2016年10月31日

さとなお:「東京十月」(南青山)

そうなんですよ、鮨って天井知らずに高くなりましたよね(特に東京は)。

ボクは鮨にずいぶんお金を使ってきた方だと思うけど、もう今の新店トレンドはお財布的に追えません。インバウンドで惜しみなくお金を使う方が増えたのでしょうか。でも超高くても「その価値はある!」って満足できた店、最近一軒も出会えません。いいとこ半額だろ、と思う店ばかりです。ひとり鮨探訪も気持ちが挫けてきました。

中国料理店はボクはそんなに通ってないのでわかりませんが、鮨と同じ流れなんですね。
それは残念だなぁ。
最近では「前々からわざわざ予約して店に出かける」という習慣が(周りの人を含め)急速に減ってきて、前日とか当日に急に集まって出かけることが増えているのだけど、そうなるとなぜか高級中国料理店に行くという選択肢って激減するんですよね。高級な中国料理でうまいのにありつくためには前もって予約してコース組んだ方がいい、という先入観がボクの中で強いからでしょうか。

おいしくて気楽な「方哉」みたいな店、ふらっと行きたいな。でもそういう店は予約が取れないからふらっと行けないんですよねw

さて、10月も今日でおしまいですが、10月のうちにこの店をご紹介。

南青山は骨董通りの「東京十月」

骨董通りの小原流会館の地下にある居酒屋です(ちょっと前に紹介した「ふーみん」と同じ階です)。

居酒屋といっても、ものすごくオシャレなのでハードルは高めです。
内装のディレクションを彫刻家(アンテ・ヴォジュノヴィック)が手がけ、ほの暗い中にオレンジの壁と古民家風木材が浮かび上がってとても落ち着く作り。ホールの中央にその彫刻家制作のでかいテーブルがどんとあり、そこに水が流れている。その水の音と静かな音楽が混ざっていいBGMになっています(ちなみに、ここまで凝るならオーディオももうちょい凝って欲しいとは思いましたが)。

気になる店名ですが、なんか「Autumn in NY」みたいな感じで洒落たのかなと思ったのだけど、店主に聞いたら「いや、東京って十月が一年の中で一番アートイベントなどが行われるんです。そういうところに集まるクリエイティブな方々が集まるような店にしたくて」とのこと。

つまりはそういうコンセプトなので、まぁおしゃれなわけですよ。
だから「ガハハハ!」と楽しむ居酒屋というよりは、低音でこっそり語り合うのが似合う感じ。カウンターがなく、ホールと座敷ふたつなので、男一人でしっぽり飲むには向きません。でもカップルとか、4人くらいの静かで親密な会とかにはとっても良い店ですね。

日本の小さな酒蔵の日本酒と、なぜかアルゼンチン・ワインが揃ってます。
和を基調とした雰囲気の中でワインと和食を楽しめるという意味で、場所柄もあって「外国人接待」に覚えておくといいかもです。

料理は和食と創作和食と無国籍料理がいろいろ並んでいる感じ。とか書くとイヤな予感しかしませんが、でも手を入れすぎておらず芯はしっかり感じられるおいしい料理群でした。そして土鍋ご飯もおいしかったな。

その雰囲気から「きっとかなり高い」と思いがちだけど、まぁ青山なりではあるものの、それほどでもなく、想像の範囲(5000円〜10000円)で収まります。

この店、カウンターがあって無口でおしゃれなオヤジが向こう側に立っていたりしたら、ふらっと飲みに通うのになぁ。。。毎回惜しく思います。ま、いまのボクのオフィスから至近ということもあるのですが。


posted by さとなお at 16:46| 居酒屋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする