2006年12月31日

いとう:梅田一番(大阪)

>余談ですが、福島、いますごいことになってますね。
店も多くできて、どこも美味しそうなとこばかり。伊藤さん最近あの辺行きました?

大学時代、あの界隈でバイトをしていたので比較的制覇しているつもりだったんですが、今行くとまったくわかりません。大阪から中津方面に阪急グループが拡げているように、大阪から福島方面に阪神が延びてきた感じでしょうか。

>行った日は「三厩(みんまや)のまぐろ」「氷見のよこわ」「八幡浜の白甘鯛(白川)」「五島のクエ」「津居山の松葉ガニ」などがズラリと並び、熟成やうまみを考えて保存されていました。

今の時期のまぐろは別としても、こういった魚の品揃えは、なんとなく西っぽくていいなあ。ずっと東京で暮らしていて、久しぶりに関西以西に行くと、西の魚にも特徴があるなあと、よく思います(広島でも、やはりそうでしたが)。

ということで、今年最後だし、いろいろと書いてきた2006年イタリアンを「ヴォーロ・コズィ」で締めくくろうカナとも思ったのですが、今年を象徴する店として語りつくされている感があるし、すばらしいすばらしいと絶賛するのももういいかな、と思ったので、大阪続きでいきます。

以前にここでも書いた気がする(探してみたんですが見つからない 汗)んですが、大阪は阪神百貨店の地下2階に今のフードコートの原型のような、うどんとか寿司とか天ぷらとかラーメンとか、強烈に安くてそこそこおいしい食堂街がずっと昔からあったのですね。で、何度目かの改装を経て今に至っているんですけど、その中に、雪印デリカ「チャーメンコーナー」なる(名前の記憶は不確か)カウンターがありまして、さとなおさんが長崎で体験してこられたような(それよりはもっとチープかと)、あんかけ焼そば専門店がありました。

東京で暮らすようになってからも、その味が懐かしくてもう一度食べたいと思い何度も探しに行ったんですが、改装時になくなった気配。そんなことをブログに書いたりしていたら、同じメニューが阪神の地下で復活している、との情報をいただきました。

で、行ってみると、「梅田一番」というラーメン店で、数あるラーメンアイテムの中にチャーメンなるメニューを発見。なるほど・・・、阪神の地下でチャーメン復活を望んでいる人は多いんだなと納得。

さっそく食券を買って食べることに。このチャーメンの食べ方として、ウスターソースをかけるのですね。エエッと思われる関東の方も多いと思うんですが、あんかけにウスターソースをかけると、なんとなく普通の焼そばとあんかけ焼そばの両方を味わえる気が(ぼくだけかもしれませんけど)するのです。

ありましたよ、ちゃんと。ラーメン専門店でウスターソースは不必要なはずなのに、置いてありました。ま、そこまでは合格なんですが、味的には、自分のノスタルジックな記憶とはまったく別もの(定番のミンチボールも入っていたけど)だったかなあ。

ということで、さとなおさん、今年もありがとさんでした。
来年もぼちぼちと、よろしくたのんます。
posted by 伊藤章良 at 17:03| ラーメン・餃子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月27日

さとなお:う越貞(大阪)

ちょっと気力不充実のために間あいちゃいました。
というか、大ネタですねぇ。この大ネタに対抗するにはどうしたらいいか(笑)。まぁ考えるのやめます。とりあえず「阿じ与志」になるべく早く行ってみたいと思います。

じゃボクは、割烹つながりで大阪の「う越貞」(うおさだ)をご紹介しようかな。
素朴な店だけど、味的には相当レベル高いです。

「阿じ与志」のようなすごい構えではなく、本当にさりげない素朴なお店で、入口に発泡が置いてあったり、娘さんが小上がりで宿題やっていたりする感じ。逆にそれらがいい味になっていて、ホッとくつろげます。ご主人と奥さんのふたりでやっているのだけど実に感じが良く、ひとりでゆっくり飲むのに最適な店でもありますね。

大阪勤務当時よりちょくちょく行ってました。
今回あらためて聞いたらもう20年以上福島(大阪)でやっている店だそうで「20年以上前の福島って本当に何もなかったよねぇ、そのころからですか!」と感心しつつ、久々に味わってきました。

余談ですが、福島、いますごいことになってますね。
店も多くできて、どこも美味しそうなとこばかり。伊藤さん最近あの辺行きました?


最後に「う越貞」に行ったのは8年前くらいだったかな。店内はほとんど変わらない雰囲気。当時から大阪でも好きな割烹(というより小料理に近い)の一店だと思っていたのだけど、今回行ってみて料理の変わりようにびっくりしました。レベルが格段に上がっている!

以前は創作料理っぽくて、たとえばタチウオのポテト焼みたいなものも取り揃えてあったのだけど、いまは鮮度のいい魚を中心にした真っ正面からの品揃え。入口横の白板に今日の魚と産地が書いてあるのだけど、これはご主人がここ数年かけて仕入れを厳選し辿り着いた産地の美味なる魚たち。
行った日は「三厩(みんまや)のまぐろ」「氷見のよこわ」「八幡浜の白甘鯛(白川)」「五島のクエ」「津居山の松葉ガニ」などがズラリと並び、熟成やうまみを考えて保存されていました。白川は最近では常備しているとかで、これにはビックリ。2kgくらいありそうなのを並べてて、熟成を待って出してくれます。津居山の松葉は「間人(たいざ)の松葉の数分の一の値段で同じくらいうまい! 大オススメ!」と太鼓判押してましたね(ご主人)

白川の刺身、焼き(尾)、そしてクエの小鍋(レタスが入ってる)をもらって大満足。
明るい奥さんとニコヤカなご主人といろいろ会話をさせてもらい、ひとりでも十分場持ちします。まぁいい素材使っているのでそれなりの値段はしちゃいますが。

でも、なによりも、同じ場所で20年以上ご夫婦だけでやっていて、マンネリにもならずずっと勉強を怠らないで成長している、ということが感動的でしたね。自分に置き換えてみて、ボクならもっとマンネリ的にだらけちゃうだろうなぁとか思いました。意外と出来そうで出来ないことだと思います。

※最近では藤原紀香と陣内智則が貸し切りで食べに来たそうです(笑
posted by さとなお at 19:25| 和食(小料理・割烹・郷土料理) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月22日

いとう:阿じ与志(福山)

>「前割り」もいいなぁ。それは絶対うまいと思う。
水割りって難しい飲み方ですからね。本当にうまい水割りって作るの難しいし。

いや、ホントうまかったです。
東京でもきっとやっているお店はあるんでしょうけど、まだ探せていません。

>ボクが覚えている範囲だと、「すごくうまい水割り!」だと思ったのは銀座の「クール」のウィスキーの水割りと、大阪はお初天神の「C.C.ハウス なかしま」のC.C.の水割りです。

洋酒なら、ぼくの場合水割りじゃないんですが「神戸ハイボール」のハイボールかなあ。もちろん瞬間的にウイスキーにソーダーを入れるんですが、それこそ「前割り」のごとく、ずっと以前からすっかり混ぜ合わさっていたような絶妙さでした。
ここのつきだしに出る、カレー味のピクルスもよく憶えています。
でも、こちらの店も、今は残念ながら存在しないんです。

さて、ぼくの方は、もう一軒広島、というか福山の日本料理店「阿じ与志」
あじよし、なんて店名こそ新興居酒屋風ですが、福山の老舗だそう。とてもすばらしいホームページも愛読していて、機会があれば、とずっとチャンスを狙っていました。

生まれて初めて福山に行ったのですが、静かでとても和やかな街。それと、なぜだか凄く飲食店が多い(興奮)。「阿じ与志」は、駅前から徒歩10分ほど。飲食店が立ち並ぶエリアのちょうど途切れたあたりに見つかります。

東京にあったら完全に臆するであろう、小さい看板が出ているのみの純和風料亭の趣。店内は、さすがに東京と違ってとてもゆったりとした間取りで、大きなカウンターに板場。奥にはお座敷もたくさんあるようです。

今の時期はフグONLY。山口は南風泊港で揚がった天然の3キロ以上のトラフグのみを活けで入荷し、閉店後深夜にさばいて一日寝かした状態のものを翌日の夜に出す(魚の状態によって変わることもありますが)とのこと。

こちらのふぐ刺しは、いわゆるてっさと南風泊というオリジナルメニューがあるとのことで、一応オリジナルを試してみることに。サッと湯どおしした肉厚の身をぶつ切りにして野菜や湯引きにした皮とともにドカンと盛付けます。加えて生の白子もゴロゴロと。その凄さに一瞬息を呑むと、「いやいや、田舎料理ですけんねえ」とご主人。

とてもおいしかったのですが、あまりにも簡単にぺろっと食べてしまってフグの繊細さがつかめず、改めててっさも頼みなおし(汗)。てっさは、コリコリした歯ごたえの強いタイプではなく、程よく硬く、咀嚼するほどに甘味とほんのり粘り気も出てきて、肉質の強さが口内に伝わってくる感じ。味に深みがあるので、ほとんどポン酢をつけずにサラサラと食べられます。

フグの昆布〆め、白子酒(絶品)などをいただいたあと、フグ鍋へ。刺身もそうですが、この鍋が本当にすごかったです。火を入れた魚としては生涯記憶に残る逸品。魚を食べているとは想像できない弾力と力強さ。噛むとあふれ出る充実したスープと肉の旨み。なによりもフグ鍋用の身は、皮付きのものなども混ざっていて下処理仕事がとても美しく、フグを最良の状態で食べさせるすべを熟知した職人技でした。

強烈に満腹だったので雑炊を断腸の思いで遠慮すると、「ダシを残してもしょうがないけん、お茶漬けでもどうですかいの」と言われ、フグ茶漬けで仕上げました。

東京で過去4度ほど正真正銘という天然のトラフグを食べたことがありますが、そのいずれよりも優れていました。また、東京で食べるのと、「阿じ与志」までの往復交通費と食事代を足したものがだいたい同じ金額です。
posted by 伊藤章良 at 19:41| 和食(鍋・おでんなど) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月21日

さとなお:クール(銀座)、なかしま(大阪)

> つまり、数十席の居酒屋でいくつもの酒を置いて注文をとっても、
> すべての酒の保存状態がどんどん悪くなるばかり。
> 口開けの酒を飲んだ方と最後の方を飲んだ方で同じ料金というのもおかしい。
> だったら、こちらを信用していただいて厳選した酒を用意し、
> それを料理(も基本的にはコース)に合わせてこちらで選んでお出しする

なるほどねー。理にかなってますね。
ワインとかは毎回バキュバンでシュコシュコ空気を抜いて酸化に神経質になるのにね。
居酒屋での日本酒でちゃんと意識してこなかったかも。冷蔵はしてあるにしても、開封状態で保存しているわけで、劣化はしてますよね…。

「前割り」もいいなぁ。それは絶対うまいと思う。
水割りって難しい飲み方ですからね。本当にうまい水割りって作るの難しいし。

ボクが覚えている範囲だと、「すごくうまい水割り!」だと思ったのは銀座の「クール」のウィスキーの水割りと、大阪はお初天神の「C.C.ハウス なかしま」のC.C.の水割りです。どちらも名人芸でしたね。バランスが最上で、まろやかで、ウィスキーやC.C.を舌に感じさせないの。そのくせ余韻が長い。そういう水割りってなかなか作れないです。自分でもさんざん試したけど成功するのは百に一つ。あぁもう一度飲みたいなぁ、あの完璧なバランスの水割り…。

「クール」は古川緑郎さんが引退して閉まっちゃったし、「なかしま」はご主人が亡くなってしまったし(いまは息子さんがやっている)、もうどちらも味わえないのが悲しいです。いや、「なかしま」はもしかしたら息子さんがあの領域まで届いているかも…。
※両店ともボクのサイトにくわしく書いています。もし良ければそちらもお読みください。「クール」「なかしま」

ちなみに関係ないですが、渋谷公会堂が「C.C.レモンホール」になったそうですね。
ボクにとって「C.C.」は永遠にカナディアン・クラブなので、なんだかいつもカナディアン・クラブのグラスにレモンが入っているような絵が浮かんじゃいます。まぁそれはそれでなかなか大人なホールですが。
posted by さとなお at 08:19| バーなど | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月18日

いとう:無櫓火(広島)

広島への出張〜大阪の実家と回ってきたので、とても空いてしまいました。すみません。

さとなおさんの大阪料理に触発されて、大阪に滞在した昨日の日曜日は朝から通天閣でも出かけようかと画策していたんですが、広島での飽食がたたってしまい、思いもよらないノロウィルスにやられました。症状が強烈な二日酔いと同じ(笑)で、なおかつひどい口臭もするらしく(胃が荒れているかと想像されます)、私の母も「二日酔いやろ」と高を括っていましたが、どんどんとひどくなるのでけっこう大変でした。土日二日間、ほとんど何も食べられなかったのですが、久しぶりに母の粥を食べてホックリしました。

でも、新世界には行って来たかったなあ。ぼくは大学生のころ、よく新世界に古着を買いに行きました。アメリカから流れてくるアーミーっぽい古着ではなくて、それこそ大切に保管していた一張羅も売ってしまった感のある衣服やクリーニング店から流れてきたような(クリーニングのタグがそのまま付いているもの)など、けっこう掘り出し物が強烈に格安(当時ほとんど100円台)で出回っていたのですね。

でもそのころは、串カツに行列ができる、なんてことはなかったです(当たり前ですか)。「なんの肉を揚げてるかわからんでー」とか「油が悪すぎて肝臓をやられるでー」とか言われていて、串カツは敬遠気味だったなあ。今はすっかり大阪を代表する料理なんですが。

さて、ということで、出張で行った広島の居酒屋「無櫓火」を。ここはカナリいい店です。東京にここと同じ店を見つけることはぼくの知る限り不可能です。

入店してハッとするのは、店内が強烈に清潔。オーセンティクなバーのように磨きこまれたカウンターにまず惚れ惚れします。

で、この店の一番の特徴は酒の出し方にあります。
店主曰く「昔から居酒屋での酒の注文としては、普通一合か二合だけですから」と言われるように、ここでの酒は基本的に店側のおまかせ(もちろん、全国のうまい地酒ばかりです)。相手の商売ペースに乗せられているんじゃないかと不信感を抱く客も多かったそうですが、店主が都度説得しブログ等でもその想いを連ねて、10年続いた今では、そのシステムを真似たり勉強に来る店も多いとか。

その理由は、こうです。つまり、数十席の居酒屋でいくつもの酒を置いて注文をとっても、すべての酒の保存状態がどんどん悪くなるばかり。口開けの酒を飲んだ方と最後の方を飲んだ方で同じ料金というのもおかしい。だったら、こちらを信用していただいて厳選した酒を用意し、それを料理(も基本的にはコース)に合わせてこちらで選んでお出しする、というものです。

そういえば、100種類以上の日本酒を揃えているといわれる神田の「新八」で飲んだとき、その酒の保存状態の悪さに閉口して、もうこういった日本酒のボトルを並べている店は信用しない、と決めたことを思い出しました。

その日は、ぼくが東京からの客人であることを予約した友人が店主に話してくれていて、ぼくには、広島県人でもあまり見たことのないレアな広島の酒がどんどん出てきました(もちろん友人には違う酒です)。


また、店主から突然「いい生ビールはどうやって出すと思いますか」と聞かれ、返答に困ったものの「フィルターをまめに掃除することじゃないですか」と答えたところ、なかなか店主のツボにはまったようで、「いい居酒屋の見分け方、それはまずビールがいいことですね。手入れが大変ですから」とのこと。

「無櫓火」では、グラスの洗浄にも浄水器を通した水を使うとか。生ビールもタンクごと冷やすそうで、リーデルのビール用グラス(存在を知りませんでした)で提供されます。
posted by 伊藤章良 at 12:09| 居酒屋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月12日

さとなお:八重勝(大阪)

大阪に行っていてだいぶ間が空きました。すいません。
と言いつつ、昨晩はどうもでした。なかなかうまかったですね。また行きましょう。

ペルー料理は本場を知らないのでどっちがオリジナルに近いのかボクはわかりません。
農水省が海外でのでたらめの和食の現状を改めるべくレストランでの「正しい和食」を認証する制度を検討しているらしいですが(ある基準ができるのは客の目安になるという意味でいいことだと思いますが)、「正しいペルー料理」という観点で切られるのもちょっと可哀想ですね。ペルー料理はそこにあるだけでペルー認知に貢献していますから。日本でマイナーな料理は「うまければどっちも"本場の味"でいいや」って思います(伊藤さんもそうだと思いますけど)。

さてと。
ええと今回は久しぶりに「正しい大阪料理」を少し追ってみました。

で、今日は「八重勝」を書いてみます。
ご存知「二度漬け禁止」の串カツ屋。大阪名物でもありますね。通天閣がある新世界のジャンジャン横丁にある店。「正しい大阪料理」の一店です。

新世界は串カツ屋だらけ。行ったことないひとはビックリしますね。
もともとは昭和四年に「だるま」が始めた串カツが元祖なようですが、それが広まってほとんど郷土食のようになっています。その「だるま」、店主がもう店をやめようとしている時にタレントの赤井英和氏が励まして、彼の友人に継がせたという逸話で有名だし、圧倒的に人気ですが、今回食べ比べてみて、ボクは「八重勝」の方が好きだなぁと思いました。

というか、味は「八重勝」、雰囲気は「だるま」かな。
新世界という場所柄、雰囲気もとても大事だし、「だるま」に漂う独特の人情みたいなものはもうそれだけで美味なのでこうやって比べること自体が野暮なのかもしれません。まぁ、とはいえ両方をハシゴする人もそんなにいないと思うので(両方とも大行列店なのでハシゴは物理的に難しい)、ボクなりにオススメするとすると、やっぱり「八重勝」かな、という感じ。

店内は新世界には珍しく(失礼!)とても清潔感が漂っています。
二度漬け禁止のソースもアッサリめで美味。手で取るキャベツも新鮮でした(ボクが行ったときは)。
そしてカウンター内にある揚げる前の串がそれぞれとてもおいしそうで、食欲が湧きます。

座ったら、まずは どて焼き(3本から)。
器に入ってくるタイプではなく串にさしたタイプですが、これがうまい。実にいいです。

そして「串」(肉串ですね。3本から)。
山イモを使っているという衣はふわっとしつつ素材ときっちり一体化していて美味。たとえば「だるま」はアメリカンドッグのようにふわふわっと衣が盛り上がっているタイプなのですが、「八重勝」のは衣と一体化していてソースの馴染みもよくうまいのです。

レンコン、ナス、ししとうを初めとした野菜群も美味(トマトは「だるま」の方が好きかも)。牡蠣やエビ、しゅうまいも良い。うーん、うまし。

カウンター内とのおしゃべりなんかは「だるま」の方がずっと楽しいけど、シンプルに味で比べるとやっぱり「八重勝」がうまいですね。あぁまた行きたくなってきた。

ちなみにさなメモの方でも書きましたが、「八重勝」も「だるま」も超人気店で、普通に1時間とか並ぶ世界です。なのでボクみたいにハシゴしようと思ったら「朝10時半の開店前から『八重勝』に並んで(開店直前に行くともう座れない)、開店と同時に食べ、20分ほどバクバク食べたらすぐ『だるま』に向かい、開店前から並ぶ、という段取りを踏まないととても無理ですね。
ちなみに「だるま」ジャンジャン横丁店なら11時開店。本店は12時開店です。
posted by さとなお at 18:54| とんかつ・揚げ物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月06日

いとう:ミラフローレス(渋谷)

>ポルトガル料理ですね。
西麻布にある「ヴィラ・マダレナ」の系列店で2006年6月オープンした店です。

あ、2店目ができたんですか。
このところ、マニュエルも3店目を出して好評のようですし、ポルトガル料理もいよいよ頭角を現してきた感じですね。廉価で食べやすい料理に加え、これまたリーズナブルなワインだから、時代に即しているんでしょう。

>来春、ポルトガルに家族旅行することにしました。まぁそうしたくなるくらいはポルトガル料理ってうまいなぁと思います(まだマイナーなところも良いしね)。

それはいいですね。長崎からポルトガルに発想がいくところなんか、さとなおさんらしい逸話です(笑)。ぼくもとても行きたいですが、とりあえずマカオぐらいにしておこうかな(マカオ通によると、ここでもかなりうまいポルトガル料理が食べられるらしいので)

さとなおさんは、ポルトガル料理をその他の欧州料理に入れていますが、広義では(日本では)エスニック料理にも分類されるのでしょうか。そんなつながりで、今日はペルー料理の「ミラフローレス」を。

こちらの店には、上記のマカオ通(というより、世界中を旅して回っている友人)と、AllAboutエスニックガイドの佐藤和佳子さんと3人で行ったのですが、そこに行こうとなったのが、上記の二人がペルーのチチカカ湖近くの空港で偶然に会ったとの話からなんです。本当に世界を旅して回っている人は、こういった場所でも出会うんだなあと、二人のフィールドの広さに驚嘆しました。

で、「ミラフローレス」は、東急セルリアンタワーの裏にあります。このあたりは、渋谷ながらちょっとした大人のエリア。静かだし、ポツポツと等間隔で渋い店が点在しているし、その割にいずれの店もリーズナブルなんですね。でもこの店は佐藤さんに教えていただくまで知りませんでした(さすがです)。

ペルー料理は、以前さとなおさんに聞いて新橋の「荒井商店」に行きましたが、同じようなメニューはあるものの、料理は本質的に違うような気がしました。

「ミラフローレス」は、まあ現地の老舗レストラン経験者が料理人にいることもあって(お店的には日本的に随分アレンジをしているとの談ですが)、随分とストレートでオリジナルに近い感じ。反対に「荒井商店」は、料理人のアレンジが加わっているというか、そのシェフの料理になっているかな、と受け止めました。

いずれにしても、さすがにジャガイモの原産国だけあってイモ料理の豊富さは特筆物。それに加え、魚・肉料理とも意外と味にリエーションがあり、楽しめます。
もう少しお酒の種類があればなあと、その点だけ少し残念でしたが。
posted by 伊藤章良 at 18:05| エスニック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月02日

さとなお:ヴィラ・モウラ(銀座)

そうか、トンマズィーノの語感って「マズイーの」と取るひともいるんですね。ボクは「トンマ」の方に印象が引きずられてしまいました。そうなると新しい店名は「チョッチ」みたいな「量が少ない」感じを受けるかもですね。もしくは具志堅用高的な(つか「チッチョ」だし)。
どちらにしても、ちょっと日本語語感からはネガっぽい店名からコミュニケーションが始まるのって意外といいかも(別に具志堅がネガというわけではなくて)。その店に行ってみて印象がひっくり返れば逆にインパクト強くなるわけで。 狙って店名つけてるとしたらスゴイ。

「ラ・ピッチョリー・ド・ルル」は久しく行ってません。開店して間も無くに行ってしまったので、現状を味わいに行きたいなぁと思っていました。コンフィとか食べたい…。

では、2店目つながりで、ボクは銀座の「ヴィラ・モウラ」を書こうかな。

ポルトガル料理ですね。
西麻布にある「ヴィラ・マダレナ」の系列店で2006年6月オープンした店です。

西麻布の「ヴィラ・マダレナ」はボクと同姓同名の佐藤尚之という人がやっていて、その縁もあっていまでは仲の良い友達。この「ヴィラ・モウラ」にも彼が関係しているので、そういう意味では客観的オススメにはならないけど、そういうことを抜きにしてもなかなかうまくてリーズナブルなのでご紹介しておきます。

料理はほとんど「ヴィラ・マダレナ」と同じ感じなんだけど、銀座の泰明小学校の真ん前という立地にしてはとっても安いのがこの店のいいところですね。「銀座で予算少なめのちょっとした宴会がしたい」とかいうときにわりと重宝します。

絶対食べるべきは、

・バカリャウ(タラ)とじゃがいものコロッケ
・チーズパン
・いわしのガーリックオイル焼き
・魚介のカタプラーナ(&そのリゾット)

それと食べ物ではないけど、

・ヴィーニョ・ヴェルデ(微発泡の白ワイン:通称 緑ワイン)

は、安価だしやっぱりうまい。赤でも白でもなくて緑ワイン。初めての人にはわりと喜ばれます。

特にこの店の名物であるカタプラーナ(ポルトガル南部の鍋料理)は必ずリゾットにしてもらうこと(ちなみに肉のカタプラーナもうまいけど、リゾットは魚介の方がうまいのでどちらかを取るなら魚介を。大人数ならぜひ両方味わいたい)。

全体的にわいわいした居酒屋という感じです。おいしい洋風居酒屋的に気軽に利用するのが良いですね。ちょっと賑やかすぎるところもあるので、落ち着いた雰囲気を狙っている日には向かないかもだけど。


ちなみに、渋谷の「マヌエル」系列店とこの「ヴィラ・マダレナ」系列店に行きだして、「へぇ、ポルトガルねぇ」と興味が湧き、この前長崎に行ってもっと興味が湧き、来春、ポルトガルに家族旅行することにしました。まぁそうしたくなるくらいはポルトガル料理ってうまいなぁと思います(まだマイナーなところも良いしね)。
posted by さとなお at 18:45| その他欧州料理・洋食 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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