2007年09月01日

さとなお:嘉門(神保町)

熱海の「和び」かぁ。早いなぁ、伊藤さん。ホントにハワイに行ってたんですか?(笑)

でも、この展開の仕方はどうなんだろう?
「アロマフレスカ」グループにはとても好感を持っていますが、なんとなく「ひらまつ」グループ的というか、あまり行って欲しくない方向というか…。なんか「アロマフレスカ」っぽくないですね。あくまでもボクの印象ですが。

ええと、それじゃ和食つながりで、神保町の「嘉門」(かもん)を。

神田神保町3丁目の集英社の裏の路地にある居酒屋。
いや、小料理かな。でもご主人の望む方向性は居酒屋だと思います。

6月に伺いました。
店に入ったら蚊取り線香の香りがぷ〜んと。あえてクーラーをつけず、引き戸と窓を全開にしてありましたね。まぁその夜は比較的過ごしやすい夜だったからだと思いますが。

カウンターとテーブルひとつの小さな店です。全体に古びていて蚊取り線香の香りがよく似合う。
でも、聞けばこの古くみえる内装は「新しい建材を古びてみえるように塗ってある」らしい(笑)。こういう工夫は悪くないですね。実際、言われないとわからないくらい上手に塗ってあるし、客はその雰囲気に酒がぐんと進むわけですから。
というか、まだここに店を開いて2年らしいです。2年前まで仙台で同名の店をやっていたのをやめて、神保町に店を開いたとのこと。仙台では相当敷居の高い店だったらしいです。30歳すぎに脱サラで店を始めたので、特に他店での修行経験はないとか。

メニューはおまかせ酒肴3500円のみ。
生ビールは一杯600円。日本酒は「大信州」「杉勇」などの珍しいのを取り揃えているがすべて一杯500円。焼酎もワインも一杯500円。格安かつ明朗会計。

ご主人ひとりでやっていて、その純朴そうな佇まいはすばらしいですよ。
ヘヘヘと笑いながら日本酒を枡にこぼれるほどなみなみと注いでくれます。酒肴がまたうまい。タコ、カツオから始まって、珍しい山菜やかき揚げなど、どれも程がよく酒がよく進む。肴は主役じゃないことをよくわかっている程の良さ。でも「これ、おいしいねぇ」と会話をよく引き立ててくれます。

こういう、いい意味で素っ気ない古い居酒屋は最近貴重になってきましたね。
細い路地にひっそりとあり、アルバイト店員もおかず、音楽もない。店は古びているがきちんと清潔。特別なお愛想もなく、こだわり親父的なうざさもない。実にさりげない。客はただただ居心地よく飲んでサッと席を立つ。
そこに座っているだけで、ご主人や年配の客たちが生きてきた年月が自分の中にふわりと美しく降り積もっていくような気分になれる店。せわしない東京では実に貴重です。
posted by さとなお at 18:34| 居酒屋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする