2012年02月10日

いとう:鹿角(西麻布)

>80歳まで続けたら膨大なコンテンツになりますしw

いやいや、とても勇気が湧いてくる言葉。まずは、80歳まで健康で文化的なチョットイイ生活が営めることを目標に、こちらこそよろしくお願いします。

>さて、新年一回目は、驚異的体験だった宮崎県延岡市の「きたうら善漁。」

この店はすごいなあ。全く耳にしたこともありませんでしたし、さとなおさんの熱い筆にもおおいに心が動かされました。本当に興味津々です。その店に食べに行くためにのみ旅行をすることも年に何回かあるけど、その中の有力候補にしたくなってきました。というか、またさとなおさんが食べに行かれる時があったら、ぜひぼくにも声をかけてください。

さて、さとなおさんが地方の名店なら、ぼくは東京で食べられる地方料理繋がりにしてみます。西麻布の秋田料理店「鹿角」です。西麻布には通算1000回以上行っている気がしますがw、ここは今回初訪問、しかも、この店の前を通ったこともありませんでした。

場所は、外苑西通りから、青山墓地や星条旗通りへと分かれる多差路の交差点(「かおたんラーメン」がある)を墓地側に進んで最初の道を左に曲がったところ。西麻布ながら、見渡すところ飲食店はこの「鹿角」一軒のみ。といっても、すでにこの地で20年以上営んでおられる実績は只者ではありません。

こういった地方料理の店は、デフォルトとして「民芸風」みたいな外観や内装がつきものですが、「鹿角」はいたってシンプル。清潔で明るゆったりとしたダイニングに、普通にカウンターがありテーブル席が設けてある。美しい女性が待ち構えていると銀座のクラブ風とも言えそうw。そんなテーブルの一角に座ってメニューを見ると、それはもう自分の知っている秋田料理が全て並んでいます。

白マイタケ、セリ、じゅんさい、とんぶり、ハタハタ、比内地鶏、いぶりがっこ、そしてきりたんぽ鍋。もうこれだけでフルコース。酒のツマミとしても、真冬に心から温まりたいときも、そして低カロリーの食材をお腹いっぱい食べたいときにも、このフルコースはすべてに最適。しかも、東京西麻布にいながら、マイタケ、セリ、ハタハタなどの食材は超逸品。普段、ふつうに口にするモノとは生命力の違いを感じます。

なんといっても、この時期のメインデッシュはきりたんぽ鍋。注文をしておくと、女将さんがいい頃合いでじっくりと煮込んでいる様子がすでに視野の中に。お野菜やきりたんぽとともに、比内地鶏の身ばかりかレバーや玉ひも(内臓卵)などもどっさりと入り、素朴で変わらない(アレンジを加えていない)味。寒い地方の食文化にも改めて感謝の気持ちが湧いてきます。

酒は、秋田の清酒が数種類。店名と同じ鹿角という初トライの清酒は、冷や(常温)でとのお店側からの注釈つき。これが秋田料理と絶妙の相性で、やはりその土地の料理はその土地の酒、というのが世界共通ですね。
posted by 伊藤章良 at 17:54| 和食(小料理・割烹・郷土料理) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする