2006年11月04日

いとう:ミキータ代官山

>おっと、伊藤さんの「今年のイタリアン」総括、楽しみですね。

さとなおさんが、札幌に続き長崎と食べまくっておられるので、それにつられてタイソウなことを書いてしまいました(大汗)。
ただ、先月末にオープンした「トンマズィーノ」の新店も合わせると、今年はシチリア料理という四国より一回り大きなだけの島の専門料理店が4軒もスタートしているんですね。
そして、フレンチのアランやピエールにも匹敵する「オフィチーナ・ディ・エンリコ」や、北イタリア料理ファンの待望久しかった西口シェフの店。2軒目や心機一転組としては「ヴィノリオ」「恵比寿ダルマット」「タツヤカワゴエ」「グッドドールクラッティーニ丸の内」なんかもあって、かなりの充実度でしょ。

で、今回はその2軒目。南青山の「トラットリア・ミキータ」がとても好調ながら、わりと時間がたっての満を辞しての2軒目「ミキータ代官山」です。こちらのシェフは、「バスタパスタ」出身のいわゆる山田シェフ門下。植竹さんや濱崎さんと同様のトウキョウイタリアンにカテゴライズされるかと思います。

「トラットリア・ミキータ」を訪問したのは随分前なんですが、狭いけどにぎやかで明るくて、トウキョウイタリアンというよりは、もっとざっくばらんな楽しい印象を持っていました。

代官山に大人の店を作りました、とのコンセプトを聞いていたので、その延長線上で落着いた感じだと、カナリいいと想像をめぐらせて訪問したのですが・・・。
端的に言うと、料理は凡庸、客層は最悪、スタッフは都内屈指のホスピタリティと、なんとも形容しがたい店でありました。

確かに、エントランスから階下に向かう期待感はとても大きく、まずはカウンターと厨房が目に飛び込み、奥に向かってずっと落着いた感じのダイニングスペースがまたいい。でもねえ。キャアキャアという女性の金切り声、ひっきりなしの携帯電話の呼び出し音やその会話、Tシャツに汚い運動靴の(おそらく本人はオシャレだと思っているであろう)兄ちゃん・・・。まあ、代官山のイタメシ屋って、結局はこんな感じなんだろうなあと嘆息する状況でした。

料理も、決められたコースのみ。品数はソコソコあるんですが、どれも少量で味に対する驚きや感激も少ない。過日の料理は、冷温パスタ2種もメインの魚もすべてトマトソースでした。女性がターゲットだといっても(それほど凝ったドルチェが出るわけでもないし)、もう少し緩急をつけて、イタリアンらしい着地が欲しかったです。

ただ、そんな状況でもなお、ぜひとも再訪したいと真面目に思わせるぐらいの、素晴らしすぎるサービススタッフが2名在籍しておられます。予約の電話応対から、電話でのお店の場所の説明から、まず完璧。そして、店内での、いかにお客様を楽しませるかという心意気には心底参りました。お二人とも「ミキータ代官山」新規オープンでの参加とのこと。イタリア料理を日本的に昇華させた北見シェフの料理のファンだから、との理由。お一人は本場ナポリの(けっこう怖いエリアで)サービス経験あり。

彼らと話をしていて、楽しくてしょうがなかったんですけど、あの客層では彼らのキャラは生きないかなあ・・・と、逆に残念でしかたありません。


posted by 伊藤章良 at 23:55| イタリアン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。