2016年03月31日

いとう:祇園MAVO(京都)

もう少し、ランチ特集で続けてみます。
といっても、店へのアプローチとか陽光とか、ましてや発見感とか、そういったものとは少し違って・・・。しかも12時一斉スタートという、あまりフレキシブル性にも富んでいない(笑。場所は祇園、しかも高名な「浜作」の前。おやおやという感じで恐縮ですが、京都のフランス料理店「祇園MAVO」のご紹介です。

もともとこの店は小田原にあり別の名前で営業していました。小田原時代に友人のsinpさんの誘いで訪れ、きめ細やかな食材へのアプローチや前衛的な料理との向き合いに驚き、共感したものでした。
そのときから、近々京都に移転して新たなコンセプトでレストランをスタートすると聞いており、やっと訪問することができた次第。八坂神社の近く、まさに高名な日本料理店が立ち並ぶエリアへの堂々たる参戦です。

「祇園MAVO」のステキなところは様々にあり、書くと長くなってしまうのですが、今回のテーマ、ランチに適したという面で言うと、ティーペアリングなる試み、つまりフランス料理とお茶のコースが選べるのです。
シェフも、京都で店を開いたからには、京都らしさを出したいとのコンセプトを掲げずっと試行錯誤されて来られたと聞いていたものの、ティーペアリングなる挑戦が、どこまで実現されているのかについては、ハッキリいって半信半疑でした。

ワインとお茶の両方出すコースもあるのですが、とにかくここはノンアルコールでいってみようとティーのみを選択。ちゃんとしたフランス料理の食事でワインを飲まなかったのは恐らく人生初、ですよ。ところが結論から述べると、あまりにも完璧にハマりすぎて、食後感としてはもしかしたら途中でワインを飲んでたのではないかと自問自答したほど。

これから試される方の愉しみをとっておくために中身を詳しく書くことはしません。世界中のお茶を抜群のセンスで何種類かブレンドしたり(それ自体が奇想天外なことですが)、抽出方法や抽出温度、抽出時間を変えたり(それを変えるだけで、まるでお椀のような旨味まで感じられるんです)。なにより特筆すべきは色。ほとんど全て(実は最後のコーヒーまで)ワイングラスで提供され、透明の中に色まで楽しませてくれます。例えば肉料理とのペアでは真っ赤なお茶だったり。

いやー、本当に驚き感激しました。そして、アルコール抜きでもフランス料理を愉しめることに気づかせてくださった、MAVOチームに大感謝です。
聞けば、こちらでブレンドしたお茶を何通りか小さな瓶に詰めて販売する計画もあるそう。酒飲みの妊婦さん、産後すぐのお母さんのために。というか出産のお祝いに今でもすぐにほしいですよ(笑。
また、このティーペアリングのみの店(アルコールを出さないレストラン)を東京に出す計画もお持ちのようで、そんな日が実現したら、また改めて、東京でのランチの名店として紹介させていただきます。

posted by 伊藤章良 at 17:55| フレンチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする