2008年02月20日

いとう:鮨田可尾(福岡)

>新潟か…。連載の予定に入れよう(笑)

おっ、ぜひ。
「蘭」のあと、寡黙なおばさんが1人でやっている渋い郷土料理の店も行きましたよ。新潟にしかないジューシーで生命力に溢れた女池菜という野菜も食しました。
それと、ついでにハワイもどうですか(笑。

>博多の「吉冨寿し」を。

あ、一度行こうと思ってトライしたんだけど、予約が取れなかった店です。行きたかったなあ。というかぜひ今度こそ行ってきます。

ではぼくの方も福岡の鮨店で「鮨田可尾」
ここは、福岡に出張する際さとなおさんから薦められたような記憶があるんですが、今回の取材対象には入っていなかったようで・・・。有名店ですからねえ。

「鮨田可尾」も、天神の外れというか少し寂しくなって本当にこの辺かなあと不安になるエリア。細い路地の突き当たりに見つかります。

ここは靴を脱いで上がるスタイル。鮨店で靴を脱いで上がるのは少々不思議な感覚。東京でも「すし匠斉藤」とかありますが、くつろげる半面、他人の靴下が目に入る是非とか、板場の方の水まわりはどうなっているのだろうとか、軽い抵抗もあるわけ。

ところが「鮨田可尾」の玄関は、まさに普通の家庭を訪問したような、構えたところのないシンプルさ(それこそ住居を改装されたのかもしれません)。靴を脱いで上がり席に着くことも、ごくごく自然な流れ。

もともと九州の出身ながら帝国ホテルの「なか田」におられた店主のことは多くの方が書いておられるので割愛しますが、ぼくがまず驚いたのは、最初からトントンと続けて出てくる白身のタネがすべて柔らかくて強烈な旨みがあること。なんかこう、理由は分かっているだけど素な気持ちで「やわらかいですね・・・」とつぶやいてしまい、ちょっと照れました。

東京だと、熟成させたことをアピールするがごとく「2日間常温でぎりぎり寝かせた平目でございます」とか勿体つけて出す店も多いですが、熟成をさせるのは「鮨田可尾」では当たり前といった風。そんな白身の展開に、福岡で食べられる江戸前鮨の店というよりは、(少なくとも東京でこんな店を知らないので)地場の個性を強く感じました。

少し店主と話したところ、東京よりも福岡の方が魚は断然面白いとのこと(ただしマグロは除くとの注釈がありましたが 笑)。今は毎日とても充実しているそうです。そんな高い見識と郷土を愛する気持ちとの融合が「鮨田可尾」の最大の持ち味でしょう。

もしや、九州の鮨店がみな同じようなスタイルならすごいことだと、
改めて「河庄」「やま中」等の名店にも行ってみたけど、皆白身に個性を出してはいますが熟成については「鮨田可尾」のみの特徴かと、少々残念かつ貴重に思いました。
posted by 伊藤章良 at 18:06| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする