2008年09月15日

さとなお:ケララの風(大森)

ハワイの鮨屋、惹かれます。南の島って魚がおいしくないという先入観がありますが、意外といいんです。沖縄にもいい鮨屋がありますし。

鮨といえば、八重洲の「おけい寿司」のご主人、村瀬泰行氏が8月に引退されたようですね。あの絶妙なバランスの鮨を昼下がりにサササと20分くらいでいただくのが好きだったのですが、もう食べられません。残念。いまは三代目が継いで握っているようですが、もう少し経ってから食べに行ってみたいと思います。

さてと、今日はローカルな食事つながり(無理矢理)ということで南インド料理をご紹介しましょう。大森に出来た「ケララの風」という小さなさりげないレストランです。

今年の7月にオープンしたばかりですが、もう週末の夜とかは予約で一杯。「本日満席」とドアに貼ってあるのに店の前には行列が出来ているという状況になっています。どうもこの店の店主の沼尻匡彦さんという方は南インド料理教室を地道にやられてきた方らしく、知る人ぞ知る有名人らしいのですね。その方が満を持して開いた店、ということで、南インド料理ファンの話題となっているようです。

「ダルマサーガラ」とか「ダバ・インディア」とか、東京にも南インド料理の名店がいくつかあり、だんだんその料理も広まってきましたが、まだまだ馴染みがないですよね。
いままで日本人がインド料理と呼んでいたものって、ほとんどが北インド料理のこと。つまり、タンドリーチキンやカバブ、ダール、ビリヤニ、ナンなどはすべて北インド料理です。それに対して南インド料理はずいぶん違う。ナンではなくご飯が主食。油が少なくヘルシーで、基本的に菜食と考えてもそんなに間違いではない感じ。野菜好きにはとても有り難い料理なのです。

だからメニューはまだ馴染みがない名前のものが多いです。
でも、この店、基本的にどれもこれも美味しい。実にヘルシーで奥深い味。薄味のようでいて奥に辛さとコクが広がっています。ここまで優しい南インド料理は初めてかもしれない。

代表的なサンバルやラッサム(うまい!)をはじめ、ローストチキン(絶妙!)やマトン・ピラーレン、キャベツのトーレンや、オーランという冬瓜と豆をココナッツミルクで煮たもの、クートゥカレーという未熟バナナと人参のカレー、そしてワダ(素晴らしい!)やイドゥリ(ユニークで美味しい!)というパン類など、どれもこれもリピートしたい味でした。

特にラッサム。
おいしいトムヤンクンは辛さと酸っぱさのバランスでなりたっていますが、それと同じ感じ。酸味が勝ちすぎておらず、薄い辛みと共にとてもいいバランスに仕上がってます。あぁラッサムってこういうものだったんだ、という発見がありました。サンバルやワダもおいしかったなぁ。ローストチキンはソースをご飯(湯取法で炊いたボソボソのもの)にかけて食べるとまたうまい!

それぞれ数百円〜1000円程度の値付けなのでひとり3〜4000円で十分お腹一杯になりますね。ただ、インド料理に辛さを求める人には多少物足りないかもしれません。辛いというより優しい味です。

ランチは南インドの定食であるミールスがたったの1000円で食べ放題(おかわり自由)。
ちゃんと手洗い用の水道がダイニングにあるので、スプーンを使わず手で食べる人が多いようです。

大森もいつの間にかいい店が多くなっていますね。
「まき村」「布恒更科」「タニ・キッチン」「入舟」「茶々」「テンダリー」そして「ケララの風」。すぐ隣の「ばーど」もなかなかいいし、以前ここでもご紹介した「みさわや」も名居酒屋です。なかなか面白い街になってきています。
posted by さとなお at 23:53| カレー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする