2014年02月28日

いとう:ルブトン(西麻布)

インフルエンザ、大変ですよね。
体調は戻っても、感染の可能性がある間は動けないし・・・。
ぼくは人生でまだ一度もかかったことがないんですが、いつかはその洗礼を受けるんだろうなあ。

軽井沢のフランス料理店、とても楽しまれた感じが伝わってきました。レストランを構成する要素は料理の味だけじゃない、ということを改めて認識します。

最近の東京のフランス料理のハヤリというと、ビオワイン、炭火焼、クラフトビール等々と、本来の手間や原価率がかかるという概念から、瞬間的に飛びつく目新しさの方に向いてる気がして、ちょっと残念に思うことがあります。それらをウリにしている店も決して悪いわけではなく(というか、それぞれに素晴らしくて)、ぼく自身は楽しんでいるものの、やはり同じような狙いの店ばかりがドンドン増えだすと、少し抵抗を感じてしまうんですね。

そこで今回は、個人的に今とても大好きなフランス料理店「ルブトン」を紹介します。
この店の位置づけもビストロなんですが、創造性あふれるシェフの個性でぐいぐいと押しまくるタイプ。そこに、標準化とか原価率みたいなビジネス要素が全く見え隠れしない、本当に料理を考えたり作ったりするのが大好きで、おいしそうに食べて飲んでいる客と接するのが一番幸せ、そんなシェフ。そして、温かくて柔らかい、けどワインについて押しは強いソムリエールの二人で構築しています。

場所は、西麻布から根津美術館へと上っていく坂の途中。外苑西通りを挟んだ六本木側が、昨今大衆化・チェーン店化していて昔のクオリティがどんどん下がっているのに対し、渋谷側は、ポツポツと興味を惹かれる店が相変わらずオープンしています。

「ルブトン」は路面店ではありますが、外観は渋い小物のセレクトショップを思わせる雰囲気もあり、初回訪問時は通り過ぎてしまいました。店内はカウンターとテーブルが2卓。できれば少人数で訪れカウンターに陣取りたいですね。

メニューは板書されたもののみですが、まーこれが楽しいこと。確実に上から下まで全て食べたくなります。また、そんな客の表情を知ってか知らずか、シェフからは、実はメニューに載せてないものも・・・、みたいな提案も出てきて、胃袋がいくつあっても足りません。
裏メニューは来店時のお楽しみとしても、凝り性のシェフらしく、例えば市販されているようなソースの類も全てオリジナルで作ってしまう。となると、そこから様々な副産物や展開が生まれてくるのです。

「ルブトン」のような店ほど、何か月も予約が取れない状況にはなってほしくない、思い立ったらすぐに行きたい店なんです。でもここは、ハヤリものに飛びつく人種や食べロガーが集まるような系統の店ではないと確信しています。
posted by 伊藤章良 at 17:38| フレンチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月10日

さとなお:レストラン・トエダ(軽井沢)

伊藤さん、すいません、ちょうど1月末にインフルエンザになり、1月分の更新をできなくなってしまいました。申し訳ありませんでした。

すっかり治った、と言いたいところですが、咳が残り、しんどいです。
そんなこんなで遅くなりました。

というような体調なので、ここんところあまり外食に行けてないのですが、1月に出色のレストランに行けたので、そこを書こうと思います。

軽井沢のフレンチ、「レストラン・トエダ」

ここ、たぶん伊藤さんも好きですよ。

若いご夫妻がやっている、まだ開店して2年のフレンチなのだけど、おいしくて、美しくて、親密で、清潔で、温かくて・・・そんな「いいレストランに求められるもの」がすべていい感じに同居・調和しているんです。

決して高級ではありません。
なにせ夜のコース6500円からなので、どちらかというと安価ですね。

「キノコのコンソメ トリュフの香り」も「スモークサーモンと野菜のジュレ」も「柔らかく蒸し上げた蝦夷アワビの瞬間燻製」も「蝦夷鹿ロース」も「信州牛フィレ肉のロティ」も忘れがたし。

素材の味わいを消さず、オリジナルな創意工夫もちゃんと利いていて、そのうえ、お客さんがテーブル上で「わあ」とうれしくなるような見た目がある。これ、意外とありそうでないです。

それにプラスして、温かくて距離感のちょうどいいサービスがあり(奥さま)、清潔で親密な空間もある。軽井沢にありがちなファンシーさがなく、とてもモダンな空間でした。

なにより、楽しくていい時間でした。おすすめです。

posted by さとなお at 16:50| フレンチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする