2006年11月02日

さとなお:二見(長崎)

おっと、伊藤さんの「今年のイタリアン」総括、楽しみですね。
伊藤さんファンの「さとなおはさっさっと書いて早く伊藤さんに席を譲れ」という声が聞こえるようです(笑)

ちゅうことで、ボクはサササと。
というか、札幌の総括もしてないし、長崎の総括もしたいし、迷うなぁ…。

ええと、とりあえず今日は「二見」という長崎の料亭を。

長崎というより茂木ですね。長崎市内からタクシーで15分、2000円くらいで着く茂木という町にあります。
半島の裏側で天草灘に面しており風光明媚。素晴らしい立地。そこにある、初めてならおっと驚き身構えるような立派な料亭です。
部屋はすべて海に面しています。そういう意味では夕暮れ前に訪れて部屋からの景色を楽しんだ方がいいですね。夜になると窓外は真っ暗になっちゃうので、17時くらいについて窓外見ながらゆっくり食事するのがいいかもです。

ボクは15年ぶりくらいの再訪でした。
昔と変わらず清潔で気持ちいい店でした。創業1933年なのに全然古びた感じがしないんですね。部屋は広く、掃除や手入れが行き届いていて気持ちがいいです。

コースは7000円から。
この立地と内容を考えるととてもリーズナブルです。
「うちは天然ものしか使いません」との言葉通り、長崎の地の天然物の魚がコレデモカというくらい出てきます。海から新鮮な水を引いた50mくらいある生け簀を持っていて(言えば見学させてくれる)、近海で捕った巨大な鯛とかがいっぱい泳いでいるんですね。生け簀の魚は活け締めより劣るしエサの関係でまずくなっていることもあるとはいえ、このシチュエーションと新鮮さはやはり楽しいです。

というか、ある種「新鮮すぎる天然の魚を海に面した立派な料亭で思う存分!」という「記号」が楽しめる、と考えて、心を開いて楽しんじゃう店だと思います。

ザッコエビの踊り食い(女性にはちょっと残酷かも)から始まって、ピクピク動いている伊勢エビ・鯛・水イカの姿造り、鯛の浜焼き(焼いた鯛を立てて泳がせ、イモや卵やサザエで岩を模し、ピーナッツで波を模してます)、鯛のアラ煮、巨でかいエビ天、ニンニク唐揚げ、野菜天、刺身で使った伊勢エビの頭を使った味噌汁、ご飯、巨大な栗の渋皮煮、で、7000円。
8000円のコースだとアワビが足され、10000円のコースだとそれにクルマエビが足されるらしい。
でもまぁ7000円ので充分かな。お造りの時点でわりと「TOO MUCHかなぁ」と思わされたけど、その後の料理群がなかなかで、どんどん食欲がアップしていった感じでした。

長崎市内の料亭や割烹、居酒屋で新鮮な魚介を食べるより(長崎は本当に魚がうまい街なので、どの店に行ってもそれなりに新鮮でおいしい魚が食べられます)、いっそのことココまで足を延ばして非日常感に浸った方が強く思い出に残るですね。立派な料亭なのに気安い雰囲気なのでカジュアルな格好でも大丈夫。若者同士でも問題ないです(雰囲気から言うと4人以上の団体の方が楽しそうではあるけど)。

大小さまざまな座敷が17室あり、ハイシーズンでなければ予約もそれなりの取れそうです。
ちなみにその昔、岸恵子が全館借り切ってデートしたという伝説が残る店でもあります。長崎に行ったおりには一回は行くといいかなとオススメしておきます。
posted by さとなお at 12:27| 和食(小料理・割烹・郷土料理) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月08日

さとなお:うさぎや(札幌)

じゃ、ボクも札幌シリーズで。
ご紹介したい店はいろいろあるのですが、今日は「うさぎや」を。
北海道の新鮮な素材をつかって手の込んだ料理を出してくれる小料理屋さんです。

伊藤さんともご一緒したバー「ソウル・ドレッシング」を覚えてますか?
この「うさぎや」、なんとあの店の隣です。札幌はすすきののプレイタウンふじ井の9階です(南3西3)。

ある方にメールで教えてもらった店なのですが、とても気持ちいい店でした。食べるに従って気持ちがどんどん静かに豊かになっていく感じ。「北海道は食材は新鮮ですばらしいけど、調理(加工)されたものはあまりおいしくない店が多い。なるべく素材をそのまま出して欲しい」というイメージを持っていたけど、少し認識を改めないといけません。

看板のない入り口を入り、奥に入ると左側にカウンター、窓際にテーブルと個室という造り。ジャズボーカルが流れる店内はシンプルでお洒落で上品。木をふんだんにつかっている気持ちの良い空間。

スタッフは女性のみで、料理人ももちろん女性です。
料理は京風ぽい。手は込んでいるんだけどそれを感じさせないさりげなさがいいですね。繊細で上品で豊かな料理群でした。「アラの刺身」や「天然落葉(落ち葉の下に生えるキノコ)のおろし和え」、「トマトスープ」(絶品!)、「牡丹鱧と北海道松茸煮」など、印象的でした。強いインパクトがある料理ではないけど、気持ちがさわやかになる感じ。なんとなく西麻布の「真由膳」や「霞町一」をイメージしていただければ(と書いて気がついたけど、どれも女性料理人の店ですね)。

ワインの品揃えもなかなかでした。
2000円の安価なものから4万円台のグランバンまで揃っていて、オススメを聞いたら3000円台のものを勧めてくれたのも好印象。意外と料理とも合って良かったです。

あえて注文をつけるとすると、カウンター周りが雑然としていることかな。まぁ食器が増えすぎてしまえなくなったのかなぁと想像しつつ、せっかくのシンプルで清潔なインテリアがちょっともったいないと思いました。ただ、この雑然さを「いい意味での生活感」ととることも出来ます。女性スタッフが醸し出す生活感が人をホッとさせる部分もあるとは思うので。
あとは(札幌は喫煙者が多いのか)最初から吸い殻入れがカウンターに並べられているのもこの店の雰囲気に合わない。女性スタッフのみという良さを活かして禁煙にした方が良いのではないかな(料理の繊細さも考えて)。

でも全体にとてもいい店でした。
札幌で「洗練された小料理」を食べたい時、個人的にはいまのところ「とらや」かココですね。「とら」と「うさぎ」で対照的ですが、両方ともリーズナブルで清潔で丁寧で気持ちがいい店です。
posted by さとなお at 07:54| 和食(小料理・割烹・郷土料理) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月19日

さとなお:かどわき(麻布)

あぁ、噂でしか知りませんでした。>「トシ・ヨロイヅカ」

スウィーツに40分並ぶなんて、今のボクでは考えられません。
それはよっぽどの「愛」がありますね? 伊藤さん!(問詰)


さて、それでは「かどわき」

ここを最高に美味しいという方が多くいらっしゃることはよくわかっています。
東京一という方もいらっしゃいます。それもわかってます。
というか、美味しい。逆らいようがない美味。ある意味極楽。

でもねぇ、個人サイトの方にも書いたけど、数年前の巨人の野球みたいな感じなんですよ。
他チームの主力打者を抜いてきて一番から九番までずらりと並べたあの頃の巨人。でも野球はつまらなかった。あれ? 野球ってこんなに詰まらなかったっけ? みたいな感じが個人的にはあった。この店もボクにとってはそんな感じだったんです。

松茸。ふぐ。ハモ。松茸。牛肉。子持ち鮎。松茸。トリュフ。トリュフ。トリュフ。

ホームラン狙いの四番打者がズラリと続きます。
こういうのを食べると、一番には一番の仕事があり、二番には二番の仕事があるんだなぁ、とか実感します。出てくる料理が長距離砲ばかりだと食べててこんなに疲れるんだぁ…という感じ。

いい店なんですよ。
もちろんあの頃の巨人打線が好きな人もいるわけで、そういう人にとってはたまらない魅力があると思います。実際、他のお客さんは唸ったり叫んだりして喜んでました。小さな店なので、そういうニーズにしっかり応えているだけで満席になります。つまり「かどわきのお客さん」の期待には十二分に応えている。そういう意味でもいい店です。

あとは個人の相性ですね。
ボクには少し贅沢すぎるというか、TOO MUCH感がありました。食べ進むに従って不思議な感覚に襲われました。「外食にも飽きたなぁ」みたいな溜め息をつくような感覚。家で玄米と味噌汁と目刺しと納豆とお新香を食べたいなぁみたいな感覚。たぶんボクには合わなかった、ということだと思います。ボクは「かどわきのお客さん」ではなかった、と。

客層も相当きらびやかですので、あの店に行くと「謙虚」になりますね(笑)。
地に足をつけて地味に生きて行こう、とか思いました。
posted by さとなお at 09:20| 和食(小料理・割烹・郷土料理) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月17日

さとなお:笹田(西新橋)

> もちろんシェフを存じ上げるわけではないんですが、10数年間ずっとウオッチャーだったぼくにとって、シェフの名が冠のレストランには感無量。

「トウキョウ・レストラン」は行ったことがありますが、それ以外は行ったことありません。良さそうですね。行ってみます。

やっぱシェフの名前を店名に冠するのって、それなりの腹のくくり方があるのでしょうね。
先週は二軒、料理人の名前を冠した店に行きました。

「笹田」「かどわき」

今日は「笹田」について書きます。
ここは伊藤さんと同じように「笹田」開店直後に「しみづ」さんに「行ってみて下さい」と教わりました。

その後ネット上で話題になり、ずっと行ってみたかったのですが、意外と「笹田みたいな小さな割烹に一緒に行ってくれるタイプのオトコ」が見つからず(なぜか「笹田」にはオトコふたりで行こうと思っていた)、今後しばらくいなかったら伊藤さんを誘おうと思っていたのでした。

とても真摯で誠実な料理でした。
全体を通してやさしくて静かな料理。味のバリエはよく考えられていて、コースの流れが自然で良かったです。でもそれって一つ間違うと大人しい料理になってしまうので、ギリギリ難しいラインでした。ハモマツからタチウオの流れも良かったし、イチジク田楽も印象に残ってますが、メリハリよりも自然な流れ重視な感じなので、山がない。会話の脇役として寄り添っている感じ。そういう割烹、好きなんですけど、まだ若い料理人なのでもうちょっと勢いがあるとなぁ、とか思って食べてました。

ところが最後にいきなりすっごい山が!
もしかしたら「笹田」さんに失礼になっちゃうかもしれないけど、なによりも印象に残ったのは〆の「土鍋ご飯」。

あんなうまく炊けた白米、久しぶりに食べました。心底震えがくるような白いご飯。ぐがー、うまひー!と叫びたくなった。口も鼻もふくよかな香りでいっぱいになります。あぁうまかった…。
その印象が強すぎて、前半のお料理とかの印象も吹っ飛んでしまいました(笑)

でも、店を出て新橋駅まで歩く間、同行者(オトコ)と「いやぁ(溜め息)うまかったですねぇ」と言い合えたので、やっぱ〆が強烈にうまいって大切ですね。

あの料理人の方は確実に上手になりますね。そんな感じがしました。
年に1回ずつくらい通って、「この店の着実な成長に比べて自分はちゃんと成長しているのか」と内省したりするのもいいかもと思いました(笑)。
posted by さとなお at 18:25| 和食(小料理・割烹・郷土料理) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月28日

いとう:礼三(西麻布)

>今日は西麻布つながりで「眞由膳」を。
ここは伊藤さんがこのブログで紹介して以来気になっていた店。昨晩、裏を返しました。

あ、いいですねえ。久しく行ってないなあ・・・。
「眞由膳」のような、きちんと修業を積まれてきた方が営むやさしい和食は、華美な彩りや器でごまかす必要もなく、ストレートに煮炊きして提供していただくだけでウレシクなります。

>西麻布周辺は「霞町一」(お休み中?)や「和楽惣」など、気軽にちょっと行けるご飯屋さん(ちゃんとレベルが高いご飯物を出してくれる和食屋さん)がどんどん出来て、その夜の気分でご飯屋さんが選べるというとても贅沢な状況になってきています。

同感ですね。「レッドシューズ」なんかがあった、メチャメチャ尖ってたころから、ゆっくりと角が取れてきつつもブレない街という印象が強いです。西麻布には、銀座や恵比寿とはまた違った飲食の個性が確実に存在します。

古くは「内儀屋」から「眞由膳」「霞町一」などの女性の店主が、「西麻布でお店を開こう」と欲する動機も、この街にはあるんでしょうし。

既出のごはや屋さん以外にも、ぼくのお気に入りとして「一即夛」礼三」「き」などもあるんですが、「一即夛」はこちらを見ていただくとして、もう随分昔ですが、「き」の料理長が独立した「礼三」を今日は紹介します。

夜遅くでしたら、さらにここは狙い目。確か2時ごろまで営業をされていたはず。場所は、西麻布でも一番静かなエリアとしてもいい、角に「醍醐」という炭火ステーキの店がある通り沿い。大きな看板等は出ていなかったと思いますが、通りに面したところが一部ガラス張りなので、飲食店であることは比較的分かりやすいです。

「礼三」はごはん屋さん、というよりは、和食をベースに、沖縄・中国などをフュージョンした感じ。ただ、夜中まで営業をしていることもあり、どの料理もやさしくて、食べやすくしかも美味しいです。

店主の奥様(マダム)が中国の方で、中華素材なんかもうまく使った料理もあり、マダムのステキな接客とともに時間を忘れるまったり感にも浸れます。また、焼酎のラインナップも巧み。いつも覚えられないんですが、味わい深くて「礼三」の料理に合うものが用意されています。

なお、最近この「礼三」の地下にあるバーも気に入ってます。マシーンのような正確さと目にも留まらぬスピードでカクテル作るバーテンダー(通称ゲティ男君)がおりまして、静かで重量感のある居心地を楽しんでいます。
posted by 伊藤章良 at 23:04| 和食(小料理・割烹・郷土料理) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月26日

さとなお:眞由膳(西麻布)

> ところで、久しぶりのさとなおさんとの話、
> そしてご主人や北海道出身の店の見習スタッフさんを交えた札幌談義に花が咲き、
> 天ぷらをじっくりいただいた、という記憶が薄れてしまっているんです。
> さとなおさんはどうでしたか。

「からさわ」は特に強い印象は残らなかったです。
でも、それは「いい意味」で、です。とても丁寧で上質で、安心してゆっくり話が出来る感じでした。
オークラの「山里」出身だけあってか、とてもホテル的だなぁと(いい意味で)感心しました。話が主役で天ぷらが脇役。歳とともにこういう店が心地良くなっていきますね。

パキスタン(だっけ?)の岩塩がまろやかでおいしかったな。
おまかせが6300円、8400円、11500円の3つ。8400円のコースを食べた後、好きなのを追加して10000円くらいでしたっけね。野菜系の天ぷらと〆の天茶が記憶に残っています。あ、ギンポウも食べましたっけ。

今日は西麻布つながりで「眞由膳」を。
ここは伊藤さんがこのブログで紹介して以来気になっていた店。昨晩、裏を返しました。

インパクトが強いわけでは決してないけど、ほっとする味の数々。いいですね。特に遅めの時間に小腹がすいたときとかに重宝しそう。昨日は早めの時間に行ったのでまだお客さんが他におらず、大鉢見ながら店主の真由美さんとじっくり話し合ってメニューを決めていきました。こういうのが楽しいな、この店。真由美さんも感じがいいし。

一回目に行った時はご飯まで辿り着けなかったので、昨晩はご飯のためにしっかりお腹をあけておきました。
新生姜か鮎か迷った揚げ句に鮎ご飯。うまし。味噌汁は「何があります?」と聞いたら「具があればなんでも作ります」とのことなので熟考した上で「茄子と茗荷の赤出し、ちょっと濃いめ」をオーダー。「茄子あるかな、(奥に向かって)茄子ありますー? あ、あります、作れます」というようなやり取りがあって、作ってもらいました。これもイメージ通り。うまし。

太刀魚の塩焼きも絶妙でしたし、大鉢のおばんざいもどれも品良くまとまっていて良いですね。
西麻布周辺は「霞町一」(お休み中?)や「和楽惣」など、気軽にちょっと行けるご飯屋さん(ちゃんとレベルが高いご飯物を出してくれる和食屋さん)がどんどん出来て、その夜の気分でご飯屋さんが選べるというとても贅沢な状況になってきています。ボクたちの年代にはありがたい限り。「眞由膳」はその中でも"心が疲れているとき"に効きそうな店でした。
posted by さとなお at 09:28| 和食(小料理・割烹・郷土料理) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月17日

さとなお:和楽惣(西麻布)

あぁ「すゑとみ」は前から行きたかったんです。うらやましい。今度行ってみます。

札幌在住の方々から「え、札幌に来てたのですか!」と数通メールをいただき、「札幌に来たのならこの店行かなくちゃ!」と数店教えていただきました。次回の目標が出来てうれしいなぁ。伊藤さんにも今度お教えしますね。

じゃ、ボクも最近行った中で秀逸だった「和楽惣」(わらそう)を。

西麻布の割烹です。いや、高級居酒屋って感じかな。掘りごたつ式のカウンターと座敷、そしてテーブルという構成の店で、居酒屋的気軽さのある割烹と言った趣。

ここには5月中旬ころ行きました。
この店、メニューが素晴らしいです。どれもこれもうまそうなんですよ。しかもご飯物が充実していて、まだ乾杯もしていないのに、メニューみながら「〆は親子丼か、肉じゃがカレーか、せいろめしか」などと悶え苦しんじゃいます。

刺身はどれも上質。ある方が「鮨屋より魚はいい」と言ってましたが、まさにそんな感じ。ボクが行った日は金目鯛の刺身が秀逸で、唸りました。うぅ。とろける〜。
1品ものも、茄子そぼろ、ほたるいかのしゃぶしゃぶ、スペアリブの肉じゃがなど、どこかカジュアルさを残しながら相当上質に仕上げた料理群でいい感じ。こういう肩のチカラが抜けるようなメニューが上質に仕上げてあるとうれしいですね。あえて言うとアジフライはもっと期待してしまったかも(←アジフライ好きなので厳しい)。ウスターソースとかも欲しかったなぁ。
焼き魚で食べた「のどぐろ」は絶品。
西京焼きでも出来ますと言っていたけどやはり塩でしょう。「白身のトロ」と言われるだけあってさすがにとろっとろの食感。香りも高い。うめ〜うめ〜と同行者とむさぼり喰いました。

〆のメシは親子丼を選びました。
このごろはやりの「卵かけご飯系親子丼」。お腹がいっぱいでもいくらでも入ります。そのうえこの店、味噌汁も四種類あるんですね。四種類の味噌が選べるんですよ。八丁味噌好きなボクは当然赤だしにしましたが、他のも試してみたかったかも。

総じてレベルの高い店ですね。居酒屋としては高いけど(15000円くらいする)割烹と考えればまぁまぁかな。でも確実にうまいものが食べられるので財布に余裕があるときにいいですね。夜中には「夜のランチ」という不思議なメニューもあるらしい(未食)。夜の定食で2500円くらいで食べられるみたいです。次回は夜中にちょこっと寄ってみようっと。
posted by さとなお at 20:54| 和食(小料理・割烹・郷土料理) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月16日

いとう:すゑとみ(西麻布)

>札幌ではあまり店に行けなかったのですが、行った中では「とらや」が秀逸でした。名前で一瞬「羊羹屋?」とか思いますが、違います。割烹です。

羊羹だと「やらと」になりますからねえ(笑)。

でも確かに北海道は野菜が美味しいですね。今回の訪問でも改めて感じました。お寿司屋さんでも、つまみで野菜料理をどんどん出すぐらいですから。
「とらや」という割烹、初めて聞きましたが、器もよくて、ご主人の所作もいい、サービスもよく、そして、親密な空気が漂っているのでしたら、それこそ旅人の店とも言えるかもしれません。ぜひ次回はトライしてみます。

東京で、ここ数ヶ月の間に訪問した和食店として特に印象に残っているのは「すゑとみ」ですね。
昨年からいい店いい店とマスコミでも喧しいのでご存知かと思いますが、旧「分とく山」の場所で、「分とく山」で修業した末冨さんが営む店。「分とく山」のときは確か看板も何も出ていなかったと記憶していますが、今はビルの1階に小さく「すゑとみ」の行灯が出ています。

もちろん、野崎さんがおられた時と全く同じ環境を素直に受け継いで、あどけなさの残る若いご主人がステキな女将さんと頑張っておられます。そんな初々しさや真面目さがストレートに料理にも反映され、どの皿もどの皿も隅々まで美味しいんですよ。

ご主人曰く、出身である北九州に近い博多の「とき宗」にも、時折出向いて教えを乞うているそう。そんな研究熱心さからも、師匠の野崎さんの料理とは一味違う「野趣」にも触れて頼もしかったです。

京味ご出身の「笹田」を訪れたときも感じましたが、師匠の味やスタイルに忠実でありながら、また別の独自のネットワークを駆使して新しい自分の味を探究していく情熱が、「すゑとみ」のモチベーションであり魅力でもあるんだなあと思いました。

「分とく山」のときも、客をいったんエレベーターに乗せてご自身は階段を駆け下り、1階でエレベーターが開いたと同時に最後のご挨拶をするスタイルも踏襲。何度体験しても、本当にうれしい驚きがあります。

夜のコースは12000円。オープン当初(今でも雑誌等では)10000円としているところもありますが、少し価格は改定されたようです。

posted by 伊藤章良 at 16:33| 和食(小料理・割烹・郷土料理) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月15日

さとなお:とらや(札幌)

多忙で数日空いてしまいました。すいません。

>さて、昨日はありがとうございました。

なので「昨日」がいきなり5日前になっちゃいましたが、こちらこそありがとうございました。札幌で会えるとは思ってもいなかったので楽しかったです。
ススキノのおでん屋、行きたかったですね。でも「ソウル・ドレッシング」というソウルバーもなかなか良かったです。ピザとカレーが「いかにも!」なうまさでした。

札幌ではあまり店に行けなかったのですが、行った中では「とらや」が秀逸でした。

名前で一瞬「羊羹屋?」とか思いますが、違います。割烹です。円山の「すし善円山店」の斜向かいにある小さな店なのですが、出張中でも旅行中でも心からホッと出来るだろうと思わせる良い店でした。

とかく魚を売りにする店が多い札幌ですが、この店の売りは野菜ですね。そう、北海道は野菜もうまいですから。
印象的なお皿がいくつもありました。各種盛り込んだ前菜もとても良かったですが、次に出てきた「15種類の野菜のおひたし」がとても印象的。少しずつですが15種類、野菜を鮮烈なおひたしにして舌と目と脳を楽しませてくれます。他にも、アスパラを使った飛竜頭も良かったし、タラの芽とウドの天ぷらも良かったなぁ。笹竹を使った土鍋炊き込みご飯もなかなかでした。野菜だけでなく、刺身や時鮭の塩焼きも満足できるものでした。
全体に焦点が来ている薄味で、ご主人に「関西で修行されましたか?」と聞いてしまったのですが、ずっと北海道だそうです。ちょっと線が細い部分はありますが、いい割烹でした。

というか、なによりいいのはこれだけのコースで6500円なんです。
他に4500円と5500円のコースもある。それどころか「おまかせ」で2500円のコースもある(これはご飯抜きのおつまみコース)。東京より食材が格段に安いということもあるでしょうが、それにしても安いなぁ。まぁ「安い食材を使った店はそれなりのものでしかない」と思われる方には向かないかもですが、伊藤さんには喜んでいただけると思います。

んでもって器がいい。陶器はすべて作家物。食材の色、料理の方向性などときちんと合わせて完成品として出されます。格安な割烹とは思えない演出にちょっと感動しますよ。漆器もいい感じでした。そのうえトイレにシャガールの本物が飾られていたりもするのですが、全体にバブリーな感じは微塵もなく、親密な空気が漂っていました。サービスもよく、カウンター内のご主人も若手料理人も無口だけど穏やかな笑顔で気持ちよかったな。

奥にテーブル席などもあるようですが、旅人は入り口すぐのカウンターがいいですね。ご主人の動きを見ながらゆっくり食べられるので、ひとり旅でも楽しいかもです。
posted by さとなお at 08:34| 和食(小料理・割烹・郷土料理) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月10日

さとなお:カナ(沖縄本島)

>それは残念ですね。あそこまで際モノの店も稀有なので。

たぶん、珍しいものを出す店、という意味で使われているとは思いますが、イラブー料理は別に「際モノ」ではなく、琉球の伝統高級料理のひとつです。産地のひとつである久高島ではノロ(司祭であり神女でもある)だけが漁業権を持っている神聖なものなんですよ(神女の家系はノロ家以外にもあり、漁業権もいくつか別れているようですが複雑なので省略します)。この辺は(苦労して伝統を守っている人もいらっしゃるので)慎重に表現したほうがいいかもです。

ま、それはそれとして、「カナ」のイラブー料理、まだの方はぜひ食べてもらいたいですね。薫製したイラブー(海ヘビ)から出るあのダシが本当に絶品です。かつおダシに似た、いい意味でちょっとクスリのような滋味溢れる香り、味。栄養価も相当高いとか。
うろこが見えてしまうのが女性には(もしかしたら男性の一部にも)不評ですが、きちんと丁寧に作られたイラブー汁って本当にうまいんですよねー。いろんなところでイラブーを食べましたが、「カナ」はやっぱりトップクラスの味だと思います。

そのイラブー汁にフーチバジューシーやらジーマミ豆腐やらうからいりちーやらがついたセットが4000円(もう少し値上げしたかも)。高いような気もするけど、食材の希少さ・高級さと、半日かけて煮て骨をはずしそこから水炊きしていく手間を考えると妥当ですね。

ただ、那覇から北中城へ引っ越してしまってアクセスが異様に悪くなったのが残念といえば残念。


>これは北海道を発祥に東京にも広まってきたスープカレーに近いものなのかなあ。どうですか。

いえ、これはスープカレーの感じとはずいぶん違いました。スープカレーもさすがに透明ではないでしょう?(本場は知りませんが) 「がじゅまるのそば」のカレーそばは透明です。そこにしゃばしゃばめの黄色いカレーがかかっているのです。まぁ混ぜれば透明度はなくなりますが…。

ボクも今日から札幌です。
伊藤さんも別件で札幌とは奇遇ですね。もしかしたら夜中にお会いしましょう。
posted by さとなお at 07:12| 和食(小料理・割烹・郷土料理) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月07日

さとなお:がじゅまるのそば(沖縄本島)

北中城の「カナ」は意外と早く閉まっちゃうかもしれません。
おかあさんとおとうさんが「カラダがえらい」と言い出して長く、あと数年で閉店する可能性が大きいなと思ってます。と、自分で書きながら「ボクもあと数回は行っておきたい!」と思いを新たにしました。名店ですからね。行かねば!

今回は那覇から車で30分ほどの西原という土地にある「がじゅまるのそば」のカレーそばが秀逸でした。
カレー味の沖縄そばなのですが(麺じゃなくてスープがね)、普通カレーそばにするとスープはカレーギトギトになるじゃないですか。ダシで溶いたカレーで埋め尽くされるでしょ。それがないんです。なんとスープは透明系。丁寧にダシをとって透明になった沖縄そばのダシに、薄めのカレースープがかかっている趣き。そのかかり具合が絶妙でとてもおいしいんですね。ああいうカレーそばは(日本蕎麦も含めて)珍しいなぁ。

カレーは黄色の懐かしい味(色的には昔のボンカレーをもうちょい黄色くした感じ)。具はナーベラ(へちま)が中心で野菜がいろいろ入っています。で、沖縄そば特有のボソボソした麺とよく合うんですね。近くにあったら通うかも。

ちなみに、店の前に大きながじゅまるの木があるので「がじゅまるのそば」という店名になった模様。昔ながらにがじゅまるの木灰でそばをつないでいるというわけではないようです。
posted by さとなお at 18:21| 和食(小料理・割烹・郷土料理) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月14日

いとう:昆布とり(中目黒)

さとなおさんは銀座の焼鳥に詳しいなあ・・・。
以前書いていた「与志万」も、対談で知って今やすっかり常連の友人もいます。わりとそのエリアのキャラクターなのかもしれませんが、銀座で焼鳥屋に行こうとあまり思わないので(というか、焼鳥を食べに銀座に行かないと書いたほうが正確)、どうも抜けがち(笑)。

昨日の店もかなりよさげですね。
値段が高いようですが、高いのは、客をセグメントする意味である程度必要かな(常識の範囲内ですが)とも思うので、その2000円分で渋谷にはない雰囲気を買っているのかもしれません。

ところで、先日食事をしていた方から、さとなお.comのイラストにそっくりな人がある鮨屋におり業界話もしていたらしく、さとなおさんかなあ・・・とよほど声をかけようかと思った、と言われました。で、ぼくは「大きい人でしたか」と聞いたら「いえ、小柄でした」とのことで、声をかけなくてよかったですね。その方はさとなおさんの奥様をご存知らしく、さとなおさんが大きな人だとは想像がつかないとのことでしたが(大きなお世話ですか 笑)。

>ここ数年、業態を絞った店が多くなりましたね。料理ジャンルを絞って勝負する店。しかもレベルも高い。

に反応して、今日は「昆布とり」
ここはその名の通り、昆布じめがメイン料理の店。富山出身のご主人が、富山は氷見港にあがる魚を昆布じめもしくは干物にして提供しています。日本酒や焼酎、そして珍味類等も富山の地の物にこだわっていて、アイテム数は少ないですが、いずれも試してみたい皿ばかり。
あっという間にその日のメニューをほとんど注文してしまいました。

場所は誰が名付けたか奥中目黒。キムタクも訪れたという宮崎料理「よだぎんぽ」の3軒隣り。細長い手作りな感じの内装で、ロゴや店内の雰囲気も洗練されています。不確かですが、店主はさとなおさんとご同業系からの独立とも聞きました。腰の低い穏やかな感じの人ですが、根っからの料理人という雰囲気はしないかな。

ただ、メインの昆布じめは、鮨店にていろいろと仕事をしたタネを食べた経験から比べると少し残念なレベルかなあ・・・。別の素敵な魅力はたくさんあるんですが。
posted by 伊藤章良 at 14:49| 和食(小料理・割烹・郷土料理) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月29日

さとなお:眞平(六本木)

>西麻布にあった「つくし」から独立した女性料理人の店

あれ? 西麻布の「つくし」っていまはないんでしたっけ?
そういえば麻布十番の「つくし」はどうなったんでしたっけ? いやあれは「つぐみ」だったかな? …とか、少し混乱してます。

遅い時間に消化のいい日本料理、というと、このごろでは「霞町 一(ぴん)」ばかりになっていますねー。きっともっと他にいい店いろいろあるのでしょうが、遅い時間って開拓するのが面倒になり、つい知ってる店に行ってしまいます。もう少し手札を持っておきたいところ。「眞由膳」、使わせていただきます。

で、「眞」つながり&遅い時間もオッケーつながりで(笑)、六本木「眞平」

行ったことありますか?
石垣島に家を持って定期的に通っている田崎真也氏が「腹が減ったときに自分が食べたい料理を出す店が欲しい」ということで始めた琉球料理&豚料理の店です。もともと「万平」という古い店だったところを2001年から「眞平」としてリニューアルオープンしたようです。

ちょっと聞いた感じ「沖縄・泡盛ブームや豚ブームに乗って有名人が始めた店」という感じがするかもしれませんが、ボクはそうは思ってません。

ボクは石垣島の請福酒造の漢那恵子さんと親しいのですが、彼女がいつも田崎氏の泡盛や豚への研究熱心さを褒めているんですね。しょっちゅう石垣の請福に来てブレンド研究などをして帰っていくし、食材ルートも相当開発している、と。
たとえば「石垣産もろみ豚」がメニューにありましたが、あれは請福のもろみを食べさせて育てている石垣の農家から直仕入れしているレアな豚のはず。メニューの隅っこにそういう品があることをもってしても、なかなかがんばっている店であることは想像つきます。

当日食べた、きっと田崎氏が考案したであろう創作系琉球料理はそれぞれ美味でしたし、豚の珍しい部位の焼き物などもなかなかでした。カウンターの店なのに、客の前に七輪置いて、後ろに焼く人が立って焼いてくれるのも珍しいですね。焼酎・泡盛の品揃えも珍しいところを中心によく考えられています。

ま、すげー驚くという料理があるわけではないし、ちょっとごちゃついた狭い店ですが、なんだか安心できる居酒屋です。二軒目にサラダ系琉球料理と泡盛、みたいな選択にちょうどいいかも。

旧防衛庁向かいの斜め路地(角に叙々苑がある)を入って少し行った右側にあります。
posted by さとなお at 11:59| 和食(小料理・割烹・郷土料理) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月26日

いとう:眞由膳(西麻布)

>ボクのオーダーはいつも決まっていて、「味噌煮込みうどん、えのき入り、辛口、大ご飯」でした。

なるほどー。ゴールデンウイークには大阪に帰る予定なので、このパターンで頼んでみようかな。ぼくも名古屋で山本屋系を知るまで「あまの」の味噌煮込みしか知らなかったので、名古屋で初めて訪れたとき「フタを取り皿にして」と言われてもなあ・・・、でした。だから穴が開いてないんだと力説されてもねえ。

>伊藤さんが「アイーダ・ゴメス」行ったの土曜日ですか?

土曜日です。さとなおさんと同じ日でしたら、ちゃんと連絡しますよ。それにしても、オーチャードを出て「VIRON」「シノワ」に振られるというのは、王道ですね(笑)。ぼくとご一緒した方が「シノワ」に知り合いのソムリエールがおられるとのことで、最終的には「シノワ」にと思っていたんですが、何せ、アイーダ・ゴメスの妖艶な舞踊で胸がいっぱいといえども、腹いっぱい食わないと不機嫌なたちなので。

ということで向かったのが西麻布の「眞由膳」。同じく西麻布にあった「つくし」から独立した女性料理人の店で、遅い時間に消化のいい日本料理をほっくり戴こう、という目論見です。

「眞由膳」には、カウンターに並んだおばんざいから、羊や豚肉を焼いた洋風のメニューまで幅広くあり、土鍋で炊いたご飯も美味しいと評判。コースも5000円から。女性料理人が醸し出すやさしい温かな雰囲気が店全体に満ちていて快適ですが、料理もそんな延長線上にあり、穏やかな味付けで健康にもよさそう(もう少したっぷり食べたい気もしましたが)。

唯一の難は、料理人の真由美さんが火のある奥の厨房に引っ込んだとき、店全体を見れる人がいなくなってしまうこと。ホールのスタッフは、質問しても要領を得なかったり、まだ食べている途中のものを下げたりと、「ちょっと待って!」と言いたくなることが何度かありました。

でも、そんなことにこだわってもしょうがないか、みたいなおおらかな空気が店には流れていて、あまり気にならないのですが。
posted by 伊藤章良 at 17:43| 和食(小料理・割烹・郷土料理) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月13日

さとなお:沖縄第一ホテル(那覇)

関西の桜は見事でした。特に阪神間。見惚れましたね。
あの辺は山と海と川が全部揃っている地帯ですので、桜もまた映えますね。

「沖縄第一ホテル」行きましたか。
ボクも伊藤さんも大丈夫だと思いますが、宿泊はシティ派には覚悟がいりますね。好き嫌い分かれると思います。ただ、メシとしては一度は食べておいて損はないものですね。琉球薬膳というか、まぁ凝りに凝った珍味の連続。食べたものを一応書き出してみると、

シークァーサーのジュース
ゴーヤー生ジュース
豆乳
ゆし豆腐
酢豆腐
豆腐よう
オオタニワタリの芽
長命草
島らっきょう
島にんじん
アロエとセロリの和え物
苦菜
パパイア炒め
紅芋ふかし
アダンの甘煮
甘草
もずく
ヘチマ
ツノマタ
田芋
うこんパン
紅芋パン
ゴマジャム
etc.(もうちょいあった気がするけど多すぎて思い出せない)

ずらっと小鉢が並ぶ様子は圧巻!
ここ数年で沖縄食材も相当市民権を得たので、上記もそんなに珍味感がないかもしれませんが、それぞれ完成度が高くうまいです。つか、相当苦いのの連続。3000円程度する朝食で値は張りますが貴重な体験が味わえるので、友人にも勧めています(宿泊しなくても食べられるので)。
夜メシはたしか別棟でしたね。あちらにはまだうかがっていません。

あぁ、中目黒の居酒屋「藤八」のことを書こうと思ったけど、メニュー紹介で長くなってしまいました。またにします。
posted by さとなお at 08:43| 和食(小料理・割烹・郷土料理) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月03日

いとう:いずみ田(中目黒)

うだうだしていたら、日が変わってしまいました。

>でもまぁ「てっぺん」としても、ボクたちオッサンにあーだこーだ言われたくねぇって感じかもしれません。

じゃあ、渋谷でも唯一オッサンが訪れることのできる宇田川暗渠界隈以外で営業してよっ、てしつこいか。

ゴールデン街ですか・・・。いわゆる活字系のビジネスや文化があまり育っていない関西には、ゴールデン街のような場所も結局ないですね。さとなおさんの環境がうらやましく思います。一方で大学時代の友人がお茶屋の娘と付き合っていて、彼と一緒にお茶屋に入れてもらうみたいな体験はしましたが(笑。

まだまだ寒い日が続きますので、今日は鍋の店「いずみ田」。実態は詳しく分からないのですが、ウェブによると九州で手広く飲食店を手掛けるグループの東京初進出らしいです。
場所は東急東横線と並行に走る目黒銀座商店街に入ってすぐ右。九州の鍋というとモツを真っ先に思い浮かべますが、「いづみ田」は慶州鍋と称するオリジナル鍋をひっさげてやってきました。

基本的には豚鍋なんです。ただ、赤い色をしたスープに個性があります。最初は生ビールに合うよう夏季限定で作ったらしく、味噌をベースに辛味と発酵系の香りを加味した深みとコクのあるテイスト。確かにビールも進むけど体もポカポカするので寒い時期こそ楽しむことができるでしょう。特に日本の味噌に感じる甘味が押さえられていてキレがよく(韓国の味噌に近いかもしれません)、ビールと言わず、酒は何でもあいそうです。

具は、野菜や餃子なども入れますが、ナンコツと一緒に砕いた鶏のミンチが旨かったな。鍋以外の料理も個性があってハッとさせられるものも発見。スタッフの皆さんそれぞれ応対が気持ちよく値段もリーズナブルなわりに、客は大人が多く落着いた雰囲気です。九州料理ということで例によって焼酎をグラスで頼むと、ボトルごと持ってきて「計り売りでーす」と言う。これは飲み過ぎてしまいます。

中目黒には「豚鍋研究室」や「元旦」などの豚鍋店がありますが、味も納得の価格でも「いずみ田」が一つ上をいくかなと思いました。
posted by 伊藤章良 at 01:28| 和食(小料理・割烹・郷土料理) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月12日

さとなお:季楽(銀座)

立川かぁ…。あまりに遠くてほとんど行きません。
とはいえ隣の部署に立川から通っている男がいるのでこの言い方も失礼かな。まぁでもボクの生活圏ではないなぁ…。家まで2時間くらいかかりそうなので、飲んでても落ち着かないのは確かですね。でも伊藤さんの記述には惹かれます(笑)。行ってみようかな…。

さて。
先週行った店の中でも特に印象的だった店を今日はご紹介。

JA佐賀がやっている「季楽(きら)」という店です。
正確にはJA佐賀経済連直営「佐賀牛 季楽 銀座」。佐賀にある「さが風土館 季楽」の姉妹店のようです。去年の秋に出来たばかりの店のようで、基本的に働いている人も佐賀出身者っぽい(テーブルについたサービス係がそう言ってました。ちなみに彼は東京出身で肩身が狭いとか)。

佐賀のJAが経営? さが風土館の姉妹店? 観光客誘致系? とかってボクもおっかなびっくり入ったのですが、ここはなかなかのものでした。

鉄板焼きのカウンターとテーブル席に分かれていて、ボクはテーブル席で「せいろ蒸し」を食べたのですが、これがめっちゃくちゃうまかったっす。

佐賀牛のせいろ蒸し。

テーブルにどーーーんと大きなせいろが出てきて、野菜をたくさん敷いて蒸した上にしゃぶしゃぶ用っぽい薄切りの佐賀牛を乗せて蒸すんだけど、うまみがどこにも逃げないから、香り・味ともに絶品。しゃぶしゃぶよりずっとうまい肉の食べ方だなぁと思いました(しゃぶしゃぶは脂を抜いてくれる良さはありますが)。

いやぁ、肉って奥が深いなぁ。このせいろ蒸しは外国人に食べさせるときっとその味の深さに驚くと思います。

で、せいろ蒸しコースが9500円と13500円なんですが(違いは佐賀牛の質。高い方はA5で安い方がA4かな。A4でも充分うまいです。刺しが入りすぎてないし)、前菜、刺身(玄界灘直送)、炊き込みご飯(鯛)、デザートとそれぞれがちゃんとおいしいのもビックリ。料理のレベルが高いです。やるなぁ佐賀県。

そのうえワインが、一番高いのはオーブリオン11万とかあるんですが、安い逃げ道として「バロン・ド・ロートシルト"SAGA"」が赤白用意してあるんですね(とはいえ6000円だったけど)。SAGAはフランス語で「伝説」みたいな意味(ロマンシング・サーガとかいうゲームがありましたよね)。それを佐賀にかけてシャレで出してました。でもちゃんとおいしいし、いいセレクトだと思いました。

銀座の三笠会館の真ん前。一階にヴァレンチノが入っているビルの5階というすごい立地ながら、せいろ蒸しという優れた肉の食べ方で上等な佐賀牛(JAですから仕入れルートは完璧)をこの立地にしてはまぁまぁの値段で食べられるのはとてもイイですね。自腹ではなかなか厳しい値段だけど、まぁ銀座のド真ん中だし、接待などに使う店でお困りの方にちょうどいいかも。

そうそう、昼もやっていて、せいろ蒸しランチが3800円です。試すにはいいっす。

http://www.saganet.ne.jp/jasaga/kira/ginza/kira_ginza.html


※月曜火曜と山陽に出張ですので、ちょっと空きますー。
posted by さとなお at 08:57| 和食(小料理・割烹・郷土料理) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月30日

いとう:諒(麻布十番)

北千住「おおはし」、とてもいいところらしいですね。いろいろな方から行くようにとすすめられていながら未訪。とても残念です。リニューアルしてもそのよさは変わらないと聞きました。

>でも相変わらず「牛にこみ」はうまかったです。

煮込み、絶品らしいですね。
「酔わせて下町」師匠によると、東京三大にこみだそうです。
(月島 岸田屋、森下 山利喜とともに)

>あそこはなんでも400円前後で食べられる上に名物「梅割り」がうまいですよね。いわゆるキンミヤ(金色の宮の字なので)と呼ばれる焼酎「亀甲宮」の梅シロップ割り。なんだか怪しくて好きです。

キンミヤは三重県産なのに関西ではなく東京でよく飲まれているのがナゾ。
キンミヤの焼酎ではありませんが、立石の「宇ち多」でも梅シロップ割り(というか一滴垂らすだけですけど)が飲めます。それにヒントを得て、とあるすごいバーテンダーが「EDOマティーニ」というオリジナルカクテルを考案したらしいです。
それにしても、怪しい飲み物は、口当たりもいいし安価だし旨いんですが、翌朝が・・・。

今日はカニ料理の「諒」
東京でカニ専門店に行くことってほとんど皆無に近いのですが(記憶にあるのは新橋の「蟹銀」、銀座の「江島」ぐらい。どちらも高いですけど)、新年会ということで年明けに行ってきました。というのも、ふぐやカニは東京で食べる場合の割高感は否めず、関西で食べるにこしたことはないと思ってしまうのです。

「諒」も、麻布十番の駅からすぐの場所にあり、交通至便でいい感じの店構えなんですが、どうも足か向かず一度も訪問したことがありませんでした。ところが、そんな意に反し、なかなかの良店で値段的にも満足できるコースをいただきました。

産地はどこか確認できませんでしたが、新鮮なズワイガニ、タラバガニをそれぞれ、刺身、焼、蒸、しゃぶしゃぶと、試してみたい最良のパターンで味わえます。また、カニ料理といえば(誰もが思う)「会話が途切れる」という問題点があります。でも、店側もその辺を考慮してか、身を取る作業に没頭する時間があまりできないよう、少量ずつタイミングよくサーブしてくださるので、座がしらけることもなく楽しい新年会となりました。

「諒」は、表から見る雰囲気ほど中は広くなくこぢんまりとしています。それもまた蟹一筋の心意気が見えて(いいカニを仕入れようと思ったら、そんなに大量にはないはずなので)好感が持てました。
posted by 伊藤章良 at 13:29| 和食(小料理・割烹・郷土料理) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月22日

さとなお:八つ目や にしむら(巣鴨)

絶食は昔から憧れていて、何度「絶食道場」に行こうと決意したことか。
そのたびに何故か多忙になって、結局いままで行けてません。行きたいなぁ…。

「醍醐」、いいらしいですね。まだ行ってませんが。
精進料理は好きなんだけど、意外といっしょに行ってくれる人がいないんです。そろそろ回りが健康に気を使い出す年齢になったので、パートナーが見つかり出すかも。

健康にいい、と言えば、八つ目うなぎは食べたことありますか?

おばあちゃんの原宿と言われる巣鴨の「地蔵通り商店街」に、東京でも珍しい八つ目うなぎの店があります。その名も「八つ目や にしむら」。鰻屋さんなんですが、八つ目うなぎを売りにしてるんですね。

八つ目うなぎって、見た目は鰻なのですが、じつは鰻の仲間ではないらしいです。
魚類でもなくて、円口類のヤツメウナギ科に分類されるらしい。目の後ろに7対の丸いエラがあって目が8つあるように見えるから「八つ目」と言われるようになったらしいのですが。
ちなみに、3億4千年前からほとんど進化してない生きた化石と言われている種らしいです。こういう進化してなくて長く生き抜いてきた種というのはたいてい「健康にいい」ということになっていますね。

で、ビタミンAが豊富なので「目にいい」と有名な上に(名前からもそんなイメージ)、DHAやEPAもトップクラスの含有量。体内で作れない脂肪酸も数多く含んでいるとのことで、相当健康にいいらしいっすよ。鰻と比べても、ビタミンAで5倍、ビタミンB2で13倍もあるんだとか。

その八つ目うなぎを蒲焼きにするのですが、「八つ目や にしむら」では鰻で言ったら関西風地焼きにしてくれます。蒸さずに備長炭で焼き上げます。

で、この食感がおもしろいんです。
砂肝のやわらかいのみたいなプリプリ感。見た目は小さい蒲焼きなのに、口に入れるとパリパリと音がする感じ。

タレも濃すぎず良い感じ。八つ目定食の中2400円のご飯大盛り、がちょうど良いかなと思います。肝吸いも漬け物もちゃんとしてます。

珍味系ではありますが、疲れた時にでも一度食べてみてください。

巣鴨のあたりは面白い店が意外と多いので、またそのうち書いてみます。
posted by さとなお at 13:23| 和食(小料理・割烹・郷土料理) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月21日

いとう:醍醐(神谷町)

お忙しい中、神楽坂で貴重な体験をされたようですね。
神楽坂は、そんな和風の情緒も残しながら、美味いフレンチやイタリアン、バーなどもあって飲食のハズレがない街です。いつか住んでみたいなあと思うエリアの筆頭かもしれません。「せせりとにんにくのはさみ焼き」旨そうだなあ。実はぼくは一昨日蒲田の鶏料理店でせせりを食べそこねたので(笑)、よけいに悔しい。鶏のなかでも一番動く首の肉は鶏の全ての旨みを持っていると聞きました。

もう少し、昨年末に行った店紹介にお付き合いください。
ここ数年、年末年始に絶食を試みている友人がいます。自分に当てはめるとできそうにないんだけど、お話をうかがうたいへん興味深い。食事をしない、ということは、全ての消化器系の内臓を休めるわけ。そして、一度リセットされて再起動する体はすこぶる快調とのこと。やっている最中はさすがにしんどいんですが、体がきれいになる感覚が忘れられなくて、機会あるごとに続けようと思うそうです。また、絶食してみると普段人間の体が食事を消化するために、どんなに体力を使っているか、改めて分かるらしい。絶食中は日常消化する為に使われる血液がすべて脳に流れるので、五感が冴え渡りかなりのトランス状態も体験できるみたいです。

食べる話に戻しますと(笑)、絶食は突然始めてもあまり意味がなく、徐々に胃を休めるような食事をしながらコアの時間3日ぐらいを水分のみとし、その後またお粥などのやさしいものをとりつつ戻していきます。そこで、精進料理「醍醐」が、友人の今年最後の豪華メシとなったわけです。

「醍醐」は、ご存知の方も多いでしょう。東京を代表する精進料理の店で、愛宕山は青松寺横に一軒家を構え完全個室対応で渋い営業をされていた時代に一度うかがったことがありました。ただ、その地に森ビルが愛宕グリーンヒルズを建設する際、ビルディングの一角に組み込まれてしまいました。

結果、どうなったんだろうと気になっていたんですが訪問の機会がなく、精進料理というテーマがぴったりの今回、やっと再訪。着物姿の係が待つ、高級ホテルのVIP専用エントランスのような玄関から上がると、計画的に開発されたビル群にあることを全く感じさせない和の空間。老舗ながらもえらぶらない庶民的な接客がさらに「なごみ」というエッセンスを加えます。

以前の一軒家同様庭の見える個室に通されると、さらにここがどこだかわからなくなって、不思議な既視感とともに「醍醐」魅力に吸い込まれていくのです。掘りごたつや個室内の温度管理も完璧。ハイテクを使っているのでしょうけど、ここでは不思議とそういった部分には思いが至らないようですね。

料理は文字通り、伝統と創造力に裏打ちされた精進料理。大きなカブをほぼ一個まるままじっくり煮、真ん中をくり抜いて味噌を詰めた田楽風の突き出しがドンと置かれた瞬間から、肝を抜かれた状態。素朴に自然に仕上げつつその奥に秘めた工夫の数々は、暮れゆく2005年の冬の情景とともに日本文化の偉大さを感じていました(大層ですが 笑)。
posted by 伊藤章良 at 09:21| 和食(小料理・割烹・郷土料理) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする