2008年08月21日

さとなお:レストランHOKU(池尻大橋)

「コム・ダビチュード」の釜飯はたぶん移転後の新メニューだと思います。
こういうのはうれしいですよね。味もとてもよかったです。

じゃ、ボクも池尻大橋・三宿近辺つながりで「レストランHOKU」を。
池尻大橋から歩いて5分くらいだったかな。

ここは有機野菜レストランと名乗っていることからもわかるように、無農薬・有機野菜を売りにしているレストラン。契約農家(「タイユバン・ロブション」でサービス担当していた松木さんの農家も入ってます)を明示して、素材には相当真面目に取り組んでいるようです。

とはいえ別にベジタリアン・レストランではなく、肉や野菜も楽しめます。料理のベースはフレンチとイタリアンの中間くらいかな。基礎がしっかりしている印象で、有機野菜を売りにしている店にありがちの「素材はいいかもしれないけど、味がさぁ…」みたいなイライラはまったくなかったのでした。ちゃんとおいしい。おいしくて優しくてヘルシー、というのは食べていて気持ちいいですね。胃も心も気持ちいい。

コースは3900円と5000円。それと有機野菜のコースがあったかも。
3900円の方はアミューズに前菜、メイン、デザートにコーヒー。5000円の方は前菜とメインの間に一品増えるという感じ。ボクたちは3900円のコースをとって、追加としてアラカルト・メニューの中で目立っていた「季節の野菜の盛り合わせ」を頼んでシェアしました。量的にはこれでちょうどいい感じ。

前菜に、おいしくするのがなかなか難しい「エチュベ」を頼みましたが、意外なほどちゃんとしていたし、野菜のココット鍋も優しい味で好み。メインの鶏のコンフィはこぢんまりしていたけどこれまた好ましい味。全体に優しいけど優しすぎず、ヘルシーだけどストイックすぎず、バランスがいい料理だなぁと思いました。もちろんインパクトが強いタイプではないけど、ちゃんと焦点は来ているあたりがいいですね。

印象に残っているのはやはり「季節野菜の盛り合わせ」。
野菜それぞれに合わせて蒸したり焼いたりいろんな料理法で盛り合わさってきます。
どれもこれもおいしかったな。野菜好きにはたまらないメニューでしょう。

サービスは奥様(かな?)ひとりで対応。
満席になるとさすがに手が回らないけど、丁寧かつにこやかで好印象。木をたくさん使った店内は、入店時は少し無機質めに感じたけど、だんだんと温もり中心のコージーな印象に変わっていきました。敢えて言えば、ドア外のメニューディスプレイの仕方がこの店っぽくないかも。

ワインも有機系中心の品揃えでした。
ハウスワインの「リビング・アース」というのが3900円のわりにとってもおいしく、これで充分。違う白も含めてリコメンドしてもらったのだけど、「結局これが一番のオススメ」と、格安ワインを勧めてくれたところも気に入りました。

HOKUというのはハワイの言葉で「星」だそうです。
日本の空ではなく、ハワイの空の「星」をイメージしているあたり、この店の方向性が見える気がします。女性が喜ぶのと同時に男性も楽しめる、バランスのよいいい店でした。
posted by さとなお at 17:38| その他欧州料理・洋食 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月13日

いとう:レストランオギノ(池尻大橋)

移転後のコム・ダビチュードは未だ訪問していません。以前の店のいいところを踏襲しつつ(料理とかチーズとかね)、よりこぢんまりと集中力も高まった感じですね。行きたい店のリスト上位にいつもあるので、いつかきっと。

でも釜飯は知りませんでした。中目黒のときからありましったっけ。「うまいもの屋」らしいステキな〆ですね。フランス料理だからとオリジナルのレシピに基づいたものしか出さないという高邁な考え方もすばらしいんですが、ぼくはラストに釜飯のような試みに一票です。

ではぼくも、ちょうど似たようなコンセプトの店で、住宅街の中のフランス料理「レストラン オギノ」です。ここもコムダビ同様に田園都市線の池尻大橋を降りて、てくてくと住宅街の中を歩いていきます。となりも確か飲食店ですが界隈にそういった店舗は見当たらない静かなエリア。その中に少々古めかしいOGINOの文字が見えてくると、なんとなくホッとします。

店内は視野をさえぎるものか少なく正面がガラス張りの半オープンキッチンになっていて、シンプルながら工夫された心地いい造り。「うまいもの屋」つながりなのでビストロをイメージして行くと、より洗練されて襟を正した印象(でも決してかたぐるしいという意味ではありません)、そこを基本的にはマダムお一人で仕切ります。そうそう、こちらのマダムはたいそう素敵な方。あまり料理店のマダムという雰囲気でなく、なんというかスポーツキャスター風(笑)。料理人も、すばらしい奥様と出会うことってかなり重要だなあと改めて思ったりしました。

料理はコースも用意されていますが、「レストラン オギノ」ではぜひアラカルトで。前菜も含め一皿の量が多く(といっても極端な大味ではなく)、特にメインでは肉料理本来の旨みが「これでもか」といった具合のボリュームで堪能できます。こちらのシェフは予約の取れない店で有名な「レストラン キノシタ」出身と伺いましたが、個人的には修業をされた店よりもウマイ(とくに塩加減)と感じた次第。

さとなおさん同様、我が家から決して遠いわけではないんですが、もう少し我が家のエリアであればもっと普段着で通えるのに、と悔しいです。渋谷駅からスシヅメの田園都市線に一駅だけ乗るというのも大汗ものですし。
posted by 伊藤章良 at 14:17| フレンチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月08日

さとなお:コム・ダビチュード(三宿)

恵比寿の屋台村、噂は聞いてます。
そういう「プロデュース感溢れているところ」ってほとんど足を踏み入れないのですが、その店は覚えておこう。良さそうです。

では、ボクは、懐かしの「コム・ダビチュード」を。
長いフレンチ好きにはお馴染みの名店ですが、中目黒から三宿に移ってからまだ行ってなかったんですね(去年の4月くらいに移転したらしい)。この前ようやく行けたのでご報告を。

以前の中目黒の店も、格安な「うまいもの屋」的ビストロでしたけど、三宿の新店も同じ方向性。面積はかなり小さくなったし、内装も白を基調としていて雰囲気は違うんだけど、出てくる料理は「うまいもの屋」の面目躍如でした。

カウンター数席とテーブルが4〜5つかな。
この店、カウンターフレンチの(しかもカウンターで料理するのを眺めるのが楽しいフレンチの)草分けのひとつだと記憶しておりますが、新店はカウンターに座ってもシェフの料理する姿は見えません。それは残念でした。相変わらずカウンター周り(バックバーのあたり)は雑然としており、これは前の店と変わってません(笑) いい意味ではアットホームなんですが、もう少し美しい、いやせめて整然としたディスプレイにできないものか、と、これも少し残念。

でも、この店の魅力はやはり料理です。
格安感も健在で、4800円のコースが前菜・メイン・デザート・コーヒー。これはメインは2品限定のものですが、鴨のコンフィがそのうちの1品なので、コンフィ好きとしてはこれでも充分。
あと、メニューから自由に組み合わせられるのが6800円のコース。前菜を1品増やすと7500円になります。

スペシャリテの「有機野菜の煮こごり仕立て」や「ブーダンのタルト」「ごぼうのスープ」なんかもありました。中目黒の店は3回ほど行っていて、この中ではブーダンとごぼうが印象に残ってます。今回は「ウズラのパロティーヌ」を頼みましたが、これもとても良かった。
メインは同行者がコンフィ。ボクは仔羊の燻製。釜谷シェフの「ガツン系だけど繊細」な印象の料理がボクはとても好きだったのだけど、その方向性は失われておらず、迫力と細やかな味付けを両立していて食べていて楽しかったです。敢えて言えば、料理はビストロなんだけど、盛りつけの感じがレストランっぽく、多少印象が中途半端だったかな。もっとビストロに徹した見え方をしてもいいかもと思いました。

さて、「コム・ダビチュード」の魅力はここで終わりません。まだふたつ出てきます。

ひとつはチーズ。
これは中目黒の店のときから定評ありましたね。すばらしいチーズプラトーです。大満足。

で、もうひとつは「釜めし」です。
釜谷シェフにちなんで「釜めし」。野菜のブイヨンで炊き込んだご飯がアラカルトで頼めるんです(1200円)。鍋で炊くので一品でお茶碗4膳くらいありますかね。お箸で食べます。ボクが行った日は「鮎の釜めし」で、これがなかなかの美味でした。ただ、前菜・メインと食べた後なので、女性には少し多すぎるかもしれません。もう少し量を少なく炊けるのであればそうして、「軽く一杯だけ欲しい」というリクエストに応えて欲しいところです。

サービスも内装もアットホームだし、ワインもいろいろなタイプが用意されています。近所にあったらうれしいタイプの店ですね。釜谷シェフは住宅街でこういう小さい店をやりたかったのかな。だとしたらその目的にかなったいい店になったと思います。ボクの住んでいる地域にあったら普段使いで通うのに…、と、ちょっと悔しい気分。
posted by さとなお at 09:24| フレンチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月01日

いとう:紹興酒家 浜椿(恵比寿)

「芦屋のイタリアン」。
なかなかいい響きですね。なおかつリーズナブルというのが瞠目です。関西の方は得に価格に厳しく(芦屋とて例外ではないのか 笑)、ぼくも訪問するたびいい意味での競争状態を感じています。

ではぼくは、同じくリーズナブルでもちょっと極端な方向で、屋台の料理店までカジュアルにシフトしてみます。
オープン時かなり話題にもなりましたが、恵比寿東口駅近くのビル内1Fにあった市場が全面改装され屋台村ができました。よく足を運ぶエリアなので時々のぞきに(ほとんど素通りです)行くも、すごく暑いしその時点ではあまり食指の動く店がなかったのです。

その後停電があったりと問題が少々起こるも、仕掛け人が確かな人なのか(資本力もあるのか)どんどんと改善されていく様子で、ココ最近は、とても明るく暑くもなく、またスタッフも十分にこなれてきて各店がいい雰囲気をかもし出すようになりました。

となると、まず屋台村「恵比寿横丁」のどの店を選ぶか。ざっと見て歩くと、他の店に比べ(もちろん料理の特性もあるかと思うけど)中国料理の厨房だけがやたら本格的なんですね。しかも屋台村なのに防熱用のガラスの仕切りまである。

まずはここかな、と決めて入った店が「紹興酒家 浜椿」です。
ところで。余談ですが、こういった小スペースの店舗や立ち飲みのような場所にはできるだけ少人数で出かけるべきだと思います。ところが早い時間はどの店も4人以上の団体が多く、店の奥に入れないので皆さん外に溢れてきている。大人数で行ってわざわざ暑い劣悪な環境を選んでいるようなものですよね。

「紹興酒家 浜椿」も入口付近は団体客でわさわさしていたものの、「奥は涼しいし空いてますよ」との一声に誘われ中に入ると、ガラス越しに調理場も見え、ライブ感バツグンかつ空調も十分に効いたゆとりのカウンター席。まずはホッと落ち着きます。

ここは、酒も料理も600円均一(ただし紹興酒のみ高額)。600円の中国料理なのでどれもすべて小皿に少量・・・なんですが、メニューには鴨舌や鴨の砂肝、鴨足、黄ニラ等の垂涎の食材が並び、その一つ一つをていねいに鍋を振って盛付けては洗い振っては洗いと、料理人の動きにも一切ムダがなく(料理が本当に好きなんだなあと嘆息します)、そこを見ているだけでも、ただの中華惣菜ではないと分かってきます。

いっぽう、料理は十分堪能できたとしてもお酒は高いかなあ。紹興酒家とうたっておられるだけに、こだわりはあるし同じものでも銀座の高級店と比べると随分安いのですが、紹興酒1合で1500円以下のものがなく、屋台で紹興酒とうまいツマミ、のノリではちょっとしんどいでしょうか。

なお、「紹興酒家 浜椿」は生ビールも600円で出しますが、他では300円台のところもあり屋台全体での整合性は全くありません。料理も各店舗から出前ができるようだし、酒の安い店に陣取っていろいろと他の料理をつっつくこともできるみたい。

また、深夜族に聞くと、この恵比寿横丁は夜が更ければふけるほど面白くなってくる(仕事終わりの料理人や芸能関係者でひしめく)らしいです。実は先日も終電がなくなるぐらいの時間に訪れたんだけど、銀次郎という店もあるせいか、ミナミの帝王でおなじみの俳優T氏がぼくのすぐ横にいたんです。ところが、声がいつもの銀ちゃんの声とかなり違うんですね(笑)。役作りは大変だなあと実感しました。話がそれてすみません。
posted by 伊藤章良 at 16:40| 中国料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする