2010年01月31日

さとなお:阿吽(仙台)

へー。吉祥寺ってそうでしたっけ?
地域的に遠く、あまり行かないのでニュアンスがわかりません。でも、そういえば近鉄百貨店がありましたね。今は昔。ずいぶん前のような気がします。
吉祥寺とか下北沢って本当に行かないなぁ…。とっても興味あるし、「ひまり屋」も是非行ってみたいけど、城南地区(品川方面)に住んでいるので、帰りを考えるとちょっと面倒なんですよね。残念。

さて、先週、仙台に行ってきました。
日帰り出張で、しかもちょうど昼ご飯の時間の講演だったので、昼も夜も食べられないままに東京に帰るのかなぁと諦めつつツイッターで「仙台に向かう新幹線の中」とか書き込んだら、ありがたいことに、小石原はるかさんから「壱弐参(いろは)横丁の『阿吽』の切り麦と伊勢うどんのセットが素晴らしいです、お時間があれば!」というツイートが入ったんですね。で、調べてみたら、この店、昼から夜まで通しでやっている! つまり、講演後の15時とか、中途半端な時間でも行ける! 素晴らしい!

なぜ仙台で伊勢うどん?(もしくは山形の麦切り?)とは思いつつ、お腹も減っていたので飛び込みました。「阿吽」。あうん、ですね。

もう店に一歩入っただけで「あぁここは当たり」とわかる感じ。おいしい店特有の匂いがプンプンします。1階はカウンターのみなんだけど(2階もある)、ご主人も奥さんもとってもいい笑顔で迎えてくれました。

メニューは「手打ち冷やし切り麦」と「伊勢うどん」。
ユニークでしょ? 切り麦(山形の麦切りと同意)はわかめが練り込んであるもので、緑の外見も美しく、コシも味も喉ごしも文句なし。うまひゃ、でした。特に喉ごしの素晴らしさ。むにむに〜〜と伸びて、歯で噛み切ろうとしても粘りまくります。この感触、実に独特。うまひー。上州の辛み大根との相性もとてもよいし、つけダシもバランスいい味。最後はダシの器に茹で汁を足してつけダシを飲ませてくれます。いやぁ大満足!

続いていただいた伊勢うどんもなかなか。
以前この対談でも書きましたが、ボクは伊勢で7軒ほど集中して伊勢うどんを食べたことがあります。だから多少は味の比較は出来る
方だと思うのだけど、ここで食べた伊勢うどん、その中でもトップクラスの味かも。もちろん、現地のよりも普遍的にアレンジしてあって、伝統的なクセある味とは少し違う食べやすいものになっているんだけど、味の調え方が上手でした。現地で言えば「起矢食堂」と「ふくすけ」に近いかな。もう少し「ちとせ」みたいなクセがある方が好きとはいえ、完成度が高くてとてもおいしい伊勢うどんでした。

なによりダシがいい。これなら伊勢うどん初心者が多いであろう仙台でも受けると思います。
これも茹で汁を足して、最後に飲ませてくれます。伊勢うどんで「ダシを飲む」というパターンは初めて。意外といいかも。「お好みで」と高菜を出されたので、伊勢うどんにかけて食べたけど、これまたうまい。いろいろ工夫してくれています。

奥さんに聞いたら、切り麦も伊勢うどんも先生に習ったというだけで、特に山形や伊勢が出身地とかいうことでもないみたいです。だからこそ、逆にオリジナルに工夫する発想が生まれるのかもですね。伝統を知っていたらそれに縛られちゃいそうだし。

ちなみにお酒の品揃えもいいので、軽い肴で一杯飲んで、〆を切り麦とか出来ます。それって極楽っぽいなぁ。壱弐参(いろは)横丁の雰囲気も相まって、とってもいい店だと思いました。
posted by さとなお at 18:07| 蕎麦・うどん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月27日

いとう:ひまり屋(吉祥寺)

>ホント、最近札幌って加速度ついて美食の街になってきているのだけど、
>今回行ったのは古い居酒屋。「味百仙」。

札幌が美食の街にどんどんなっていってる・・・、同感です。美味しそうな話をたくさん聞きましすし、お誘いもあります。でもなあ、以前なら年に何度かは札幌に出張してましたが、最近はさっぱり。ぼくの仕事の現場は、ほとんど首都圏か大阪に限られた感じ。

「味百仙」、未訪です。札幌の居酒屋名店はできる限り回っている方なんだけど・・・。「いい店オーラ」があまり出ていない店にさとなおさんが入ったくだりはちょっと微笑みました。

さて、同じ居酒屋でも都心からは(若干)離れた繋がりで、吉祥寺の「ひまり屋」を紹介します。前にも書いたかもしれませんが、ぼくが東京に出てきたころは、吉祥寺は東京でもっとも関西人に優しい街といわれてたんですね。あそこだけは関西弁が通じる、とか。ほとんど唯一で最大の理由は近鉄百貨店があったことのようだけど、今はそれもなく関西人には「冷たい」街となってしまいました。

そんな吉祥寺の北口から、歩くと意外と遠く距離があるにもかかわらず(店のキャッチフレーズは吉祥寺の端っこですし)、その一角だけはポツポツと飲食店がかたまってあり、その中でも一番目を引く外観が「ひまり屋」です。

軒の低い引き戸を開けて入ると、小さな三和土で靴を脱いで上がるシステム。田舎の台所のようないい感じの厨房を囲んでカウンター席。そしてその周りにもテーブル席がちらほらと。

そして飛んでくる明るい掛け声。この店は「ひまり屋」と看板等にありますが「向日葵屋」が正式屋号のよう。ショップカードにも大きな向日葵の写真が描かれています。店内は、もちろんヒマワリ畑のようなイメージではないけど(笑)、目にもやさしいオレンジの灯りが程よく、カウンターにはどっさり新鮮そうな野菜が置かれ、それらと肉や魚とを合わせバツグンのツマミとして提供します。

また、なにより特筆すぺきは日本酒の品揃え。渋い通好みの地酒がストックされ(特に広島の酒が多いのもウレシイ)、客側の要望を聞きつつ最適の一本を、「ひまり屋」らしく元気よく出してきます。

確かに端っこではあるんですが、吉祥寺が最寄で日本酒が大好きな方なら、間違いなくローテーションの一軒となるでしょう。吉祥寺とはあまり最寄ではないぼくでも最訪問したい気持ちは相当強い、とそんな後を引く魅力もある店です。

余談ですが、別の日に訪問した友人からの話で、ウェブサイトに載っていた鰤シャブを頼んだらダシがぬるかった、との報告がありました。ツマミ用にコトコト弱火で煮込んで・・・と、酒飲みを対象とした料理へのコダワリを鍋にも出しているようだけど、しゃぶしゃぶはやはり沸騰したお湯じゃないと、と思いました。
posted by 伊藤章良 at 23:46| 居酒屋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月23日

さとなお:味百仙(札幌)

そうですね、ボチボチとおつきあいください。今年はまた尋常でなく忙しい年になりそうな予感がするので、先に謝っておきます。すいません。忙しいと、書く時間も減るけど、新規店開拓がおろそかになっていくんですよね。書く価値のある店に当たる確率も少なくなってくるし。まぁでもボチボチと。

先週札幌に行ってきたので(いや違う、あれは今週頭か)、札幌の店をご紹介しようと思います。
ホント、最近札幌って加速度ついて美食の街になってきているのだけど、今回行ったのは古い居酒屋。「味百仙」

この店の特徴はなによりもその日本酒の品揃えのいいこと。
マニアックかつ良質なお酒がずらりと壁の品書きに書いてあります。あぁ迷うなぁ。北海道の酒も含めて日本全国から良酒を厳選してあって、ご主人の目の確かさがよくわかります。お、天の戸だ。冬花火もあるじゃん。おっと、ダルマ正宗の古酒もある。とか、酒好きなら楽しい楽しい。

ここで「開運」の杜氏の名前を冠した「波瀬正吉」があったので飲んだけど、これ、うまいですねぇ。
去年亡くなってしまったとかで、もうこの銘柄は造られなくなるかもとか。大事に大事に二杯いただきました。

料理は、マンガ「美味しんぼ」に取り上げられた「じゃがいものバター煮」が有名らしいので、予約時に予約していったのですが(予約が必要な料理らしい)、まぁでもこれはそんなにビックリしなかったかな。
それよりも、シメ鯖とポテサラという「いい居酒屋かどうか見分ける二大ポイント」と思っている二品が実に良かったです(これにアジフライを入れると三大ポイント。アジフライはなかった)。メニューは盛りだくさんだったけど、どれをとってもなかなかの味。うまいなぁ。

店内は短いカウンターとテーブルが少々。そして座敷がLの字に広がっています。
ご主人は物静かな感じで、カウンターから出てきませんが、お酒を注いでくれる女性店員さんたちがなかなかキリリとしていていい感じ。しばし見惚れる。

ただ、この店、「いい店オーラ」があまり出ておらず、通りがかりだと絶対入らないタイプの店なんですね。雑居ビルの地下にあり、外見も内装の感じも普通。たぶん評判を知らなかったら入りません。それでこれだけ繁盛しているのを持ってして、いかに地元にも愛されているかがわかる感じです。
posted by さとなお at 17:12| 居酒屋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月16日

いとう:アルバロンガ(大阪 心斎橋)

さとなおさん、こちらこそよろしくお願いします。
忙しいときもヒマなときもきっとお互い様なので、ぼちぼちと続けていきましょう。

さて、ネタ的には正月らしくもないんだけど、今年一回目に行ったレストランを取り上げてみます。

ぼくは年末年始は必ず大阪の実家にいます。今までの人生で年末年始に実家で両親と過ごさなかったことは一度もありません。なんかここまでくると生涯続けてみたいし、年末年始に顔を見せることが最低限の親孝行とも思っています。

と同時に大阪出身のぼくには、現在でも大阪で頑張っている友人が多くおり、そんな連中と会う、というのも年末年始の楽しみなお約束。大学を卒業してから2010年の今まで、欠かさず毎年始に会っている旧友も何名かいて、今回はその中でもU君夫妻が1月2日に連れて行ってくれた、大阪は心斎橋のイタリア料理店「アルバロンガ」を紹介します。

ところで、心斎橋のランドマークだったソニータワーや戎橋のキリンビルがなくなってしまったことは、東京にいても知ってますが、心斎橋そごうが大丸になっている、という驚愕の事実は未だ信じられません。♪大丸そごうを東へ〜50歩歩いてナニワ というコマソンはいったいどうなるのでしょか(笑。といってもそんなモノも今はきっと流れていないんだろうなあ。

「アルバロンガ」は、鰻谷と呼ばれている心斎橋大丸から50歩ぐらいのエリアにあります。その昔、御堂筋を隔てて反対側にアメリカ村があったので、対抗してヨーロッパ通りと称されてたこともあった場所。大阪在住の時はそれこそ毎日のように通ってましたが、今は行きつけのバー「バタースコッチ」に行くときぐらいかな。まだ明るい鰻谷を歩くのは本当に久しぶりでした。

ほとんど、というより、完全と表現しても誤解がないように思うぐらいすっかり変わってしまった鰻谷の風景。そこに、いかにも東京銀座風の真新しい飲食ビルがあり、エレベーターに吸い込まれて2階へ(上はミシュランで星を取ったフレンチらしい)。

ホテルとかじゃなく、キチンとした街場のイタリア料理店が1月2日からオープンしていることにまず拍手と感謝。普段のメニューは存じませんが、その内容も正月を感じさせない充実のラインナップにまた感激。そして、スタッフの皆さんも、年始だからみたいな気負いやこだわりはなく、普段の一日のように自然体。

「アルバロンガ」は鮮魚が特徴のイタリア料理店ということで、メニューをみてすぐに飛びついてしまったコチのカルパッチョ。季節外れの魚と思いきや、ちょうど「洗い」のような食感で「西」を確認。パスタも正月らしいゆるさや甘えは微塵もなく、完璧なアルデンテでにんまり。メインには「京都美山産の小鹿」がありこちらも迷わずトライ。大人の鹿はこの時期頻繁に口にしますが、小鹿はあまり記憶になく、大人の鹿とはまったく違うテイストに驚きました。

なによりも、いい意味でとても人なつっこい女性のサービスが快適。なにを聞いてもポンポンと跳ね返ってくるトークが絶妙で、ワインもよく勉強されていて、価格も手ごろ(ぼくが行った時期だけかもしれませんが、エッと思うほど安価なものもありました)。

何より東京と比較してもトータルで遜色なく、しかも西の特徴も出している料理で、価格的には2〜3割お手ごろな感じ。近くにあったら通いたいんだけど、そーもいかない悔しさです。
posted by 伊藤章良 at 17:49| イタリアン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月13日

さとなお:一回パス

伊藤さん、今年もよろしくお願いします。

って、新年早々、まことに、まことに申し訳ないのですが、一回パスで(笑)。
すいません・・・(いまごろ言うな、ですよね)
posted by さとなお at 11:02| 雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする