2008年09月26日

いとう:親親小吃店(台北)

>伊藤さん、食いしん坊はわかりますが、そろそろエコノミーの
>機内食はやめた方がいいっすよ(笑)

ありがとうございます。本当にごもっともな意見で十分に気をつけます。
ただね、エコノミーの機内食をスパッとやめてしまえるのは、やはり旅行上級者かと思うんですね。

ぼくも、1年に4〜5回は海外に行くのでそこそこ上級者の部類に入るのかもしれませんが、エアラインを変えたら多少変わるんじゃないかとか思うし、前から順に運ばれてくると、今度こそはと一抹の期待を抱いてしまいます(笑)。

さて、台北〜大阪〜京都〜名古屋と動いて、いろいろと食べてきました。台北については、たくさんの食情報をいただきありがとうございました。

台北は実は初めて。台湾の方は皆さん穏かで優しく親切だし、料理も安くてウマイすばらしい街でした。また、東京にある「台南担仔麺」や「青龍門」などの台湾小皿料理店に比べると、随分軽い感じで化学調味料の不快さも比較的少ないのが意外でした。

いっぽう、どこのコンビニでも大量にビールを売っているのに、レストランではビールも(水やお茶すらも)ほとんど飲まないのには驚き。だから塩も化学調味料も控えめなのかもしれません。

また、台北に駐在する日本人の友人が日本語堪能な台湾女性を連れてきてくれたんだけど、クイクイとビールを飲むのでイケル口かと思いきや、紹興酒は一度も飲んだことがないと言うんですね。で、その理由は「大陸の酒だから」とのこと。中国と台湾の関係の根深い一面も垣間見ました。

で、いろいろとご教授くださった中から、下町の一膳飯屋風ながら大変感激した「親親小吃店」を紹介します。

タクシーで地名を告げ言われるままに降りると、なんのことはない普通の店構えで(そんな店でも有名店は多々あるんですけど)、昼時なのに行列もしていない。ここかなあと逡巡しつつ覗くと、お店のオヤジさんが実に感じがいいし、意外と清潔感もある。

そして、推薦いただいた「蛤のスープ」や麺類は本当にすばらしかった。特に「蛤のスープ」は今回台北で食した中でもダントツ。(実はさとなおさんが書いていた砂鍋も行ったのですが、同じ土俵で比較するのは、ちとつらいかな)

日本の蛤のお吸い物でも若干白濁してますが、スープは全くの透明(フシギでしたが理由は解明してません 汗)ながら、化学調味料をほとんど感じることなく、なおかつショウガや薬草系の複雑な味と香りが立ち上るイメージ。蛤の身は半生といってもいいぐらいプリプリでぷっくりと。
ダシとは別に火を入れ、絶妙なタイミングで合わせているのかもしれません。

なにしろこれが40元(日本円で140円程度)。台北市民は幸せです。

日本円で350円を使ってタクシーで「親親小吃店」に行き、140円の「蛤のスープ」を食す。さとなおさんも推薦していた茶屋で3500円のお茶を飲む・・・。なんだか金銭感覚がおかしくなりそうでした(笑)。
posted by 伊藤章良 at 12:03| 海外のうまい店 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月23日

さとなお:機内食(パリ便)

お、機内食に踏み込んできましたね(笑)

というか、ボク、最近食べません、エコノミーの機内食。
7月にANAでハワイに行きましたが、結局まったく食べませんでした。機内食、エコノミーだとおいしくないのは予想できるし、なんかお腹がガスで張るし、お腹が空く暇がないのでヒコーキ降りてからの食事が楽しくないし、いいことひとつもない気がします。おにぎりとか持ち込んだ方が賢い気がします。もう「胃袋からっぽにする時間」と決めつけています。胃袋からっぽだと仕事ができるし。

とはいえ、ニューヨーク便とかパリ便は長時間なので一食くらいは食べるかな。
この前のパリ便はJALのエコノミーでしたが、事前にインターネットで食事指定ができました。ボクが選んだのはベジタリアン食。これは肉や卵やチーズを使わないアジア食で、お腹も張らなかったし、適度にスパイシーで悪くなかったでした。エサ感は一緒でしたけど。 ムスメの響子はフルーツ食を選んでましたが、これはね、フルーツのみなんです。でも、これは女性には正解かも。胃もさっぱりするし。ヒコーキはその程度の方がいいのではないでしょうか。
これらのメニューはインターネット事前予約でないとオーダーできないみたいです。横目で予約してない人の食事を見ましたが、うーん、確かにちょっと悲惨な感じでした。

ビジネスクラスに乗れるときはわりときっちり食べます。
数年前のJALはなかなかおいしく、特に帝国ホテルの村上総料理長と組んだ頃の洋食はおいしかったです(機内食としては)。
いつもは和食を食べるボクですが、この頃のJALのビジネスでは洋食を取ってました。ただここ4年以上JALニューヨーク便のビジネスに乗ってないので、いまはどうか知りません。

十数年前の出張時に、ちょうどユナイテッドが格安キャンペーンをやっていて、ビジネスの値段でファーストクラスに乗れたことがありましたが、無駄にシャンパンとかキャビアとかスモークサーモンとか出て「んー、ホテルでのありがちなフルコース」って感じでした。わざわざ食べたくなかったなぁ。メインはおいしくなかったし。ワインはさすがにシャサーニュ モンラッシェとか出てましたけど。

ちなみに、30代まではヒコーキでワインとかがぶ飲みしてましたが、いまではほとんど飲まなくなりました。
こんな状況で肝臓痛めるくらいだったら降りてから痛めた方がいい、というのがその理由。空気乾いているからいくらでも飲めちゃうし、誰かと会話できるわけでもないので楽しくないし。最近では寝るか映画みるかマックで仕事するかのどれかにしています。

伊藤さん、食いしん坊はわかりますが、そろそろエコノミーの機内食はやめた方がいいっすよ(笑)
まぁその好奇心はとてもよくわかるのですが、でもちょっと考えたらどういう保存とオペレーションと予算でやってるか想像つくし、どうやってもおいしくなりようがない気がします。
posted by さとなお at 16:15| 雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月20日

いとう:機内食(ハワイ便)

「ケララの風」、ぼくも噂を聞いて行きたいと思っていたところでした。
さとなおさんも早いなあ。南インド料理は未体験に近いので、ぜひ近々行ってみます。個人的にはワダを食べてみたいなあ。

では、ぼくはもうちょっとハワイの話題。といいますか内容は雑談に近いのですが、日本〜ハワイ便エコノミークラスの機内食について少し聞いてください。

5月、7月、8月と、それぞれユナイテッド航空、日本航空、ノースウエスト航空を利用してハワイに出張しました。ですのでこの3社にてエコノミーの機内食比較をしてみます。

この中では、ノースウエストがまだマトモ。メインも2種類からチョイスできます。ところが悲しいことにノースウエストはビール・ワイン等のアルコール類が有料(500円もしくは5ドル。ソフトドリンクは無料)なんですね。なので早々に酒を飲んで寝たい人には不向き。ただ機内で酒を控える人が多い分静かだし秩序も保たれていて、意外と悪くないのかなと思いました。

ユナイテッド航空は、食事は決してよくないけど酒は無料。日本航空(実際には子会社のジャルウェイズ)もアルコールは無料。そして食事がユナイテッド以上に信じられないぐらい不味かったのがJALでした。ぼくは以前配信していたメルマガで、自分が生涯食べた中で一番不味かったのは東京駅の駅弁だった、と書いて各方面から賛同をいただいた経験があるんですが、今回それを上回る不味いモノ、つまりJALの機内食が登場してしまいました。

それにしても「これはヒトか食べるものなの?」と思えるぐらい本当にヒドい。食事が配られる前に、ハワイ便の機内食は「Soup Stock Tokyo」とのコラボで・・・、みたいなアナウンスが入るんだけど(残念ながら、ぼくは「Soup Stock Tokyo」で食事をしたことがありませんが)、逆に「Soup Stock Tokyo」が大幅なイメージダウンになるんじゃないかと心配してしまいます。

ハワイ便は、飛んでいる本数も多く各社で価格競争をしてしのぎを削っているのは十分理解します。燃料費も上がるばかりで経費節減に努力されていることも存じています。だったら、あんなヒドイ食事を出すならいっそのこと飲み物とスナックだけにして、食事はやめてしまう決断もあるのではないか(とくにハワイ便は夜に発って朝現地に着くので少しでも多く寝る時間が必要)と思ったりもします。

JALは日本を代表する航空会社なんだし、日本の食いしん坊としてとても残念至極。なお、これはあくまでハワイ便での比較。他路線では収益も異なり食事の内容も違います。
posted by 伊藤章良 at 17:07| 雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月15日

さとなお:ケララの風(大森)

ハワイの鮨屋、惹かれます。南の島って魚がおいしくないという先入観がありますが、意外といいんです。沖縄にもいい鮨屋がありますし。

鮨といえば、八重洲の「おけい寿司」のご主人、村瀬泰行氏が8月に引退されたようですね。あの絶妙なバランスの鮨を昼下がりにサササと20分くらいでいただくのが好きだったのですが、もう食べられません。残念。いまは三代目が継いで握っているようですが、もう少し経ってから食べに行ってみたいと思います。

さてと、今日はローカルな食事つながり(無理矢理)ということで南インド料理をご紹介しましょう。大森に出来た「ケララの風」という小さなさりげないレストランです。

今年の7月にオープンしたばかりですが、もう週末の夜とかは予約で一杯。「本日満席」とドアに貼ってあるのに店の前には行列が出来ているという状況になっています。どうもこの店の店主の沼尻匡彦さんという方は南インド料理教室を地道にやられてきた方らしく、知る人ぞ知る有名人らしいのですね。その方が満を持して開いた店、ということで、南インド料理ファンの話題となっているようです。

「ダルマサーガラ」とか「ダバ・インディア」とか、東京にも南インド料理の名店がいくつかあり、だんだんその料理も広まってきましたが、まだまだ馴染みがないですよね。
いままで日本人がインド料理と呼んでいたものって、ほとんどが北インド料理のこと。つまり、タンドリーチキンやカバブ、ダール、ビリヤニ、ナンなどはすべて北インド料理です。それに対して南インド料理はずいぶん違う。ナンではなくご飯が主食。油が少なくヘルシーで、基本的に菜食と考えてもそんなに間違いではない感じ。野菜好きにはとても有り難い料理なのです。

だからメニューはまだ馴染みがない名前のものが多いです。
でも、この店、基本的にどれもこれも美味しい。実にヘルシーで奥深い味。薄味のようでいて奥に辛さとコクが広がっています。ここまで優しい南インド料理は初めてかもしれない。

代表的なサンバルやラッサム(うまい!)をはじめ、ローストチキン(絶妙!)やマトン・ピラーレン、キャベツのトーレンや、オーランという冬瓜と豆をココナッツミルクで煮たもの、クートゥカレーという未熟バナナと人参のカレー、そしてワダ(素晴らしい!)やイドゥリ(ユニークで美味しい!)というパン類など、どれもこれもリピートしたい味でした。

特にラッサム。
おいしいトムヤンクンは辛さと酸っぱさのバランスでなりたっていますが、それと同じ感じ。酸味が勝ちすぎておらず、薄い辛みと共にとてもいいバランスに仕上がってます。あぁラッサムってこういうものだったんだ、という発見がありました。サンバルやワダもおいしかったなぁ。ローストチキンはソースをご飯(湯取法で炊いたボソボソのもの)にかけて食べるとまたうまい!

それぞれ数百円〜1000円程度の値付けなのでひとり3〜4000円で十分お腹一杯になりますね。ただ、インド料理に辛さを求める人には多少物足りないかもしれません。辛いというより優しい味です。

ランチは南インドの定食であるミールスがたったの1000円で食べ放題(おかわり自由)。
ちゃんと手洗い用の水道がダイニングにあるので、スプーンを使わず手で食べる人が多いようです。

大森もいつの間にかいい店が多くなっていますね。
「まき村」「布恒更科」「タニ・キッチン」「入舟」「茶々」「テンダリー」そして「ケララの風」。すぐ隣の「ばーど」もなかなかいいし、以前ここでもご紹介した「みさわや」も名居酒屋です。なかなか面白い街になってきています。
posted by さとなお at 23:53| カレー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月10日

いとう:柳寿司(ハワイ)

>同行者たちが「フレンチですか…。面倒だな」と後ろ向きで、

ご存知でしょうけど「アランウォンズ」はフレンチではないですし(メインデッシュの時に白飯が食べたいといえば持ってきてくれるし、その昔メニューにお茶漬けもありました)、東京にも進出した全米高級ステーキチェーンの「ルースズ・クリス」よりもたぶんカジュアルですよ(笑)。今度はぜひご家族で。

それにしても、北イタリアは相当道が入り組んでいるようですね。そんな中でおいしい店を見つけたときのギャップと喜びは格別かと。「ポレンタのポルチーニのせ」とか「マスカルポーネのムース」なんて、シンプルかつまさにイタリア。技巧にとらわれた皿ではなく、そういった料理こそ現地で体験する喜びもひとしおですね。

では、ぼくはもうちょっとハワイを続けて・・・。
オアフ島にある寿司店「柳寿司」です。今回のハワイ滞在最終日、どうしても寿司が食べたくなって、随分久しぶりに訪問しました。

カウンターに座ると「今日は日本からもうサンマが入ってるんですよ」との最初の一声で、地元の人と思われているんだなあと感じ(すごく日焼けしたのでそれもやむなしなんですが)、「明日日本に帰るんですよ」と言うと、「あ、単身赴任ですか」と。
「いえ、仕事の出張で来てます」ときり返すと、「建設関係ですか」と言われてしまいました(苦笑)。

「柳寿司」はハワイでの営業も長くザガットなんかでの人気も高く、一般にはハワイで一番うまい寿司店と言われています。ただ、よせばいいのに壁一面に日本の芸能人の写真やサインが張りめぐらされ、店内も雑然としていて、飲み物等の接客も昭和のおばちゃんたちで、決して高級感はありません。

以前うかがったのは10年近く前なので味をすっかり忘れていましたが、お寿司自体は(3週間日本を離れていたという贔屓目は多少あるとしても)かなりおいしく、なおかつ技術も高いと感じました。

基本的には、いわゆる有名漁港近くの観光客用寿司(笑)でデカネタなんだけど、そのタネがとてもいいのと、すし飯とのバランスもぎりぎりのところでちゃんと残してくれているんですね。

特にハワイで獲れる魚は絶品。マグロの赤身は日本近海のものと遜色ないねっとり感と滋味タップリだし、日本の鮨店ではほとんど食べたことがない(シーチキンの原料でもある)Albacore(ビンナガ)や、ハワイではなぜかシュウトメと呼ばれるメカジキなんかがすごくウマイ。タイもハワイ島での養殖とのことでしたが、こちらも多少淡白なものの旨味十分。とにかくハワイ近海の魚を使ってのにぎりの完成度が高いのです。

また、東京の高級店にも匹敵するぐらいに職人の仕事ぶりが丁寧でしかも手か早い(奥にテーブル席がいくつもある大きな店ということもありますが)。ぼくの前の二番手と思われる方に、日本での修業経験があるのかと思って尋ねたら、ニューヨークやLAの「Matsuhisa」にもおられたとのこと。ただ、修業はすべてアメリカだそうでアメリカの寿司店でも先輩はかなり厳しく修業は大変でしたよと言われてました。

親方も、のほほんとしたハワイっぽい方ですが、定期的に日本に戻っては東京のイマの鮨を研究しておられるんだろうなあと感じさせる話も出ていました。

まあ、観光客もほとんどおらず地元ローカルの面々が刺身居酒屋として利用している向きは強いものの、これだけのにぎりがいただければ、日本に戻ってからも当分はスシスシと思わないで済むなあと満悦でしたが、支払いは東京の高級鮨店と遜色なく普段着で通える店ではないかなあ。といいつつ、ローカルの客は皆さん普段着利用の様子で、ハワイ在住の日本人金持ちが集まってきているんだろうなあと拝察した次第です。
posted by 伊藤章良 at 17:58| 海外のうまい店 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月06日

さとなお:Trattoria San Basilio(イタリア:ヴェローナ)

伊藤さんもお帰りなさい。
ハワイ、いい旅だったようですね。某所で読みました。

「アラン・ウォンズ」は前回ハワイに行ったとき、最後の最後まで行く気満々だったのですが、同行者たちが「フレンチですか…。面倒だな」と後ろ向きで、ついに行けませんでした。現地コーディネーターも「もう過去の店だと思います」と。まぁなんというか、ハワイまで来て肩の凝る料理はイヤっていう感じもわかるし、もっと違う店を紹介したい気持ちもわかるからいいんですが、でも、やっぱり無理矢理にでも行けば良かった。いま後悔しています。

じゃ、ボクもハワイの店を。
と思ってつらつら思い出そうとしてみるに、んー、もうひとつだなぁということで、今回は行ってきたばかりのイタリアの店を1店だけご紹介します。

北部ヴェネト州(ヴェネツィアの上)にあり、ロミオとジュリエットの街として知られるヴェローナの街のトラットリア「Trattoria San Basilio」です。「サン・バシリオ」と読むのかな。ここ、いい店でした。ヴェローナの街にある、と言っても城壁の外。東側の入り組んだ道にあります。辿り着くのに相当迷い、諦めかけたときに偶然通りかかって見つけた感じ。

ここはミシュランに載っている店(無星だけど)。ヨーロッパでのミシュラン・ガイドはそれなりに信頼できるのでわざわざ出かけたのだけど、それだけのことはありました。
天気がよかったせいもあり、緑の生け垣に囲まれた中庭のテーブルに通され、シェフ(フルーツ柄のパンツがド派手)自ら英語でメニューを説明してくれました。とても親切で明るいシェフ。もうひとりメートルみたいな人がいるんだけど、彼はどちらかというとお澄まし顔。うちのテーブルはシェフがついてくれて良かったな。給仕も全部シェフがやってくれました(もしかしたらシェフしか英語がしゃべれないのかも)。

料理がいいですね。
ボクはここで食べた「ポレンタのポルチーニのせ」とデザートの「マスカルポーネのムース」が忘れられないです。激うま。あ、同じくデザートでもらった「ラズベリー、ブラックベリー、ブルーベリーなどのフルーツ盛り合わせ」も絶品。地物のベリー類の実力を知った瞬間。
他にも「ほうれん草とリコッタのカネロニ」「タレッジオ味のリゾット」「ラムのコートレット」「鳥のベーコン巻ソアヴェ煮込み」など、どれもとても美味。パスタ類のオーダーに迷う我々を見て「いいよいいよ、少しずつ作って分けてあげるから食べたいのを複数オーダーしたらいいよ」とフレンドリーに笑うシェフ。なんかとても気持ちよかったな。

リゾットだけちょっと塩が強かったけど、これは北イタリアの料理店で何度も経験したこと。これが本場の塩加減なんでしょう。
塩と言えば、「ラムのコートレット」のとき、シェフが「この料理は塩で味付けしていないから、これらの塩をそれぞれ楽しんで」と塩を4種類持ってきました。普通の塩と、デンマークのスモークした塩。ヒマラヤの岩塩。ハワイのレッドソルト。このうち、スモークした塩がとてもラムと合いました。この塩、ぜひ手に入れたいところ。

もし、なにかでヴェローナに行くなら、とりあえずオススメです。
posted by さとなお at 22:45| 海外のうまい店 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月02日

いとう:アランウォンズ(ハワイ)

さとなおさん、お帰りなさい。
イタリア旅行記を読んでいて寝不足です(笑。

かくいうぼくも、8月後半にハワイでの長期出張から戻りました。
日本が猛暑の時期に長くハワイに滞在できたことは幸いだったけど、日本の蒸し暑さと、しばらく隔絶していた人ごみに、未だ体が慣れません。

さとなおさんが前回紹介された「レストランHOKU」は未訪ですが、日常おいしい野菜にありつけない東京においては貴重な店ですね。メニューにあれば、エチュベもココット蒸しも必ず頼んでしまうぐらい好きなので池尻大橋じゃなければ、スグにでも行きたいなあ・・・。

ところでHOKUとはハワイ語で星の意味だそうで、ハワイ帰りのぼくには格別の「フリ」をいただきました。実はオアフ島のカハラ地区という高級住宅街にも{HOKU'S」という優れたレストランがあります。この店が紹介できればタイムリーなんですが、今回の滞在では訪問しなかったので残念ながら記憶があやふや。

ただ、3週間あまり滞在しグルメ本が一冊書けるぐらい回ってきました。ということでハワイで最もメジャーなレストラン「アランウォンズ」から取り上げてみたいと思います。

「アランウォンズ」は、ハワイのレストランに毎年授与される賞として権威あるハレアイナ・アワードやイリマ・アワードをずっと取り続けている、名実ともにトップのレストラン。
最近でこそ日本人観光客も多く見かけるようになりましたが、基本的にはローカルにも強く支持されています。

ここは、地元民が通う飲食店が密集するサウスキングストリートにあり、外見からは倉庫かオフィスか・・・と、何の変哲もない地味なビルの3階。ダイニングも決して広くありません(ただ何度も改装をしていて、なぜかちょっとずつ広くなっているような気もしますが)。テーブルも詰め込めるだけ詰め込んで、周りの声も丸聞こえ。ハワイを代表するレストランといっても、ムーディでロマンチックな雰囲気はありませんが、賑やかにさんざめいて、サービススタッフは皆さんツボを心得ていて、シェフソムリエのシシドさんセレクトは的確。そしていつもいつも、驚きと楽しさと喜びを与えてくれる料理・・・。

「アランウォンズ」には、オアフ島を訪れる毎にたいてい訪問するので、リピート回数は日本のレストランを合わせてもベスト5に入るぐらい。シグニチャーメニューはほとんど制覇しました。それでもまた行きたいと思う最大の魅力とは・・・。

日本はもちろん欧米では「レシピや伝統といった縛りを取り去り、シェフの経験と創造力が生み出す食べ手の五感すべてに訴える料理」が、イマの主流となっています。ミシュランも、何年か前からそういった優れた一皿の料理に対し星をつけるとの方針に変更しました。

例えば、そんなレストランの代表格である「カンテサンス」と「アランウォンズ」を比べた場合、どちらにも同じようにクリエイティビティを感じますが、ひとつだけ確実に違うと個人的に思うトコロがあります。それは、「アランウォンズ」は心が動かされると同時に間違いなくおなかもイッパイになるのです。

五感に訴えかける料理は、絵画や舞台などの優れた芸術に接したときと同様の大きな感動はありますが、それだけでは腹一杯にはなりません。感動させしかも満腹にさせてくれてこそが「料理」だと、だから「アランウォンズ」に足が向いてしまうのだろうと思います(同じく予約は取りにくいんですけど)。

なんだか抽象的になってしまいましたが、いくらでも書けそうなので別の機会に改めます(笑)。さとなおさんも次回ハワイに行かれることがあったら「アランウォンズ」にはぜひ。なお、舞浜のイクスピアリに同名の日本店がありますが、残念ながら中身は全く違うとしかいえません。
posted by 伊藤章良 at 18:15| 海外のうまい店 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする