2009年01月20日

いとう:小いわ(六本木)

>いいな、うらやましいな、「タテル・ヨシノ」で青首鴨。

あ、スミマセン(汗)。で、ちょっと追記を。
さとなおさんもご存知かなあ・・・。以前蕨にあってその後浦和に移転した「肴屋」というフレンチ。地方に根付く料理店として草分けでもありました。今の時期、地場で捕れたジビエを提供してくださる貴重な店との印象も強かった。今はもう「肴屋」はないんですが、そこのマダムが現場に復帰され、芝の「タテルヨシノ」におられます。

さて「ラ・ボンバンス」。
予約が取れない中よく行かれましたね。うらやましいです。

>創作料理でこういう品書きで料理がまぁまぁな店に当たった記憶、
>他にありません…。

同感ですね。店の立地や雰囲気・メニュー・ウェブサイトでの訴求と、料理や料理人の印象がこんなに違う店もめずらしいです。また「福田家」といってもピンとこないような客層なのも不思議な感じ。でも憎めないイイお店だと思います。

ではぼくは、「ラ・ボンバンス」とは全く対象的ながら、カテゴリ的には創作和食ともいえる「小いわ」を紹介します。こちらの板長は「京味」の出身。「井雪」や「笹田」の兄弟子にあたるようなので、もちろんいわゆる創作和食ではないんですが・・・。

場所は六本木から乃木坂に抜けるエリア。東京ミッドタウンの向かい側。叙々苑の角を左折し星条旗通りへと続く道の終点間際に左へ折れます。この辺、なんと表現するんでしょうね。飲食店も散見されますが半分は住宅(個人事務所)街。個人的には「祥瑞」の近く(その日も二軒目は「祥瑞」でした 笑)。

スナックしかないようなジミなビルの2階。隣りのドアの開け閉めまで聞こえる建てつけの悪い環境ながら、新しい日本料理のコースに挑まんとする孤高の料理人が待っています。と、このように書くと強面・角刈りの板前が腕を組んで立っていそうだけど、柔和な笑顔のご主人に迎えられてのスタート。

新しいコースとは、先付け→凌ぎ→椀→向付けと続く懐石は他店でも十分に味わっていただけるので、日本料理の基礎は押さえつつも、流れ自体を変えていきたい。いわゆるコペルニクス的転回とでもいいますか、そんなニュアンス。ただ説明を聞かずに食事を始めたので、1皿目に小さな鍋、2皿目は揚げ物が登場。続くお刺身は鴨の生肉だったりして、最初は少々首をひねるといいますか(ぼくなんかは、すでに「オオッ」とニンマリしてましたが)。

こんなテンポは最後まで続き、お造りもお吸い物も焼魚も炊合せも眼前には並びませんでした(ただそういった料理を作らないという意味ではなく、初めてのお客様には自分の考える流れで食べていただこうとの試みです)。八寸のような美を競う皿も、お客様が盛り込まれたすべての料理を好まれるわけではないという理由で出てきません。なんといっても最大の特徴は、魚介のお造りを出さず、刺身はすべて馬や鴨や牛といった獣の肉のみ(良質のタマゴを溶いた醤油や塩など調味料にも一工夫して)。

※普通の1万円のコースでも、お魚のお造りが出るようです。参考にしてください。TOMITさんのブログより。http://plaza.rakuten.co.jp/tomit/diary/200904240000/#comment

次はなんだろ、どんなだろとワクワクしながら待っている時間も楽しく、「最後のお食事ですが・・・」と、ここだけはお決まりのフレーズが来たときには、テレビマンガを見終わった後の子供のようにガッカリ(笑。

ただ想いが強いゆえか盛り込みすぎかなあと感じるものもあり、お客様の反応を見ながら少しずつ角が取れ研ぎ澄まされていくと、さらにすばらしくなるかなと期待する次第です。

なお、このように書けば変わったものばかり出てくるのではと解釈されがちですが、決してそんなことはなく、あくまでおいしさを追求する日本料理で、量的にも申し分なく満足させていただきました。
posted by 伊藤章良 at 17:18| 和食(小料理・割烹・郷土料理) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月18日

さとなお:ラ・ボンバンス(西麻布)

いいな、うらやましいな、「タテル・ヨシノ」で青首鴨。

なんだか大不況気分が移って来ちゃって、高額店から足が遠のいています。
こういう時こそレストラン好きは「良心的に頑張っている高額店」にお金を使って応援すべきなのでしょうけど、ちょっとずつ財布のひもが固くなっている自分に気がつきます。ダメですねぇ…。業界全体がシュリンクしないように、無理のない範囲でお金を使い続けたいところです(まぁ砂漠に水かもしれませんが)。

さて今日はどうしようかな。
フレンチで紹介できる店を思いつかないので、フレンチな店名の和食にしてみます。

西麻布の「ラ・ボンバンス」
店名はフランス語で「ごちそう」という意味だそうです。でも和食。フレンチのエッセンスを入れつつ意外性を狙った創作和食ですね。どこぞで星をもらってから予約が取れない店になっちゃいました。

階段を下がったところに突然現れるバー的空間(カウンター8席、テーブルひとつ)はとても和食店には見えません。全体に黒いインテリアでうす暗く、黒いカウンターにスポットライトが当たってます。そう、雰囲気は完全にショットバー(居抜きかも)。場所柄怪しい業界人とかが巣くっていそうな感じ。でもよく見ると客層は固い感じの人が多く、カウンター内のシェフはとても腰が低い常識人。こういう違和感は面白いですね。

こういう店はひとつ間違うとコンセプト倒れとなるし、だいたい創作和食に美味しい店は少ないと思いますが、結果から先に言えば「思ったよりちゃんとした料理群」でした。料理の基礎がしっかりしているのでしょう。創作しても軸がぶれない。そこが魅力です。
敢えて言えば変化の付け方が多少やり過ぎで、食後に散漫な印象が残ったのも確か。ひとつひとつのメニューで細かい変化をつけるよりも、もっと大きな流れを意識してコースを構成してほしいと個人的には思いました。あと、味つけの方向が(少なくともボクがいただいた日は)似ていたのも残念。

日替わりの1万円コースのみで1ヶ月ごとに替わるそうです。立地を考えるとがんばっている価格設定かと思います。
ボクが伺ったのは秋。メニューを数品書き出すと「茨城の栗〜のスープ♪ 刻み松茸」「ウニの入った胡麻豆腐 Waからし」「しらすパンのピンチョス」「焼きおこわ牛ロース包み」「フォアグラソテーとメンチカツ」「新じゃが煎餅 るっコラー」「新米とはら子ドン」「伏見青唐オイル焼き マロンチーズ」「土瓶蒸し風鍋」「新そば」と、こんな感じ。

ね、品書きを見るとわかりますよね。コースとしてはちょっと散漫なんです。それぞれは美味しいんだけど。
あと、このメニュー、ちょっとイヤな予感させません? 途中に挿入される♪やコラーやドンなどが特に(笑)。でも味はなかなかいいんですね。不思議だな。創作料理でこういう品書きで料理がまぁまぁな店に当たった記憶、他にありません…。

お酒はワインを中心に料理に合うものを揃えてくれていて、途中、九平次をリーデルのシャルドネグラスで給してくれたり、細かい気遣いもうれしかったです。

料理人の岡元氏は「福田家」で修業したとのこと。
シェフ自らサーブしてくれるので、いろいろ料理のことが話せて楽しいです。穏やかかつニコヤカな方でとても謙虚。話していて気持ちよかったのも○でした。予約さえ取れればいろんな用途で使えそうな店なんだけどな。
posted by さとなお at 14:33| 和食(小料理・割烹・郷土料理) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月14日

いとう:タテル・ヨシノ(芝)

>店名は囲炉裏と書いて「ゆるり」と読ませます。

「ゆるり」ですか。漢字とひらがなを合わせて情景が目に浮かぶようですね。
高知には仕事で瞬間的に訪れたのみですが、その時の高知の魚のウマさと皆さん(特に女性)のお酒の強さに驚きました。四万十川辺りは未訪です。川の名前も個性的ですが周辺で得られる食材も相当魅力と聞いています。一度味わってみたいものです。

「囲炉裏」のイノシシ鍋はおいしそうですねえ。ぼくが近々で食べたイノシシ鍋は西麻布の「またぎ」なんですが、あまりにヒドくてほとんど残してしまいました。「またぎ」について書こうと思うも、イイ面がちっとも思い浮かばないので(ちまたの絶大な評価はぼくには疑問です)、グランドメゾンでのジビエ体験を。

「タテル・ヨシノ」を紹介します。スタッフの方と少しご縁があって芝パークホテルの方に出かけました。現在は、吉野シェフ以下皆さん新しくオープンした銀座店に力を注いでおられるようですが、その反面こちらでは、静かにそれこそ「ゆるり」とディナーを堪能することができました。

場所は、芝パークホテルの別館。入口がどこかよく分からないし化粧室もホテルのロビーと兼用で、少々グランドメゾンとは言い難いところはあります。でも、そこそこの人数でうかがったこともあり、個室利用の感覚でした。

吉野シェフはジビエの扱いでも高名な方ですので、ここはその日のメンバーそれぞれでメインにジビエをチョイスできるコースを選択。ぼくは、前日に新潟で日本の鴨を食べ味覚を比べたいという友人と一羽をシェアする形で、フランス産のコルベール(青首鴨)を。

血の回り具合や熟成も適正で、歯ごたえもよくなかなかすばらしい鴨でした。また、芝の「タテル・ヨシノ」オープン当初からサービスのカナメとして見覚えのある支配人自ら、ダイニングにワゴンを運び一羽を二人前に切り分けるゲリドンサービスを披露。目の前で瞬時に解体されていく様に一同会話も止まりました。

ゲリドンサービスは見せ場である反面、料理が冷めてしまう場合も多いのですが、熱いお皿やソースを使って冷めない工夫もされていて、さすがだなあと嘆息。

こういう瞬間こそ、「グランドメゾンに来たよな」との実感が沸いてきます。またグランドメゾンではデザートも充実し大量に出てくることが多いですが、「タテル・ヨシノ」に以前うかがったときよりデザートの迫力は少し薄れたかなあという気がしました。コルベールの印象が強すぎたからかもしれませんが。
posted by 伊藤章良 at 10:20| フレンチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月11日

さとなお:囲炉裏(高知)

そういえば「ブラッスリー・オザミ」、ボクも行ってません(笑)
あのビルだと、系列の「ヴァンピックル」の丸の内店は行ったんだけどな。「オザミ・デ・ヴァン」も最近行っていないな。ええと、オザミグループって他に何があったっけ、と思って検索してみたら、今はすごい展開なんですね。ちょっとビックリ。

オザミ系だと丸ビル店(「オザミ・トーキョー」)には最近数回行っています。東京駅前にして24時までやっていて無休。35階で景色はいいし、雰囲気も料理もなかなかいい。使い勝手がいいですね。ああいう新ビル系はめったに行きませんが、この店は縁があってちょこちょこと。

さて、どうしようかな。ジビエの記述があったので、高知の「囲炉裏」にしましょうか。

店名は囲炉裏と書いて「ゆるり」と読ませます。四万十川を中心に川の物・山の物を食べさせる店。
高知は鰹のたたきを中心に海の幸を食べさせる店が圧倒的に多いんですが、ここは土佐の山川の幸を豊かに味わえる得難い店です。

店名通り店内に囲炉裏がいくつも切ってあり、客は囲炉裏を前にあぐらで座って素材を焼いてゆっくり食べていくスタイル。となりの囲炉裏とはパーテーションを切ってあったりするので個室感覚もあるし、山奥の民家で少人数でくつろいでいるような雰囲気が味わえます。店内も適度に燻された感じに黒っぽくていい感じ。

この店でのオススメはやはり四万十川の幸ですね。
「高知に来たんだけど、四万十川へ行く余裕はないなぁ」という人なら、まさに最適な店です。

まず珍しいのは「セイラン」。四万十川上流でしか採れない幻の川海苔。
海苔の小さい切れ端みたいな見た目ですが、囲炉裏の炭でさっと炙ると鮮烈な煎茶系の香りが立ち上がります。火を上手に通すと香りが増し実にうまい(火を通しすぎるとすぐ焦げるので注意)。そして下流の「青のり」。これは玉露の長いのみたいな見た目ですが、炙ると抹茶の香りがプーンと立ちこめます。

他には四万十川の川エビ、大和手長海老、ゴリなども珍しいしおいしいんだけど、この店に来たらなんといっても天然鮎やアマゴ(アメゴ)を食べたいですね。
これに限ってはご主人自ら囲炉裏で1時間かけて遠火で焼き上げてくれるので、予約時に「何時に行くからそれまでに焼いておいてください」と頼むこと(予約時に「食べる場合は先に言ってください」と聞かれる)。頭から尻尾まで骨まで全部食べられるように柔らかく焼いてくれ、これが絶品なんです(一尾1000円〜)。
季節じゃなくても急速冷凍した素材を使うので大丈夫。最近の冷凍技術は進んでいるので旬に遜色なく楽しめると思います。

で、ようやくジビエつながり。
ジビエの季節はまずイノシシ鍋ですね。これも1時間前に言っておくと煮始めておいてくれます。イノシシ以外にも鹿、鴨、雉などの鍋があってどれも天然もの。土佐の山の幸です。土佐は土佐ジローという地鶏が有名ですので、当然「土佐ジロー鍋」もあります(これは年中)。残念なのは「ひとり鍋」はなく、どれも2人前からなこと。ひとり旅だと鍋は諦めざるを得ません。

他に、佇まいの渋いご主人が採ってくるという山菜もいいし、山菜餃子やらゴリの卵とじ、田楽、土佐ジローの内臓刺身、自然薯、山菜チャーハンなど、いろんな一品も充実しています。土佐の地酒もちゃんと充実しています。

普通の雑居ビルの2階なんですけどね。山小屋にいるような異空間です。
BGMは懐かしい唱歌のインストゥルメンタル。でもテープが伸びきっていて微妙に音程が変わるんです。これがまた異空間具合を高めます。なかなかいい店ですよ。

高知ではたくさんいい店に出会ったので、また折を見てご紹介します。
posted by さとなお at 10:28| 居酒屋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月08日

いとう:ブラッスリー・オザミ(丸の内)

>今年もよろしくお願いします。

こちらこそ、よろしくお願いします。

>んー、たぶん代々木の「ビストロひつじや」です。

「ビストロひつじや」。ここは結構思い出深いといいますか、さとなおさんの「おいしい店リスト」を見て存在を知り、出かけたのが最初でした。

美味しいの美は「羊、大なるかな」という意味で・・・、みたいなことがメニューに書かれていて感動した記憶があります(今はどうなのか定かではありませんが)。なお「ビストロひつじや」のスタッフにインド人が多いのは、オーナーがインドで本屋さんをやっている(やっていた)からだ、との話をどこかで聞いたことがあります。

さてぼくは、逆に本格ビストロにしてみました。丸の内の「ブラッスリー・オザミ」。レストランの進出が著しい丸の内界隈でも、ひときわキラキラ輝く目立つ店なのでご存知の方も多いかと。

すっかり人気店・有名店ですが実は初訪問。ぼくはオザミの前身で本郷にあった「竹とんぼ」の雰囲気が好きで、銀座に初進出したとき軽く失望し、なんとなくその後ずっと足が向かなかったんです。といっても「ブラッスリー・オザミ」は、ぼくの回りの評判もよく(特に外国人にはイイですね)行きたい行きたいと願いつつも、友人を誘うと「イマサラ〜」と言われそうでつらかった(笑)。

でもここは、東京国際フォーラムの目と鼻の先。しかも深夜まで営業しているとなればアフターコンサートに最高!!。ということでフォーラムでのコンサート後に訪問。そんな遅い時間帯でも(あたりはすでに人影もまばらなのに)すごい繁盛ぶり。さすがです。

「ブラッスリー・オザミ」の魅力は、もちろんオーナーがソムリエなわけだしワインもいいんですが、そのメニューにあるような気がします。どの料理もソソられるものばかり。さらに今の時期は、これでもかとジビエが並びます。

過日のメインは、ほとんど食べたことのない(見かけることも少ない)「田しぎ(ベカシーヌ)」を。ジビエの女王とも言われる「山しぎ(ベカス)」は今シーズン一度トライしたので舌でその記憶をたどりつつ。味も香りもベカスに似ていますが、小さいのでより濃厚な印象。

ただ大盛況ゆえか、それぞれの料理の火の入れ方が若干甘く、その点が残念だったかなあ。スタッフの方が「お皿がお熱いので気をつけてください」とテーブルに置かれた瞬間に触っても、ちっとも熱くないものもありました。

でも、コンサートの興奮冷めやらぬ状態で、タクシーや電車に乗ることなく食事に突入でき、お店もそんな気持ちを受け止めるような活気と熱気に満ち溢れる。このアプローチこそが、内装や料理以上にパリっぽいのかもしれません。
posted by 伊藤章良 at 23:41| フレンチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月05日

さとなお:ビストロひつじや(代々木)

伊藤さん、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。もうちょっと更新できるようがんばります。

「ル・カフェ プルス・アー」、実はとても気になってました。すぐにでも行きたい店のひとつです。あ、「うずら」、ぜひご一緒に。2月くらいならまだ夜の予定あいてます。

> さとなおさんの今年のシメの外食はどちらでしたか。

2008年の〆はどこだったかなぁ。
んー、たぶん代々木の「ビストロひつじや」です。今日はそこを書いてみます。

この店、何年ぶりに行ったかな。8年ぶりだったかな。会社の同僚から「あそこ大好きなんです」と聞いて急に懐かしくなって行ってみました。8年前とほとんど印象変わらず。相変わらず安くて美味しい店でした。

というか、安すぎですね。
驚くなかれ、期間限定ですが、いまなら20周年記念サービスで「ビール&ワインは原価+100円」ですよ(!)。プラス100円て…。もともと置いてあるワインがグルジア産とかモルドバ産とかなので激安なんです。900円〜1500円だったりする。その上それがプラス100円で飲めるんです。2本あけても3000円とかです。安くない?
ちなみに「期間限定とはいえ、不況なのでできるだけ長く続けます」とのことでした(笑) ワインで儲ける店も多い中、いったいどうやって採算とっているのか不思議になります。

そういう値付けをしつつ、店名通り、ひつじ料理中心というマニアックさ。ひつじ好きにはたまりませんね。

ただ、店名とは違うのは「ビストロ」とは名ばかりなところ。いわゆるビストロ料理はほとんどありません。仔羊のローストとかラムチョップとかはないです。
どちらかというとエスニック。北アフリカ風、南米風、アラビア風などのひつじ料理の他に、「モンゴルしゅうまい」とか「アフガンステーキ」とか「ケイジャンチキン」とか「北京風レタス炒め」とか「韓国風サラダ」とかがメニューにあったりします。超ばらばら。印象としては北アフリカ料理とケイジャン料理が多い感じ。

食べた中では「名物ひつじのたたき」(←うまい)「スペアリブのいぶし焼き」(←注文してからスモークする)「クスクス焼きめし」(←とてもよい)「南米風シシカバブ」(←かなり辛い)「チュニジアぎょうざ」(←香りがいい)とか、どれもうまかったな。渋い安ワインによく合うワイルドな料理が多いです。
しかも例によってどれも安い値付け。「ひつじのたたき」のMサイズ(10枚くらい)で1580円。「スペアリブのいぶし焼き」が2ピースで840円。「南米風シシカバブ」が1280円。安い…。1本1000円のワインを頼んで、料理を5品くらい取っても、飲んで食ってふたりで6000円強って感じです。

代々木駅から歩いて3分ほど。小田急線線路脇の静かな一角にあります。雰囲気は全体にウッディで昭和な感じ。かなりカジュアルです。安く済ませたい宴会とかにいいかも(メンバーにひつじ嫌いがいなければ)。

特徴的なのは従業員が全員インド系なんですね(厨房に3人ほど。ホール2人ほど)。
というか、日本人にはアフリカ系アメリカンに見える。メニューにケイジャン料理が多いので特にそう思います。でもインド人らしいです。「どこ出身ですか?」と聞いてみたら「日本人にはよく意外と言われるんですがインドです。ほとんど全員インド出身です」とのことでした。

日本語は話せますが、たどたどしい。なので電話予約時の応対はぶっきらぼう。それは仕方ないですね。
ちなみに姉妹店に「おいしいカレー工房ひつじや」というのがあるらしく、それは日比谷シャンテB2Fにあるみたい。今度行ってみよう。
posted by さとなお at 06:11| エスニック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする