2010年02月28日

さとなお:同源楼(赤坂)

>それが、本格的な陳麻婆豆腐の出店などを経て、
>いわゆるリアルな四川料理も日本に入ってくるようになりました。
>回鍋肉やエビチリといった料理も、
>普段食べているものと本場のレシピとは異なるんだ、
>ということも分かりました。

ですねー。陳麻婆の出店から10年くらいですか。いわゆる「麻味(マーウェイ):唐辛子の辛み(辣味)と違う、花椒の辛み」を利かせた店が一気に増えました。十年ひと昔。以前の状況がウソのようです。

とはいえ陳建民的な味の四川料理を「本格ではない」と排除する流れは好きではありません。
個人的には花椒の痺れは好きですが、陳建民の繊細なアレンジも偉大だと思っています。それと、ボクは本場に行ったことがないので本場の麻味のバランスがわかりませんが、最近では麻味を利かせすぎな店、多くないですか? ちょっとかけすぎと思うことも多いです。

じゃ、ボクも四川料理を。
赤坂を彷徨っていて通りがかりで入った店、四川料理「同源楼」です。家に帰って検索するまで知りませんでしたが、人気店なんですね。確かにおいしいし安いしなかなかいい。

ビルの2階にあって、1階がよりによって「陳麻家」なのでそちらに吸い込まれる人も多いみたいですが、いろんな意味でこちらの方がいいかも。

というのも、麻婆豆腐以外の料理がとてもいいから。
麻味を利かせすぎておらず、全体にバランスがいい料理が多いです。四川料理ってメニュー名がよく覚えられないんだけど、「辣子鶏」と「旬の魚の四川香り熱油仕立」は見た目がインパクト強いメニュー(唐辛子だらけで出てきます)。でも実際の味は辛みが程よく押さえてあり、とてもいいバランス。

芝エビと蒸したジャガイモを炒めて和えた「蝦仁土豆泥」(←うまかったのでこれだけ漢字で覚えた)は全く辛くない一品で、痺れた舌をさますのにいいです。「クレソンと香菜の四川風サラダ」もうまかったな。辣油にどっぷり浸かった「茹で豚」、「トリッパの葱・香菜・辛味和え」など、どれもおいしいものでした。

ここで時間切れ(遅い時間に行ったので)、だから〆に辿り着かなかったけど、「醤油チャーハン」「担々麺」「土鍋麺」もとてもうまそうでした。次回はもっと時間を計算して食べよう。

サービスは「いかにも中国」で、無愛想なもの。まぁでかい液晶テレビが壁にかかっているカジュアルな店なので、サービスに誰も期待しないでしょうし問題なし。

なにより安いので、出店時の満足度はとても高くなります。赤坂って意外と店に迷うのだけど、いい候補を手に入れることが出来ました(人気店らしいので予約必かもですが)。
posted by さとなお at 10:11| 中国料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月24日

いとう:龍滕(六本木)

>四川料理の「峨眉山」(がびさん)。

さとなおさんも言われているとおり、最近では辛い本格的な麻婆豆腐をはじめキッチリとした四川料理を食べさせる店が増えましたが、「峨眉山」はそのハシリの一軒のような記憶があるなあ。

>それと「麻婆白子」。この店、麻婆豆腐が有名な店のようですが、
>その豆腐の部分が白子になっているという魔の一品(笑)。

そう、「麻婆白子」は浅草の「龍圓」でもいただいたことがありますけど、豆腐の代わりというところが贅沢ですよね。ちょっともったいない気持ちを抑えつつ食べると、これがまた余計にうまい。

では、ぼくも四川料理続けます。「龍滕」ロンタンです。住所は赤坂ですが、場所的には東京ミッドタウンの裏。六本木から赤坂方面に抜ける道沿いで、飲食店が途切れて少し静かになったあたりにあります。資本は中国本土や台湾に出店している飲食グループのようで、地下から2階まで形態を変えての中国料理を展開。

だいたい「滕」って日本語としてパソコンで出るんですね。あまり見る機会のない漢字なので、いかにも中国料理店らしい個性が出てます。

日本における四川料理って、いわゆる"鉄人" シェフの一族がその礎を築かれたことについては異論がないんですが、日本人の口に合うようアレンジしたり、客単価を上げるために四川では使うことのない高級食材を使用したりと、市井では、ある部分誤解も生まれてます。

それが、本格的な陳麻婆豆腐の出店などを経て、いわゆるリアルな四川料理も日本に入ってくるようになりました。回鍋肉やエビチリといった料理も、普段食べているものと本場のレシピとは異なるんだ、ということも分かりました。

「峨眉山」もそうですが、そんな陳一族ではない四川料理と出会うと、「ああ、やっと少し成都に近づけたかな」、という気になりますね。といっても、御茶ノ水にある「川菜館」や今回紹介する「龍滕」も、四川地区からの出店ではなく、上海や北京などの大都市を経てきているわけで、その意味ではまだまだ日本で味わえる成都は遠いのかなあ・・・。

話はそれましたが、「龍滕」は昨年の秋にオープンしたばかり。3フロアで展開する中でも地下にあるわりに、天井が高く広々としているので閉塞感は感じません。
しかも厨房がオープンなので、ジュウジュウシャカシャカという音や活気が伝わってきます。大人数で訪れる辛くておいしい中国料理店としては、場所柄隠れ家感もあるしニクイ選択肢となるはず。

四川風の辛いタレに漬け込んだ内臓類も、蒜泥白肉(茹で豚肉のニンニクソース)「宮保鶏丁」といった四川の定番料理も、とてもおいしくてしかも、そこそこの量があるのに安価。

それと、まだまだ世間に知られていないのか、空いてます(笑。最寄り駅から少し遠いことを除けば様々な用途で活用できそうな店なので、知られ始めると混むでしょうけど。
posted by 伊藤章良 at 19:03| 中国料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月20日

さとなお:峨眉山(四谷三丁目)

祐天寺の「菜香」は行ったことないです。家族でやっている優しい店っていいですね。それと、

> 外観や店内からは、街場の中華料理店よりは少しランク上ながら、
> それに近い感じかなあと想像しますが、
> メニューを見れば、マコモ茸とか黄ニラとか腐乳とか、
> 高級中国料理店で目にする食材がずらずら並んでいて

こういうタイプの店、とても好きです。

では、ボクもそんな感じの中国料理店を。
高級店ではないけど、街場の中華とも違う、ちょうどいいカジュアルさの店を書いてみます。

四川料理の「峨眉山」(がびさん)。
四谷三丁目の交差点から歩いて数分、焼肉の「名門」の手前、荒木町近くのビルの2階にある店です。店名の「峨眉山」とは中国仏教の四大名山の一つに数えられる霊場のこと。聖地ですね。

なんか、いわゆる "鉄人" たちと仲がいいのかな、入り口入ったら道場氏などとの記念写真がいろいろ貼ってありました。すこーしイヤな予感。でも結果的にはおいしかったっす。
店は明るく清潔。街場の中華とは違うけど、でも高級ではない感じ。くつろげます。サービスもとってもカジュアル(お母さんのファンが多いらしい)。

料理は期待以上によかったです。
特に印象に残っているのは「牡蠣とパパイヤ」。軽く下味をつけて揚げた牡蠣とパパイアを炒めたもので、なんともおいしい。それと「麻婆白子」。この店、麻婆豆腐が有名な店のようですが、その豆腐の部分が白子になっているという魔の一品(笑)。山椒のしびれも気持ちよく、なかなかいいですね。
ちなみに普通の味つけだと(辛いのが平気なボクには)わりとマイルドでしたが、辛さの調節は言えるようです。かなり辛くもできるとか。とはいえ最近は都内の麻婆豆腐の味レベルがぐんとアップしたので、そんなにビックリはしないけど、きちんと本格的ではありました。

あとは「四川名菜よだれ鶏」も良かったし、「紋甲イカ茶碗蒸し」は大皿に入ったちょっと珍しい一品でこれも良し。「海老のゆば巻き揚げ」「黒酢酢豚」などもうまし。デザートは「紹興酒入りマンゴープリン」。これまた意外な美味。

全体に料理がいいんだけど、それでいて安価なのもうれしいところ。
まぁあの辺はおいしい店が多いので選択肢が多いんだけど、気楽においしく食べられる中国料理店として手持ちカードにしてください。
posted by さとなお at 19:12| 中国料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月16日

いとう:菜香(祐天寺)

>今回は麺つながりで、横浜は伊勢佐木長者町の「華隆餐館」を書いてみます。

ああっ、ここは辛いもの好きの間で密かに評判の店ですよね。行こうよと声をかけていただいたこともあるんですが、なぜか横浜は遠くて・・・(って、そんな言うほどでもないですが)。

坦々刀削麺をうたうのはニッポンだからしょうがないのかもしれませんが、「水煮牛肉」や「白泡香牛肉」もちゃんとあるところに惹かれます。ますます行きたい。さっそく調整しよう。

で、同じ中国料理つながりで、ぼくは、ごくごく都内近郊。祐天寺にある「菜香」を紹介します。検索すると「菜香」という中国料理店は全国各地にあるようですが、この祐天寺の店を取り上げている人はあまりおらず、実はかなり穴場。

東横線祐天寺駅から徒歩10分ほど。駅から駒沢通りに出て学芸大学方面に進み、少し路地を入ったところにひっそりとあります。四角いテーブル3卓と円卓ひとつのこぢんまりしたダイニングを、お父さん、お母さん、アルバイトの女性(お嬢さんではないと思う)の3名で切り盛り。ここは一転して上海料理(と店では言ってます)で、素材感をできるだけ壊すことなく仕上げた優しさが持ち味。

厨房をのぞいてみるとその優しさの理由が・・・。というのも、お父さんが仕込みをしてお母さんが鍋を振る。料理ができあがると、「酢豚できあがりました。大変お待たせいたしましたぁ」とお母さんが大声でコール。そして運ばれてくるといった具合。とても家庭的で心底なごまずにはいられません。

外観や店内からは、街場の中華料理店よりは少しランク上ながら、それに近い感じかなあと想像しますが、メニューを見れば、マコモ茸とか黄ニラとか腐乳とか、高級中国料理店で目にする食材がずらずら並んでいて、お値段もそれなりです(といってもトータルでは絶対的に安価ですが)。ただ、何を食べても外れがない。おいしーと間違いなく誰かが声を発する。そんな感じ。

で、中国食材の料理ももちろんですが、いわゆる日本人に定番な、炒飯、ラーメン、水餃子、唐揚げなんかが逆にサプライズなんです。例えばラーメンは、上品に澄み切ったスープに、麺とトッピングはネギと二つに切った煮玉子のみ。それが奥深くて優しくて何杯でも食べられそうなおいしさ。ラーメンフリークの方にも足を運んでトライしていただきたい逸品ですね。

他のメニューについても、ぜひ行ってのお楽しみで。
posted by 伊藤章良 at 16:04| 中国料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月11日

さとなお:華隆餐館(横浜)

「づゅる麺池田」という店名、なかなかシズりますね。じゅる、でも、ぢゅる、でもなく、づゅるなんだ(笑)。今度行ってみよう。

最近のラーメン、ボクも塩辛すぎると思います。
ただ、一杯でそれなりにインパクト出すためには必要なのかなと思うのと、料理人がいつも「汗をいっぱいかいてラーメン作っている」ところも大きいのではないかな。あんだけ汗かいて料理つくってると、どうしても調味が塩辛くなりそうな…。

ええと、今回は麺つながりで、横浜は伊勢佐木長者町の「華隆餐館」を書いてみます。

この前、クレイジーケンバンドの長者町「FRIDAY」におけるライブに行ってきたんですが、そのときライブ前の夜ご飯を食べた店。四川坦々刀削麺が名物で、看板にもそう大きく書いてあるのだけど、それ以外の四川料理もかなり本格的でうまいです。ディープな長者町にあるカジュアルな店だけど、わざわざ行く価値あるなぁ。

全体に本格的に辛い。辛いもの好きな人にはたまらん店。
最初にビールのおつまみで取った「噴噴香落花生」がまず異様に辛くて異様にうまい(思い出しても頭頂部から汗が出ます)。もうこれだけで青島ビール5本はいけますね。その辛みをおさめるためにとったピータン豆腐を食べて「おお」と唸り、スープ状の「水煮牛肉」を食べて「むむむ」と驚き、すっぱ辛い「白泡香牛肉」を食べて「こりゃ素晴らしい店なのではっ」と認識した感じ。

その後とった「手作り餃子」もタダモノではなかったし、〆の「四川坦々刀削麺」も実にすばらしい。
特に麺が良かったですね。同行したメンバーの中にボクと同じくうどんにうるさい小石原はるかがいたんだけど、思わず目を合わせて「ここの麺はいい!」と叫び合いました。むちむちのぷりぷりで、歯も舌も喉も全部おいしい麺。意外と刀削麺って柔らかすぎるのが多いと思うのだけど、ここのはむっちり感がとても良かったかも。

辛くない刀削麺として「海鮮刀削麺」や「五目刀削麺」もあって、これは豚骨風味。これもなかなかうまいです。

他にもこの店の名物はたくさんあるみたいで「陳麻婆」「川味辣小鶏」「夫妻肺片」「毛血旺」「香辣羊肉」なんかもすべておいしそうです。そうそう、「地獄刀削麺」ってのもあった。これ、地獄のように辛いんでしょうね(笑)

平日でも深夜2時までやっているし、週末は深夜3時までやってます。
伊勢佐木町のあたりに行ったらまたリピートしたい「華隆餐館」。伊藤さんもそのうちどうぞ。
posted by さとなお at 20:06| 中国料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月04日

いとう:づゅる麺池田(目黒)

>なぜ仙台で伊勢うどん?(もしくは山形の麦切り?)とは思いつつ、
>お腹も減っていたので飛び込みました。「阿吽」。あうん、ですね。

ツイッターでの経緯は読んでいましたが、ホントに行かれるとは(笑。で、しかも当たりだったんですよね。食にはとてもツキのある人だと改めて感心しました。

同じ東北エリアの蕎麦ならまだしも伊勢うどんをやっておられるというのは希少かつ貴重。ま、いずれの麺も東京ではほとんどお目にかかることができないないので、大正解ですよね。

ということで、ぼくも麺繋がりにしてみます。「づゅる麺池田」、蕎麦でもうどんでもなくラーメンですが・・・。

ぼくはラーメンをよく食べる方ですし、つい先日も食事をご一緒した大崎裕史氏をはじめラーメンキングと言われる方々とも比較的知己の間柄で、いろいろと教えていただける幸せな立場にあります。また、知らない土地やどこで食べようか迷ったときなどには、すぐに携帯サイト「超ラーメンナビ」にアクセスし最寄りの名店を教えてもらっていました。

ただ、個人的な意見として誤解を恐れず言いますと、昨今のラーメンって塩辛すぎません?。関西人なので塩には人一倍敏感なところもあるとは自覚があります。それにしても、名店と言われる「麺屋武蔵」や「ひるがお」等も、食べているときはそれほど感じませんが食べ終わった後の強烈な喉の乾きには正直閉口。身体に悪いものを食したような気になって若干落ち込んだりもします。

先日も、最近とても勢力を伸ばしている大阪王将系列の「太陽のトマト麺」を食べたんですが、トマトソースをベースにしているにもかかわらずスープが塩辛すぎて、ほとんど飲むことができませんでした。

目黒の「づゅる麺池田」は、そういったドンドン味が濃く塩辛く複雑になっていくラーメンのトレンドに対し一石を投じるような、できるだけ塩辛くならずに(といってもまったく塩辛くないわけではないけど)おいしくスープを最後まで食べさせる点に、特徴と個性があると思っています。

もちろんスープの味自体もかなりマイルドにストレートに調えてあります。加えて、つけ麺にはレモンを添え、レモンを絞ることによって塩を抑えたことに対する物足りなさを緩和するよう工夫されています。

店内での接客もとてもきめ細やかで、ラーメンだけではなくお店トータルとしても角のない優しい印象を受けます。すでに行列店ではありますが、特に女性や年配の方にもオススメできる数少ないラーメン店かなあと思っています。
posted by 伊藤章良 at 23:32| ラーメン・餃子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする