2010年12月21日

いとう:紀和(恵比寿)

>伊藤さん、「東京百年レストラン」の出版おめでとうございます。

ありがとうございました。
書店に行くのは昔からとても好きなのですが、自分の名前の本が置いてあるだけで不思議な感覚がありますね。ためしに一冊買ってみたんですが、店員さんは著者だと分かるはずもないのに緊張しました。

>さて、〆というとラーメンを思い浮かべる方も多いと思いますので、〆ラー>メンが秀逸な店をご紹介します。

昨日、たまたまラーメンデータバンク社長の大崎さんと食事をしていて、武蔵小山にある〆のラーメンがうまい焼鳥店の話をされていたんですが、残念ながらまだ未訪ゆえ(笑)、単なるラーメンがうまい店にしようかな。

久しぶりに、というか2010年4月のオープン以来、時々顔を出すようになったラーメン店があります。そこが、恵比寿の「紀和」です。オープン当初、少し話題になったようですが、その後(理由は存じませんが)順調に営業を続けることができなくなったらしく、日曜日しか開けられない日々が続いていました。で、やっと最近になって毎日営業をしています(ただ、店にいるスタッフは以前と代わった気がしますが)。

誤解を恐れずいえば、ラーメンって、料理としてはますます間違った方向に進んでいるような気がします。「ダブル」とか「トリプル」とか「コラボ」などの掛け声とともに、どんどん足し算をしていく結果、味の実態や輪郭を失い、ただただ濃く・塩辛くなるだけ。なぜ、豚骨のスープから魚の腐ったようなニオイがするのか、というか、そうする必要があるのか。理解に苦しみます。

そこを論じだすとキリがないのですが、いっぽう「紀和」のラーメンは、シンプルでストレートな表情。透き通ったスープは充分に旨みを蓄えていて、ほんのり香る生姜が食欲をそそります。また、いかにもラーメンな縮れ麺ともよくからんで、表面に薄く漂う良質の油とともに躊躇なく吸い込まれていきます。

この店は、神保町にある1966年創業のラーメン店「さぶちゃん」で修業をした方が開いたと聞きました。あの「さぶちゃん」の狭いスペースのどこで修業をしたのか(笑)と少し「?」ですが、「さぶちゃん」は、ぼくが東京に出てきたころ、勤め先から近いこともあってよく通いました。出てきた当初は「さぶちゃん」でも塩辛く感じたけど、それでもこれぞ「東京ラーメン」だと、しっかり舌に記憶したものです。

「紀和」のラーメンは、なんとなくその時代のことをほうふつとさせるノスタルジーな味のところも気に入った所以でしょうか。それにしても、この手のテイストの店は決して行列になることがないようで、いつも比較的空いています。ま、ぼくにとっては幸いなんだけど。


posted by 伊藤章良 at 16:49| ラーメン・餃子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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