2010年03月13日

さとなお:みよし(東銀座)

確かに、15年以上前にニューヨークで初めて「hot and sour soup」に出会った気がします。
ニューヨークに数年在住していたアーチストに「これ、うまいんだよー!」と紹介されたのを思い出しました。そのころ日本では酸辣湯ってなかった気がしますね。

さて、今回は、昔そのアーチストと一緒に行った店を書いてみようと思います。
彼に紹介されたのが初めての訪問でした。あれはやはり15年前くらいだったかな。もっと前か…。で、その店のオヤジさんが亡くなって、しばらく休業していたのだけど、娘さんの手で数年前に復活したのです。復活したその名店に先日ようやく行けたので書いてみます。

その店の名は「みよし」
東銀座のマガジンハウスの近くにある、カウンターのみの古い居酒屋。何も知らない人が見たら場末の大衆食堂のような佇まい。

ここ、築地・東銀座周辺では「プアマンズ・トゥールダルジャン」と呼ぶ人もいるようで(笑)、鴨料理が名物ですね。

ここの鴨焼きのすごさ。焼き加減が完璧です。
ジャイアント馬場のシューズくらいあるでかい一枚肉の塊に串を刺して、塩を振って弱火でじっくり焼き上げていくんだけど、とにかく時間がかかる。目の前で焼かれる鴨をじぃっと見つめながらひたすら待たないといけないわけ。その間、客は飲むしかない(最初に少しつまみは出てくるけど)。なので酔う。とても酔う。空きっ腹に酒が染み渡る。

しかも途中で肉を休ませるですね。火から鴨をおろしたので「すわっ!」と意気込むと、そこで10分ほど休ませて熱の浸透を待ち、それからまた二度焼きするんです。もうがんがんとワインが空いていきます。肌感覚では1時間くらい待つ感じ(実際にはもう少し短いかな)。
しかも鴨焼きの煙がもうもう。目の前で焼いている娘さんの姿すら霞む勢い。

で、煙に燻されながらひたすら飲んで飲んで飲んで、フラフラになったころようやく出て来る鴨のうまいこと!

ちゃんと火が通っているのにレア。その加減が特にすばらしいです。「鴨をこんな感じにレアっぽく食べさせるのは他には『カンテサンス』くらいかなぁ、『鷹匠寿』はもっと火を通すしなぁ」とか、名店たちと比較しながらもぐもぐ咀嚼するレベル。こんな佇まいの店でこんな鴨に出会えるとは…。まさに「大衆価格でトゥールダルジャン」だなぁ(例えでトゥールダルジャンを出すあたりが昭和な感じだけど、まぁ昭和な店なので)。

しかも、この店、お酒持ち込み可なんですね。
なので、この鴨に見合う赤ワインを持ち込んで一緒に楽しめる。そこがまたいいですね(よっぽど凝るならグラスも持ち込んだ方がいいかも)。

お次は鴨鍋。
最初は「つくねと豆腐」でお上品な味。それを食べ終わったら「胸肉とネギ、白菜、春菊」の濃い味に移っていく段取り。素敵な構成です。〆はうどんか雑炊(どっちも、も出来る)。

かなーり飲んでも(持ち込みワイン代を別にすれば)5000〜7000円くらい。この値段がすごい。
一応住所は銀座三丁目。銀座でこのコストパフォーマンスは……、ありえないなぁ。まぁサービスのサの字もない素っ気ない店だけど。
ちなみにカウンターは10〜12人くらいで一杯になるので、寒い季節は当然のごとく予約至難。ご注意を。


posted by さとなお at 11:37| とり料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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