2006年10月26日

さとなお:炭火焼 八仙(札幌)

へぇ、良さそうですね。名前的に神戸牛なのでしょうか。

じゃあ今日は肉つながりで、札幌の「炭火焼 八仙」をご紹介。

ボクはジンギスカンに明るくなく、北海道の郷土料理としてしか認識してなかったのですが、いろいろ聞くと、あれって戦争と深く関わっているんですね。
もうご存知だとは思いますが…。厳寒地用の軍服の素材として羊毛を活用すべく始まった「綿羊百万頭計画」で、一気に種羊場が出来たのがキッカケだったようです。羊毛を取るために飼育した結果発生する羊の肉を、なんとか食料として活用しようとして、中国の羊料理をもとに日本人に合う料理方法が考えられ、ジンギスカンと名付けられたとか。羊毛を取るのが目的だから、もともとはラムではなくマトンを使っていたのでしょう。

いまでは北海道の郷土料理になってますが、それは種羊場があったからだそうです。
同じように種羊場があった長野にもジンギスカンは(違う味付けで)残っているとか。
でも、日本で初めてジンギスカン専門店が出来たのはどちらでもなく東京の高円寺だったそうです。「成吉思荘」。いまではもうないようですが。

さて、この「炭火焼 八仙」ですが、塩ジンギスカンの店です。
サフォーク種の肩ロースをタレではなく塩で味付けしてあるだけ。わりと厚切りしてあるそれをジンギスカン鍋ではなく炭火の網で焼くわけです。まぁなんつうか、タレにも漬け込まず、ジンギスカン鍋も使わないので、これってジンギスカンと呼んでいいのか?って感じではありますが。

でも、タレを使わないだけあって、羊の香りがとてもよく鼻に届きとてもうまいっす。
ジンギスカンはタレがどうもくどいと思っていたんですが、塩だと羊の味そのものが味わえてとても良いですね。羊好きなら普通のジンギスカンより満足すると思います。
羊だけでなく牛もいろいろあるんですが、それらも基本的に塩で焼く。野菜も魚介も塩で焼く。シンプルでとてもうまいです。

あと、焼酎の品揃えがよく、いろんな珍しい焼酎が置いてあるので、渋いご主人と相談して決めると良いですね。こぢんまりした店で大人数は入れないので予約必。店内は10人強しか入れないんじゃないかな。外にもテーブルがあり春夏秋は外テーブルも気持ちよさそうでした。
posted by さとなお at 17:56| 焼肉・韓国料理

2006年10月24日

いとう:神戸屋(新宿御苑前)

>なんとか復活しました。ご心配かけました。

それはよかったです。でもぼくたちの場合、比較的原因がはっきりしているので、まあ気が楽ちゃー楽ですけど(笑)。

>ここ数年、ボクは断然「奇珍」ですね。

キッチンかぁ。横浜らしいネーミングですねえ。
しかも大正時代からあってなお、モダンな感じがするところも横浜してますね。つい最近、中華街周辺でオススメない? と聞かれたばかりでした。ここを知ってればなあ・・・。

で、今回ぼくは焼肉です。これまた新宿御苑前が最寄の「神戸屋」
ここは、ぼくがときどきチェックして結構信頼している個人の方の焼肉ランキングサイトで、新宿一と書かれていた店。仕事関係でこの界隈によく行くので、「神戸屋」の前は何度も通っており存在は知っていました。ただ、チープなカラーのメニューが入口付近に並べられウマそうな感じがせず、「神戸屋」なるありきたりの名前もあいまって、ごくごく一般的な焼肉店にしか見えなかったのです。

でも今回は、信頼するサイトの後押しがあり、迷わず入ってみて大正解。
ここ数年行った中でも相当上位に入るすばらしい店でした。

まず、大変安価な代表的部位の肉から、ミスジ、ザブトン等の和牛の希少部位までずらっと揃えられていて、希少部位はもちろん、安価な肉もとても上質で旨い。なにげなく箸休めで注文したナムルやチヂミもやさしい味でぼく好み。シメは冷麺が定番なぼくも、久しぶりにビビンパにしてみました。

また、当たり前のことなんですが(ても、当たり前じゃなくてぼくはときどき憤慨しますが 笑)、生ビールがキチンとおいしい。ぼくは生ビールは最初の一杯だけで、それ以降ビールが飲みたいとビンに切り替えるんですが、「神戸屋」では何杯も生ビールをおかわりしてしまいました。

それと、スタッフが男前でとても感じがいいんです。そんなに混んでいるとは考えず予約なしで行ったところ、予約で一杯ながら一応時間制でもよろしかったら・・・、と快く迎え入れてくれ、注文が早く通るように配慮。辞する際もスタッフ数名で見送り、こんどはぜひ一本お電話を、とカードをいただくなど、終始高いホスピタリティを発揮しておられました。

入口のメニューの出し方とかもう少し工夫したら・・・と、少し話して帰ろうかなと思ったものの、今でも予約で一杯(そんなに席数は多くないので)だし、これ以上混んでも仕入れにも影響するのかもと、余計なおせっかいはやめました(汗)。
posted by 伊藤章良 at 13:57| 焼肉・韓国料理

2006年10月22日

さとなお:奇珍(横浜)

なんとか復活しました。ご心配かけました。
全体に体調が下降気味の時に無理をすると覿面、という年齢になりましたね、お互い(笑)

ところで、じゃぁボクもラーメン、というか街場の中国料理の名店をひとつ。

今日、ちょっと用事があり、横浜の元町に行きました。
元町・石川町近辺で昼ご飯、となると、中華街か「霧笛楼」か、はたまたどっかのカフェか…とかなると思いますが、ここ数年、ボクは断然「奇珍」ですね。
石川町から歩いて15分ほどしてしまうし、そろそろ本牧かなぁという感じなのだけど、中華街で中途半端な中国料理を食べるくらいなら、トンネル越えててくてく歩いて「奇珍」に行きます(石川町南口を降りて元町商店街の入り口の大通りを右折。2つあるトンネルのどっちでもいいから潜って、信号3つ目の右角あたり)。

大正7年創業の老舗で、当時のまんまの店内が実に趣深いです。古くさくて大衆的なんだけどどこかモダンな匂いがする。これだけでご馳走って感じの店です。白衣のおばちゃんたちのサービスも乱暴だけど親切でこれもなんか懐かしい。

んでもって、料理の味がこれまた超懐かしい「昔のご馳走味」なんです。

いまなら「B級」ってことになっちゃうかもしれないような懐かしい昭和初期の中華味。チャーハンとか取ると泣けますよ。甘くてべちゃべちゃ(笑)。でも有無を言わせず旨い。娘なんか「おいしー!」とばくばく食べてました。お皿でなく丼に大盛りで入ってくる感じも賄いっぽくていいんです。ついてくる中華スープがまた泣ける。あぁ子供のころの中華スープだぁ…。

ラーメンやタンメンもとてもいいですね。
相当な極細麺です。シンプルかつ懐深い味。麺は自家製手打ち麺らしいです。大きなメンマとネギがうまい。サンマーメンもいいし、塩味のシンプルな五目ソバも捨てがたいです。竹の子ソバも。

一品では、多くの人が頼んでいるのが「アゲワンタン」。パリパリと食べる。数枚食べると飽きが来るような脂っぽい味なんだけど、どうしても数枚かじりたくなる味です。とはいえ一品で取ると大量に来ちゃうので持ち帰りのドギーバッグを作ってもらうのがいいですね。
そしてタレにつけて食べる「肉団子」もいいです。中がしっとりあっさりしていて(生姜が利いている感じ)うまいです。これも量がとても多いので数人で行ってシェアしないととても無理。あ、あと「シュウマイ」も名物です。超シンプルなシュウマイだけど、クセになる味。

ま、とにかく量が多いので、オーダーは慎重に。

あ、それとですね、この季節は「生ザーサイ」をつまみにどうぞ。
塩辛いけど、これだけでビール3本飲めます。激うまっすよ!

元町の商店街入り口から、左に行ったら中華街。右に行ったら「奇珍」。ボク的には「やっぱ奇珍でしょ!」って感じです。ちなみに「奇珍楼」という店名だという説もありますが、看板も店のマッチも「奇珍」と書いてあるので、ここでは「奇珍」でご紹介しました。キッチン、から取っているのかな…。
posted by さとなお at 19:55| 中国料理

2006年10月20日

いとう:御苑そば こいけ(新宿御苑前)

さとなおさん、具合はどうでしょうか。
というか、やはり札幌での健啖ぶりはかなり胃腸に負担をかけていたようですね。ま、自分も同じようなペースで食べることも多いので本当にお互い気をつけなければ・・・。

もうかなり良くなっておられると拝察しますが、ぼくもぼちぼちと紹介していきます。で、今回は珍しくラーメン。新宿御苑前にある「御苑そば こいけ」であります。

ラーメンは畏友大崎氏をはじめ大家がたくさんおられ、なかなか自分たちが言及するにまで至らないんですが、ぼくも人並み以上にラーメンを食べますし、ときどきハッとさせられる味にも出会います。

「御苑そば こいけ」は、新宿通りから少し新宿御苑側に入った裏路地の角にある一見普通の(いやそれ以下の)中華料理店。ところがです。なんとラーメン一筋45年。今やほとんど見つけることができなくなった、ピュアで正統派の東京ラーメン(たぶん)が味わえるのです。

齢60近い感じのご主人が作り、そのお母さんではないかと思えるようなおばあさんが接客。壁には一面に巨人軍時代の王貞治のサイン。よくこの場所で、この昭和の形がそのまま残っていたなあ・・・、と、ラーメン好きならずとも、感激することでしょう。

おばあさんに対してもすごい横柄で口の悪い(笑)ご主人がまた、昭和の堅物そのまま。別のお客さんとトンコツラーメンの話をしていたんですが、「あんなアクだらけのスープは、ちょっとよそ見をしていてガラを煮すぎ、スープがにごってしまった失敗作をそのまま使ってるだけなんだよ。あんな不味いもん、よく人に出すよな」と。(ちょっと、心の中ではなるほどと思ってしまったけど)

ラーメン500円。濃い醤油味にほんのり生姜が香る上品で透明なスープ。焼豚はバラではなくちゃんとしたロース肉。ちぢれ麺。メンマも濃い味をつけてあって美味。そしてお約束のうずまき。

ちょっと得な発見をした気分です。
posted by 伊藤章良 at 21:55| ラーメン・餃子

2006年10月17日

さとなお:一回パス

すいません。
さなメモにも書いたのですが、岐阜は瑞浪に行って、ドブロクかスズメバチ酒にやられてしまい、ちょっとものが食べられない状態で、「あ、対談の順番だ」と思いつつ、ものが食べられないときに食べ物屋の話を書くって拷問で、なんともしがたく、いやー困った。

お白湯生活からは抜け出しているのですが、レストラン系の食欲になるには木曜か金曜くらいまでかかりそうです。

ということで、一回パス(笑)。ごめんなさい。
posted by さとなお at 18:57| 雑談

2006年10月12日

いとう:しゃかりき(新宿御苑前)

>伊藤さんともご一緒したバー「ソウル・ドレッシング」を覚えてますか?
この「うさぎや」、なんとあの店の隣です。札幌はすすきののプレイタウンふじ井の9階です(南3西3)。

あ、もちろん覚えてます。以前の石垣島の時もそうでしたが、偶然出張先が同じで、サクッと夜お目にかかれるなんてとても幸運でした。実はあの店に入った時は忘れていたんですが、帰りがけ「ソウル・ドレッシング」マスターの名刺をいだたいて(某有名芸能人と同姓同名なので)、随分昔に行ったことがあったのを思い出しました。そういえば、同じフロアにちょっと気になる店があったなあ・・・。あの中はそんなに奥行きがあるんですか。想像がつきませんでした。

「牡丹鱧と北海道松茸煮」・・・ううう、北海道の松茸もうまいらしいですね。未体験です。

>じゃ、ボクも札幌シリーズで。

なので、ぼくも南イタリアシリーズと行きたいところですが、ネタが尽きたので、またまたブームとなりつつある大阪名物串かつに戻ります。場所も以前と同じ新宿御苑界隈前の「しゃかりき」

この店は、同じオーナーがすぐ近くで「どげん」という焼鳥店をやっていて、「しゃかりき」ももしかしたら九州の方言かなあと思いきや、しゃかりきは「♪しゃかりーきコロンブス」というぐらいで、標準語(辞書に意味が載ってました)のようですね(笑)。

ただ、店のスタッフは関西出身。社長も大阪ですよ、とのこと。焼鳥店オープンの方が先なので、ブームに乗じ満を持しての串かつ屋ということになるのでしょうか。こちらの店も、ひと串100円からアイテムによって高くても200円程度と、いわゆる大阪は新世界界隈の価格帯です。

ただ、この店はソース皿は共用ではなく、個別に必要量だけ小皿に取って使うシステム。ほぼ形骸化している「ソース二度づけお断り」というお約束はありません。その分、ソースをつけ過ぎることなく、逆にかつが美味しく味わえました。

飲物やサイドオーターはそこそこするので、新世界ほど安価ではありませんが、スタッフもとても気持ちがいいし、またフラッと行ってみたい止まり木でした。
posted by 伊藤章良 at 16:58| とんかつ・揚げ物

2006年10月08日

さとなお:うさぎや(札幌)

じゃ、ボクも札幌シリーズで。
ご紹介したい店はいろいろあるのですが、今日は「うさぎや」を。
北海道の新鮮な素材をつかって手の込んだ料理を出してくれる小料理屋さんです。

伊藤さんともご一緒したバー「ソウル・ドレッシング」を覚えてますか?
この「うさぎや」、なんとあの店の隣です。札幌はすすきののプレイタウンふじ井の9階です(南3西3)。

ある方にメールで教えてもらった店なのですが、とても気持ちいい店でした。食べるに従って気持ちがどんどん静かに豊かになっていく感じ。「北海道は食材は新鮮ですばらしいけど、調理(加工)されたものはあまりおいしくない店が多い。なるべく素材をそのまま出して欲しい」というイメージを持っていたけど、少し認識を改めないといけません。

看板のない入り口を入り、奥に入ると左側にカウンター、窓際にテーブルと個室という造り。ジャズボーカルが流れる店内はシンプルでお洒落で上品。木をふんだんにつかっている気持ちの良い空間。

スタッフは女性のみで、料理人ももちろん女性です。
料理は京風ぽい。手は込んでいるんだけどそれを感じさせないさりげなさがいいですね。繊細で上品で豊かな料理群でした。「アラの刺身」や「天然落葉(落ち葉の下に生えるキノコ)のおろし和え」、「トマトスープ」(絶品!)、「牡丹鱧と北海道松茸煮」など、印象的でした。強いインパクトがある料理ではないけど、気持ちがさわやかになる感じ。なんとなく西麻布の「真由膳」や「霞町一」をイメージしていただければ(と書いて気がついたけど、どれも女性料理人の店ですね)。

ワインの品揃えもなかなかでした。
2000円の安価なものから4万円台のグランバンまで揃っていて、オススメを聞いたら3000円台のものを勧めてくれたのも好印象。意外と料理とも合って良かったです。

あえて注文をつけるとすると、カウンター周りが雑然としていることかな。まぁ食器が増えすぎてしまえなくなったのかなぁと想像しつつ、せっかくのシンプルで清潔なインテリアがちょっともったいないと思いました。ただ、この雑然さを「いい意味での生活感」ととることも出来ます。女性スタッフが醸し出す生活感が人をホッとさせる部分もあるとは思うので。
あとは(札幌は喫煙者が多いのか)最初から吸い殻入れがカウンターに並べられているのもこの店の雰囲気に合わない。女性スタッフのみという良さを活かして禁煙にした方が良いのではないかな(料理の繊細さも考えて)。

でも全体にとてもいい店でした。
札幌で「洗練された小料理」を食べたい時、個人的にはいまのところ「とらや」かココですね。「とら」と「うさぎ」で対照的ですが、両方ともリーズナブルで清潔で丁寧で気持ちがいい店です。
posted by さとなお at 07:54| 和食(小料理・割烹・郷土料理)

2006年10月06日

いとう:リストランテ・シチリアーノ(銀座)

>言っても、札幌市中央卸売市場の場外とかではなく、すぐ隣にあるマルカ(丸果)センターの「鮨の魚政」。まぁ場外市場の一形態みたいな感じの場所です。

あ、行かれたんですね。「鮨の魚政」は、札幌在住の友人からも以前教えてもらって、行こう行こうと狙っていたのでした。ただ、宿泊するホテルのエリアからすると少し距離がある(東京のことを考えればまったく近いですけど)ので、行きそびれていました。朝が狙い目なんですね。ぜひ次回はトライしてきます。

また、スープカレーについても、いつか体系的なご報告を楽しみにしています。

さて、札幌のお話が続くさとなおさん同様、ぼくももう1回南イタリアは、シチリア話を続けたいと思います。前回、神泉にある「アルキメーデ」について書きましたが、その際引き合いに出した雑誌の特集にはもう一軒都心の店が掲載されていました。

そこが「リストランテ・シチリアーノ」。まさに読んで字のごとくシチリア料理のレストランです。ちゃんとした看板も見つからない銀座の雑居ビルの2階。引き戸を開けるとすぐダイニングで上着や手荷物を受け取っていただくスペースもない・・・。

と、そこに登場するお一人の男性サービス。その方の存在感・懐の深さが一気に狭い空間を大きく広げていきます。「アルキメーデ」も同様だったのですが、「リストランテ・シチリアーノ」もサービススタッフお1人、そしてシェフお1人(ちらっとアシスタントの姿も見えたような・・・)。ただ大きく違うのは、「アルキメーデ」が、サービスとしては半人前の若い男性とレストランの全てに対して孤軍奮闘するシェフ、なのに比べ、「リストランテ・シチリアーノ」は、サービスとして相当高い力量をお持ちの年配の男性と、料理のみに集中できる若いシェフ。

その差は歴然で、「リストランテ・シチリアーノ」では、昨年夏のシチリア旅行以来1年ぶりにシチリアの本質を堪能することができました。個人的な肌感覚ですが、いい意味でも悪い意味でも、今東京にあるレストランでもっともシチリアに近い店といえるでしょう。乃木坂に、シチリアはトラパーニ出身のシェフが営む「リストランテ・ダ・ニーノ」がありますが、シチリア人の店よりなおシチリアらしい強烈な存在感が迫りました。

席数は15、6席ほど、メニューアイテムも少ないので、多くの人が5000円のおまかせコースを選ぶようですが(ぼくも、サービスの方の説明が心地よかったので久しぶりにコースにしてみました)、ウニ・タコ等を使ったシチリアらしい前菜の構成は巧みだし、強いハーブや磯の香りと抜群の素材感で押しまくるパスタ・リゾット、メインの後に、トマトソースのスパゲティをグラムで注文できる流れ(ドルチェ・お茶は別)。

このシメのポモドーロは、シンプルなトマトソースのスパゲティながら、まず東京ではここしか食べられないぐらいに現地のまま。どれだけオリーブオイルを使っただろうかと気を揉むコクと粘りをつけたトマトソースにバリカタのスパゲティが完璧に絡みます。

現地でパスタを食べたとき、日本と一番違うなーと感じたのは、ソースがタップリ使われていても、食べ終わった後、皿にソースが残らない(それぐらいにパスタと絡む)んですね。まさにここのラストはトマトなのに食べた後の皿が白くなるぐらいでした。

最後に少しシェフと話したんですが、シチリアにあるエトナ山の山間の町(都心に出るにもバスが一日数本しかないところ)で2年間修業して、かなりきつく、何度もキレそうだったとのこと。弱冠30歳と若いシェフながら、そんな修業時代のストイックさが、今のブレない集中力を生んでいるのかなあと感じた次第です。
posted by 伊藤章良 at 23:52| イタリアン

2006年10月05日

さとなお:鮨の魚政(札幌)

>呆れている方も多いかと拝察しますが、

多いみたいです(笑)
ボクも「少しどうか」と思いました。まぁあと数年ですね、ああいうバカやるのは。

結局札幌には実質2日半いたのですが、15軒行きました。ちょっと多いか。でもスープカレーは5軒しか行けなかった。あと数軒行きたい店があったのですが、スープカレーのハシゴって意外とキツイ…。

行ったのは「プルプル」「木多郎」「マジック・スパイス」「イエロー」「ヴォイジュ」
行きたかったのは「ベンベラ・ネットワーク」「サボイ」「アジャンタ」「らっきょ」「花車」「メディスンマン」……。

まぁ次回もがんばります。

>強烈に熱くて濃い味噌ラーメンも札幌から生まれてきたように、
>スープカレーも当初は暖を取る発想もあったのでしょうか。
>不勉強なぼくはあまり口を挟まず、ご報告を楽しみにしています。

スープカレーの発祥は「アジャンタ」。中興が「スリランカ狂我国」。スープカレーという言葉を初めて使ったのが「マジック・スパイス」という流れは有名なようですが、普及については各説あるようです。ボクもそんなに詳しくはありません。でも「札幌って普通のカレー店がもともと少なかった」というのがわりと言われてますね。ルーカレー文化があまりなく、あいていた白地に一気に広まった、みたいな。でももちろん「寒い」というのもあるとは思います。

スープカレーについてのまとまった意見やお店についてはもう少し消化してからお話ししたいと思います(まだなんだかアタマがまとまらない)。

今日は札幌中央卸売市場の鮨屋をご紹介。

と言っても、札幌市中央卸売市場の場外とかではなく、すぐ隣にあるマルカ(丸果)センターの「鮨の魚政」。まぁ場外市場の一形態みたいな感じの場所です。

ここは朝6時から昼の1時30分までの営業だから、旅の朝ご飯に食べるのをオススメします。市場に勤めていた方から「市場周辺では一番評判が良く、みんなで行っていた」と勧められました。

市場の鮨ってタネの大きさとか鮮度の良さで勝負してくるじゃないですか。
でもこの店はそうではないです。きちんと仕事をしてあり、タネの大きさも適切。なにより醤油皿がなく、煮きりを塗ってくれるのも市場鮨っぽくないですね。

握りは一貫80円からと安いし、北海道の地の魚はもちろん、コハダや〆鯖、煮穴子なんかも揃えてあっていい感じです。途中で青のりの味噌汁を出してくれるのも朝ご飯っぽくていいなぁ。食べてると周りの店から新鮮な素材が届けられたりするシズル感もいいです。

市場鮨ってそんなに好きではないのだけど、この店はわりと気に入りました。バランスや仕事で食べさせる江戸前握りに比べるとずいぶん素朴なタイプですが、鮮度重視のみではない市場鮨として、札幌での定番朝ご飯になりそうです。
posted by さとなお at 22:57|

2006年10月04日

いとう:アルキメーデ(神泉)

東京でスープカレーを予習して、そのまま札幌に突入。
札幌で、朝・昼・夜と、すごい食べまくっておられるようで・・・。
呆れている方も多いかと拝察しますが、ぼくは個人的にはとても「うらやましい」です(笑。

強烈に熱くて濃い味噌ラーメンも札幌から生まれてきたように、スープカレーも当初は暖を取る発想もあったのでしょうか。不勉強なぼくはあまり口を挟まず、ご報告を楽しみにしています。

タテに長い日本は、北や南に移動することで料理にも特徴がでるように、同じタイプの細長い国イタリアも同様です。南イタリアに熱くなりっぱなしで1年経っても冷めやらないぼくは、南イタリア料理を提供する店がオープンと聞くや、今でも頻繁に足を運んでいますが、最近とある雑誌で、シチリア料理店ブームみたいな特集記事も見かけました。

その筆頭が、さとなおさんともご一緒したことのある笹塚の「ムニロ」から独立したシェフが、神泉にて新しく店を構えた「アルキメーデ」。ここは、シチリア第二の都市カターニャにある超人気店「アンティカ・マリーナ」のような店を作りたいとのコンセプトでオープンされたと聞き、実際に「アンティカ・マリーナ」を訪問し強烈にしびれたぼくとしては、多大な期待を持って出かけました。

ただ、残念ながら、少々肩透かし。
抽象的ですみませんが、シチリアらしい暑さも、ラテン民族的な熱さも、料理の本質としての温かさも、あまり感じられなかったです。ただただ大量そして大盛の皿が出てくるだけ。ぼくたち以外に一組しかお客さんがいなかった(しかももう一組は後半にさしかかっていた)のですが、客が150%ぐらい入って、料理もサービスもどーにもこーにも回らない、てんてこ舞い状態ですぅ、みたいな感じでしょうか。

オープンから突っ走ってこられて疲れがたまり、たまたまぼくが行った日は客が少なくホッとされたのかもしれません。食材(特に野菜)はいい物を使っておられるし、ポーションもでかい(ものすごい量が出てくると聞いてましたが、個人的にはそこまでとは思いませんでした。初めて「ダルマット」に行ったときの方が、量の多さには感動したかな)のですが、そこにハートがこもらないと客には伝わるものです。

でも、シチリア料理店としての外せないセオリーや強い想いを感じれとれなかったわけではないので、また時期をあけて再訪してみたいです。
posted by 伊藤章良 at 20:27| イタリアン