2011年01月22日

さとなお:コントワール・ミサゴ(西麻布)

伊藤さん、遅くなりましたが今年もよろしくお願いします。
もっとゆっくり生きようと年末年始に誓ったのに、仕事が始まったらいろいろな雑事が起こり、あっという間にもう1月も終盤。年末年始にゆっくり休みすぎてペースも狂ってしまってバタバタでした。すいません、更新遅くて。

荒木町や四谷、新宿方面、今年はボクも少し開拓しようと思います。「美鈴」行ってみよ。

さて、カウンターつながり、という無理矢理なつながりで、新年最初はビストロ「コントワール・ミサゴ」をご紹介しましょう。

コントワール=カウンター、ですね。
で、ミサゴというのはシェフの静岡のご実家の寿司屋さんの名前。つまり「みさごのカウンター」という意味で、なんかご実家とのつながりを感じさせます。「みさご」という暖簾の前で笑っているご両親の写真が店内に飾ってあったりしていい感じ。

シェフは、サイトの経歴を見ると、ご実家を出たあと東京の寿司屋に勤め、そして、西麻布「レリノス」〜「ヘイゼルグラウスマナー」〜「ブラッスリー マノワ」と移っています。鮨でなくてフレンチを選んだ時点でいろんな想いがあったと思うのだけど、それらの変遷を経て、独立するときの店名が「みさごのカウンター」というのがなんかいいなぁと。

荒木町の「鮨 てる」も店名をおばあちゃんの名前から取っているんでしたっけ。なんか、両店ともストーリーが感じられてイイですよね。食べていてほっこりします。味になにかがプラスされる感じ。こういうストーリーとかコンテクスト(文脈)って、これからのソーシャルメディア時代、レストランにとって重要な要素かもしれません。

上にも書いたけど、この店、広尾にある「ブラッスリー・マノワ」にいた土切シェフが独立して去年8月にオープンしました。
「ブラッスリー・マノワ」についてはこの対談でも書きました。北海道のオーベルジュ「ヘイゼルグラウスマナー」の姉妹店というか支店です。そこでシェフをやっていた彼が独立したと聞いて行ってみたのです。

「ブラッスリー・マノワ」はボクの中で「北海道直送のジビエの店」という位置づけだったのですが、独立したこの店は特にそういう色があるわけではありません。カウンター中心でテーブルや半個室もある、メニューが黒板に書いてあるような典型的なビストロになっていました。ただしパスタも置いてあったり、スッポンの雑炊やコロッケがあったり、典型的ビストロというより「うまいもの屋」を目指している感じ。

ただ、奥さまが新潟出身で独自のルートがあるようで、ジビエの時季は新潟の網獲り青首真鴨があります。これがうまい。ロースト具合はジビエで鍛えられたシェフの得意分野だし。これはジビエの季節は必須です。魚介は北海道のものが多かったので、北海道ルートも残っているのかも。

釧路産マグロのタルタルと中トロの炙り、燻製ウナギのシュペルポゼ、スッポンの雑炊、新潟産網獲り青首真鴨のロースト、特製モンブラン。と、いただきました。どれもしっかりした味付けとポーション。繊細さを残しつつ力強い感じでなかなかでした。

まぁまだこれからの店だと思うけど、ちょくちょく通って食べてみたいと思います。
ちなみにあえて苦言を呈せば、看板のセンスがちょっと残念w
posted by さとなお at 09:05| フレンチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月10日

いとう:美鈴(四谷三丁目)

あけましておめでとうございます。
さとなおさん、今年もよろしくお願いします。

年が開けて、あっという間に10日も経ってしまいました。更新さぼってしまってごめんなさい。今年もぼちぼちやりましょう。

川口に、坂本龍一・大貫妙子のコンサートですか。
大人・・・な感じですねえ。この二人って、昔付き合ってたんですよね。ラジオ番組でユーミンにバラされちゃった場面をリアルタイムで聴いてました。何十年も前のことですが・・・。

といいますか、ぼくにとっての坂本龍一は、1980年代初頭に京都会館別館ホールで観た、EP-4とのジョイントコンサート以来止まっている(笑)かなあ。アレ以来、立ってタテノリで演奏している教授を見ていないような気もします。

>こういうとき、ネットで検索して店を探すのもいいけど、
>初めての街では「歩いて探す」というのがわりとイイですね。

とても同感です。
また、そんな時にナカナカの店を引き当てると、すごく得した感がありますよね。あえてその店は検索等の復習をすることなく取っておく、みたいな。

では、ちょっとニュアンス違いですが、ぼくもタナポタ的な話を。
年末に四谷三丁目、いわゆる荒木町で飲もう、ということになって、場所だけ決まったんだけど、店選びは相手に任せたんですね。で、四谷荒木町商店会の公式マップで見つけたという「美鈴」に決めたとの連絡。

ぼくはなぜか「美鈴」と聞いたときに、以前ここでも紹介したこともある「鈴なり」と勘違いして、「あ、いい店だよ。了解」と答えてました。

直前に間違いに気づいたんですが、予約の電話の際とても感じがよかったとのこと。検索してみたら食べログに一件の口コミもない! これはいい店だと確信し、迷わず「美鈴」へ訪問しました。

がらっと開けると、カウンター席と小上がり。荒木町で40年の女将さん(ただし、この店は十数年と言っておられました)。そしてその姪の二人で切り盛り。ここが東京のど真ん中かと、自分の位置を見失うほどの穏やかな空気。場末感漂う中にきらめく気品。

優しいべらんめえ口調というか、女将さんのつかづ離れずの絶妙な接客と、意外ときちんと仕込みがされた手料理。そして、決して新しいわけではないけど、隅々まで日々磨かれているであろう恐ろしいほど清潔なカウンター。

何か、飲食店とはこうあるべき、の原点を見たようで、年末に心が洗われました。
また、一人で訪れる中年男性や、年配者と若者のイイ関係のグループなど、新橋や新宿では見失いつつある上客の常連も多い様子。

店を辞した後、集まった仲間と毎年年末にここに来ようか、みたいな話になりました。
posted by 伊藤章良 at 10:47| 和食(小料理・割烹・郷土料理) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする