすら行ってませんからねぇ(なぜか南仏のラナプールには行きました。とても小さな湾にある港町。ここがあの早川の店の店名の街か、と訳わからない感慨を持ちました)。
頼んだのは7000円のコース(税込。これ以外にサービス料10%がついて7350円)。ランチだと真ん中のコースになります(一番安いのは4500円。高いのは12000円)。
メニュー表をもれなくいただけるので、珍しくメニューでも書き写してみます。
九州・玄海産クエ、豆類・花類・新芽のサラダ仕立て
フォアグラとイチゴのコンビネーション
or
鴨のコンソメと春野菜・フォアグラのロワイヤル
阿寒湖の姫マスのムニエル・タイムの花の香り
or
相模湾のマトダイのオレンジ風味〜ルージュ&ブラン〜
プラチナポークと春野菜
or
仔牛の腎臓&レバー、ソース・ボルドレーズ
or
山形牛のランプ、タリアータ風
よもぎ・いちご
ラズベリー&ハイビスカス"スティル・イルフロッタント"
or
モンブラン
or
イチゴミルク、タイ風スープ仕立て
エスプレッソ
ミニャルディーズ "レ・クレアシヨン・ド・ナリサワ"
妻と娘(娘は4500円のコース)のが食べきれずに少し回ってきたので、ほとんど全部の料理を食べられました。うはーっと幸せになったお皿は「阿寒湖の姫マスのムニエル」「イチゴミルク、タイ風スープ仕立て」そしてラストのプチフール大会(ミニャルディーズ)。姫マスってこんなにうまかったんだ、とびっくりし、さすが魚料理はお得意なのだと納得しました。香りの立て方が尋常ではない。マスのいいところだけが抽出されたうまさでした。イチゴミルクは相当うっとり。抜群のデザートです。繊細で新しい味なのだけど、どこか遠いところに懐かしさが漂っている。名作ですね。肉や前菜も水準以上。フロマージュも20種類くらいあり、熟成はまぁまぁでした(もうひと努力欲しい感じでしたが)。
実は、地方で大人気で東京出店したレストランって、いままであまりいい思いをしておらず、ナリサワも少し怖かったんです。地方でいい感じで活躍していた店って、たぶん東京に出てきて何か大事なバランスが失われるのだと思うのですよ。この店があの評判店?と驚くほど普通になっていたりします。もしくは地方だったから名店だったけど、東京で数々の名店と並んでしまうと実は普通だったとか…。
でも、ナリサワは「楽しい時間のツボ」をきっちり心得ていて、東京でも上の方に入るなと客観的に思いました。
もちろん料理もサービスも水準以上なんだけど、それだけではなくて、なんだか食べていて楽しい感じが続くんです。ま、デザートとミニャルディーズで上手に〆られたこともあるのだろうけど、店を出てからも相当長い間楽しい余韻が残りました。なんというか、ある時期の「ターブル・ド・コンマ」に感じたのと同じような楽しさ…かな。←わかりにくいがな
インテリア的にはランチよりも夜の方が美しくなりそうですね。
今度は夜に訪問してみたいと思います。
2005年05月26日
さとなお:レストラン・プレゼンテイター、もしくは「ラビラント」
すいません。なんか変な話題を振ってしまって。
日本はフェアに批評するという土壌がないですよね。良くも悪くもウェットなので。
だからアメリカのザガットと日本のザガットは天と地の開きがあると思っています。アメリカの方がフェアネスを感じます。これはもう国民性なのかな。
伊藤さんがずっとおっしゃているとおり、グルメライターはそのレストランの存在を広く知らしめる、というスタンスでしっかり記事を書いていただけると相当有益ですね。「レストラン・プレゼンテイター」。いい言葉だと思います。中途半端にレストラン批評をせず、しっかりその店のいいところをプレゼンして、食のプロとしていろいろ教えて欲しい。で、そのレストランの評価はいろんな素人客が下す、という図式がわりと健全な気がします。レストランの客はライターや評論家ではなく、一般素人客なのですから。
一般素人客という意味では、ジバランはいま考えても相当すごいメンバーが揃っていたので、時代に合わせて変化しつつもっと続けたかったですね。でもボクの努力不足もあり、継続が難しくなってしまいました。まぁ40代になると仕事もいよいよ激務になってくるし、体力も落ちてくるので、なかなかああいうものの運営は大変ですね。
話はガラッと変わりますが、数日前、白金というか四の橋のビストロ「ラビラント」に行ったんですが、あそこ、また輪をかけて良くなってきていますよ、伊藤さん。
料理は前からとてもよくて「いいレストランだなぁ」とは思ってましたが、その晩の料理は相当のキレ味でした。敢えて言えば、前菜にとったアンドゥーイエットが少し完成度的にこなれてない感じがしましたが、それ以外は文句なし。白アスパラのテリーヌとか地魚の煮こごり(絶品)、メインでとった、仔羊にフォアグラと小野菜をつめてロティしたもの、同行者がとった単なるフォアグラのテリーヌに至るまで、久しぶりにインパクト強いビストロ料理を楽しみました(デザートが少し弱かったかな)。
サービス陣も増えて、それぞれに個性があり、なかなか面白かったです。そう、このごろわりと「面白いサービス」って増えてますね。お笑いという意味ではなく、ユニークで個性的なサービスが出てきた感じ。職業として成熟してきたのでしょう。ワインや料理の知識は常識になり(数年前はそれらをちゃんと備えている人がまだ少なかった)、その上でその人なりのサービスを考えて給仕してくれている。一方でアルバイトで済ませてる店も増えてますが、ちゃんとしたサービス陣もまた増えているのだなとうれしくなりました(「ラビラント」のサービスが特筆してイイという意味ではなく、なかなか面白いという意味で、です)。
その晩は比較的女性客が多かったですが、ああいう店で男性同士がわしわし食べるようになると、わりと絵になるなぁと思いました。まだまだ日本のサラリーマンはビストロに行く人少ないですが、偏見を持たずもっともっと行って欲しいなぁ。
【追記】
上記「レストラン・プレゼンテイター」について、グルメライターを擁護をするのはいままでのスタンスと矛盾してないか、という問い合わせをいただきました。
ええと、全然擁護してません。中途半端に客観的な視点を入れず、完璧に「店側スタンス」に立ってそのレストランを紹介してくれたらそれはそれで役に立つ、と書いています。そういう意味で、レストラン・ジャーナリストではなく、レストラン・プレゼンテイターという肩書きはなかなか言い得ているな、ということです。あしからず。
日本はフェアに批評するという土壌がないですよね。良くも悪くもウェットなので。
だからアメリカのザガットと日本のザガットは天と地の開きがあると思っています。アメリカの方がフェアネスを感じます。これはもう国民性なのかな。
伊藤さんがずっとおっしゃているとおり、グルメライターはそのレストランの存在を広く知らしめる、というスタンスでしっかり記事を書いていただけると相当有益ですね。「レストラン・プレゼンテイター」。いい言葉だと思います。中途半端にレストラン批評をせず、しっかりその店のいいところをプレゼンして、食のプロとしていろいろ教えて欲しい。で、そのレストランの評価はいろんな素人客が下す、という図式がわりと健全な気がします。レストランの客はライターや評論家ではなく、一般素人客なのですから。
一般素人客という意味では、ジバランはいま考えても相当すごいメンバーが揃っていたので、時代に合わせて変化しつつもっと続けたかったですね。でもボクの努力不足もあり、継続が難しくなってしまいました。まぁ40代になると仕事もいよいよ激務になってくるし、体力も落ちてくるので、なかなかああいうものの運営は大変ですね。
話はガラッと変わりますが、数日前、白金というか四の橋のビストロ「ラビラント」に行ったんですが、あそこ、また輪をかけて良くなってきていますよ、伊藤さん。
料理は前からとてもよくて「いいレストランだなぁ」とは思ってましたが、その晩の料理は相当のキレ味でした。敢えて言えば、前菜にとったアンドゥーイエットが少し完成度的にこなれてない感じがしましたが、それ以外は文句なし。白アスパラのテリーヌとか地魚の煮こごり(絶品)、メインでとった、仔羊にフォアグラと小野菜をつめてロティしたもの、同行者がとった単なるフォアグラのテリーヌに至るまで、久しぶりにインパクト強いビストロ料理を楽しみました(デザートが少し弱かったかな)。
サービス陣も増えて、それぞれに個性があり、なかなか面白かったです。そう、このごろわりと「面白いサービス」って増えてますね。お笑いという意味ではなく、ユニークで個性的なサービスが出てきた感じ。職業として成熟してきたのでしょう。ワインや料理の知識は常識になり(数年前はそれらをちゃんと備えている人がまだ少なかった)、その上でその人なりのサービスを考えて給仕してくれている。一方でアルバイトで済ませてる店も増えてますが、ちゃんとしたサービス陣もまた増えているのだなとうれしくなりました(「ラビラント」のサービスが特筆してイイという意味ではなく、なかなか面白いという意味で、です)。
その晩は比較的女性客が多かったですが、ああいう店で男性同士がわしわし食べるようになると、わりと絵になるなぁと思いました。まだまだ日本のサラリーマンはビストロに行く人少ないですが、偏見を持たずもっともっと行って欲しいなぁ。
【追記】
上記「レストラン・プレゼンテイター」について、グルメライターを擁護をするのはいままでのスタンスと矛盾してないか、という問い合わせをいただきました。
ええと、全然擁護してません。中途半端に客観的な視点を入れず、完璧に「店側スタンス」に立ってそのレストランを紹介してくれたらそれはそれで役に立つ、と書いています。そういう意味で、レストラン・ジャーナリストではなく、レストラン・プレゼンテイターという肩書きはなかなか言い得ているな、ということです。あしからず。
2005年05月03日
いとう:アラジン
渋谷の「VIRON」。パンを買ったことはありますが、ブラッセリーは未訪です。
渋谷のあの場所はどうも抵抗があって・・・。楽しく美味しく食事をして、気分よく店を出てきた瞬間、渋谷の雑踏が眼前に広がるというのは、想像しただけでも足がすくみますよ。
優子さんはチーズに続いてパンも凝っておられるそうで、さすがですね。食卓が楽しくて外食する気にはならないのでは(笑)。一番最後にお目にかかったのは、たぶん「小やなぎ」でふぐを食べた時ですかねえ。随分前です。
ただ、パンについては最近少し危惧していることがあるのです。LAで下井さんと話した際、洋菓子についても彼女も同意見だったのですが、個性的で美味しい店が増えるにしたがって、その「情報収集のみ」が楽しみとなっている、いわゆる「オタク」が増えているような気がします。
最近レストランに行くと、「これはどこのパンですか」と聞いている女性が実に多い。「いや、外から買ってますけど」みたいに曖昧に答えると「じゃ、どちらから買ってますか」とさらに問う。まさに「このマグロはどこのものですか」「築地のどこから仕入れていますか」と同じ状況です。レストランの方は、そんなに頻繁にパンの出所を問われるようになると「VIRON」や「メゾンカイザー」といった高級なパンを仕入れなければならず、ひいてはそれが食事全体の価格高騰に繋がるのは、寿司で充分に実証済み。
誤解を恐れず言えば、ぼくは高級なパンは家庭で楽しむためのもので、レストランのパンは、料理のソースを最後までさらえる時に活躍してくれるレベルであれば(それ以下のレベルも結構あるので)いいと思っています。またレストランのパンが美味しいと、料理が来る前にパンばかり食べてしまうというツボにもハマリます。パンも当店のオーブンで焼いたんですよ、と説明する店もあるけど、その時間をもっと料理の仕込みに使って欲しいし、そんな店に限ってパンが美味しくなかったりするんですよね。
で、Aboutの記事にもアップしましたけど、「アラジン」に行ってきました。「アラジン」って、いい店の1軒としてきっとインプットされていると思いますが、積極的に行こうと思うリストの上位にはなかなか入らないレストラン、みたいな感じもあるようです。でもねえ、旨い店なんですよ。しかもあらゆる面で深いです。燻し銀です。
今、味だけで東京のフレンチを3軒挙げてと言われれば「北島亭」「ドゥ・ロアンヌ」「アラジン」ですね。3軒とも傾向がかなり似てますけど(笑)。そして「アラジン」もパンの美味しい店でもあり、前菜の前にかなりお腹が一杯になるという轍を、またまた踏んでしまいましたが。
渋谷のあの場所はどうも抵抗があって・・・。楽しく美味しく食事をして、気分よく店を出てきた瞬間、渋谷の雑踏が眼前に広がるというのは、想像しただけでも足がすくみますよ。
優子さんはチーズに続いてパンも凝っておられるそうで、さすがですね。食卓が楽しくて外食する気にはならないのでは(笑)。一番最後にお目にかかったのは、たぶん「小やなぎ」でふぐを食べた時ですかねえ。随分前です。
ただ、パンについては最近少し危惧していることがあるのです。LAで下井さんと話した際、洋菓子についても彼女も同意見だったのですが、個性的で美味しい店が増えるにしたがって、その「情報収集のみ」が楽しみとなっている、いわゆる「オタク」が増えているような気がします。
最近レストランに行くと、「これはどこのパンですか」と聞いている女性が実に多い。「いや、外から買ってますけど」みたいに曖昧に答えると「じゃ、どちらから買ってますか」とさらに問う。まさに「このマグロはどこのものですか」「築地のどこから仕入れていますか」と同じ状況です。レストランの方は、そんなに頻繁にパンの出所を問われるようになると「VIRON」や「メゾンカイザー」といった高級なパンを仕入れなければならず、ひいてはそれが食事全体の価格高騰に繋がるのは、寿司で充分に実証済み。
誤解を恐れず言えば、ぼくは高級なパンは家庭で楽しむためのもので、レストランのパンは、料理のソースを最後までさらえる時に活躍してくれるレベルであれば(それ以下のレベルも結構あるので)いいと思っています。またレストランのパンが美味しいと、料理が来る前にパンばかり食べてしまうというツボにもハマリます。パンも当店のオーブンで焼いたんですよ、と説明する店もあるけど、その時間をもっと料理の仕込みに使って欲しいし、そんな店に限ってパンが美味しくなかったりするんですよね。
で、Aboutの記事にもアップしましたけど、「アラジン」に行ってきました。「アラジン」って、いい店の1軒としてきっとインプットされていると思いますが、積極的に行こうと思うリストの上位にはなかなか入らないレストラン、みたいな感じもあるようです。でもねえ、旨い店なんですよ。しかもあらゆる面で深いです。燻し銀です。
今、味だけで東京のフレンチを3軒挙げてと言われれば「北島亭」「ドゥ・ロアンヌ」「アラジン」ですね。3軒とも傾向がかなり似てますけど(笑)。そして「アラジン」もパンの美味しい店でもあり、前菜の前にかなりお腹が一杯になるという轍を、またまた踏んでしまいましたが。
2005年05月02日
さとなお:VIRON
「DAL-MATTO」、ガッツリ系で良さそうですね。鮨にお金を使うようになって以来、イタリアンやフレンチから足が遠のいているのが悔しいなぁ。まぁ夏頃にはいったん鮨三昧は中断して、そっちも再開しようと思っていますが、その頃にはもう予約が取れない店になっていそうですね。
とはいえ、いくつかは行っています。
ビストロというかブラッセリーかな。渋谷の「VIRON」は行きましたか?
いま妻の優子がパン作りに凝っていて、「VIRON」は行かなくてはダメ!、と強く言うのでこの前連れて行ってもらいました。
もうご存じとは思いますが、ここ、パリでも長く失われていた「本物のバゲット」を出す店なんですね。
1960年代から機械こねとそれに耐えるアメリカ産やカナダ産の強力粉が席巻し、パリでも昔ながらの味が失われていたんだけど、近年それが見直され「昔ながらのバゲットの味を取り戻せ」といろんな運動が起こったんですね。で、完全に復活した、と。
そこで使われたのがフランス産小麦粉「レトロドール」。そしてそれを作っている製粉メーカーの名前が「ヴィロン」。出来たパンが「レトロドール・バゲット」。まぁ相当蘊蓄をはしょりましたが、だいたいはこういうことです。くわしいことは「やっぱり美味しいものが好き」(J・スタインガーデン著/文春文庫)で読めます。
つまり、渋谷東急本店前にあるこの店こそ、そのヴィロン直営のブーランジェリー/パティスリー/ブラッスリーで、そのレトロドール・バゲットが1階で買えるし、2階ではうまい料理とともに食べられるわけっすね。
このバゲット、とても良かったです。
いままで知っていたバゲットと全然違うのがひと目でわかる。まず細い。そして中が黄金色をしている。んでもって大きな気泡がいっぱいあいている。さらに皮が香ばしくムチッとしている。んでもって香りがグガーッと濃厚に立ち上る。
聞けば、日本でこの味を再現するのには相当苦労したらしいです。レトロドールを使っただけではこの味にならなかったらしいんです。日本の軟水が合わないとか。だから硬水のコントレックスを混ぜた水で練ってるというから贅沢ですよね。
ちなみに2階のブラッスリーは、全体に高めの設定だけど、料理もなかなかいいですよ。もちろんレトロドール・バゲットは食べ放題。1階でレトロドール・バゲットのサンドイッチを買って2階で食べる、なんて安上がりなカフェ使いも出来る。朝9時から24時までやってるから、オーチャード・ホールの帰りとか、いいですね。
とはいえ、いくつかは行っています。
ビストロというかブラッセリーかな。渋谷の「VIRON」は行きましたか?
いま妻の優子がパン作りに凝っていて、「VIRON」は行かなくてはダメ!、と強く言うのでこの前連れて行ってもらいました。
もうご存じとは思いますが、ここ、パリでも長く失われていた「本物のバゲット」を出す店なんですね。
1960年代から機械こねとそれに耐えるアメリカ産やカナダ産の強力粉が席巻し、パリでも昔ながらの味が失われていたんだけど、近年それが見直され「昔ながらのバゲットの味を取り戻せ」といろんな運動が起こったんですね。で、完全に復活した、と。
そこで使われたのがフランス産小麦粉「レトロドール」。そしてそれを作っている製粉メーカーの名前が「ヴィロン」。出来たパンが「レトロドール・バゲット」。まぁ相当蘊蓄をはしょりましたが、だいたいはこういうことです。くわしいことは「やっぱり美味しいものが好き」(J・スタインガーデン著/文春文庫)で読めます。
つまり、渋谷東急本店前にあるこの店こそ、そのヴィロン直営のブーランジェリー/パティスリー/ブラッスリーで、そのレトロドール・バゲットが1階で買えるし、2階ではうまい料理とともに食べられるわけっすね。
このバゲット、とても良かったです。
いままで知っていたバゲットと全然違うのがひと目でわかる。まず細い。そして中が黄金色をしている。んでもって大きな気泡がいっぱいあいている。さらに皮が香ばしくムチッとしている。んでもって香りがグガーッと濃厚に立ち上る。
聞けば、日本でこの味を再現するのには相当苦労したらしいです。レトロドールを使っただけではこの味にならなかったらしいんです。日本の軟水が合わないとか。だから硬水のコントレックスを混ぜた水で練ってるというから贅沢ですよね。
ちなみに2階のブラッスリーは、全体に高めの設定だけど、料理もなかなかいいですよ。もちろんレトロドール・バゲットは食べ放題。1階でレトロドール・バゲットのサンドイッチを買って2階で食べる、なんて安上がりなカフェ使いも出来る。朝9時から24時までやってるから、オーチャード・ホールの帰りとか、いいですね。
2005年04月18日
さとなお:「ミラヴィル」での素晴らしい予約電話体験
ナポリタンの時代は情報過疎でしたので仕方ないけど、いまは溢れるほど情報がある上に地球も狭くなってますからねぇ。ハワイに移住しちゃうくらいなファンが多い中、もう少し食文化が大きく紹介されないと、彼の地の文化を好きなのではなくて単に気候とか海なんかをイイトコドリで利用しているように見えてしまって残念です。
「ミラヴィル」は訪問したタイミングが悪かったんです。
なにしろ、予約電話の時の女性サービスの人の印象がもうサイコーに良かったんですよ。で、電話で料理をいろいろ話し合って、ジョークまで言い合って、「当日お会いするのを楽しみにお待ちしております」と最後に言われ、「いったいどんないい時間を過ごせるのだろう」「予約電話の時点から料理が始まっているとはこのことだな」と期待ブリブリで出かけたんです。もう店までの道すらニコニコで。そういう予約電話の受け答えって実在するのですね。
…んでもって店に入ったら、男性サービスしかおらず「あれ?」。聞いたら「前日にその女性はやめました」……もうね、その時点で予約電話から続いていた料理の流れがブチッと途切れ、立ち直るのに時間がかかったんです。
そのうえ、お店側も急に女性が辞めたことでオペレーションがばたばたで、代わりの男性サービスの方も当然慣れておらず、たぶん厨房も混乱しており……。何があって女性は辞めたんだろうと勘ぐりたくなるような混乱の最中。
などなど、印象が微妙なんですね。料理も「これは再訪したい!」と思わせる感じはなかったです。店側としてもその日は特別で普段は全然違うと主張したいでしょうが、大切な友人との会食だったし、その時間は二度と取り返せないわけで……。
でも伊藤さんがそう言うなら再訪してみようっと。
つか、あの素晴らしい予約電話体験をさせてくれた女性、いまどこで働いているのだろう? 彼女がいる店に食べに行きたいなぁ…。
ところでさなメモでも書きましたが、鱧(ハモ)を食べました。もう何が旬やら、という感じですが、やっぱり初物はなんだかニンマリしてしまいますね。小淵沢の「紬山荘」はそのうちお連れします。
「ミラヴィル」は訪問したタイミングが悪かったんです。
なにしろ、予約電話の時の女性サービスの人の印象がもうサイコーに良かったんですよ。で、電話で料理をいろいろ話し合って、ジョークまで言い合って、「当日お会いするのを楽しみにお待ちしております」と最後に言われ、「いったいどんないい時間を過ごせるのだろう」「予約電話の時点から料理が始まっているとはこのことだな」と期待ブリブリで出かけたんです。もう店までの道すらニコニコで。そういう予約電話の受け答えって実在するのですね。
…んでもって店に入ったら、男性サービスしかおらず「あれ?」。聞いたら「前日にその女性はやめました」……もうね、その時点で予約電話から続いていた料理の流れがブチッと途切れ、立ち直るのに時間がかかったんです。
そのうえ、お店側も急に女性が辞めたことでオペレーションがばたばたで、代わりの男性サービスの方も当然慣れておらず、たぶん厨房も混乱しており……。何があって女性は辞めたんだろうと勘ぐりたくなるような混乱の最中。
などなど、印象が微妙なんですね。料理も「これは再訪したい!」と思わせる感じはなかったです。店側としてもその日は特別で普段は全然違うと主張したいでしょうが、大切な友人との会食だったし、その時間は二度と取り返せないわけで……。
でも伊藤さんがそう言うなら再訪してみようっと。
つか、あの素晴らしい予約電話体験をさせてくれた女性、いまどこで働いているのだろう? 彼女がいる店に食べに行きたいなぁ…。
ところでさなメモでも書きましたが、鱧(ハモ)を食べました。もう何が旬やら、という感じですが、やっぱり初物はなんだかニンマリしてしまいますね。小淵沢の「紬山荘」はそのうちお連れします。

