2009年03月30日

いとう:すし居酒屋松ちゃん(六本木)

さとなおさん、今は本当に忙しい時期かと思いますが、ぜひご自分のペースを確立してください。待ってます(笑。

伊勢情報、それにしてもスゴイですねえ。あの整然とした門前町に、そんなにいろいろと秀逸な店があること自体、想像がつきません。というか、ほとんど赤福と伊勢うどん店しか覚えてないなあ・・・。個人的には我が両親の新婚旅行先でもあって想い入れは強いんですが。

さとなおさんの最近の話を聞いていると、居酒屋は地方にこそ見出すべきとよく思うんです。それこそ、地の魚、地の酒、そしてその地方を具現化するオヤジ。残念ながら東京は全国の寄せ集め。名店と言われる居酒屋も、全国選りすぐりの魚や酒が名物となっているだけで。

そんなことを考えていたら、いかにもトウキョウ的な居酒屋を思い出しました。六本木の「松ちゃん」です。

ここは正式には「すし居酒屋 松ちゃん」。いわゆる居酒屋メニューにプラス寿司ということですね。

で、なにがトウキョウ的かと言いますと、六本木の住宅街奥深くに潜んでいて、その場所が「いかにも」なんです。さとなおさんなら、フレンチの名店「オーシザーブル」最寄りといえばピンとくるかと思いますし、意外と隠れた名店が散見するエリアではありますけど。

「オーシザーブル」隣りの「汁る角」の角を右に曲がり奥に進んだ辺り。普通の家の玄関をいくつも通り過ぎるんだけど、そこには「静かにしろ!(もう少し丁寧な表現ですが)」みたいな貼紙がたくさんしてあって、そろそろだなあと予感します。

入口は「権八」風のどデカイ構え。中はどんな感じなんだろうかと予想がつかないものの、入ってみればダダっ広く、最低限のシンプルな椅子・テーブルのみで構成。客が埋まらないと若干殺風景ですが、なにせたいへんな賑わいゆえ違和感はありません。

さらにトウキョウ的なのがサービススタッフ。渋谷のセンター街から出張してきたようなカラフルな若者ばかり。話しかけるのも躊躇する面々もチラホラいるけど、呼び止めてみると、とても人懐っこくて気使いもナカナカ。配膳にはトレーを使わずワゴンをガラガラ引いてくるので、その姿もサマになっています。

そして最大の特徴は、やたらと安いんです。
生ビールが280円(曜日によっては180円の日もあり。といいますか、値段はかなり流動的なようです)。その他、居酒屋系のつまみもグッドバリューで多品種&量も十分。ただまあ、すし居酒屋といいつつ、お寿司はお愛嬌かな。江戸なんだし、もう少し酢を効かせてほしいです。

営業は朝9時までとか。そこも六本木らしいけど、「静かに」との近隣(店内も含め)の多数の貼紙もさもありなんですね。
posted by 伊藤章良 at 17:48| 居酒屋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月28日

さとなお:虎丸(伊勢)

伊藤さん、全体に更新遅くてすいません。仕事量が激増し、ちょっと翻弄され気味なのですが、もう少しで馴れそうです。ちょっとお待ちを。それと鵜野シェフ、前の店「ボスケッタ」がもうひとつだったので、独立して快調なのは良かったですね。サービスが落ち着いたらいい感じの店になりそうです。今度行ってみたいと思います。

さて、ボクは、伊勢神宮に行くならココに行け!の名居酒屋「虎丸」をご紹介しましょう。

場所は伊勢市の河崎。伊勢駅を外宮の逆側に出て10分も歩くと、川沿いにちょっとお洒落な店が点在する地域に出ます。そこが河崎。いい古本屋とか雑貨店、バーなど、蔵を改造した店がポツリポツリと並び、散策するにとても楽しい地域ですね。女性が特に喜びそうな地域です。

「虎丸」はそんな一角にあり、蔵を改造した作りで雰囲気いい居酒屋です。少し入り口がわかりにくいのですが、脇から入っていきます。中に入るとカウンターとテーブル席。天井が高くていい感じ。

居酒屋と名乗ってはいるものの、料理は割烹レベル。仕入れが特に抜群で、伊勢湾を中心に近海天然魚に絞っているみたい(冷凍・養殖は使わないそう)。その日に仕入れた魚のみの扱っていて、いい魚が入らない日は休むとか。まぁ寝かした方がうまい魚もあるとは思うけど、仕入れのいい地元の鮮魚をふんだんにいただくのは旅行の醍醐味。存分に楽しみたいですね。

ボクが行ったとき食べたのはまずは刺身の盛り合わせ。これがまず素晴らしい。
アイナメ、ブリ、グレ、シマアジ、アオリイカ、メカジキ。いや〜抜群の質。思わず唸りました。伊勢志摩は魚の宝庫ということは知っていたものの、この店はひとレベル違うのが食べてすぐわかる感じ。
一品物も良かったです。カキフライやコロッケ、真珠貝の貝柱塩焼きなど。フライも焼きも上手。カニの春巻きもお勧めみたい。そして、ゴマとシソとガリを混ぜ込んだ「手こね寿司」(伊勢志摩名物)もいい塩梅。どの料理もハズレなしでした。

そしてそして。デザートもいいんです。特に杏仁豆腐がかなりのオススメ。壁のメニューに「杏仁に命をかけた男 竹内俊記作」とあって、聞いたらカウンター目の前で忙しそうに働いていたお兄さんの名前でした。メガネの竹内さん。彼が作った杏仁豆腐が本当にうまいんだから参ります。とろとろでプニプニ。香りも高い。これだけで商売になりそうな出来。

料理やお酒が盛られる器もとてもいいですね。地元三重県伊賀の伊賀焼の作家物を多く使っています。また、ここまで来ると当然ですが、お酒も伊勢の地酒を揃えていて、「風の宮」「伊勢錦」「八兵衛」などどれも美味しかったです。つまりは三拍子揃ったいい店、ということ。

店主(大西秀樹さん)は常に難しい顔をしていて少々近寄りにくい感じですが、多分シャイなだけでしょう。これだけサービスいっぱいのメニューを提供しておいて根っこから気むずかしい人はいません。旬と産地を見極め、とにかく真面目に美味しい物を提供しようとしてくれているのがよくわかります。店内完全禁煙なのもその流れから来るのかと(とてもうれしい)。

カウンター15席くらいとテーブルが6つくらい。まぁまぁ広い店なんですけど、予約で一杯になるので、予約は必です(電話は夜でないと通じにくい)。それと、壁に貼られたメニューがどんどん売り切れていくので、どうせなら開店直後を狙った方がいいかもしれませんね。

ちなみに、「虎丸」のすぐ近くに「珠家」という蔵を改造した素敵なバーがあります。着物姿の女将がやわらかく迎えてくれます。ここも是非。
また、伊勢駅周りには「向井 酒の店」「一月屋」という居酒屋の名店もあります。「オステリア・ラブラ」という鄙にも稀なイタリアンの佳店もあります(青山の「カアンジェリ」出身のシェフがやっている店)。伊勢はいろいろおいしい店が多く、楽しいですよ。今度は伊勢うどんのまとめも書いてみたいと思います。
posted by さとなお at 22:12| 居酒屋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月19日

いとう:イル・マンジャーレ(麻布十番)

さとなおさん、お久しぶりです。といっても先日お目にかかったばかりですが。
仕事の方は峠を越えたようですね。

さて、さとなおさんが季節ぎりぎりのカキだったので、ぼくも続いて季節はずれのカキつながりにします。訪問したのは少し前ゆえ、今行ってもカキは食べられないかと想像しますが、それ以上にすばらしいトコロも多々あり。ということで、麻布十番のイタリア料理店「イル・マンジャーレ」。「リストランテ・キオラ」等でシェフを歴任したな鵜野氏がオーナーのレストランです。

本当によく店を変える鵜野シェフなんですが、今回の「イル・マンジャーレ」で取りあえず落ち着きそうな気配。場所は麻布十番一等地ながら、ビル内の店もしょっちゅう変わっている(笑)ユニマットの建物。

入店すると、意外と広めのダイニングに先客は一組。カーテンを隔てた奥の半個室では大人と子供がアニメソングを大合唱。入った瞬間イヤな予感です。

メニューは大変面白くて食べてみたい料理が並んでいるも、乱筆。標準的なスプマンテを1本頼んで(といっても、極めて標準的な泡3種しか選択肢はありません)解読にいそしんでいると、気づかない間にナミナミと注がれていた。

まあいいか、と、一口含むとナマヌルい。

すぐさま冷たいものと交換するようにお願いするも、セラーから出したばかりだから冷たくないのはしょうがないとイイワケばかり。じゃ、なせテスティングをさせないんだと詰めると、謝罪もないまま、マネージャーらしきスーツの人物は萎縮して遠くに行ってしまう・・・。
(その間も子供の泣き叫ぶ声が店中に響く)

普段なら間違いなく席を立っている状況なんだけど、このところ個人的には納得いかなかった鵜野シェフの料理を、どうしてももう一度食べておきたい、との気持ちが勝りました。というのも、すでに10年以上も前ですが鵜野シェフは新宿のワインバーに一時料理人として在席したことがあり、そのワインバーでワインそこのけで毎回食べるパスタが、それはもうウマカッタのです。

やっと料理が運ばれてきました。そこで前菜に選んだのがカキの冷製(お待たせしました)。一番おいしく食べられる最良の状態に火を入れて一旦冷まし、プリン状のホタテのフランの上にどっかりと載せる。イヤー、先ほどまでの不快な思いが100パーセント飛び散ってしまうぐらいの味わいで、自分の単純さにも呆れました。

続いてパスタを冷・温あわせて3皿いただきました。
こちらも自分の気持ちを抑えて待った甲斐アリ。といいますか、ここ数年ずっと技巧にこだわっていたシェフが、ふりだしに戻って王道で勝負!みたいな感じです。食いしん坊なら誰もが好む、イタリアらしい情熱溢れるテイスト、しかも大量。

コース料理8500円のレストランとしては、まだまだ問題山積ではあります。でも、おいしいパスタをおなか一杯食べたいときなら、選択肢として最有力です。
posted by 伊藤章良 at 10:30| イタリアン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月07日

さとなお:中山かき養殖場(鳥羽)

伊藤さん、前回は一回パスすいませんでした。
ちょっと難しい仕事ばかり飛び込んできて精神的に余裕がなく、甘えちゃいました。

「鮨 太一」、伊藤さんが前に言っていた店ですね。行きたいなぁ。いまあまり新規開拓の余裕がないんだけど、3月が終われば少しは楽になる予定なので行きたいと思います。

ボクはどうしようかな…。
連載下見で伊勢・鳥羽に行ってきたんですが、そこでの素晴らしい「牡蠣」について、シーズン中に書いておきましょう(もうギリギリだけど)。

店は「中山かき養殖場」
名前からわかるとおり、養殖場直営の店舗で、そこで採りたての牡蠣を生と焼きで食べさせてくれるのです。場所は的矢と並ぶ牡蠣の名産地、浦村。鳥羽駅から車で20分くらいかな。パールロードの入り口近くにあります。

生牡蠣も焼き牡蠣も1個100円。
生牡蠣は店の中で、殻剥きをしているおねえさんに「10コ」とか頼むと、剥きたてを皿に載せてくれます。で、その場で立ち食いですね。海水から上げたばかりなので塩辛い。だから牡蠣の身をボウルの水で軽く洗ってから口に入れます。いやぁ、そのうまさたるや! ぬるりんと喉まで滑り込んだところで牡蠣の香りが鼻をつきぬけて脳味噌全体に広がる感じ。うますぎる…。食感も味も完璧です。思わず飛び上がりたくなるくらい。

味つけは特になくてもおいしいのですが、レモン味が欲しい人にはポッカレモンが横に置いてあるのでそれをかけろと言われます。でもまぁね、それじゃダメなわけですよ。次に行くときは生レモンを持ち込もうと心に決めました。あ、それとシャブリね。これ、シャブリ持参で30コくらい食べたい!(レストランではないので持ち込み可能)

店の外では炭火で焼き牡蠣をしてくれます。多少時間がかかるので、紙に名前を書いて順番待ちになります(人気店らしく混んでいる)。
盛大に煙を上げて焼いてくれるんですが、生の後に食べて正解でした。生も上記のとおり異様にうまいんですが、焼きの方がもっとうまい! 牡蠣の香りが10倍増し! いやマジで。カラダ中の毛穴から牡蠣の香りがボンッと飛び出そうな勢いっすよ。いやぁ、近年では最高の牡蠣体験でした。

午前11時すぎころ行きましたが、広い駐車場は7割方埋まっていたかな。生牡蠣は朝9時半から、焼き牡蠣は朝10時からやっているみたいです。夕方は16時くらいまで。

ここ、メールで教えてもらった店ですが、大正解でしたね。
鳥羽駅からタクシーで行ったんだけど(3000円くらい。帰りは電話して呼ぶ)、運転手さんも「大正解です」と言ってました。まわりにポツリポツリと牡蠣食べ放題の店とかあるんですが、牡蠣の質が悪い店もあるようです。地元で選り分ける時に捨てられるような牡蠣を出している店もあるとか。でも「中山かき養殖場」は質も完璧。1個100円なので食べ放題の店と安さでも遜色ないですね。

牡蠣のシーズンに伊勢・鳥羽・志摩方面に旅行に行かれるときは、お忘れなく、ぜひ。
posted by さとなお at 18:53| 無国籍料理・その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月01日

いとう:鮨 太一 (銀座)

なんだか暖かい日と寒い日が折り重なるようにやって来るので、体温調節が大変ですね。

さてぼくは、久しぶりに新オープンの鮨店「鮨 太一」をとりあげます。

経済が急激に変化する中、鮨の開店ラッシュも一段落したかなあと思える昨年末に「鮨 太一」は登場。チョコッと別のところでも紹介したんですが、銀座は交詢社ビルにあった「鮨 逸喜優」の店長が独立し、コリドー街の近く、天ぷら「あさぎ」が1階にあるビルの2階でスタートです。

さとなおさんも、よく男鮨女鮨といった表現を使いますが、男鮨の雄を「松波」、女鮨を「なかむら」とするなら、「鮨 太一」は男鮨ですね。小柄で柔和なお顔の店主からはもっと優しいタッチを想像したものの、メリハリの効いた大きめのにぎりで、個人的には久々に好みの新店に出会ったと喜んでいます。

煮炊きしたつまみもそこそこキチンといただけるのですが、にぎりを充分に味わってもらいたいという意思が明確で、そういった鮨職人としての姿勢も好感が持てるし、酒の種類を絞り高級居酒屋的利用になってしまわないことにも配慮があります。

元はバーだったという店、スペースは狭いながらも火を使う調理は全て裏で、客から見えないところにて対応できるよう工夫されており、鮨店としての居心地のよさや完成度も相当高いんです。

店主 石川太一氏は、とりあえず今は、昼も夜もほとんど休みを作らず自分の体力が続く限りやってみたいと意欲を語っておられて、その理由も、独立して店をするってこんなに楽しい充実した毎日だとは思わなかった・・・、と言われてました

休日や金額のことを書くと、情報が変わってしまったときにツライんだけど、メニューは店の外に掲げられているのでぜひご確認下さい。銀座にできたニューフェイスとしては納得のグレイトバリューです。昼の時間帯はとても可愛らしい女将さん(奥様)がお店を手伝っています。
posted by 伊藤章良 at 23:51| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする