>まぁそれはそれとして、ちょっと前に再訪したのですが、
>美しさはそのままに、料理は強くなっていました。
そうなんですか。
ぼくも以前の美しくて線の細い印象をずっと持っていたのでが、変化しているんですね。ミシュランもちゃんと見てるなあ(笑)。ミシュランという迷惑な巨大台風が通り過ぎて、星を取ったもののナントカ今までどおり踏みとどまっている店と、少し別の方向に曲がってしまった店があるような気がします。ま、そんなことはいずれ書いてみるとして、
ぼくも、もう少し読みにくい店名で引っ張ってみます(笑。
渋谷にある「和楽」。これで「わく」と読ませます。
漢字なのでフランス語などよりなじみもあるし、和に楽しいと書いて・・・、などと伝える方法も簡単。また、「わらく」なら同名の雑誌があったり飲食店にもありそうで、それを嫌ったのかもしれません。でも、やっぱりちょっとつらいかなあ・・・。
さて「和楽」。実は「なごみダイニンク」とのキャッチフレーズがついていまして、ぼくが一番苦手なダイニング系。自主的に行くことも友人が連れて行ってくれることもなかったはず。ただ、仕事で付き合いがある方は、ほとんどがぼくの食べ好き本性を知らず(ただのノンベイと思われているようで)、こういった機会にタマに恵まれることもあるのです。
で、この「和楽」。予想に反してといったら失礼ですがとても居心地のいい店でした。場所は渋谷の桜丘方面。前回も書きましたが(笑)スクランブル交差点を渡ることなく(歩道橋と坂道は少々つらいですけど)、坂を半ば上がりきったところを折れた一角。
表には大きな看板も出ておらず、知らずに行くと別のレストランに入ってしまいそうなほどの細い路地を進んで左。「ここだよ」と連れられた瞬間、その看板のロゴ(いかにもなデザイン)を見てダイニングバーか・・・と逡巡。入口は小さく隠れ家的ながら中は狭く感じない(天井高もそこそこある)ワケアリの空間。しかも、ラウンジ風の白い椅子だったり、入りくんで個室が作ってあったりと、典型的なダイニング仕立て。
ところが、カウンターに陣取って食事をスタートさせるとそんな気分も一変。とても気骨のあるシンプルな(中には一工夫凝らした)居酒屋料理(板さんも男っぽい人ばかり)、温かい女性のサービス、十分すぎる焼酎のラインナップ(ま、色のついた甘いロングカクテルも数多くメニューにはありましたが 汗)、そしてとても安価。
渋谷にして、下町の正統派居酒屋でオッサン同士腹を割ってじっくりと飲んでいるような、不思議な高揚感に見舞われました。
日付が変わっても営業しているようだし、ここは渋谷の隠し玉として知っておくに足る良店だと思います。「和楽」の料理やソフト面とは違和感のある内装も、店全体を居抜きで借りたので、こういう形でしか打ち出さざるを得なかった(渋谷ということもあるし)のかなあと解釈もできそうです。
なお、「和楽」にはとても充実したウェプサイトがあり、更新頻度も高く頑張っておられるんですが、このウェブサイトからもぼくが実際に訪れて感じた「和楽」の魅力は伝わりにくいかなあ。コミュニケーションの手法にはまだまだ改善すべき部分があると、今回も痛感してしまいました。

