2010年12月27日

さとなお:和さび屋、BAR DE PUERTO(川口)

ネットでラーメンについて意見すると反論がいっぱい来るんですよねw
ネットや携帯と親和性の高い食べ物なのでしょう。層が似てる上に手軽に評論できる食べ物でもあるし。

ボクはもともと蕎麦派で、そのあとさぬきうどんにはまって、12年前に「うまひゃひゃさぬきうどん」なんて本を出し、その後に沖縄そばも本で書いてますので、蕎麦とさぬきうどんと沖縄そばに義理もあって(笑)、ラーメンはほとんど食べません。というか、その3つを食べるのに精一杯でラーメンまで手が回らない。

ただ、さぬきうどん以来の麺フェチなので、ラーメンも「つけ麺」はたまに食べます。
あれは麺を食べる料理だと理解しているので麺好きにはうれしい。ただ、麺をつけることでスープが冷めるのが難かな。

さて、この前、大貫妙子と坂本龍一のコンサートを聴きに、埼玉県は川口に行ってきました。
川口駅って初めて降りたかも。意外と近いんですね。東京駅から30分くらい。そこで2軒、まぁまぁの店に当たったのでご紹介しておきます。伊藤さん、なかなか行く機会ないと思うけど、何かのときにお役立て下さい。

コンサート前に軽く腹ごしらえ、と、駅東口周辺を探し歩き、なんとなく入ったのが「和さび屋」
若い店主がやっている小ぎれいで落ち着いた居酒屋です。いい感じだなぁと飛び込んだのですが正解でした。山形出身なのでしょうか、山形名物がメニューにわりとあり、山形芋煮はとてもいい味でした。あと、おでんが良かった。大振りかつ薄味でとても上品。つくねもなかなか良かったし、全体に好感が持てる店でした。炭火で魚とか焼いてもらってもよかったかも。芋焼酎の品揃えも立派だったし、また機会があったら(あるかな?)ゆっくり来てみたい店です。

コンサート後も軽く、と、東口の繁華なあたりを歩いたのですが、居酒屋チェーンばっかりで埒があきません。
すっかり諦めかけたころ、一軒のスペインバルを見つけました。周りから(いい意味で)浮いている店構え。迷わず入ったけどなかなか正解でした。「BAR DE PUERTO」(バル・デ・プエルト)。

暗い店内は雰囲気もなかなか良く、居酒屋チェーン通りにあるという意外性もあってわりとワクワクしましたね。
有機野菜の盛り合わせは、ちゃんと珍しい野菜を取り揃えて楽しませてくれたし、イワシの酢漬けとかアヒージョとかもちゃんとしてました。ワインも安いものから数多く取り揃えてありました。グラスワインは赤白2種類ずつで、もう少しあるといいと思ったけど。
あまり時間がなかったので食べられなかったけど、イベリコ豚の炭火焼きや煮込み、パエジャなどもおいしそう。焼きリンゴなどのデザートもすべて惹かれるものでした。

こういうとき、ネットで検索して店を探すのもいいけど、初めての街では「歩いて探す」というのがわりとイイですね。街の感じも住んでいる人の感じも少しわかる上に、「なかなか良い店」を見つけたときのワクワク感・満足感が違います。

あっちの方に行く機会があったら、どうぞ。
posted by さとなお at 08:29| 居酒屋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月21日

いとう:紀和(恵比寿)

>伊藤さん、「東京百年レストラン」の出版おめでとうございます。

ありがとうございました。
書店に行くのは昔からとても好きなのですが、自分の名前の本が置いてあるだけで不思議な感覚がありますね。ためしに一冊買ってみたんですが、店員さんは著者だと分かるはずもないのに緊張しました。

>さて、〆というとラーメンを思い浮かべる方も多いと思いますので、〆ラー>メンが秀逸な店をご紹介します。

昨日、たまたまラーメンデータバンク社長の大崎さんと食事をしていて、武蔵小山にある〆のラーメンがうまい焼鳥店の話をされていたんですが、残念ながらまだ未訪ゆえ(笑)、単なるラーメンがうまい店にしようかな。

久しぶりに、というか2010年4月のオープン以来、時々顔を出すようになったラーメン店があります。そこが、恵比寿の「紀和」です。オープン当初、少し話題になったようですが、その後(理由は存じませんが)順調に営業を続けることができなくなったらしく、日曜日しか開けられない日々が続いていました。で、やっと最近になって毎日営業をしています(ただ、店にいるスタッフは以前と代わった気がしますが)。

誤解を恐れずいえば、ラーメンって、料理としてはますます間違った方向に進んでいるような気がします。「ダブル」とか「トリプル」とか「コラボ」などの掛け声とともに、どんどん足し算をしていく結果、味の実態や輪郭を失い、ただただ濃く・塩辛くなるだけ。なぜ、豚骨のスープから魚の腐ったようなニオイがするのか、というか、そうする必要があるのか。理解に苦しみます。

そこを論じだすとキリがないのですが、いっぽう「紀和」のラーメンは、シンプルでストレートな表情。透き通ったスープは充分に旨みを蓄えていて、ほんのり香る生姜が食欲をそそります。また、いかにもラーメンな縮れ麺ともよくからんで、表面に薄く漂う良質の油とともに躊躇なく吸い込まれていきます。

この店は、神保町にある1966年創業のラーメン店「さぶちゃん」で修業をした方が開いたと聞きました。あの「さぶちゃん」の狭いスペースのどこで修業をしたのか(笑)と少し「?」ですが、「さぶちゃん」は、ぼくが東京に出てきたころ、勤め先から近いこともあってよく通いました。出てきた当初は「さぶちゃん」でも塩辛く感じたけど、それでもこれぞ「東京ラーメン」だと、しっかり舌に記憶したものです。

「紀和」のラーメンは、なんとなくその時代のことをほうふつとさせるノスタルジーな味のところも気に入った所以でしょうか。それにしても、この手のテイストの店は決して行列になることがないようで、いつも比較的空いています。ま、ぼくにとっては幸いなんだけど。
posted by 伊藤章良 at 16:49| ラーメン・餃子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月12日

さとなお:牧野(稲荷町)

伊藤さん、「東京百年レストラン」の出版おめでとうございます。
伊藤さんがようやく一冊目だなんて信じられませんが、でも一冊目ってうれしいですよね。ボクは「うまひゃひゃさぬきうどん」っていうふざけた本でしたが、あのころのドキドキは今でも忘れません。きっと伊藤さんもドキドキなのでしょう(笑)。そのうち出版お祝い会をしましょう。

ところでカレーバルっていいですね。〆のカレーって妙に好きです。
「タワシタ」も〆にカレーがありますよね。この前行った「國松又左衛門」というフレンチ風焼き鳥の店も、〆にサプライズのカレーがあって楽しかったです。まぁカレー好きということもありますが、最後の最後にカレーが控えていると思うと気分が盛り上がります。

さて、〆というとラーメンを思い浮かべる方も多いと思いますので、〆ラーメンが秀逸な店をご紹介します。

浅草は稲荷町の「牧野」です。

この店、ふぐでよく知られている店ですね。
濃い目のヒレ酒とともに、てっさはもちろん、ふぐの煮こごり(辛子をつけて食べるのが珍しいですがとても美味しい)、もみじ下ろしをたっぷり載せた焼きふぐ(これがまた絶品)、塩加減のいい白子焼きなど、どれも実に美味です。

で、当然この後はてっちりとなるわけですが、実は「絶対こっちの方がいいよ!」と同行者たちに勧められて「毛蟹大根鍋」を頼みました。そしてこれが実に個性的で独特な鍋で、美味しかったのです。

主役は大根。
大きな鍋に半月に切った大根がたっぷり。そのうえに毛蟹の足がどっさり乗っています。具はそれだけ。シンプルな鍋なのです。

味は濃厚な白味噌。ダシは蟹からたっぷり。そしてその上にバターもたっぷり。これらが大根に染みこんで、それはもう大根がうまいうまい。しかもバターの膜で熱が閉じ込められるせいか、かなり熱々のほくほく。あ〜大根がうますぎる!

塩は振ってないらしいのですが、バターからでしょうか、かなり塩味が出ていて、鍋の後半がかなり塩辛くなるのが難点ですが、でも、でもでも、この「白味噌バター(蟹ダシ)塩きつめ」状態に、ラーメンをどっちゃり入れて煮るとこれがまた! もういい加減お腹一杯なのですが、入る入る。

ふぐで始めて、ふぐを存分に味わったあと、てっちり→雑炊、と行かずに、毛蟹大根鍋とラーメンで〆る、という、なんかハイブリッドなシアワセが味わえる店なんですね。

てっちり→雑炊も超シアワセですが、なんか予定調和的で落ち着いちゃうところがあるでしょ。それがなく、なんか「よし!次!」という力が湧くような、そんな〆でした。ちなみに毛蟹大根鍋を食べる場合は、予約時に告げておいた方がいいらしいので注意。
posted by さとなお at 11:26| 和食(鍋・おでんなど) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月02日

いとう:アルディート(虎の門)

すいません。ずいぶん時間が経ってしまいました。

>ではボクは小さな店つながりで(笑)、アルザス料理の小さな名店
>「ブラッスリー・ジョンティ」にします。

「ブラッスリー・ジョンティ」、いい店ですよね。
ぼくもあの店で過ごす楽しい時間にハマッてます。今月もまた行く予定なんです。

さて、さとなおさんには以前からお伝えしてましたが、実は、来週半ば12月8日あたりに、ぼくが書き下ろしたグルメの本が発売となります。その本でも、この浅草橋の「ブラッスリー・ジョンティ」のことを取り上げています。

ぼくの本の話は、また改めてこちらで紹介をさせていただくことにして、今回は、またまた小さな店つながりで、虎ノ門の「カレーバル・アルディート」を書いてみます。

こちらの店は、虎ノ門のまさにビジネス街の中に点在するレストランの一軒。虎ノ門は、界隈で働く人たちの胃袋を満たす飲食店が、それこそあらゆるジャンルに渡って様々にありますが、銀座や恵比寿などと違い、超注目店は意外と少ないように感じます。やはり、会社帰りにフラリと予約なしで寄れる、安くてカジュアルな店が需要の大半を満たしているからだと思いますが。

そんな中、「カレーバル・アルディート」は、カウンター7席だけの完全予約制の店。関西人のイケメンシェフが一人で切り盛りする、アットホームで楽しい空間です。ここのシェフは、元々関西でイタリア料理の修業をしていたようですが、縁あって東京に移り、虎ノ門にカレーバルを開業しました。

なぜイタリアンのシェフがカレーに注目したのか、という話を実は詳しく聞いたことがないんですが、様々に料理と向き合ってこられただけに、ここのカレーは、実にウマいんですよ。また、キーマカレー、野菜カレー、チキンカレー、海老カレーと、メイン食材によってカレーソースも変化させていて、まさに、カレーというよりシェフ流煮込み料理ですね。何種類かをシェアして味わってみるのも一興です。

カレーバルということで、ラストの炭水化物系の話から先に進めてしまいましたが、カレー以外にも、ワインのつまみとなる前菜や、パスタ、ピザ(カレー味ですが 笑)、肉料理などもあり、イタリア料理店と表現しても十分に余りあるメニューのラインナップです。

特にワインは、フランスを除いた、チリ、ニュージーランド、アメリカなどの第三世界からまんべんなく集められ、美しいレイアウトのワインリストを完備。ただ、スパークリングだけはシャンパンのみ。スタンダードなノンヴィンテージ(6000円台)からクリュッグまで揃っていて、こちらはオーナーの趣味かなあと感じた次第。

虎ノ門のど真ん中という便利な場所にある「カレーバル・アルディート」では、カレーを最後の楽しみに置いておき、イタリアンなつまみと安価なワインを嗜みながら、久しぶりに会う友人とゆっくり会話する。そんなシチュエーションに最適かと思います。

なお、この店。昼間は別の方がオムライスの店として営業しているそうで、ビジネス街の女性に人気だとか。さすが虎ノ門といったスタイルですね。

posted by 伊藤章良 at 17:45| カレー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする