2011年04月24日

さとなお:モルソー(目黒)

東日本大震災についてのもろもろの活動をしているうちに、あっという間に1ヶ月が経ってしまいました。
すいません、4月は一回の更新になってしまいますね。なんとなく「あっち」から心が帰ってこず、おいしいものを食べていても上の空というか。

でも、そろそろ復活しようと思います。
いくつか新しい店にも行きました。
その中からビストロ「モルソー」をご紹介します。

この店、なんと3月11日、あの震災の当日の夜に予約をしていたんです。
で、その夜は仕方なくキャンセル(お店の方もその日はクローズしたそうです)。だけどずっと気が残っていて。ようやく3月末、その予約した相手と一緒に行ってきました。「震災後初めて」のレストラン。

最初はなんだかセンチメンタルに食事を始めたんですね。
311の前と後での「違う世界」を実感しながら。それは「何かが決定的に変わってしまった」という実感。311前に食べていたはずの料理を311後に食べてもなんだか違う味。そんなイメージのスタートだったと思います。

でも、食べているうちに心がほぐれてくる。
そのくらいホスピタリティに溢れたいい料理群、そしてサービス。
この店を選んで良かった。本当にそう思ったですね。

女性オーナーシェフが自らサーブしてくれたり、オススメしてくれたりするんだけど(テーブル席にもどんどん出てくる)、その笑顔と元気さにどれだけ救われたか。客との距離感をひとっ飛びに縮めてくるタイプの接客なのだけど、それがとても家庭的・親友的で気持ちがいい。

料理は量も多く(一皿でふたり分相当)、大食のふたりが行っても3皿くらいで十二分。
自家製ソーセージ抜群。鎌倉野菜のサラダも良かったな。料理はどれも安くておいしくて満足がいくもの。そのうえワインの品揃えは安価。ソムリエもあくまで明るい(明るすぎるところがあったけどw)。

店もこぢんまり親密で落ち着いているし、なんだかとってもいいレストランでした。
そのレストランに入る前と後とでは気分も元気さも違う。そういう体験を(一番弱っている時期に)させてもらいました。語源的な意味での本当のレストラン、ですね。※レストランの語源は、ラテン語で「良好な状態にする」「回復する」の意。

24時までやっているので、夕食時の混む時間を避けて、夜遅めに行くのもいいかもしれません。
また疲れたら絶対行こう。そんな店でした。
posted by さとなお at 11:46| フレンチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする