2009年03月19日

いとう:イル・マンジャーレ(麻布十番)

さとなおさん、お久しぶりです。といっても先日お目にかかったばかりですが。
仕事の方は峠を越えたようですね。

さて、さとなおさんが季節ぎりぎりのカキだったので、ぼくも続いて季節はずれのカキつながりにします。訪問したのは少し前ゆえ、今行ってもカキは食べられないかと想像しますが、それ以上にすばらしいトコロも多々あり。ということで、麻布十番のイタリア料理店「イル・マンジャーレ」。「リストランテ・キオラ」等でシェフを歴任したな鵜野氏がオーナーのレストランです。

本当によく店を変える鵜野シェフなんですが、今回の「イル・マンジャーレ」で取りあえず落ち着きそうな気配。場所は麻布十番一等地ながら、ビル内の店もしょっちゅう変わっている(笑)ユニマットの建物。

入店すると、意外と広めのダイニングに先客は一組。カーテンを隔てた奥の半個室では大人と子供がアニメソングを大合唱。入った瞬間イヤな予感です。

メニューは大変面白くて食べてみたい料理が並んでいるも、乱筆。標準的なスプマンテを1本頼んで(といっても、極めて標準的な泡3種しか選択肢はありません)解読にいそしんでいると、気づかない間にナミナミと注がれていた。

まあいいか、と、一口含むとナマヌルい。

すぐさま冷たいものと交換するようにお願いするも、セラーから出したばかりだから冷たくないのはしょうがないとイイワケばかり。じゃ、なせテスティングをさせないんだと詰めると、謝罪もないまま、マネージャーらしきスーツの人物は萎縮して遠くに行ってしまう・・・。
(その間も子供の泣き叫ぶ声が店中に響く)

普段なら間違いなく席を立っている状況なんだけど、このところ個人的には納得いかなかった鵜野シェフの料理を、どうしてももう一度食べておきたい、との気持ちが勝りました。というのも、すでに10年以上も前ですが鵜野シェフは新宿のワインバーに一時料理人として在席したことがあり、そのワインバーでワインそこのけで毎回食べるパスタが、それはもうウマカッタのです。

やっと料理が運ばれてきました。そこで前菜に選んだのがカキの冷製(お待たせしました)。一番おいしく食べられる最良の状態に火を入れて一旦冷まし、プリン状のホタテのフランの上にどっかりと載せる。イヤー、先ほどまでの不快な思いが100パーセント飛び散ってしまうぐらいの味わいで、自分の単純さにも呆れました。

続いてパスタを冷・温あわせて3皿いただきました。
こちらも自分の気持ちを抑えて待った甲斐アリ。といいますか、ここ数年ずっと技巧にこだわっていたシェフが、ふりだしに戻って王道で勝負!みたいな感じです。食いしん坊なら誰もが好む、イタリアらしい情熱溢れるテイスト、しかも大量。

コース料理8500円のレストランとしては、まだまだ問題山積ではあります。でも、おいしいパスタをおなか一杯食べたいときなら、選択肢として最有力です。
posted by 伊藤章良 at 10:30| イタリアン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする