2007年04月11日

いとう:えん(西麻布)

ポルトガル料理は、マニュエルかマダレナでしか食べたことがない(東京の人はだいたいがそう思いますが)のですが、個人的には、おいしくて食べやすくて(しかも廉価で)、ワインに合う料理とのイメージが強いです。
その中にも、イタリア料理やスペイン料理とも違う独自性や、日本の食文化に対する影響もあり、大変奥行きの深い印象も持っています。

>日本のガイドブックにはまず載ってないんだけど、現地在住のグルメライターや日本からポルトガル料理を習いに行っている人から「絶対行け!」と言われていた店なのです。

現地のグルメライターとか日本から習いに行っている人とか・・・。
すごい説得力のあるネットワークですね。毎回楽しみにしています。
(といっても、遠い国ではありますが・・・)

ということで、ぼくの方は、さとなおさんの大ネタに関連性をつけるのもショボイので、最近気になった店をぼちぼちと。

さとなおさんとも以前一緒に行った「霞町一」。肩の力が抜けたいい感じの雰囲気でおいしい「めし」がいただける良店ですが、現在ずっと休んでおられるようですね(原因はぼくもよく知りません)。あの界隈だと「眞由膳」や「一即多」なんかも秀逸。でも、実は「霞町一」があるビルの一階奥にも、すばらしい酒肴とごはんがいただける「えん」なる店があるのです。

この店の噂は、西麻布界隈のバーマンや料理人からも聞いていて、皆さん仕事が終わってからホックリしに訪れたりするらしく、地元民の信頼も厚い。「えん」という名の店は、意外と様々にあるのですが(検索すると分かります)、ここのママさんが遠藤さんなので「えん」なる屋号のようであります。

店内はL字のカウンターのみ。その奥に、多少雑然としていて決して広くも美しくもないキッチン。でも、料理は全てが手づくりで、注文を受けてから野菜を切り刻むなどせっせと遠藤さんが作業を始め、どれもがうまいし酒も進みます。1人でやっておられるので、注文が立て込むとさすがにつらい部分はありますが、それでも料理の一つ一つ手を抜くことなく丁寧に作られる姿に心を打たれます。

例えば、豆腐を注文すると揚げたシラスが大量に振りかけられていてとてもおいしいんですが、そんなシラスも注文を受けてから揚げるといったこだわりです。

カウンターだけの小さな店なので、多種の酒はありません。でも酒に詳しい人たちにも受け入れられるような小さな工夫(レアなもの)が随所に感じられます。

そして締めには「わさびめし」。いわゆる「つず久」の名物と同じで、山わさびの摩りおろしを大量にご飯にまぶして醤油をかけたもの。メシとしても酒のつまみとしてもたまらないラストになりました。
posted by 伊藤章良 at 18:59| 和食(小料理・割烹・郷土料理) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする