2009年11月30日

いとう:龍圓(浅草)

「メゾン・ド・スリジェ」、あの場所はクリーニング店だったんですか。だとすると、場所的にはあまり流行ってなかった(笑)でしょうね。フランス料理店の方がずっとピッタリきます。ダイニングのある2階の山小屋風雰囲気はとても好きですね。個人的にはチョットほっとかれた感があって寂しかったですが、ぼくが行った当時とはサービススタッフも変わっているのかもしれません。

さて、フランス料理店のいい流れになってるし、2009年は不況のどん底ながらフランス料理店の新規オープンラッシュなのでぼくももう一軒と思ったものの、ここは「さなメモ 11/30」との連動企画(笑)とでもいいますか、中国料理の「龍圓」を取り上げてみたいと思います。

「龍圓」
の場所は浅草は国際通り沿い。つくばエクスプレスの浅草駅からすぐのトコロにある、ご家族経営の小さな中国料理店。通りがかって一見すると、浅草ということもあり八宝菜や酢豚といった定番メニューを出すニッポンの中華料理にもとられがち。

ところが実は、素材集めから真剣にこだわり、常に日本の他店(中国料理に留まらず)や香港等の現場から研鑽を積んでいるシェフが、繊細で身体に優しい料理を提供する名店。もしフラッと通りすがりで「龍圓」に入ることがあったとしても、皿が進むたびにお客様の中国料理に対する概念を変えていく、そんなパワーを秘めています。

また、シェフのさまざまな他流試合の経験から、コース料理をおまかせで注文すると、かに玉にトリュフを使ったり春雨にうにを絡めたりと、香港ならミシュラン三ツ星でも取れそうなヌーボー系も楽しむことができます。もちろん、麺や炒飯といった中華料理の定番もキチンとメニューに掲載されていて、その丁寧な職人技に感服。

さらに特筆すべき、といいますかとても驚いたのは、ダイニングが全面禁煙なこと。浅草という土地柄で反発も多いかと想像するも、禁煙という英断が、よりいっそう料理をおいしく食べて欲しい、とのシェフの強い気持ちの表れと確信。いち客として大変助かっています。

なお、人数の多いお客様用に2階にもダイニングフロアがあって、ちょっとした宴席にも便利。2階でもいただいたことがあるんですが、細長いスペースながら、なかなか寛げる環境でした。

posted by 伊藤章良 at 17:18| 中国料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月24日

さとなお:メゾン・ド・スリジェ(渋谷)

>ただ、なんで1階が「亀戸ホルモン」なのかなあ・・・。
>テラスは座ったことがないんですが、ニオイは気になりませんでしたか(笑。

ボクが行ったときは気になりませんでした。
というか、「オマージュ」、移転したんですね。知りませんでした。いつ行けるかな…。

じゃ、今回はフレンチつながりで「メゾン・ド・スリジェ」を。

渋谷の鉢山町の五叉路、ご存知ですか?
あの角っこにクリーニング店があったのですが、そこがレストランになったんですね。
それが「メゾン・ド・スリジェ」
見た目はちょっとお洒落なフレンチ総菜店。1階でデリをやっているんです。でも、入り口を入ると右手に2階への小さなドアがあり(レストラン表示は特になし)、そこを上がっていくと親密でウッディな小さなレストラン空間がこぢんまりと広がってるんですね。そういうアプローチも含めて、そして立地も含めて、そのうえ2階の雰囲気も含めて、かなり「隠れ家」的なレストランになってます。

料理はクラシック。
最近はクラシックな料理を出す店が減ってきているので、逆に新鮮な部分がありました。
というか、1階でデリをやっていて同じような料理も出している関係もあるのでしょう、基本がしっかりした味(いい意味で教科書的な味)を守っていて、その延長線上でレストランにも出している感じ。新しい工夫を料理に求める向きには物足りないかもしれませんが、安定したベーシックな味はそれ相応のくつろぎを呼びます。

デギュスタシオンのコースで8000円だったかな。ちょっと高い。でも、三陸産牡蠣のムニエルから始まって、アワビのステーキ、ハンガリーの国宝豚のグリルなど、それぞれちゃんとしてました。強く印象に残る、というタイプの料理ではないですが、安心してゆっくり楽しめる、程のいい料理群でしたね。敢えて言えばメニューに載っている料理の数が少ないので、メニューを選ぶ楽しみには欠けます。

このレストランの使い方としては、ずばり「隠れ家」かな。料理は(個人的には)もうちょっとインパクトが欲しいところ。
2階のウッディな空間はちょっと薄暗く、英国のマナーハウスみたいな印象を与えるし(もしくはパリの屋根裏部屋)、そこにある個室はお忍びさんにも使える感じ。ちょっと立地の意外性を狙った食事会なんかに覚えておくと便利でしょう。

なお、サービスは丁寧で好感もてるものでした。ワインは10万のものがあると思えばその次の価格がいきなり9800円だったりします。安い価格帯のもそこそこありました。あと、ランチが評判いいみたいです。場所柄マダム系のランチにいいかもしれません。
posted by さとなお at 09:28| フレンチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月18日

いとう:オマージュ(浅草)

さとなおさん、最近恵比寿率高いですね(驚。
さとなおさんの生活圏から考えると若干遠方のような気がするんですが、確かにいいお店が多いですし。前々回のワインショップも大変よかったです。やはり前を何度も通っているのに気づいていませんでした・・・。

>店名の「ラ・ベル・ブラッスリー」とは「上品なブラッスリー」とのこと。

確かにイマの上品さを上手に漂わせていて趣きがありますね。裏通りで隠れ家感もたっぷりだし。ただ、なんで1階が「亀戸ホルモン」なのかなあ・・・。テラスは座ったことがないんですが、ニオイは気になりませんでしたか(笑。

さてぼくは、ゆるいフレンチとは多少異なりますが同じフランス料理つながりで、移転して拡大してかっこよくオープンした「オマージュ」を。

「オマージュ」の場所は、裏浅草といいますか観光客や酔客の群れから外れた静かで大人なグルメエリア。ただ、もちろん界隈の王道は鮨、割烹、居酒屋。そんななかでひときわ異彩を放つデザインホテル風のエントランスに、フランス語のHOMAGEの文字のみ。
「オマージュ」のシェフは浅草出身で浅草にこだわり続けておられますが、以前の店から若干浅草寺寄りになった今の場所こそがシェフのご実家とのこと。
(実際は旧店舗もご実家でしたが、新店舗の場所に、ご実家・店共に移転されたとのこと。TOMITさんからご指摘いただきました。ありがとうこざいました)

ここは本当に浅草か、と思いつつドアを開けると、何となく洋食屋さんのレジカウンターのような風情(割烹着姿のマダムがおられたこともありますが)で、ホッとなごみます。そう、まず特筆すべきは和食出身のマダム(女将さん?)による、お着物での接客。

「オマージュ」は、浅草ということで特別視してしまいがちですが、旧店舗のころから料理はとても定評があり、多くの食通が認める通りフランスのエスプリとボリュームを兼ね備えた、銀座にあっても遜色ない感じ。

そして、新しい「オマージュ」でのさらなる変貌は、「浅草のレストラン」から「浅草を基点に発信するフランス料理店」と形容できそうで、その代表格が和服のマダム。また、メニューの要所要所に浅草テイストが散りばめられ、口直しとして雷おこし味のシャーペツトが出てきたりしました。

ダイニングは2階。エントランスから階段を上がると、天井の高い広々とした空間が広がります(なお、足の悪い方のために、1階にも半個室使いのテーブル席が用意されています)。さまざまなインテリアのポイントに「赤」が使われているのも、雷門を意識してのことかなあ、とか想像してみました。

テーブルのレイアウト自体、まだ店のスタッフがなじんでいないと感じたり、メニューの厨房への通し方に齟齬があったりと、新規オープンらしいすれ違いは否めませんが、新たに参加した女将さんがきっちりと立て直していかれることでしょうし、客としてうれしいリカバリーやおまけもついて、柔軟な接客体制には好感が持てました。

首都圏の西や南におすまいの方は確かに遠方ですが、わざわざ足を延ばす価値のある、イマ行きどきの一軒なのは確かです。
posted by 伊藤章良 at 18:11| フレンチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月15日

さとなお:ラ・ベル・ブラッスリー モリ(恵比寿)

バーにもゆるゆるの流れ、わかります。いままでは「よそ行き」っぽいオーセンティックなバーが圧倒的に好きでしたけど、最近「ゆるめ」が気に入ってます。一時的なのかどうかはわかりませんが、時代は確実にゆるくなっていってますよね。

最近行った中では、恵比寿のJR線路沿いのビルにある「ラ・ベル・ブラッスリー モリ」がなんだか(いい意味で)ゆるくて良かったです。
先月で3周年目を迎えたという、まだ若い(いや、3年持てば立派か)ブラッスリーですが、本格的な料理内容なのに全体にカジュアルでゆるめの空気が漂っていて、とても居心地よかったです。

楽しいのはカウンター。シェフのテキパキと一生懸命な動きを眺めながらの食事はシズル感たっぷりです。
森シェフは日本の「ベルフランス」(いい店でしたよね!)、「タイユバン ロブション」を皮切りにフランスの「ジャルダンデサンス 」「ジャン バルデ」「ジャック マキシマン」「リシャール クータンソー」などの三つ星二つ星で修業していて、本格的なのもさもありなんですね。でも上記のようにカジュアルでゆるい。その辺が実に魅力的です。
いただいた中では、白レバーのパテ、仔羊の瞬間燻製ローストが特に印象に残っています。ビストロ系のガッツリ感がありつつ、繊細さも残しているいいバランスの料理群でした。なにより食べていて楽しいし。あ、蝦夷鹿のも美味しかったな。

今はもう11月も中旬なので少し寒いですが、この店、テラスも気持ちがいいんです。
ちょっと大きめのテラス(テーブルが余裕でふたつ置ける広さ)ではもちろん食事も出来ますが、デセールが終わった段階で「テラスでコーヒーなどもご用意できます」と誘われます(席があいてれば)。ちょうど秋のいい季節だったので、本当に気持ちよかったですね。改めて食後酒なんかももらっちゃったりしてくつろぎました。深夜2時までオープンしてるので、いい季節であれば二軒目三軒目にテラスで一品とワインという使い方もいいと思います。

深夜2時までオープンしている上にサービス料もなし。日曜もやっている(定休日は月曜)。ワインの揃えもいいし、シェフもサービスも一生懸命。なにより料理のクオリティが高い。いろんな意味で使い勝手いい店ですよ。

店名の「ラ・ベル・ブラッスリー」とは「上品なブラッスリー」とのこと。
今度、友人のモリを連れて「モリ×モリ」で食べに行こう(笑)
posted by さとなお at 11:32| フレンチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月06日

いとう:メンゲルムス(西麻布)

「3 amours(トロワザムール)」、きっと場所的に何度も前を通っているはずなのに、店頭の大きな赤ワインボトルに未だ気づかず。ココは知りませんでした。早速週末にでもワインを仕入れに行ってきます。

さて、森ガールに象徴されるような「平成のゆるゆる」というか、キメキメからゆるゆるに以降しているなーという流れは、確かにワインもあるけど、先日東京は西麻布のバーにても感じてしまいました。

銀座に象徴される「バー」は、昭和っぽいキメキメが真骨頂だったんだと思うのですね。でもここは、ルールやしばりのない、かといって、合コン需要のダイニング系のように甘いカクテルを作るノリではない。

店のスタッフも平服で対応するのですが、こちら側が話に参加して欲しいなあとの様子を見せるとフランクな感じで会話に加わり、ふと気づくと持ち場に戻っている。

久しぶりに東京のバーで肩の力が抜けたというか、あっという間に時間が経っていて、自分としては本当に久しぶりに午前3時ごろまで居ついてしまいました。

あ、店名も書かずに話を進めてしまってすみません。「mengelmos(メンゲルムス)」といいます。場所は西麻布交差点から青山の方に抜ける道沿い。看板も出ていない一枚のドアを突破しないといけないので少し勇気がいるのは確か。でも地下へと降りると、入り口の拒絶感とは全くウラハラな、ゆるい空気が流れてます。

まず、こんなに天井の高い地下の空間が今でも西麻布に残っているんだなあという驚き。おそらくは店舗としてではなく個人邸宅のサロンとして作られたと想像しますが、それにしても贅沢。またその贅沢な空間を、無造作にアンティークの家具を置くことでさらに贅沢に使っています。

その家具も、もう少し整理して並べればいいものを、すごい豪華なソファーのコーナーもあれば、タイル張りのカフェにあるそうな木のテーブルとイスの組み合わせだったり、バックバーの前にはカウンターもあります。

普通にハードリカーやカクテルを楽しむこともできますし、腹にたまるつまみ類も(カレーなんかも含めて)頼めば色々と出てきます。中でもちゃんとジャガイモから素揚げしたポテトフライは秀逸。

最後に、「メンゲルムス」というのはごちゃまぜという意味だそう。キメキメの時代にごちゃまぜをやると、きっと奇を衒いすぎと感じたでしょうけど、ゆるゆるのイマならそれもまた落ち着くのですね。
posted by 伊藤章良 at 23:51| バーなど | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月03日

さとなお:トロワザムール(恵比寿)

「サルキッチン」、写真で見てもとてもいい感じですね。
なんだかこういう雰囲気を持つレストラン、増えましたよね。この店のご主人の年齢は知りませんが、20代30代の店主による、いい意味で「ゆるい」空気を持った良質店が増えた気がします。

最近、メイクも「昭和キメキメ顔」から「平成ゆるゆる顔」に移ってると聞くし、ファッションも「昭和のキメキメ」から、森ガールに象徴されるような「平成のゆるゆる」に移っています。レストランも「昭和っぽいキメキメなレストランから平成っぽいゆるい空気のレストランへ」という大きな流れがある気がします。

昭和から平成への流れという意味では、ワインにもありますね。
ある意味キメキメなヴィンテージワインから、安くても身の丈で造っている、ゆるめ(くつろげるという意味)の自然派ワインが人気になってきていると感じます。特にビオワイン(自然農法ワイン)への流れはかなり強いですね。

ということで、今回は、ビオワインを充実させたワインショップにしてカウンターバーもついている店、恵比寿の「3 amours(トロワザムール)」を紹介してみます。

ワイン販売やレストランのコンサルティングをしているBMOという会社のアンテナショップらしいのだけど、全体に自然派でロハスな匂いがぷんぷんする雰囲気。まぁそういうのってえてしてストイックになりがちなんだけど、それがあまり行き過ぎてなく、全体に享楽的なのがいい感じです。あと、ワインの売り方もとてもわかりやすい。造り手のオジサンの性格とか、彼とのエピソードとかがくわしくPOPに書いてあったりして、ショッピングしていて楽しいです。「あぁこんな人が造っているワインなのか」と思わず買いたくなる感じ。価格帯も1000〜3000円くらいが充実していて良心的。

で、入り口近くのカウンターバーでは試飲ができます。
毎日10種類のワインを試飲できるんですが、3杯1000円のテイスティングコースがあって、安価にさっと楽しめる。毎週月曜日は一杯500円(テイスティングコースより量が多い)でも飲めるそうです。つまみも300円〜500円程度でそこそこおいしい。チーズやオリーブなどのシンプルなお皿以外にも、その日その日できちんとした料理もあり、小食の人だったらここで夜ご飯としても大丈夫かも。店員もほんわか温かい応対だし、全体になんだかとても「ゆるい」感じが漂っていてくつろげるのが気に入りました。

3 amours とは3つの愛。ワインの造り手に対する愛情と尊敬の気持ち、ワインの流通やショップやレストランでのサービスに関わってくれる人への感謝の気持ち、ワインを飲んで楽しんでくれる人への愛、だそうです。店頭の大きな赤ワインボトルが目印。ちなみに営業時間は12時〜21時(土日祝は20時まで:火休)なので、どっかのレストランに行く前に一杯、みたいな使い方しかできないのが残念。二軒目で使いたい感じなんだけどな。その点だけが個人的にはちょっと惜しい。
posted by さとなお at 21:03| バーなど | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする