2005年12月18日

いとう:庭つ鶏(五反田)

広島で一度の夜メシ!に「ル・トリスケル」がベストかどうかは難しいところですが、チャンスがあればぜひ。

社員食堂・・・。ぼくは社員食堂が完備されている会社に勤めたことがないのですが、ぼくもさとなおさん同様他企業に伺うことが多いので、こんなときしか行く機会がない社員食堂はとても楽しみなんです。会社の方が気を使って外に食べに行こうといってくださるのを無理やり社員食堂にしてください、とお願いしたり。広島はマツダに仕事で伺ったのですが、工場の中にはちゃんと広島のお好み焼店があり、毎回そこでランチをします。

ずいぶん前ですが、大阪のOBPにあるツイン21という建物の中に一室を設けていただいて、そこに4ヶ月ほど詰めたことがあります。その間昼は毎日社員食堂でしたが、けっこう飽きることはなかったです。その社員食堂が美味しかったのかもしれないけど、昼はずっと毎日社員食堂でもいいかも、とか思ったりしました。

さて、今日は「庭つ鶏」。11月にオープンしたばかりの新しい鶏料理専門店です。
ここは、愛読しているみかちさんのブログ「VIVAちどりあし」に紹介されていてとても気になり、さっそくトライ。

新鮮で安全な鶏を一羽ごと仕入れ、それをさばいてあらゆる部位を最高の料理法で食べさせる店。と書くと高尚な鶏料理店かと思いきや、メニューを見ればどの品も低価格で安心。また酒はハイボール、ホッピーなど甲類焼酎中心(もちろん「伊佐大泉」から「村尾」に至るまでウマイ乙類も廉価でいただけます)の、下町酒場をほうふつとさせるもの。

みかちさんがこの店紹介のタイトルを「鶏の解体ショー」とされたことでも分かるように、多くの焼鳥屋が、さばいた鶏肉を冷蔵庫に保管し注文が来ると出して焼くのに対し、「庭つ鶏」では、注文都度その場でアッという間に鶏をさばいていくのです。その手際のよさとスピードはたいしたもの。そして、そのように新鮮な肉なので美味しくないわけはありません。つまり、タネを切った状態で並べてある回転すしと注文都度包丁を立てる江戸前鮨ぐらいの違いはあるでしょう。

また、店主はそうやって始終鶏をさばいていますが、その間も客とのおしゃべりや気配りを怠ることはないのです。すごいなーとしばし感心。お勤めから一念発起して飲食店経営に乗り出されたように聞いていますが、きっと天性の料理人だったのですね。

特に印象に残ったのは、「とり皮」と「もも肉のたたき」(ただし行った時間が遅かったので、内臓系の刺身は売り切れでした)。「とり皮」は焼鳥店にあるこまぎれの串刺しとは違い、大きめに切って一枚一枚丁寧に焼いてあります。誤解を恐れず例えるなら北京ダックとまで言えるほど。「もも肉のたたき」も、鶏料理でここまで分厚くぶつ切りにしたたたきは初体験(はっきりいってカツオのたたきより分厚いです 笑)。ほんのり酸っぱいタレとの相性も絶妙で、新鮮な肉の旨さを十二分に堪能しました。

まさに「鶏」と箸休め程度のサラダや漬物類しかメニューにはありませんが、これぞ、美味しいものを食べ歩き満を辞して飲食店を立ち上げた店主の真骨頂なんでしょう。納得尽くめの一夜でした。
posted by 伊藤章良 at 19:48| とり料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする