2006年12月18日

いとう:無櫓火(広島)

広島への出張〜大阪の実家と回ってきたので、とても空いてしまいました。すみません。

さとなおさんの大阪料理に触発されて、大阪に滞在した昨日の日曜日は朝から通天閣でも出かけようかと画策していたんですが、広島での飽食がたたってしまい、思いもよらないノロウィルスにやられました。症状が強烈な二日酔いと同じ(笑)で、なおかつひどい口臭もするらしく(胃が荒れているかと想像されます)、私の母も「二日酔いやろ」と高を括っていましたが、どんどんとひどくなるのでけっこう大変でした。土日二日間、ほとんど何も食べられなかったのですが、久しぶりに母の粥を食べてホックリしました。

でも、新世界には行って来たかったなあ。ぼくは大学生のころ、よく新世界に古着を買いに行きました。アメリカから流れてくるアーミーっぽい古着ではなくて、それこそ大切に保管していた一張羅も売ってしまった感のある衣服やクリーニング店から流れてきたような(クリーニングのタグがそのまま付いているもの)など、けっこう掘り出し物が強烈に格安(当時ほとんど100円台)で出回っていたのですね。

でもそのころは、串カツに行列ができる、なんてことはなかったです(当たり前ですか)。「なんの肉を揚げてるかわからんでー」とか「油が悪すぎて肝臓をやられるでー」とか言われていて、串カツは敬遠気味だったなあ。今はすっかり大阪を代表する料理なんですが。

さて、ということで、出張で行った広島の居酒屋「無櫓火」を。ここはカナリいい店です。東京にここと同じ店を見つけることはぼくの知る限り不可能です。

入店してハッとするのは、店内が強烈に清潔。オーセンティクなバーのように磨きこまれたカウンターにまず惚れ惚れします。

で、この店の一番の特徴は酒の出し方にあります。
店主曰く「昔から居酒屋での酒の注文としては、普通一合か二合だけですから」と言われるように、ここでの酒は基本的に店側のおまかせ(もちろん、全国のうまい地酒ばかりです)。相手の商売ペースに乗せられているんじゃないかと不信感を抱く客も多かったそうですが、店主が都度説得しブログ等でもその想いを連ねて、10年続いた今では、そのシステムを真似たり勉強に来る店も多いとか。

その理由は、こうです。つまり、数十席の居酒屋でいくつもの酒を置いて注文をとっても、すべての酒の保存状態がどんどん悪くなるばかり。口開けの酒を飲んだ方と最後の方を飲んだ方で同じ料金というのもおかしい。だったら、こちらを信用していただいて厳選した酒を用意し、それを料理(も基本的にはコース)に合わせてこちらで選んでお出しする、というものです。

そういえば、100種類以上の日本酒を揃えているといわれる神田の「新八」で飲んだとき、その酒の保存状態の悪さに閉口して、もうこういった日本酒のボトルを並べている店は信用しない、と決めたことを思い出しました。

その日は、ぼくが東京からの客人であることを予約した友人が店主に話してくれていて、ぼくには、広島県人でもあまり見たことのないレアな広島の酒がどんどん出てきました(もちろん友人には違う酒です)。


また、店主から突然「いい生ビールはどうやって出すと思いますか」と聞かれ、返答に困ったものの「フィルターをまめに掃除することじゃないですか」と答えたところ、なかなか店主のツボにはまったようで、「いい居酒屋の見分け方、それはまずビールがいいことですね。手入れが大変ですから」とのこと。

「無櫓火」では、グラスの洗浄にも浄水器を通した水を使うとか。生ビールもタンクごと冷やすそうで、リーデルのビール用グラス(存在を知りませんでした)で提供されます。
posted by 伊藤章良 at 12:09| 居酒屋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする