>グルメ雑誌とか極端に読まなくなったこともあり、本当に東京の最新食事情に疎くなったワタクシです。
グルメ雑誌にはまだ出ていないと思いますよ。今や最新情報はネットです!
(って、あたりまえか)
>しかし「ドン・チッチョ」って可愛い名前ですね。なんとなくマフィアのドンの横にチッチョリーナがいる図が浮かんでしまって脳細胞にこびりついてしまいました。
ぼくは「ドンガバチョ」だったんですけどねえ(井上ひさし脚本・・・古いなあ)。イタリア語の意味をうかがったんですけど忘れてしまいました。
でも覚えやすい名前であることは大切ですね。以前の店名も相当インパクトありました。ちょっと昔、この店に決めたよと友人に電話連絡をした際、そんな「まずいの」なんて名前の店おいしいんですか?と聞かれてしまいました(笑)。
>大人がちゃんと遊ばないからだと思います。
40代50代60代の大人がもっと街に出て豊かにオシャレに遊び始めたら、客層は変わるし若者もある程度お手本にしだします。
そーなんですよね。ぼくが今書いている連載も、おじさんがもっとレストランを楽しんでくれたら・・・、みたいな願いをこめてます。
>ええと、今日は新店つながりで「minobi」を。
ぼくも一度行ったことがあります。
年配のご夫妻とその娘というファミリーがぼくたちの横で食事を楽しんでいて、「ああ、岡部さんはいいお客さんをつかんでいるなあ」と感心しました。短期間で立て続けに出店する経営手腕もすごいですしね。
ということで、3店目(4店目の噂も耳にしますが)つながりで、実際は2店目の「ラ・ピッチョリー・ド・ルル」を(失礼)。
久しぶりに行ってきました。店の内装はオープン当初ほどのごった煮感は薄れ、しっかりと馴染んだ風で、さらにピッチョリー(酒場の意)らしくなっています。スタッフも内・外ともに元気で熱気にあふれ、頼もしさも加わった感じ。というのも、スゴイ人気のようで、一度満席でふられ日を改めて二度目のトライでやっと席を確保しました。
料理もフランス地方料理を中心にシェフの工夫がふんだんに盛り込まれた逸品もチラホラ。今日のオススメにはジビエがリストアップされていたのを目ざとく見つけ、いただいてきました。ただ、輪郭のクリアな他の料理に比してジビエのサルミソースは少し甘かったなあ。シェフにその点を聞いてみたかったんだけど、忙しそうでかなわず。
ワインも、フランスの渋い地域を中心にグラスでの提供が定着したようですね。あのリストをつくるのは大変だろうな、と思いつつ結局ボトルを(笑)。
ここはご承知の通り、白金にある「シェ・トモ」の2号店。オーナーの市川シェフ談によれば、「シェ・トモ」は白一色のデザインで女性向きにあつらえたので、「ルル」は男性同士で楽しめる店に、とのコンセプト。塩の利かせ方も強めでお酒がないと喉が渇くだろうし、盛付けも決してデコラティプではなく必要なモノのみをタップリと。テーブルクロスも布のナプキンもありません。ところが、まー、どこもかしこもというか、イタリアンばかりでなくビストロも早い時間は女性ばかり。皆もっと食べようよ、飲もうよ。と心の中で叫びつつ、ひたすら食べ過ぎました(笑)。
2006年11月28日
いとう:ラ・ピッチョリー・ド・ルル(広尾)
posted by 伊藤章良 at 17:15| フレンチ
2006年11月26日
さとなお:minobi(三田)
へ〜、そっか〜、「トンマズィーノ」って閉店して「ドン・チッチョ」って店が出来たんだ〜、と、のんきなことに今知りました。グルメ雑誌とか極端に読まなくなったこともあり、本当に東京の最新食事情に疎くなったワタクシです。だって独自の情報網を追っていく方が楽しいんだもん。いろんな意見に左右されなくて済むし。
しかし「ドン・チッチョ」って可愛い名前ですね。なんとなくマフィアのドンの横にチッチョリーナがいる図が浮かんでしまって脳細胞にこびりついてしまいました。ううむ。でもそれはそれで楽しそうな図だからいいや。「トンマズィーノ」のシェフならおいしいでしょうね。なるべく早く行ってみたいと思います。
>なにゆえトウキョウの廉価イタリアンは、
>あのような客層と雰囲気になってしまうんでしょうかねえ。
大人がちゃんと遊ばないからだと思います。
40代50代60代の大人がもっと街に出て豊かにオシャレに遊び始めたら、客層は変わるし若者もある程度お手本にしだします。格安店の使い方だって違ってきます。いまは引っ張っていく人たちや学ぶべき対象がいない状態。年齢的に異様に忙しいし疲弊してる世代だけど、嘆く前にまずわれわれの世代がもっともっと人生を楽しむ姿勢を見せないと変わらない気がします。
ええと、今日は新店つながりで「minobi」を。
「味の日」と書いて「みのび」らしいです。
フレンチの「オー・グー・ドゥ・ジュール」の支店で、日本橋の「オー・グー・ドゥ・ジュール・メルヴェイユ」に続く3店目になるのかな。しばらくは本店の岡部氏が支配人をやっているそうです。
といっても料理はフレンチではなく、ジャンルにこだわらずおいしいものを出すコンセプトのようですね。なんでも本店に惚れて客として100回以上通い詰めた和の料理人が、店と親しくなったあげく3店目の料理を任された、というエピソードがあるようです。なんか良い話ですね。
実際に食べた印象は「最後をご飯で締めるフレンチ懐石」といった感じ。
もしくは和の料理を取り入れたフレンチかな。純粋なフレンチと、純粋な和食と、和の素材を使ったフュージョン料理とをバランスよくお箸でいただくお店。
たとえばボクが行った夜は、キッシュから始まって、カルパッチョ、タルタルのゼリー寄せ、テリーヌ、ポタージュと続いた後に、鯛とキノコのホイル焼きが出て、牛頬肉の煮込みになって、香の物とご飯と味噌汁が出て、豆乳のブラマンジェと珈琲で締める、という感じのコース構成でした。わりと面白いでしょ?
どの料理も一品一品は工夫もあり優しいいい味です。とはいえ、コースにするとちょっと印象がぼけてしまう部分があって残念かも。まぁ和とフレンチの合体ですので多少ぼけてしまうのは仕方ないとはいえ。
この店は「フレンチっぽい料理を一品食べたいけど、ご飯系も欲しい」みたいな極めて日本人的なワガママに応えてくれるという意味ではとっても重宝するので、コースではなく一品で楽しんだ方がいいのかもしれません。
店内は入口すぐに9名のカウンター。奥に8名のテーブル席。カウンターが楽しいです。
私信:勘違いではないと思います。って、ボクが勘違いしてるのかもしれないけど。
しかし「ドン・チッチョ」って可愛い名前ですね。なんとなくマフィアのドンの横にチッチョリーナがいる図が浮かんでしまって脳細胞にこびりついてしまいました。ううむ。でもそれはそれで楽しそうな図だからいいや。「トンマズィーノ」のシェフならおいしいでしょうね。なるべく早く行ってみたいと思います。
>なにゆえトウキョウの廉価イタリアンは、
>あのような客層と雰囲気になってしまうんでしょうかねえ。
大人がちゃんと遊ばないからだと思います。
40代50代60代の大人がもっと街に出て豊かにオシャレに遊び始めたら、客層は変わるし若者もある程度お手本にしだします。格安店の使い方だって違ってきます。いまは引っ張っていく人たちや学ぶべき対象がいない状態。年齢的に異様に忙しいし疲弊してる世代だけど、嘆く前にまずわれわれの世代がもっともっと人生を楽しむ姿勢を見せないと変わらない気がします。
ええと、今日は新店つながりで「minobi」を。
「味の日」と書いて「みのび」らしいです。
フレンチの「オー・グー・ドゥ・ジュール」の支店で、日本橋の「オー・グー・ドゥ・ジュール・メルヴェイユ」に続く3店目になるのかな。しばらくは本店の岡部氏が支配人をやっているそうです。
といっても料理はフレンチではなく、ジャンルにこだわらずおいしいものを出すコンセプトのようですね。なんでも本店に惚れて客として100回以上通い詰めた和の料理人が、店と親しくなったあげく3店目の料理を任された、というエピソードがあるようです。なんか良い話ですね。
実際に食べた印象は「最後をご飯で締めるフレンチ懐石」といった感じ。
もしくは和の料理を取り入れたフレンチかな。純粋なフレンチと、純粋な和食と、和の素材を使ったフュージョン料理とをバランスよくお箸でいただくお店。
たとえばボクが行った夜は、キッシュから始まって、カルパッチョ、タルタルのゼリー寄せ、テリーヌ、ポタージュと続いた後に、鯛とキノコのホイル焼きが出て、牛頬肉の煮込みになって、香の物とご飯と味噌汁が出て、豆乳のブラマンジェと珈琲で締める、という感じのコース構成でした。わりと面白いでしょ?
どの料理も一品一品は工夫もあり優しいいい味です。とはいえ、コースにするとちょっと印象がぼけてしまう部分があって残念かも。まぁ和とフレンチの合体ですので多少ぼけてしまうのは仕方ないとはいえ。
この店は「フレンチっぽい料理を一品食べたいけど、ご飯系も欲しい」みたいな極めて日本人的なワガママに応えてくれるという意味ではとっても重宝するので、コースではなく一品で楽しんだ方がいいのかもしれません。
店内は入口すぐに9名のカウンター。奥に8名のテーブル席。カウンターが楽しいです。
私信:勘違いではないと思います。って、ボクが勘違いしてるのかもしれないけど。
posted by さとなお at 12:15| フレンチ
2006年11月24日
いとう:ドン・チッチョ(表参道)
>普通だと揚げてパリパリになっている細麺の皿うどんを想像すると思うけど、本場長崎には「太麺皿うどん」というのがあるんですね。
やはりそうですか。ぼくも揚げた麺もうまいけど、もちもち麺の方がさらにおいしいんじゃないかと思っていました。あんかけ焼うどん、といった感じなのでしょうか(そんな簡単なもんじゃない、そーですよね)。食べたいなあ。東京近郊でもその味を再現している店をぜひ見つけてください。
では、ぼくも地方色豊かな麺つながりで、シチリア料理店「ドン・チッチョ」を取り上げます。ここは、10月末にオープンしたばかりで、今年を飾るイタリアン総括のトリともいえるかな。
食ライターや多くの食べ手から高い評価を受けていた外苑前の「トンマズィーノ」がいったん閉店。ほぼ同じスタッフにて新たに青山学院横でスタートした、ファンには待望久しかった新規オープンといえるでしょう。オープン一ヶ月に満たないのに、すでに二週間先まで予約で一杯との噂です。
店内はウッディでほの暗く、クラシックなイタリアンレストランとしてすでに馴染んだ感じ(一緒に行った友人は「ちょっとサバティーニのようだ」と言ってました)。そして、所狭しと動き回るスタッフは「トンマズィーノ」と変わらず。ラテン系の店にふさわしい、楽しく賑やかでノリノリです。
メニューは、相変わらずオイシそうな単語が散りばめられていて、読んでいるだけでしびれ、食べずにそのまま持って帰っても満足なほど(って、そんなわけはないんですが)。しばらく眺めつつ、スタッフの方にポーションのサイズを聞きつつ、勧められた量の二倍近くをオーダー。各皿そこそこボリュームはあるんだけど、どれもおいしいしサーブのタイミングも抜群。意外とアッサリ仕上がったモノも多く、ほっとくと際限なく食べられそう(やばいです)。
ワインは、シチリア滞在中も好んでよく飲んだベナンティが合田さんのラシーヌから数種類入っていて思わず飛びつきました。急に冷えだした寒い夜でしたが、シチリアの暑い日ざしを彷彿とさせる、キレよくかつ含みのある白で、ポカポカ気分まで味わえた感じです。
料理・ワイン・スタッフとも、さすがに「すばらしい」の一言なんですが、なにゆえトウキョウの廉価イタリアンは、あのような客層と雰囲気になってしまうんでしょうかねえ。深くは書きませんが、もっと大人っぽく艶やかに、かつラティーノのエスプリを楽しめるような空間が作れないものかなあ。じゃないと、レストラン側はきっちりとシチリアを表現してきているのに、客側がいつまでたっても日本式のノリでは、つりあいが取れないような気がします。
やはりそうですか。ぼくも揚げた麺もうまいけど、もちもち麺の方がさらにおいしいんじゃないかと思っていました。あんかけ焼うどん、といった感じなのでしょうか(そんな簡単なもんじゃない、そーですよね)。食べたいなあ。東京近郊でもその味を再現している店をぜひ見つけてください。
では、ぼくも地方色豊かな麺つながりで、シチリア料理店「ドン・チッチョ」を取り上げます。ここは、10月末にオープンしたばかりで、今年を飾るイタリアン総括のトリともいえるかな。
食ライターや多くの食べ手から高い評価を受けていた外苑前の「トンマズィーノ」がいったん閉店。ほぼ同じスタッフにて新たに青山学院横でスタートした、ファンには待望久しかった新規オープンといえるでしょう。オープン一ヶ月に満たないのに、すでに二週間先まで予約で一杯との噂です。
店内はウッディでほの暗く、クラシックなイタリアンレストランとしてすでに馴染んだ感じ(一緒に行った友人は「ちょっとサバティーニのようだ」と言ってました)。そして、所狭しと動き回るスタッフは「トンマズィーノ」と変わらず。ラテン系の店にふさわしい、楽しく賑やかでノリノリです。
メニューは、相変わらずオイシそうな単語が散りばめられていて、読んでいるだけでしびれ、食べずにそのまま持って帰っても満足なほど(って、そんなわけはないんですが)。しばらく眺めつつ、スタッフの方にポーションのサイズを聞きつつ、勧められた量の二倍近くをオーダー。各皿そこそこボリュームはあるんだけど、どれもおいしいしサーブのタイミングも抜群。意外とアッサリ仕上がったモノも多く、ほっとくと際限なく食べられそう(やばいです)。
ワインは、シチリア滞在中も好んでよく飲んだベナンティが合田さんのラシーヌから数種類入っていて思わず飛びつきました。急に冷えだした寒い夜でしたが、シチリアの暑い日ざしを彷彿とさせる、キレよくかつ含みのある白で、ポカポカ気分まで味わえた感じです。
料理・ワイン・スタッフとも、さすがに「すばらしい」の一言なんですが、なにゆえトウキョウの廉価イタリアンは、あのような客層と雰囲気になってしまうんでしょうかねえ。深くは書きませんが、もっと大人っぽく艶やかに、かつラティーノのエスプリを楽しめるような空間が作れないものかなあ。じゃないと、レストラン側はきっちりとシチリアを表現してきているのに、客側がいつまでたっても日本式のノリでは、つりあいが取れないような気がします。
posted by 伊藤章良 at 20:49| イタリアン
2006年11月23日
さとなお:皿うどんについて & 共楽園(長崎)
「樋口」といえば、今日は樋口一葉の命日ですね。って関係ないか。
好きなブログで「(樋口が)取り上げられちゃって、人気出ちゃうの嬉しいけどさみしいなあ」と書いてあって、ちょっと後悔しました。ヒトが静かに大切にしている店を紹介するのって申し訳ないですね。でもココそんなに影響力ないのできっと大丈夫です(笑)
ええと、そしたら今日はパスタつながりで長崎の皿うどんを(つながり、薄っ!)。
皿うどん。
普通だと揚げてパリパリになっている細麺の皿うどんを想像すると思うけど、本場長崎には「太麺皿うどん」というのがあるんですね。このごろリンガーハットにも太麺メニューが出来たのでご存知の方も多いかもしれません。
この太麺皿うどん、ちゃんぽんに使用しているモチモチの麺を使ったもの。それを炒めて(場合によってはスープにくぐらせて煮炒めして)、その上から例のとろみがかった具を盛るんです。
最初はボクも「ふーん。でもあのパリパリに揚がった細麺の食感と香りが楽しいんだし、単にちゃんぽん麺を炒めただけだったらあんまり魅力的でないかも」と思ったのだけど、長崎出身のR女史(伊藤さんもご存知の)が「是非!」と勧めてくれるし、メールでもいっぱいオススメが来たので、とりあえず現地で食べてみたんですね。
そしたらアータ!
うみゃすぎじゃないですか!
まず麺が違います。同じちゃんぽん麺でも現地は違うみたいです。
ご存知の通り、ラーメンの麺にはカンスイが使われます。たぶんスーパーとかで普通に売られている「ちゃんぽん麺」もカンスイが使われていると思います。でも、長崎で使われているちゃんぽん麺はカンスイではなく「唐アク」が使われているらしいのです。調べたところ、いまこの「唐アク」を製造しているのは長崎県でたった4軒。たまに東京でも「長崎直送の麺使用」と書いてある店がありますが、つまりはソレですね。
で、この唐アク、長崎の専売特許みたいで、他県で作られた麺には「唐アク」と表記できないらしいです。つか、唐アクとは何かというと、要するに「灰汁(アク)」みたいです。
一度、沖縄そばを探求した時に、カンスイとアク(灰汁)について実験したことがあって(「すばの細道」のこの部分)、要するに「灰汁はもともとカンスイの代用品だった」と理解したのだけど、今回少し迷いが生じています。唐アクで作ったちゃんぽん麺は明らかに食感がカンスイの麺とは違うのです。モチモチでふわふわ。しみじみおいしい麺なのですよ。ちゃんぽんの場合はそれを多少伸び気味なほどスープを染み込ませて給しますね。
って、話が少しマニアックになりましたが、つまり、そういう麺を炒めてそこに香ばしさが足されると、本当にうまいんですよ。そこにあの独特の餡がかかってくるとこれがもう……。うまかったなぁ、太麺皿うどん。
一番気に入ったのは眼鏡橋近くの「共楽園」という店の「そぼろ皿うどん」。
これは味付きの太麺を使用していて、そこにとろみの少ないそぼろ(=五目)がかかっていて、実にうまい。かわなんなぁ、と、つぶやきながら食べました。
この店はきっとちゃんぽんもうまいはず、と、ちゃんぽんも食べてみましたが、これがまたアータ、ものすごく洗練されたアッサリ味で病みつきになりそうでした。県外のちゃんぽんは「トンコツかよ!」と思うようなコッテリ味が主流ですが、長崎県内にはこういうアッサリ味のちゃんぽんがあるんですねぇ…。何気ない普通の店ですが、近くにあったら週一で通うぞレベルの名店でした。
「共楽園」以外だと「康楽」(かんろ、と読む)という店の「そぼろ皿うどん」も絶品でした。次点。この二店がベストだったなぁ。
ついでにちゃんぽんについて書くと、巷で人気の「江山楼」はボクには合わず(コッテリすぎ。学生さん向けだと思う)、ベストはやっぱり「共楽園」。あとは「喜楽園」。そして「皇上皇」ですね。長崎空港の「牡丹」もまぁまぁでした。
ちなみに、皿うどんって基本的に「出前食」だったようですね。
長崎のヒトが出前で頼むもの。頼むとでっかい大皿にどわ〜〜〜っと盛られて配達される。揚げてあれば麺は伸びないし保存もきく。そういう食べ物だったようです。
長くなってスイマセン(って、本当はいくらでも長く書けるのだけど、この辺で)。
好きなブログで「(樋口が)取り上げられちゃって、人気出ちゃうの嬉しいけどさみしいなあ」と書いてあって、ちょっと後悔しました。ヒトが静かに大切にしている店を紹介するのって申し訳ないですね。でもココそんなに影響力ないのできっと大丈夫です(笑)
ええと、そしたら今日はパスタつながりで長崎の皿うどんを(つながり、薄っ!)。
皿うどん。
普通だと揚げてパリパリになっている細麺の皿うどんを想像すると思うけど、本場長崎には「太麺皿うどん」というのがあるんですね。このごろリンガーハットにも太麺メニューが出来たのでご存知の方も多いかもしれません。
この太麺皿うどん、ちゃんぽんに使用しているモチモチの麺を使ったもの。それを炒めて(場合によってはスープにくぐらせて煮炒めして)、その上から例のとろみがかった具を盛るんです。
最初はボクも「ふーん。でもあのパリパリに揚がった細麺の食感と香りが楽しいんだし、単にちゃんぽん麺を炒めただけだったらあんまり魅力的でないかも」と思ったのだけど、長崎出身のR女史(伊藤さんもご存知の)が「是非!」と勧めてくれるし、メールでもいっぱいオススメが来たので、とりあえず現地で食べてみたんですね。
そしたらアータ!
うみゃすぎじゃないですか!
まず麺が違います。同じちゃんぽん麺でも現地は違うみたいです。
ご存知の通り、ラーメンの麺にはカンスイが使われます。たぶんスーパーとかで普通に売られている「ちゃんぽん麺」もカンスイが使われていると思います。でも、長崎で使われているちゃんぽん麺はカンスイではなく「唐アク」が使われているらしいのです。調べたところ、いまこの「唐アク」を製造しているのは長崎県でたった4軒。たまに東京でも「長崎直送の麺使用」と書いてある店がありますが、つまりはソレですね。
で、この唐アク、長崎の専売特許みたいで、他県で作られた麺には「唐アク」と表記できないらしいです。つか、唐アクとは何かというと、要するに「灰汁(アク)」みたいです。
一度、沖縄そばを探求した時に、カンスイとアク(灰汁)について実験したことがあって(「すばの細道」のこの部分)、要するに「灰汁はもともとカンスイの代用品だった」と理解したのだけど、今回少し迷いが生じています。唐アクで作ったちゃんぽん麺は明らかに食感がカンスイの麺とは違うのです。モチモチでふわふわ。しみじみおいしい麺なのですよ。ちゃんぽんの場合はそれを多少伸び気味なほどスープを染み込ませて給しますね。
って、話が少しマニアックになりましたが、つまり、そういう麺を炒めてそこに香ばしさが足されると、本当にうまいんですよ。そこにあの独特の餡がかかってくるとこれがもう……。うまかったなぁ、太麺皿うどん。
一番気に入ったのは眼鏡橋近くの「共楽園」という店の「そぼろ皿うどん」。
これは味付きの太麺を使用していて、そこにとろみの少ないそぼろ(=五目)がかかっていて、実にうまい。かわなんなぁ、と、つぶやきながら食べました。
この店はきっとちゃんぽんもうまいはず、と、ちゃんぽんも食べてみましたが、これがまたアータ、ものすごく洗練されたアッサリ味で病みつきになりそうでした。県外のちゃんぽんは「トンコツかよ!」と思うようなコッテリ味が主流ですが、長崎県内にはこういうアッサリ味のちゃんぽんがあるんですねぇ…。何気ない普通の店ですが、近くにあったら週一で通うぞレベルの名店でした。
「共楽園」以外だと「康楽」(かんろ、と読む)という店の「そぼろ皿うどん」も絶品でした。次点。この二店がベストだったなぁ。
ついでにちゃんぽんについて書くと、巷で人気の「江山楼」はボクには合わず(コッテリすぎ。学生さん向けだと思う)、ベストはやっぱり「共楽園」。あとは「喜楽園」。そして「皇上皇」ですね。長崎空港の「牡丹」もまぁまぁでした。
ちなみに、皿うどんって基本的に「出前食」だったようですね。
長崎のヒトが出前で頼むもの。頼むとでっかい大皿にどわ〜〜〜っと盛られて配達される。揚げてあれば麺は伸びないし保存もきく。そういう食べ物だったようです。
長くなってスイマセン(って、本当はいくらでも長く書けるのだけど、この辺で)。
posted by さとなお at 12:30| 和食(小料理・割烹・郷土料理)
2006年11月22日
いとう:オフィチーナ・ディ・エンリコ(神宮前)
「樋口」ですか。いいなあ。
ここは行きたい店リストの筆頭にずっとあったんですか、ぼくの回りでは意見が二分されていて、少々二の足を踏んでいました。神宮前の日本料理店というのも地理的に微妙だし。
ただ、さとなおさんの説明では「若さ」もキーワードのようで、
>落ち着き払った割烹が多い中、ボクはこの若さがとても気持ちよかったです。
に、とても共感しました。来月後半は極端にフレンチ・イタリアンには行きたくなくなるので、いい候補ができました。
さて、今年のイタリアン総括の続きです。同じ神宮前つながり、ということで「オフィチーナ・ディ・エンリコ」を紹介します。ここは、久々の高級イタリアンというか、アラン、ピーエルに続きミシェルまでも登場したフランス直輸入レストランに押され気味のイタリアンで、星持ちではないんですが、実績のあるイタリア人料理人エンリコ・デルフリンガーがグランシェフに起用された店。過去に英国王室、ホワイトハウス総料理長を務めたものの、自分の店を持たずに活動していたエンリコ氏ですが、日本で出資する人がおり、表参道キャットストリートのラルフ・ローレンの前にドカンとデビューしました。
厨房・サービスともオペレーションの機軸には、六本木の「ラ・ゴーラ」出身者が固めているようで、見知った顔もちらほら。帰りがけに「伊藤さん!」と声をかけていただいたんですが、その方も「フォリオリーナ・デッラ・ポルタ・フォルトゥーナ」の立ち上げ時にサービスを務めておられたという、豪華なスタッフ陣です。
店内は二つに分かれていて(正確には、ひとつ階上のラウンジを含め三種類)オープンキッチンの前はカジュアルなカフェ風、奥は、日本人では決してこういった色使いやデザインはしないだろう赤い壁が印象的なラウンジ風ダイニング。こちらの部屋もランチョンマットを使いテーブルクロスがかかっていないので「おやっ」と思うんですが、ガラステーブルの下に施された焼き物の模様が全てオリジナルかつテーブルごとに違うとのことで、それを見せる趣向のようです。
厨房を見てしまうと「なるほど」と納得。イギリス、アメリカと仕事をして来たエンリコ氏の原点は米英にあるようですね。料理人は全て野球帽をかぶっており、内装も含めどちらかというとロンドンやニューヨークにあるイタリア料理店という形容がピッタリきます。
料理は、さすがにナカナカ旨いです。当然モダンで軽いスタートなんですが、そのまま続くかと思いきや、皿が進むにしたがって塩も強く味も濃く量も多くなっていく、後半になればなるほどシンプルで骨格がハッキリしてくるので「ああ、イタリア料理を食ってるなー」感が、フツフツと充満してきます。ぼくはコースにアラカルトからパスタを追加して組み立て直してみましたけど、そういった要望にも柔軟に応えていただけるようです。
それと、もうひとつ面白かったのが化粧室。騙し絵の中に迷い込んだようなちょっとしたエンタメ性にあふれ、茶目っ気タップリです。
ここは行きたい店リストの筆頭にずっとあったんですか、ぼくの回りでは意見が二分されていて、少々二の足を踏んでいました。神宮前の日本料理店というのも地理的に微妙だし。
ただ、さとなおさんの説明では「若さ」もキーワードのようで、
>落ち着き払った割烹が多い中、ボクはこの若さがとても気持ちよかったです。
に、とても共感しました。来月後半は極端にフレンチ・イタリアンには行きたくなくなるので、いい候補ができました。
さて、今年のイタリアン総括の続きです。同じ神宮前つながり、ということで「オフィチーナ・ディ・エンリコ」を紹介します。ここは、久々の高級イタリアンというか、アラン、ピーエルに続きミシェルまでも登場したフランス直輸入レストランに押され気味のイタリアンで、星持ちではないんですが、実績のあるイタリア人料理人エンリコ・デルフリンガーがグランシェフに起用された店。過去に英国王室、ホワイトハウス総料理長を務めたものの、自分の店を持たずに活動していたエンリコ氏ですが、日本で出資する人がおり、表参道キャットストリートのラルフ・ローレンの前にドカンとデビューしました。
厨房・サービスともオペレーションの機軸には、六本木の「ラ・ゴーラ」出身者が固めているようで、見知った顔もちらほら。帰りがけに「伊藤さん!」と声をかけていただいたんですが、その方も「フォリオリーナ・デッラ・ポルタ・フォルトゥーナ」の立ち上げ時にサービスを務めておられたという、豪華なスタッフ陣です。
店内は二つに分かれていて(正確には、ひとつ階上のラウンジを含め三種類)オープンキッチンの前はカジュアルなカフェ風、奥は、日本人では決してこういった色使いやデザインはしないだろう赤い壁が印象的なラウンジ風ダイニング。こちらの部屋もランチョンマットを使いテーブルクロスがかかっていないので「おやっ」と思うんですが、ガラステーブルの下に施された焼き物の模様が全てオリジナルかつテーブルごとに違うとのことで、それを見せる趣向のようです。
厨房を見てしまうと「なるほど」と納得。イギリス、アメリカと仕事をして来たエンリコ氏の原点は米英にあるようですね。料理人は全て野球帽をかぶっており、内装も含めどちらかというとロンドンやニューヨークにあるイタリア料理店という形容がピッタリきます。
料理は、さすがにナカナカ旨いです。当然モダンで軽いスタートなんですが、そのまま続くかと思いきや、皿が進むにしたがって塩も強く味も濃く量も多くなっていく、後半になればなるほどシンプルで骨格がハッキリしてくるので「ああ、イタリア料理を食ってるなー」感が、フツフツと充満してきます。ぼくはコースにアラカルトからパスタを追加して組み立て直してみましたけど、そういった要望にも柔軟に応えていただけるようです。
それと、もうひとつ面白かったのが化粧室。騙し絵の中に迷い込んだようなちょっとしたエンタメ性にあふれ、茶目っ気タップリです。
posted by 伊藤章良 at 17:49| イタリアン
2006年11月18日
さとなお:樋口(神宮前)
>今や3回転ですか
いえ、3回転しそうな勢い、です(笑)。確実に2回転はしていますが、3回転はどうだか確認していません。
>それと、肉は焼き方によって極端に味が変わるというのが最近の持論。
>熟練した方に上手に焼いてもらえればすごくおいしいんだけど、
>七輪等で自分たちが勝手に焼く場合には、随分差が出るように思います。
同感です。
そういう意味では焼きの失敗が少ないガス火も捨てたもんではないと以前から思っています。素人であるボクたちにとってはガス火の方が上手に焼けると思う。ガス火の欠点もあるけど、相当慣れていないと炭火は難しいですからね。炭火をきちんと管理してくれる店も少ないし。
さて、間をあけてしまってスイマセン。
忘れないうちに札幌・長崎を書いておきたいけど、先週行った神宮前の割烹「樋口」がとてもよかったのでそこを書かせて頂きますね。
いやー、久しぶりにいい割烹に当たったなぁと喜びました。
割烹って好きなんだけど、上品すぎて印象に残らなかったり、妙にバブリーでくつろげなかったり、コストパフォーマンスが悪すぎたりして、良い店を見つけるのにわりと苦労する分野でもあるんですが、神宮前にあるこの割烹はボクはとても気に入りました。
まだ若いご主人は青山の「穂積」という店の出身だそうですが、マジメで気さくで実にいい感じ。誠意と一所懸命さが伝わってくるのだけど、それが押しつけがましくなくホンワカとやわらかーく伝わってくるのがいいです。笑顔もとてもいいので客も自然と「このお椀、おいしいです」とか伝えたくなる。まずこのご主人の人柄がこの店の魅力の第一ですね。彼の笑顔を見にもう一度行きたくなる感じ。
次にもちろん味。
1万円のコースをお願いしたのだけど、バランスがいいし、メリハリも効いています。ダシもよいし焼きも満足。
特に印象に残っているのは「雄のシシャモの腹に木の芽の酢みそ和えを挟んだヤツ」です。鵡川(むかわ)のシシャモを雄と雌並べて出してくれ、シシャモ独特の香りを活かしながらのその工夫は絶妙でした。他にも白子の茶碗蒸しとか、サワラの焼きとか、蕪と穴子の炊き合わせとか、キノコご飯とか、どれも印象深い一品でした。
ラストのデザートは、作りたて葛切り、きなこ杏仁豆腐、小豆アイス最中から選べて、ボクは小豆アイス最中を選んだのだけど、これもうまかったなぁ。鮮烈な一品。
奥様と若手が作り出す空気もいいですね。なんか「若い」。この若さが良い方に作用しています。落ち着き払った割烹が多い中、ボクはこの若さがとても気持ちよかったです。
敢えて言えば、カウンターから見える料理場が多少ごちゃついているのが残念かな。うーん、でも微妙な感じ。目に見えるところをもう少し整理してもらえるといいなぁと思いつつ、反面、この多少の生活感が逆にこの店の良さなのかも、とも思われます。キレイに整理しすぎてある割烹ってどこか冷たい印象があるけど、この店はそれがないからなぁ。
カウンターは6席。奥にテーブル席6席程度。小さい店ですが、この感じの良さをこれからもキープして楽しませて欲しいと思いました。季節ごとに通いたい店がまたひとつ出来た感じです。
あ、そうそう、お酒の品揃えにもうちょっとだけ意外性があるともっといいかも。
いえ、3回転しそうな勢い、です(笑)。確実に2回転はしていますが、3回転はどうだか確認していません。
>それと、肉は焼き方によって極端に味が変わるというのが最近の持論。
>熟練した方に上手に焼いてもらえればすごくおいしいんだけど、
>七輪等で自分たちが勝手に焼く場合には、随分差が出るように思います。
同感です。
そういう意味では焼きの失敗が少ないガス火も捨てたもんではないと以前から思っています。素人であるボクたちにとってはガス火の方が上手に焼けると思う。ガス火の欠点もあるけど、相当慣れていないと炭火は難しいですからね。炭火をきちんと管理してくれる店も少ないし。
さて、間をあけてしまってスイマセン。
忘れないうちに札幌・長崎を書いておきたいけど、先週行った神宮前の割烹「樋口」がとてもよかったのでそこを書かせて頂きますね。
いやー、久しぶりにいい割烹に当たったなぁと喜びました。
割烹って好きなんだけど、上品すぎて印象に残らなかったり、妙にバブリーでくつろげなかったり、コストパフォーマンスが悪すぎたりして、良い店を見つけるのにわりと苦労する分野でもあるんですが、神宮前にあるこの割烹はボクはとても気に入りました。
まだ若いご主人は青山の「穂積」という店の出身だそうですが、マジメで気さくで実にいい感じ。誠意と一所懸命さが伝わってくるのだけど、それが押しつけがましくなくホンワカとやわらかーく伝わってくるのがいいです。笑顔もとてもいいので客も自然と「このお椀、おいしいです」とか伝えたくなる。まずこのご主人の人柄がこの店の魅力の第一ですね。彼の笑顔を見にもう一度行きたくなる感じ。
次にもちろん味。
1万円のコースをお願いしたのだけど、バランスがいいし、メリハリも効いています。ダシもよいし焼きも満足。
特に印象に残っているのは「雄のシシャモの腹に木の芽の酢みそ和えを挟んだヤツ」です。鵡川(むかわ)のシシャモを雄と雌並べて出してくれ、シシャモ独特の香りを活かしながらのその工夫は絶妙でした。他にも白子の茶碗蒸しとか、サワラの焼きとか、蕪と穴子の炊き合わせとか、キノコご飯とか、どれも印象深い一品でした。
ラストのデザートは、作りたて葛切り、きなこ杏仁豆腐、小豆アイス最中から選べて、ボクは小豆アイス最中を選んだのだけど、これもうまかったなぁ。鮮烈な一品。
奥様と若手が作り出す空気もいいですね。なんか「若い」。この若さが良い方に作用しています。落ち着き払った割烹が多い中、ボクはこの若さがとても気持ちよかったです。
敢えて言えば、カウンターから見える料理場が多少ごちゃついているのが残念かな。うーん、でも微妙な感じ。目に見えるところをもう少し整理してもらえるといいなぁと思いつつ、反面、この多少の生活感が逆にこの店の良さなのかも、とも思われます。キレイに整理しすぎてある割烹ってどこか冷たい印象があるけど、この店はそれがないからなぁ。
カウンターは6席。奥にテーブル席6席程度。小さい店ですが、この感じの良さをこれからもキープして楽しませて欲しいと思いました。季節ごとに通いたい店がまたひとつ出来た感じです。
あ、そうそう、お酒の品揃えにもうちょっとだけ意外性があるともっといいかも。
posted by さとなお at 12:10| 和食(小料理・割烹・郷土料理)
2006年11月13日
いとう:ことぶき(広尾)
「金竜山」ですか・・・。ぼくも最後に行ったのが90年代の後半ぐらいだなあ。確かに当時からすでに混んでいた印象はありますけど、今や3回転ですか。それだけ、上質の肉を大量に仕入れることができるようになった、訳ですね。
>サシ系柔らか系がいまいちなのは伊藤さんもだった記憶がありますが、どうでしたっけ?
いやー、その通りです。ちょこっと一口ぐらいつまむにはおいしくていいんだけど、ナイフでガシガシ切ってそこそこの量を食べるとするなら、塩→ポン酢→ステーキソースとか、三種類ぐらいタレを替えないとしんどいですね。もともと牛肉にあまり関心がないというか、あそこまで高いお金を払う気がしないというか。「かわむら」にも「ドン・ナチュール」にも行ったことがないし(笑)。「アウトバック・ステーキハウス」で十分です。
それと、肉は焼き方によって極端に味が変わるというのが最近の持論。熟練した方に上手に焼いてもらえればすごくおいしいんだけど、七輪等で自分たちが勝手に焼く場合には、随分差が出るように思います。
さて、今年印象的だったイタリアンを紹介して行きます、といいつつ、ちょっと焼肉につられて脱線。本日は焼鳥の「ことぶき」です。
東京メトロ広尾駅からすぐ。広尾商店街なるメジャーな場所にあって、いつも店の外まで賑わっている、ざっくばらんな広尾っぽくない店なんですが、客の半分は外国人で、スタッフもみなさんバタくさい顔をしているところが、広尾らしくて痛快です(まあ、日本人が対象なら焼鳥店に「ことぶき」という名前は付けないでしょうし)。
したがって店内は、よく言えばLAかニューヨークの居酒屋のような雰囲気もあり、妙に落ち着く(理由はよくわからんですが)のですね。
でも料理といえば、ポテトサラダ、キャベツ、レバカツ、ガツポン酢・・・。そして、砂肝、皮、はつ、タンといった、鶏と四足の焼き物が半々ぐらい。十条や北千住がデフォルトな感じのラインナップで、それぞれなかなかイケます。
急に温度が下がって、隙間風ビュービューの店内でしたが、長居してしまいました。
>サシ系柔らか系がいまいちなのは伊藤さんもだった記憶がありますが、どうでしたっけ?
いやー、その通りです。ちょこっと一口ぐらいつまむにはおいしくていいんだけど、ナイフでガシガシ切ってそこそこの量を食べるとするなら、塩→ポン酢→ステーキソースとか、三種類ぐらいタレを替えないとしんどいですね。もともと牛肉にあまり関心がないというか、あそこまで高いお金を払う気がしないというか。「かわむら」にも「ドン・ナチュール」にも行ったことがないし(笑)。「アウトバック・ステーキハウス」で十分です。
それと、肉は焼き方によって極端に味が変わるというのが最近の持論。熟練した方に上手に焼いてもらえればすごくおいしいんだけど、七輪等で自分たちが勝手に焼く場合には、随分差が出るように思います。
さて、今年印象的だったイタリアンを紹介して行きます、といいつつ、ちょっと焼肉につられて脱線。本日は焼鳥の「ことぶき」です。
東京メトロ広尾駅からすぐ。広尾商店街なるメジャーな場所にあって、いつも店の外まで賑わっている、ざっくばらんな広尾っぽくない店なんですが、客の半分は外国人で、スタッフもみなさんバタくさい顔をしているところが、広尾らしくて痛快です(まあ、日本人が対象なら焼鳥店に「ことぶき」という名前は付けないでしょうし)。
したがって店内は、よく言えばLAかニューヨークの居酒屋のような雰囲気もあり、妙に落ち着く(理由はよくわからんですが)のですね。
でも料理といえば、ポテトサラダ、キャベツ、レバカツ、ガツポン酢・・・。そして、砂肝、皮、はつ、タンといった、鶏と四足の焼き物が半々ぐらい。十条や北千住がデフォルトな感じのラインナップで、それぞれなかなかイケます。
急に温度が下がって、隙間風ビュービューの店内でしたが、長居してしまいました。
posted by 伊藤章良 at 16:13| とり料理
2006年11月12日
さとなお:金竜山(白金)
>ワインもコップで提供するようなカジュアルさですが、
あ、そういう店、意外と好きですよ。
コップワインにはタンニンが強いのが似合いますね。
さてと、久しぶりに東京の店を書こうかな。焼肉の「金竜山」に10年以上ぶりに行ってきたです。
以前はそんなめちゃめちゃに混んでなかった記憶があるのですが、いまでは2〜3回転しそうな勢いですね。予約がほとんど取れないらしく、友人に「プラチナ・チケットだねぇ」と言われました。取ってくださった方に感謝です。
10年以上前の印象は「とろとろとろけて気持ちいいけど、ちょっと頼りない感じ」という漠然としたもの。おいしいけど意外と再訪意欲がわかない店でした。
今回は「頼りなさ」は感じなかったです。実にうまい。でも再訪するかどうかはわりと微妙。
いや、多分に個人的好みの問題ですね。
もともとサシが多めに入った肉を好まず、力強いレッドミートが好きなので。
というか「鮨のトロに似た勝負の仕方」がボクはあまり好きではないのかもしれません。特上ロースや中カルビ、上タン塩などが口の中でとろける絶妙さは抜群なのだけど(特に中カルビは完璧)、これにもうひとつ「肉特有の荒ぶる魂」みたいのが加わればなぁ…とか食べながら思っていました。
でも脂のあっさり加減はさすがなものでした。いい肉使っているなぁ。高いという人も多いらしいですが、こういう肉質なら適価だと思いました。ビールを自分で出してきたりするのは別に気にならない、というか好きなタイプ。サービスが多少ぶっきらぼうだったりすると言う人もいますが、ボクは感じなかったです。
この店は「薄切りの大判」で、肉の「柔らかくとろける快感」を追求しているので、この店にボクの好みを望むのは傲慢ですね。この店はこの店で完璧に完成されていてとても良い店でした。ただ、ボクが好きな方向性がまたまた強く(狭く:笑)定まってきた気がする、というだけ。
サシ系柔らか系がいまいちなのは伊藤さんもだった記憶がありますが、どうでしたっけ?
あ、そういう店、意外と好きですよ。
コップワインにはタンニンが強いのが似合いますね。
さてと、久しぶりに東京の店を書こうかな。焼肉の「金竜山」に10年以上ぶりに行ってきたです。
以前はそんなめちゃめちゃに混んでなかった記憶があるのですが、いまでは2〜3回転しそうな勢いですね。予約がほとんど取れないらしく、友人に「プラチナ・チケットだねぇ」と言われました。取ってくださった方に感謝です。
10年以上前の印象は「とろとろとろけて気持ちいいけど、ちょっと頼りない感じ」という漠然としたもの。おいしいけど意外と再訪意欲がわかない店でした。
今回は「頼りなさ」は感じなかったです。実にうまい。でも再訪するかどうかはわりと微妙。
いや、多分に個人的好みの問題ですね。
もともとサシが多めに入った肉を好まず、力強いレッドミートが好きなので。
というか「鮨のトロに似た勝負の仕方」がボクはあまり好きではないのかもしれません。特上ロースや中カルビ、上タン塩などが口の中でとろける絶妙さは抜群なのだけど(特に中カルビは完璧)、これにもうひとつ「肉特有の荒ぶる魂」みたいのが加わればなぁ…とか食べながら思っていました。
でも脂のあっさり加減はさすがなものでした。いい肉使っているなぁ。高いという人も多いらしいですが、こういう肉質なら適価だと思いました。ビールを自分で出してきたりするのは別に気にならない、というか好きなタイプ。サービスが多少ぶっきらぼうだったりすると言う人もいますが、ボクは感じなかったです。
この店は「薄切りの大判」で、肉の「柔らかくとろける快感」を追求しているので、この店にボクの好みを望むのは傲慢ですね。この店はこの店で完璧に完成されていてとても良い店でした。ただ、ボクが好きな方向性がまたまた強く(狭く:笑)定まってきた気がする、というだけ。
サシ系柔らか系がいまいちなのは伊藤さんもだった記憶がありますが、どうでしたっけ?
posted by さとなお at 19:13| 焼肉・韓国料理
2006年11月09日
いとう:カ・ノーリ(恵比寿)
>その名も「HOKKAIDOミルク村」。
それこそ、市販のアイスクリームのような名前ですね。
カロリー高そう・・・。
>実はこの店、銀座にもあります。たしか「煙事」があるビルの地下(中央区銀座7-5-19)。銀座に進出するだけあってなかなかの人気店だし、実にユニークなんです(札幌では人気店だけど銀座ではまだそれほどではないかも)。
「煙事」は知ってます。あの地下ですか。それにしても「煙事」とのコントラストもすごいなあ(笑)。ぜひぼくも、銀座店には「女性」と足を運んでみます。
なんだか最近遅れ気味ですみません。
イタリアン第二弾というか、今回は、今年オープンの中でもエポック的な意味合いはあまりありませんが、肩肘張らないカジュアルな良店「カ・ノーリ」です。
「カ・ノーリ」は、アスクユーの東京レスドランガイドでサクラレビューに満ち満ちていたので、ちょっとなーと敬遠気味だったんです。でも少し前に訪れ、料理は本格的だし雰囲気もとても気に入ったので紹介します。
この場所は確か、隣りのスペイン料理店のスペースだったのですが、いつの間にかスペイン料理店が半分になっていて、もう半分に小さなイタリアンが登場。
店の前に掲げられた黒板のメニューは「バッカラとほうれん草の煮込み」みたいなホッとする前菜や、肉肉肉の炭火焼が数々。食指が動く料理がたくさん並んでいて、入店前から気持ちも高まります。
「カ・ノーリ」も最近のハヤリ、といいますか(別に流行ではないと思うんですが)、男性二人で回しておられる様子。でも、料理のタイミングは的確で焼物の火の通り具合も抜群。小さなダイニングスペースですが、効率的に使っていて狭さは感じませんでした。
ワインもコップで提供するようなカジュアルさですが、それがまた「カ・ノーリ」には似合っていて(値段も安いし)、お酒もけっこう進みます。
ところで、ぼくが行った日が特別だけだったかもしれないんだけど、客層がとても不思議でした。カウンターに陣取った常連風のカップル、「さとなおのおいしい店リスト」は全てチェックしてます、みたいな、話題のほとんどがレストランという女性二人組、ジュースとパスタのみの高校生ぐらいの男の子二人、やたらタバコを吸いつづけるバンクっぽい男女。まあ、母と二人で行ったぼくたちも、他からは相当不思議に見えていたかもしれませんが。
それこそ、市販のアイスクリームのような名前ですね。
カロリー高そう・・・。
>実はこの店、銀座にもあります。たしか「煙事」があるビルの地下(中央区銀座7-5-19)。銀座に進出するだけあってなかなかの人気店だし、実にユニークなんです(札幌では人気店だけど銀座ではまだそれほどではないかも)。
「煙事」は知ってます。あの地下ですか。それにしても「煙事」とのコントラストもすごいなあ(笑)。ぜひぼくも、銀座店には「女性」と足を運んでみます。
なんだか最近遅れ気味ですみません。
イタリアン第二弾というか、今回は、今年オープンの中でもエポック的な意味合いはあまりありませんが、肩肘張らないカジュアルな良店「カ・ノーリ」です。
「カ・ノーリ」は、アスクユーの東京レスドランガイドでサクラレビューに満ち満ちていたので、ちょっとなーと敬遠気味だったんです。でも少し前に訪れ、料理は本格的だし雰囲気もとても気に入ったので紹介します。
この場所は確か、隣りのスペイン料理店のスペースだったのですが、いつの間にかスペイン料理店が半分になっていて、もう半分に小さなイタリアンが登場。
店の前に掲げられた黒板のメニューは「バッカラとほうれん草の煮込み」みたいなホッとする前菜や、肉肉肉の炭火焼が数々。食指が動く料理がたくさん並んでいて、入店前から気持ちも高まります。
「カ・ノーリ」も最近のハヤリ、といいますか(別に流行ではないと思うんですが)、男性二人で回しておられる様子。でも、料理のタイミングは的確で焼物の火の通り具合も抜群。小さなダイニングスペースですが、効率的に使っていて狭さは感じませんでした。
ワインもコップで提供するようなカジュアルさですが、それがまた「カ・ノーリ」には似合っていて(値段も安いし)、お酒もけっこう進みます。
ところで、ぼくが行った日が特別だけだったかもしれないんだけど、客層がとても不思議でした。カウンターに陣取った常連風のカップル、「さとなおのおいしい店リスト」は全てチェックしてます、みたいな、話題のほとんどがレストランという女性二人組、ジュースとパスタのみの高校生ぐらいの男の子二人、やたらタバコを吸いつづけるバンクっぽい男女。まあ、母と二人で行ったぼくたちも、他からは相当不思議に見えていたかもしれませんが。
posted by 伊藤章良 at 23:47| イタリアン
2006年11月05日
さとなお:HOKKAIDOミルク村(札幌・銀座)
ミキータ、ボクも以前ちらっとだけ行ったことがあります。
でもそんなに印象に残ってないんですよねー…。
ええと、じゃ今回はまた北に上がって札幌・すすきののユニークなバーをご紹介します。
その名も「HOKKAIDOミルク村」。
実はこの店、銀座にもあります。たしか「煙事」があるビルの地下(中央区銀座7-5-19)。銀座に進出するだけあってなかなかの人気店だし、実にユニークなんです(札幌では人気店だけど銀座ではまだそれほどではないかも)。
セットで頼むのですが、いくつかあって、ボクが頼んだのは「アイスクリームとリキュール3種とコーヒー」のセット(1260円)。そう、ここ、バーなのですが、なんと、アイスクリーム(というかソフトクリームタイプ)にリキュールを合わせて「食べる」バーなんですね。
段取りとしては、北海道のミルクを使った濃厚なソフトクリーム(コアントローと生クリーム入り)が出てくるのでそれを小さなティースプーンですくい、カップのふちにスプーンを載せて安定させ、そこに小さなグラスに入れられて出てくるお酒を少々垂らして飲む(食べる)わけです。
甘いアイスに濃厚なリキュールが合うは想像できると思いますが、それをいろんな種類頼めるのが抜群に楽しいっす。このマリアージュはどうだ、アレと合わせる方が好き、とか言い合っているうちにどんどん時間が経ちます。
お酒もいろんな種類を用意してあります。
グラッパやらウィスキーやらどんぐりリキュールやらマールやらブランデーやら約100種類はあるでしょうか。いろんなものをオーダーしてちょこっと垂らすのが面白くて楽しいですね。ついついいろいろ取って試したくなる。だから少量ずつとはいえ、わりと酔うかも(笑)。
試した中ではどんぐりリキュールとマール、テキーラあたりがアイスと合っておいしかった記憶があるけど、定かじゃないです。酔ってたし。
お酒は好きだけど甘いものはもっと好き、って人には最適ですね。
女性の団体さんで行くと特に楽しいかも。銀座店、近々行って見ようっと。でも伊藤さんとふたりで行くのは……やめときましょう(笑)
でもそんなに印象に残ってないんですよねー…。
ええと、じゃ今回はまた北に上がって札幌・すすきののユニークなバーをご紹介します。
その名も「HOKKAIDOミルク村」。
実はこの店、銀座にもあります。たしか「煙事」があるビルの地下(中央区銀座7-5-19)。銀座に進出するだけあってなかなかの人気店だし、実にユニークなんです(札幌では人気店だけど銀座ではまだそれほどではないかも)。
セットで頼むのですが、いくつかあって、ボクが頼んだのは「アイスクリームとリキュール3種とコーヒー」のセット(1260円)。そう、ここ、バーなのですが、なんと、アイスクリーム(というかソフトクリームタイプ)にリキュールを合わせて「食べる」バーなんですね。
段取りとしては、北海道のミルクを使った濃厚なソフトクリーム(コアントローと生クリーム入り)が出てくるのでそれを小さなティースプーンですくい、カップのふちにスプーンを載せて安定させ、そこに小さなグラスに入れられて出てくるお酒を少々垂らして飲む(食べる)わけです。
甘いアイスに濃厚なリキュールが合うは想像できると思いますが、それをいろんな種類頼めるのが抜群に楽しいっす。このマリアージュはどうだ、アレと合わせる方が好き、とか言い合っているうちにどんどん時間が経ちます。
お酒もいろんな種類を用意してあります。
グラッパやらウィスキーやらどんぐりリキュールやらマールやらブランデーやら約100種類はあるでしょうか。いろんなものをオーダーしてちょこっと垂らすのが面白くて楽しいですね。ついついいろいろ取って試したくなる。だから少量ずつとはいえ、わりと酔うかも(笑)。
試した中ではどんぐりリキュールとマール、テキーラあたりがアイスと合っておいしかった記憶があるけど、定かじゃないです。酔ってたし。
お酒は好きだけど甘いものはもっと好き、って人には最適ですね。
女性の団体さんで行くと特に楽しいかも。銀座店、近々行って見ようっと。でも伊藤さんとふたりで行くのは……やめときましょう(笑)
posted by さとなお at 19:42| バーなど
2006年11月04日
いとう:ミキータ代官山
>おっと、伊藤さんの「今年のイタリアン」総括、楽しみですね。
さとなおさんが、札幌に続き長崎と食べまくっておられるので、それにつられてタイソウなことを書いてしまいました(大汗)。
ただ、先月末にオープンした「トンマズィーノ」の新店も合わせると、今年はシチリア料理という四国より一回り大きなだけの島の専門料理店が4軒もスタートしているんですね。
そして、フレンチのアランやピエールにも匹敵する「オフィチーナ・ディ・エンリコ」や、北イタリア料理ファンの待望久しかった西口シェフの店。2軒目や心機一転組としては「ヴィノリオ」「恵比寿ダルマット」「タツヤカワゴエ」「グッドドールクラッティーニ丸の内」なんかもあって、かなりの充実度でしょ。
で、今回はその2軒目。南青山の「トラットリア・ミキータ」がとても好調ながら、わりと時間がたっての満を辞しての2軒目「ミキータ代官山」です。こちらのシェフは、「バスタパスタ」出身のいわゆる山田シェフ門下。植竹さんや濱崎さんと同様のトウキョウイタリアンにカテゴライズされるかと思います。
「トラットリア・ミキータ」を訪問したのは随分前なんですが、狭いけどにぎやかで明るくて、トウキョウイタリアンというよりは、もっとざっくばらんな楽しい印象を持っていました。
代官山に大人の店を作りました、とのコンセプトを聞いていたので、その延長線上で落着いた感じだと、カナリいいと想像をめぐらせて訪問したのですが・・・。
端的に言うと、料理は凡庸、客層は最悪、スタッフは都内屈指のホスピタリティと、なんとも形容しがたい店でありました。
確かに、エントランスから階下に向かう期待感はとても大きく、まずはカウンターと厨房が目に飛び込み、奥に向かってずっと落着いた感じのダイニングスペースがまたいい。でもねえ。キャアキャアという女性の金切り声、ひっきりなしの携帯電話の呼び出し音やその会話、Tシャツに汚い運動靴の(おそらく本人はオシャレだと思っているであろう)兄ちゃん・・・。まあ、代官山のイタメシ屋って、結局はこんな感じなんだろうなあと嘆息する状況でした。
料理も、決められたコースのみ。品数はソコソコあるんですが、どれも少量で味に対する驚きや感激も少ない。過日の料理は、冷温パスタ2種もメインの魚もすべてトマトソースでした。女性がターゲットだといっても(それほど凝ったドルチェが出るわけでもないし)、もう少し緩急をつけて、イタリアンらしい着地が欲しかったです。
ただ、そんな状況でもなお、ぜひとも再訪したいと真面目に思わせるぐらいの、素晴らしすぎるサービススタッフが2名在籍しておられます。予約の電話応対から、電話でのお店の場所の説明から、まず完璧。そして、店内での、いかにお客様を楽しませるかという心意気には心底参りました。お二人とも「ミキータ代官山」新規オープンでの参加とのこと。イタリア料理を日本的に昇華させた北見シェフの料理のファンだから、との理由。お一人は本場ナポリの(けっこう怖いエリアで)サービス経験あり。
彼らと話をしていて、楽しくてしょうがなかったんですけど、あの客層では彼らのキャラは生きないかなあ・・・と、逆に残念でしかたありません。
さとなおさんが、札幌に続き長崎と食べまくっておられるので、それにつられてタイソウなことを書いてしまいました(大汗)。
ただ、先月末にオープンした「トンマズィーノ」の新店も合わせると、今年はシチリア料理という四国より一回り大きなだけの島の専門料理店が4軒もスタートしているんですね。
そして、フレンチのアランやピエールにも匹敵する「オフィチーナ・ディ・エンリコ」や、北イタリア料理ファンの待望久しかった西口シェフの店。2軒目や心機一転組としては「ヴィノリオ」「恵比寿ダルマット」「タツヤカワゴエ」「グッドドールクラッティーニ丸の内」なんかもあって、かなりの充実度でしょ。
で、今回はその2軒目。南青山の「トラットリア・ミキータ」がとても好調ながら、わりと時間がたっての満を辞しての2軒目「ミキータ代官山」です。こちらのシェフは、「バスタパスタ」出身のいわゆる山田シェフ門下。植竹さんや濱崎さんと同様のトウキョウイタリアンにカテゴライズされるかと思います。
「トラットリア・ミキータ」を訪問したのは随分前なんですが、狭いけどにぎやかで明るくて、トウキョウイタリアンというよりは、もっとざっくばらんな楽しい印象を持っていました。
代官山に大人の店を作りました、とのコンセプトを聞いていたので、その延長線上で落着いた感じだと、カナリいいと想像をめぐらせて訪問したのですが・・・。
端的に言うと、料理は凡庸、客層は最悪、スタッフは都内屈指のホスピタリティと、なんとも形容しがたい店でありました。
確かに、エントランスから階下に向かう期待感はとても大きく、まずはカウンターと厨房が目に飛び込み、奥に向かってずっと落着いた感じのダイニングスペースがまたいい。でもねえ。キャアキャアという女性の金切り声、ひっきりなしの携帯電話の呼び出し音やその会話、Tシャツに汚い運動靴の(おそらく本人はオシャレだと思っているであろう)兄ちゃん・・・。まあ、代官山のイタメシ屋って、結局はこんな感じなんだろうなあと嘆息する状況でした。
料理も、決められたコースのみ。品数はソコソコあるんですが、どれも少量で味に対する驚きや感激も少ない。過日の料理は、冷温パスタ2種もメインの魚もすべてトマトソースでした。女性がターゲットだといっても(それほど凝ったドルチェが出るわけでもないし)、もう少し緩急をつけて、イタリアンらしい着地が欲しかったです。
ただ、そんな状況でもなお、ぜひとも再訪したいと真面目に思わせるぐらいの、素晴らしすぎるサービススタッフが2名在籍しておられます。予約の電話応対から、電話でのお店の場所の説明から、まず完璧。そして、店内での、いかにお客様を楽しませるかという心意気には心底参りました。お二人とも「ミキータ代官山」新規オープンでの参加とのこと。イタリア料理を日本的に昇華させた北見シェフの料理のファンだから、との理由。お一人は本場ナポリの(けっこう怖いエリアで)サービス経験あり。
彼らと話をしていて、楽しくてしょうがなかったんですけど、あの客層では彼らのキャラは生きないかなあ・・・と、逆に残念でしかたありません。
posted by 伊藤章良 at 23:55| イタリアン
2006年11月02日
さとなお:二見(長崎)
おっと、伊藤さんの「今年のイタリアン」総括、楽しみですね。
伊藤さんファンの「さとなおはさっさっと書いて早く伊藤さんに席を譲れ」という声が聞こえるようです(笑)
ちゅうことで、ボクはサササと。
というか、札幌の総括もしてないし、長崎の総括もしたいし、迷うなぁ…。
ええと、とりあえず今日は「二見」という長崎の料亭を。
長崎というより茂木ですね。長崎市内からタクシーで15分、2000円くらいで着く茂木という町にあります。
半島の裏側で天草灘に面しており風光明媚。素晴らしい立地。そこにある、初めてならおっと驚き身構えるような立派な料亭です。
部屋はすべて海に面しています。そういう意味では夕暮れ前に訪れて部屋からの景色を楽しんだ方がいいですね。夜になると窓外は真っ暗になっちゃうので、17時くらいについて窓外見ながらゆっくり食事するのがいいかもです。
ボクは15年ぶりくらいの再訪でした。
昔と変わらず清潔で気持ちいい店でした。創業1933年なのに全然古びた感じがしないんですね。部屋は広く、掃除や手入れが行き届いていて気持ちがいいです。
コースは7000円から。
この立地と内容を考えるととてもリーズナブルです。
「うちは天然ものしか使いません」との言葉通り、長崎の地の天然物の魚がコレデモカというくらい出てきます。海から新鮮な水を引いた50mくらいある生け簀を持っていて(言えば見学させてくれる)、近海で捕った巨大な鯛とかがいっぱい泳いでいるんですね。生け簀の魚は活け締めより劣るしエサの関係でまずくなっていることもあるとはいえ、このシチュエーションと新鮮さはやはり楽しいです。
というか、ある種「新鮮すぎる天然の魚を海に面した立派な料亭で思う存分!」という「記号」が楽しめる、と考えて、心を開いて楽しんじゃう店だと思います。
ザッコエビの踊り食い(女性にはちょっと残酷かも)から始まって、ピクピク動いている伊勢エビ・鯛・水イカの姿造り、鯛の浜焼き(焼いた鯛を立てて泳がせ、イモや卵やサザエで岩を模し、ピーナッツで波を模してます)、鯛のアラ煮、巨でかいエビ天、ニンニク唐揚げ、野菜天、刺身で使った伊勢エビの頭を使った味噌汁、ご飯、巨大な栗の渋皮煮、で、7000円。
8000円のコースだとアワビが足され、10000円のコースだとそれにクルマエビが足されるらしい。
でもまぁ7000円ので充分かな。お造りの時点でわりと「TOO MUCHかなぁ」と思わされたけど、その後の料理群がなかなかで、どんどん食欲がアップしていった感じでした。
長崎市内の料亭や割烹、居酒屋で新鮮な魚介を食べるより(長崎は本当に魚がうまい街なので、どの店に行ってもそれなりに新鮮でおいしい魚が食べられます)、いっそのことココまで足を延ばして非日常感に浸った方が強く思い出に残るですね。立派な料亭なのに気安い雰囲気なのでカジュアルな格好でも大丈夫。若者同士でも問題ないです(雰囲気から言うと4人以上の団体の方が楽しそうではあるけど)。
大小さまざまな座敷が17室あり、ハイシーズンでなければ予約もそれなりの取れそうです。
ちなみにその昔、岸恵子が全館借り切ってデートしたという伝説が残る店でもあります。長崎に行ったおりには一回は行くといいかなとオススメしておきます。
伊藤さんファンの「さとなおはさっさっと書いて早く伊藤さんに席を譲れ」という声が聞こえるようです(笑)
ちゅうことで、ボクはサササと。
というか、札幌の総括もしてないし、長崎の総括もしたいし、迷うなぁ…。
ええと、とりあえず今日は「二見」という長崎の料亭を。
長崎というより茂木ですね。長崎市内からタクシーで15分、2000円くらいで着く茂木という町にあります。
半島の裏側で天草灘に面しており風光明媚。素晴らしい立地。そこにある、初めてならおっと驚き身構えるような立派な料亭です。
部屋はすべて海に面しています。そういう意味では夕暮れ前に訪れて部屋からの景色を楽しんだ方がいいですね。夜になると窓外は真っ暗になっちゃうので、17時くらいについて窓外見ながらゆっくり食事するのがいいかもです。
ボクは15年ぶりくらいの再訪でした。
昔と変わらず清潔で気持ちいい店でした。創業1933年なのに全然古びた感じがしないんですね。部屋は広く、掃除や手入れが行き届いていて気持ちがいいです。
コースは7000円から。
この立地と内容を考えるととてもリーズナブルです。
「うちは天然ものしか使いません」との言葉通り、長崎の地の天然物の魚がコレデモカというくらい出てきます。海から新鮮な水を引いた50mくらいある生け簀を持っていて(言えば見学させてくれる)、近海で捕った巨大な鯛とかがいっぱい泳いでいるんですね。生け簀の魚は活け締めより劣るしエサの関係でまずくなっていることもあるとはいえ、このシチュエーションと新鮮さはやはり楽しいです。
というか、ある種「新鮮すぎる天然の魚を海に面した立派な料亭で思う存分!」という「記号」が楽しめる、と考えて、心を開いて楽しんじゃう店だと思います。
ザッコエビの踊り食い(女性にはちょっと残酷かも)から始まって、ピクピク動いている伊勢エビ・鯛・水イカの姿造り、鯛の浜焼き(焼いた鯛を立てて泳がせ、イモや卵やサザエで岩を模し、ピーナッツで波を模してます)、鯛のアラ煮、巨でかいエビ天、ニンニク唐揚げ、野菜天、刺身で使った伊勢エビの頭を使った味噌汁、ご飯、巨大な栗の渋皮煮、で、7000円。
8000円のコースだとアワビが足され、10000円のコースだとそれにクルマエビが足されるらしい。
でもまぁ7000円ので充分かな。お造りの時点でわりと「TOO MUCHかなぁ」と思わされたけど、その後の料理群がなかなかで、どんどん食欲がアップしていった感じでした。
長崎市内の料亭や割烹、居酒屋で新鮮な魚介を食べるより(長崎は本当に魚がうまい街なので、どの店に行ってもそれなりに新鮮でおいしい魚が食べられます)、いっそのことココまで足を延ばして非日常感に浸った方が強く思い出に残るですね。立派な料亭なのに気安い雰囲気なのでカジュアルな格好でも大丈夫。若者同士でも問題ないです(雰囲気から言うと4人以上の団体の方が楽しそうではあるけど)。
大小さまざまな座敷が17室あり、ハイシーズンでなければ予約もそれなりの取れそうです。
ちなみにその昔、岸恵子が全館借り切ってデートしたという伝説が残る店でもあります。長崎に行ったおりには一回は行くといいかなとオススメしておきます。
posted by さとなお at 12:27| 和食(小料理・割烹・郷土料理)
2006年11月01日
いとう:今年のイタリアン
長崎出張お疲れ様でした。随分収穫があったようで、うらやましい限りです。
随分間が開いてしまってすみません。今モーレツにいろいろな原稿の締切に追われていて、やってもやっても終わらない感じ。締切のゆるいものについては(笑)どうしても後回しになってしまいました。
11月ですね。今年も後2ヶ月。まだまだ外は暖かな日差しなのであまり実感がないんですが、すでに晩秋。そろそろ2006年を考える時期に来ました。
なーんて、そんなタイソウなことでもないんですが、最近ポツポツと今年一年の食を振り返ると、どうでしょうか・・・、との質問をよく受けます。
今年、を総括すると、ぼくはイタリアンかなあ、と思っています。カジュアルなものから最高級まで、イタリアの北から南まで、トウキョウ的から本国そのまままで。様々な新規オープンや二軒目の出店があったし、料理人の層の厚さや経歴もさらに充実してきました。
昨年からのパリの三ツ星東京支店ラッシュで、アランやピエールの威光も続いているし、来年以降でパリ以外のポールやマークの店もできるようですが、日本人が作るイタリア料理のレベルは本当に高くなってきたなあと個人的には感動しています。
そんなわけで、今年行ったイタリアンでまだ紹介していない店をを何回かに分けて書きたいと考えています。
あ、でも、今日はここまでにさせてください。
中途半端ですみません。
随分間が開いてしまってすみません。今モーレツにいろいろな原稿の締切に追われていて、やってもやっても終わらない感じ。締切のゆるいものについては(笑)どうしても後回しになってしまいました。
11月ですね。今年も後2ヶ月。まだまだ外は暖かな日差しなのであまり実感がないんですが、すでに晩秋。そろそろ2006年を考える時期に来ました。
なーんて、そんなタイソウなことでもないんですが、最近ポツポツと今年一年の食を振り返ると、どうでしょうか・・・、との質問をよく受けます。
今年、を総括すると、ぼくはイタリアンかなあ、と思っています。カジュアルなものから最高級まで、イタリアの北から南まで、トウキョウ的から本国そのまままで。様々な新規オープンや二軒目の出店があったし、料理人の層の厚さや経歴もさらに充実してきました。
昨年からのパリの三ツ星東京支店ラッシュで、アランやピエールの威光も続いているし、来年以降でパリ以外のポールやマークの店もできるようですが、日本人が作るイタリア料理のレベルは本当に高くなってきたなあと個人的には感動しています。
そんなわけで、今年行ったイタリアンでまだ紹介していない店をを何回かに分けて書きたいと考えています。
あ、でも、今日はここまでにさせてください。
中途半端ですみません。
posted by 伊藤章良 at 12:02| 雑談