2006年09月05日

さとなお:楽ぜん(芦屋)

> 根底には店側が少しでもソースを節約したいという大阪的発想があるんじゃないかと(まったくの私見ですけど)

それもあると思います。
というか、それが理由だと関西勤務時代に先輩たちが普通に言ってました。

そんでは関西つながりで。

8月の末に神戸に一泊で行ってきたのですが、そこで行ったおでん屋がなかなか秀逸でした。

芦屋の「楽ぜん」

住吉にあった「エスパス」というケーキ屋でパティシエをやっていた方が突然やめて開いた異色のおでん屋で、阪急芦屋川駅から線路沿いを西に数分歩いたところにあるプレハブで営業してます。

パティシエがおでん? 芦屋でプレハブ?
ううむ、と思いつつ入ったのですが、ここがなかなか素晴らしかったです。

おでんって、料理人でそんなに差がつく料理じゃないと思いこんでいたけど、ここのは差が出てましたね。

印象的なのを上げると、まずは卵。
おでんにすると卵って外はダシが染み込んでるけど中の黄身はパサパサで口の中でもそもそするじゃないですか。ここの卵は外は染み込みつつ中はきちんと半熟めなんです。しっとりほくほく。香りも高い。卵自体も特別配合した安全な餌と山の湧き水だけで育てた純国産の鶏のものらしいです。うみゃい。

次に牛すじ。
神戸牛のすじ肉のみを使用したものらしいのですが、そんな能書きよりも味がよいのでうれしいですね。プリプリでやさしい味なのに香りが強い。しつこくなくて上品。清らか。とてもグッド。

トマトもいい。
夏はおでんにしたトマトを冷製にしてくれるのですが、一品目に取るとさわやかで胃が生き返ります。

プリプリする手練りのエビ天や、めちゃでかい特製ひろうすなども印象的。定番の大根もちゃんとうまいのに、他のおでん種の工夫が素晴らしい分だけ普通に見えてしまう感じ。

なんというか、全体に「食べると口の中が清らかになる」ようなおでんなのです。心が清々しくなります。こういうおでんも珍しいですね。

お酒もいいのが揃っているし、ご主人なかなかシャイだけど笑顔が素敵だし、プレハブとは思えないいい雰囲気の店内だし、とってもいい店です。
元パティシエとしての腕はデザートのプリンに活かされているようです(未食)。

ご主人は食材選びの努力や料理法の研究をたゆまず続けているみたいなので、また年月を置いて訪ねたら新しいメニューが出来ているのだろうなぁと楽しみになりました。

ま、欠点があるとするといったん外に出て行くトイレかな。これはプレハブだから仕方ないのだけど、女性にはちょっとキツイかも。

posted by さとなお at 12:40| 和食(鍋・おでんなど) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする