2007年09月25日

さとなお:カー・ウント・カー(赤坂)

ポルトガルから韓国まで飛びましたね。
それではボクも韓国からオーストリアまで飛んでみます。

今回は「カー・ウント・カー」
オーストリア料理。オーストラリアではなくてオーストリアですね。オーストリー。

一回行って、妙に気に入ってすぐ裏を返しました。
すごくインパクトがあるわけではないんだけど、繊細で上質で、なんだかクセになる料理です。

店の隣にある老舗洋菓子店「ツッカベッカライ・カヤヌマ」の経営。
この洋菓子店のオーナーシェフ栢沼稔氏は「オーストリア国家公認コンディトール(製菓)マイスター」の称号を持っていますが、この「レストラン・カー・ウント・カー」のシェフ神田真吾氏もオーストリア国家公認料理マイスターの称号を持っている日本で唯一のシェフ。ハプスブルク家宮廷料理を受け継いだ唯一の日本人ということでしょうか。

マイスターということは、現地に限りなく近い味のはずですよね。
でも、この店を経験した人はみんな「こりゃウィーンより絶対うまいに決まってる。オーストリアにこんな繊細な料理があるわけがない」と唸ります。この繊細さは限りなく「和」に近い。ウィーンやハンガリー、チェコで食べたことがあるボクとしても、こういう繊細さが本当に現地にあるのか疑問だなぁ。

料理はどれもこれも、多少繊細すぎるかと思った部分はあるものの、驚きに満ちた味。行った当日の料理としては、ウィーン風コンソメもすごかったけど、蒸し焼きにしたひな鳥の口の中で淡雪の如く溶けていくような柔らかさは快感でした。おいしいパンや甘いデザートはお隣の「ツッカベッカライ・カヤヌマ」の提供。これもさすがなもの。

そして、そういうコース料理以外に、必食なのがふたつあります。
まず、バイシンケン。
これは山梨・白州で作られている骨付きモモ肉のハムで、テーブル横でサーブされます。絶品。ハムとしては梅山豚の生ハムも勧められるけど、バイシンケンの方が断然オススメ。

そして、デザート前のクラッハーも必食。
ブルーチーズにトロッケンベーレン・アウスレーゼ(貴腐ワイン)の「クラッハー」を混ぜ込んだもので、蜂蜜とともにいただくんだけど、その貴腐ワインの「クラッハー」とマリアージュさせるとそれはそれは夢の世界。うますぎです。

このふたつをアラカルトから追加して、8500円か12000円のコースのどちらかを取るのが、この店の頼み方のベストでしょう。個人的には8500円のコースに上記ふたつを追加するのがオススメ。

ワインはコースの流れに沿って一品ずつグラスワインを合わせてくれるワイン・コースがあるので、それが良いですね。オーストリアには意外なほど上質なワインが多く、驚きながらいろんな種類を楽しめて、なおかつお得です。

サービスも覇気と親切に満ちていて素晴らしい(特に女性の方)。
インテリアは重厚すぎず、適度にモダン。テーブルの間隔も充分とってあり、長時間ゆっくりくつろげます。

いい店です。もっと早く来れば良かった。

ちなみに店名の「カー・ウント・カー」とは、「K and K」で、皇帝と国王という意味だそうですよ。
posted by さとなお at 23:57| その他欧州料理・洋食 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする