2008年11月24日

いとう:アッラ・バーバ(白金台)

>で、骨酒。
>これ、骨酒というよりトサカ酒で、要するに「比内地鶏の頭の
>部分をちょっと炙って、そこに日本酒の熱燗を注ぎ込み、ラップ
>で蒸したもの」なんですね。

比内地鶏の骨酒、初めて知りました。いやあ、片口の中で笑っているんですか・・・。ホントにグロそうですけどうまそー。東京で飲めるトコはないんですか。というか、秋田に行かねばなあ。

そこで今回ですが、鶏の頭に関するところでいろいろと考えてみたものの(ジビエのベキャスなんかは「脳ミソも味わってください」と、頭ごと料理されて出てくるので、そんなのもいいかなあと思いつつ、記憶は昨シーズンまでさかのぼってしまうことになりまして・・・)、うまい酒繋がりで、すぐれた個性的なワインを提供するイタリア料理店にします(あまり繋がってない? 汗)。

白金台はプラチナ通り。有名ストリートの目黒通りとの交差を基点とし一本自然教育園側に並行して走る200メートルほどの小道に、なんと今や4軒ものイタリア料理店がひしめきます(プラチナ通りも入れるともっとスゴイ数になるとは思いますが)。「ロマンティコ」「ボスケッタ」「アンティーカ・ヴィネリア・ジュリアーノ」(はじめの2軒はこちらて紹介したことがあります。3軒目はあまり特筆すべき印象がなかったので紹介は控えました 笑)。そして今回お伝えするところの「アッラ・バーバ」

最初の3軒ともに相当深く奥まった印象で、チープな表現を使えば隠れ家風なんだけど、それにも輪をかけて「アッラ・バーバ」は渋いロケーション。
ちょうどこの美食ロードの真ん中辺り、対談でも紹介した鮨店「岡部」のあるビルの地下。昔は画廊等で使われていた記憶があるのですが、よくここにリストランテをオープンしたなあと、まずは驚き。

もともと一目で見渡せるワンルームのような場所だったはずなので、決して広いスペースではなく席数も20に満たないダイニング。ところが、壁面や間仕切り、家具、照明等がニクイほどかっこよく、ちょっとした個室の延長線上のような感覚で大人のくつろぎに満ち溢れます。

こちらは、西麻布の「ヴィーノ・デッラ・パーチェ」におられたシェフが移られた店とのこと。「ヴィーノ・デッラ・パーチェ」は、料理ももちろんワインも悪い記憶はまったくなかったので、さらに期待は高揚。

案内され座ってみると、最近のモダンなレストランに多くなってきた、テーブルクロスがなく黒革のランチョンマットが各自の前に渋くセットされているタイプ(個人的にはやはりレストランば白いクロスじゃないとなあとは思うのですが)。

まず、お酒つながりで紹介したごとく、ワインリストは圧巻です。もちろん「ヴィーノ・デッラ・パーチェ」の姉妹店ということで、かの店の名物ソムリエ内藤氏がセレクトしたのかと思いきや、こちらに新しくサービス兼ソムリエとして入店した方が、新たに自分の個性でリストアップしたとのこと。

「アッラ・バーバ」のソムリエも、イタリアはローマでのレスランで勤務経験もあるそうで、美しく整然とした(そしておもろいワインがざくざくある)リストを用意。オススメを伺っても、お手ごろ価格で料理に合う地域のものを数々オンテープルしてくださいます。同席したワインのウルサ方も納得させつつ楽しませるトークも抜群。

料理は7500円と10000円のコースのみ。「ヴィーノ・デッラ・パーチェ」のメニューを期待していくと少し肩透かしかな。かなり高級でストレート嗜好です。気合は凄く入っているものの逆に実力を出し切っておられない、この金額のコースにしては少々華がない、というか物足りなさを感じました。

それと、まあオープンしたてということもあるけど料理の流れ、言い換えればリズムにも課題を残したかなあ。というのも、個人的にイタリア料理店へ望みたいことのひとつに、お店が客と作り出すリズムがあるんですね。それこそラテン民族の食べ物だからというわけで・・・。イタリア本国で食事をしているとリズムが悪いなあなどと感じたことは全くないですか、トウキョウでは、特に「アンティーカ・ヴィネリア・ジュリアーノ」を筆頭にこの通りの店はなぜか、(カウンター中心の「ロマンティコ」は除き)リズムが悪いと感じました。

シロガネーゼが闊歩する高級エリアなので、そんなことに拘らない、ゆったりさも魅力としなければいけない、のかもしれませんが。
posted by 伊藤章良 at 13:23| イタリアン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする